ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
前にネタでX-1フルクロスのRGを書きましたけど、もしかして予言してました?
だったら、他のキットも可能性がっ!?
いずれは本当にPGのデンドロビウムが……。
次の日。グレモリー先輩達が若手悪魔のイベントとやらに出かけている間に、私は借りた作業場にてミリキャス君と一緒にガンダムバルバトスの製作をする事に。
毎度お馴染みのオーフィスちゃんも勿論一緒だ。
因みにすっかり勉強バカになったゼノヴィアちゃんは、先輩のお父さんにお願いして図書室を借りて勉強中。
なんでも、コカビエルさんから夏休みの課題が出てるんだって。
ホント、すっかり変わっちゃったよね~。
「そんな訳で、天才美少女ガンプラビルダー千夏ちゃんによるガンプラ製作教室を開催するよ~! ドンドンパフパフ~!」
「わ~」
うん。分かってたよ。ノってくれるのがオーフィスちゃんだけだって。
「よろしくお願いします」
「うん。そんじゃ、まずは道具の確認をしようか」
「はい」
作業机の上には、バルバドスの箱と政策に必要な道具が一通り揃っていた。
一部は私が持ってきたものだけど、質の良さそうなやつが幾つがこっちにもあったので、ちょっと借りる事にした。
「ニッパーにピンセット。それから墨入れ用のペンにデザインナイフと綿棒……全部揃ってます」
「OK。じゃ、始めますか」
「分かりました!」
ミリキャス君が意気揚々と箱を開けて、中に入っているランナーを見て目を輝かせている。
うんうん。私も一番最初にガンプラを組み立てた時は、同じ様な顔をしていたね~。
「本格的にやるなら、もっと沢山の道具が必要なんだけど、ミリキャス君は初心者って事もあるから、まずは素組みから始めよう」
「素組み?」
「素組みっていうのは、艶消しスプレーを吹かなかったり、普通に組み立てていくと出来てしまうパーツ同士の合わせ目なんかをやすりなどで消す処理をしないで製作することだよ。ガンプラに限らず、大半のプラモ初心者は、まずは素組みからやってプラモのイロハを勉強していくんだよ」
「成る程……」
しっかし、よもや私が年下の男の子にガンプラ製作を教える日が来るとはね~。
少し前までは想像も出来なかったよ。
いや、それだけじゃないね。こうして学校の先輩のお屋敷にお呼ばれすること自体が想像出来なかった。
だって、あの頃の私は完全なヒッキーだったから。
それを考えると、私も少しは前に進んでいるのかな?
「パーツに気を付けながら袋を開けていって。ハサミを使った方が確実かもね」
「はい!」
バルバトスは比較的簡単な部類に入るけど、それぐらいで完成出来るかな?
ミリキャス君のお手並み拝見といこうかね。
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「そう。基本的にパーツは二度切りでね。それと、手を切らないように気を付けながら後処理をしていくの」
「わ……分かりました」
ミリキャス君は本当に丁寧に作業を進めていく。
初めてって事もあるから、緊張で慎重になってるのかな。
ま、何事も初めてってのはドキドキするもんだよね。
なんかこう言うとエロい響きに感じるけど。
「頭部なんかは特にパーツが小さいから、切った拍子に無くさないように気を付けて」
「うわ……本当に小さいですね」
「構造上、こればっかりは仕方がないんだけどね。目の所のシールを張る時は指じゃ難しいからピンセットを使う。ちょっとコツがいるけど、慣れればどうってことないから」
「目のシール……これですね」
少し手元が震えてるけど、なんとか張る事に成功。
少しずれても、シールだから修正は可能だしね。
「シールを張ったら、綿棒で軽く擦りつけるようにして固定させる。指でもいいんだけど、その場合は力が入り過ぎて壊れたりする可能性もあるから、あまりオススメはしないな~」
「そっか。綿棒だと先っぽが柔らかいから、力が多少入っても大丈夫なんですね」
「お。良く分かったね~」
こんな風に理解が早いからこっちとしても凄く教え甲斐がある。
実に優秀な生徒を持ったもんですな。
今、ちょっとだけ私に勉強を教えてくれたコカビエルさんの気持ちが理解出来た気がする。
「ミリキャス、上手」
「そうだね。これなら、そこまで時間はかからないかもしれないね」
説明書に沿って作っていき、胴体と頭部が完成したところで作業場のドアがノックされた。
「お邪魔するわね。順調に出来てるかしら?」
「おばあさま!」
「ヴェネラナさん」
「お~」
やってきたのはグレモリー部長のお母さんのヴェネラナさん。
この姿で『おばあさま』は違和感しかない。
「少し気になって見に来たの。千夏ちゃん、ウチのミリキャスはどんな感じかしら?」
「初めてにしては本当に上手ですよ。この子は手先が器用なんですね」
「そうなのよ。昔から細かい事が得意で、私達もよく『ミリキャスには物造りの才能があるかもしれない』って話してたの」
「お…おばあさまっ!?」
「へ~」
にゃるほどね~。
てっきり血筋かと思ったけど、どうやらミリキャス君だけがグレモリー家で手先が器用なようだ。
ここまで来ると、もう立派な才能じゃね?
これは是非とも、いつの日かメイジン・カワグチに会わせたいですにゃ~。
「少しここで見ていても構わないかしら?」
「別にいいですよ。ね、二人共」
「ぼ……僕なら大丈夫です」
「ん」
はいOK~。
そんな訳で、小休止の後に製作再開~。
今度は両腕から始めるよ~。
ヴェネラナさんはソファに座ってこっちをニコニコしながら見ていた。
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・
「へ~。こんな風になってるんですね~。シンプルなのに、凄くよく動く……」
「そうなんだよ~。一昔前じゃ到底考えられない程にガンプラの技術は進化してるの。特にこの『鉄血のオルフェンズ』関連のガンプラは、設定の関係上、このサイズからフレームに装甲を着せていくスタイルを採用してるから、可動範囲が信じられないぐらいに広くなってるんだよ。完成させた後に実際に動かしてみたら、絶対に驚くと思うよ」
「それを聞くと、なんだか完成させるのが楽しみになってきました」
そのワクワク感が大切なんだよ。
ガンプラは作る過程も楽しいけど、完成してからも楽しいのが最高なんだよね。
これだからガンプラビルダーは止められない。
「うふふ……」
「? どうしました?」
「あ……ごめんなさいね。なんだか二人が姉弟みたいに見えちゃって。なんだか微笑ましく感じたの」
「姉弟……」
婚約者の次は姉弟ですか。
とことんまで彼と私をくっつける気なのね。
「でも、まさか悪魔の名を冠するプラモデルがあるなんてね。他にもあるのかしら?」
「ありますよ。バルバトス以外には、グシオンにキマリス、フラロウスにアスタロト、ウヴァルにバエル、ダンタリオンに名前だけならセーレって機体もあるみたいです。そうそう、グレモリーの名を冠する機体もあるんですよ。まだ未発売ですけど」
「いずれも冥界で名を馳せる名家ばかりなのね……。因みに、グレモリーはどんな機体なのかしら?」
「確か、防御重視の機体らしいです。上半身に特殊な処理をしているとか」
「守る事に特化しているのね。なんとも『グレモリー』らしいわ」
そう? ウチの先輩はイケイケな感じの脳筋ですけど?
いや、それはあのヒトだけか。だって、お兄さんであるサーゼクスさんは物静かだし。
「ミリキャス。プラモデル作りは楽しい?」
「はい! 凄く新鮮で、これ以外にも色んな物を作ってみたいです!」
「そう、それはよかったわね」
どうやら、本格的にガンプラ愛に目覚めたっポイ。
またまた将来有望なガンプラビルダーの卵を発掘しちゃったかしらん?
最近は若手でもかなり優秀なビルダーも沢山増えてきてるし、私もうかうかしてられないんだよな~。
地上に帰ったら、まずはPGデンドロビウムの製作の続きをやらないといけないし。
もう少しでウェポンコンテナが完成するんだよね~。
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「ここを……こうして……!」
カチャっと音が鳴って、パーツとパーツがくっつく。
既に完成していた上半身と、さっき出来上がった下半身を組み合わせて……。
「出来上がりました!」
「よくやった! うんうん。見事な出来だよ!」
「ありがとうございます!」
あ、ちゃんと武器の方は先に完成させてるから、問題無いよ?
誰かがツッコみそうだから、一応言っておくね。
「よし。バルバドスを完成させたミリキャス君に、私からプレゼントをしよう!」
「えっ!? い……いいんですか!?」
「もっちろん! プレゼントって言っても、簡素なものだけどね」
実は密かに持ち込んでいたMSオプションセット1&モビルワーカーの箱を取りだして、パパパッ! っとバルバトス専用の滑空砲を完成させた。
「はいこれ。別売りにされているバルバトス専用の射撃武器だよ。折りたたんでバックパックに取り付けられるし、展開して持たせることも可能なんだ」
「あっという間に作り上げて……本当にお見事です!」
「にゃっはっはっ~♡」
ここまで純粋に褒められると、なんだか悪い気はしないね~♡
「おぉ~……ここまで柔軟に動く……。こんなポーズまで出来るなんて……」
早速、ミリキャス君は完成させたバルバトスを動かしている。
この驚異の稼働範囲には私もビックリしたな~。
しかも、ガンダムフレーム採用機は殆どが同じぐらいの稼働範囲だから凄すぎだよね。
「ミリキャスもやっぱり男の子なのね。プラモデルに夢中になるなんて」
「今は男女や年齢に関係無く、色んなヒト達が夢中になってますけどね」
「あら、そうなの?」
「えぇ。ウチの義父さんも最近になって始めましたし、オーフィスちゃんや小猫ちゃんも作ってますよ」
「本当?」
「ん。我もよく作る」
オーフィスちゃんもこれまた器用なんだよね~。
もう普通にゲート処理とか後ハメ加工とかするし。
「メイジン……こっちでのビルダーの頂点に君臨する人が言ったんですけど、遊びだからこそ老若男女関係無く、本気で夢中になれる……らしいです」
「遊びだから本気で……か。素敵な言葉ね」
「私もそう思います」
だからこそ、三代目メイジン・カワグチは世界中の人達の尊敬を一身に集めているんだろうね。
いつの日か、私もメイジンのようなガンプラビルダーになりたいもんだ。
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・・
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「千夏さん、ミリキャス。少し休憩をなさってはいかがです……」
「し~」
「奥様……」
三人分の紅茶とクッキーを乗せたトレーを持ってグレイフィアが作業場にやって来たが、ソファに座っているヴェネラナが彼女を静かにさせた。
「三人共、疲れて寝てるの」
「そうでしたか……」
机の上にトレーを乗せてから、ソファに座って寝ている千夏達を眺める。
彼女達はヴェネラナの膝枕に頭を乗せて静かな寝息を立てていた。
「しゅぴ~……」
「す~……」
「むにゃむにゃ……」
完全に寝入っているようで、グレイフィアが来た事にも気が付かずに夢の中だ。
そんな三人を優しく見守る母親二人。
「ねぇ……グレイフィア」
「なんでしょうか」
「オーフィスちゃんはともかく、千夏ちゃんが年上の同性に懐くのは、無意識のうちに『母親』を求めているからなのかしら……」
「それは……」
「私もね、サーゼクスからこの子に関する情報はそれなりに聞いてるの。この子の過去も……ね」
千夏の髪をそっと撫でながら、ヴェネラナは母の顔をしていた。
慈愛に満ち、子を慈しむ母の顔に。
「幼少期に髪や肌が白いと言う理由だけで実の両親から虐待を受けていた……。私からすれば、どうしてそんな事が出来るのか全く理解出来ないわ」
「私もです」
「さっきも見ていたけど、千夏ちゃんはとても優しくて思いやりもあった。こんなにもいい子なのに……どうして……」
言葉に出来ない怒りと嘆きを噛み締めながら、ヴェネラナは片手で千夏を撫で続け、もう片方の手で拳を握っていた。
それはグレイフィアも同様で、同じ一人の『母』として千夏の事を大切に思っていた。
「義父であるアザゼル様がご結婚でもなされば、少しは違うのでしょうが……」
「彼は未だに独身を貫いているものね~。少し前までは女性の尻を追いかけている男だったのに、今ではすっかり『お父さん』してるし」
「あの方も千夏さんのお蔭で変わりました。少々親バカな点は否めませんが……」
「こんなに可愛い娘なら、親バカになっても無理ないわ」
「それには同感です」
シリアスが若干シリアルになりかけている。
ここで千夏が目覚めれば完全なシリアルになるだろうが、その気配は全く無い。
「皆が、千夏ちゃんのお蔭で変わっていっている。これも白龍皇の成せる技なのかしら?」
「いえ。純粋に千夏さんの魅力のお蔭かと」
「そうね……」
どこから出したのか、グレイフィアが寝ている三人にブランケットをかけた。
少しだけ動いたが、すぐにまた静かになった。
「せめて、こっちにいる間だけでも千夏ちゃんの『お母さん』になってあげたいわね……」
「そうですね……」
本人が寝ている間に、密かに『母』が出来た事を知らない千夏であった。
最後にちょっとだけシリアスになりましたけど、殆どがガンプラの話になりましたね。
次回はグレモリー眷属の特訓回の間の千夏の話になるかも?
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ