ハイスクールD×D ~歴代最愚の白龍皇~ 作:とんこつラーメン
お蔭で、話が纏まるまでかなりの時間が掛かってしまいました。
前回、暇を潰すために冥界の首都であるルシファードって街をオーフィスちゃんと一緒に散策する事にした私は、意外と地上と変わりのない街中を楽しみながらセグウェイで進んでいると、ここでまさかの美猴さんの再登場。
あれきりの登場かと思われた彼が現れた事に地味に驚きつつ、彼も暇だってことで私達のパーティーに加わる事になったとさ。
はい、説明終わり!!
セグウェイを美猴さんの歩行スピードに合わせて進ませて、街の中をのんびりと進んで行く。
迷わず真っ直ぐに歩いていく様子から見て、彼は今までにも何回も冥界に来た事があるんだろう。
「んでよ。今からどこに向かうんだ?」
「行けばわかるよ。でも、美猴さんにはあまり面白い場所じゃないかも」
「ふ~ん。ま、別にいいさ。暇さえ潰せればどこでも」
「そーゆー意味で言うなら、私的にはうってつけの場所なんだけどね~」
でも、この人って戦い一直線って感じがするから、アニメイトなんかに行っても戸惑うだけかも。
それはそれで見てみたい気はするけど。
「オーフィスも知ってるのか?」
「ん。我、楽しみ」
「そっか。お前が言うのなら、きっと楽しい場所なんだろうよ」
「ん」
いや~。オーフィスちゃんもすっかり私達側の住人になっちゃったよね~。
正確には私が引きずり込んだんだけどね。
「地図だともうすぐ着くと思うんだけど」
「地図なんて持ってんのか」
「さっき案内板の所で手に入れた」
「ここも観光に力を入れ始めてるって事か……」
もう完全に私の中にある冥界のイメージが根本からぶっ壊れてますからね。
最初は冥界って聞いて『聖闘士星矢』の冥界的なイメージしてたんだけど、実際に見てみたら普通の街だったし。
こりゃ、冥王ハーデス様も星矢みたいに超イケメンだったりするのかな?
だとしたらマジで一回でいいから会ってみたいかも。
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「「着いた~」」
「って……ここは……」
はい。ってことでやってまいりました! アニメイト首都ルシファード支店!
お店の外観は私達がよ~く知っているアニメイトと全く変わりありませんね~。
でも、店内はどうかしらん?
言っておくけど、私の評価は厳しいぞ~。
「知ってる? アニメイト」
「いや……流石の俺もそれぐらいは知ってるけどよ……」
「けど?」
「まさか、アニメイトが冥界にまで進出してるとは予想してなかったぜ……」
「だよね~。私も地図で見た時は驚いたよ~」
「俺……割と頻繁に冥界に来て修行とかしてるんだけどな……。文明の進化って本当に恐ろしいぜ……」
アニメイトを見てそこまで戦慄する人もかなりレアじゃない?
「あれ? つーことは、オーフィスもアニメイトに何度も言った事があんのか?」
「ん。千夏によく連れて行ってもらう」
「……こいつの面倒をちゃんと見てくれているのには素直に感謝するけどよ……ソッチ方面に興味を持たせるのってどうよ……」
「別にいいじゃない。趣味嗜好は個人の自由だよ?」
「言ってる事は正しいけどよ……はぁ~……」
なんでそこで溜息? 訳が分からないよ。きゅっぷい。
「よし。早速中に入りましょ~」
「ましょ~」
「ちょい待ち。そのセグウェイはどうするんだ? 店の前に置いておくのか?」
「まさか。ちゃんと『変形』させるよ」
「へ…変形?」
「そ。トランスフォ―――――――――――――――――ム!!!!」
ガション! ガション! ガチャン! っと、僅か数秒でリュック形態に変形完了!
後はこれを背負ってっと。
「お待たせ」
「な…なんじゃそりゃ……。近頃のセグウェイってこんな超機能が隠されてんのかよ……」
「んな訳ないじゃん。これは、うちの義父さんが魔改造しただけ」
「だ…だよな……。にしても、あのオヤジ……機械弄りとかが趣味とは聞かされてたけど、技術力のレベルが凄すぎるだろ……。いや、溺愛する娘の為に本気以上に頑張ったのか?」
多分、それが正解だと思うよ。
私自身、まさかセグウェイにこんな性能を付加させるとか予想もしてなかったし。
「でもまぁ、これなら丁度いい盗難防止にはなるわな」
「でしょ? ささ、入ろ入ろ」
念の為にオーフィスちゃんと手を繋いでから店内に入っていった。
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「「「お~」」」
お店の中も見事に私達がよく知ってるアニメイトと殆ど一緒だ~。
本の配置とか店内BGMとか、他の商品の置き場所とか、実に見事としか言いようがない。
これこそまさにアニメイト! 私達オタクの聖域!!
「こいつはスゲーな……」
「よく見たら、地上で売ってる漫画やラノベとか以外にも、冥界にしか売ってないような作品もちゃんと売り出してるんだね」
文字も冥界仕様になっててよく分からないけど、絵柄はなんとなく好きだ。
どこかに日本語訳したバージョンとかないかな?
「結構奥まであるんだな」
「当然だけど、店の広さは店舗によって異なるよ。どうやら、ここはそこそこの広さがあるみたいだね」
「こりゃ……思ってるよりも暇が潰せそうだな」
「だね。そんじゃ、ここらで一旦解散する?」
「いいのか?」
「うん。お互いに自由に見て回りたいだろうし、それにオーフィスちゃんも早く行きたいっポイし」
「おぉ~……」
さっきからオーフィスちゃんったら、目をキラキラさせて店内を見渡してるから。
早く移動しないと、一人でどこかに行っちゃいかねない。
「分かった。お互いに満足したら集合しようぜ」
「りょーかい。じゃ、また後でね~」
「おう」
んな訳で、私達二人と美猴さんはここで一先ず分かれてから、それぞれにお店の中を見て回る事に。
でも、美猴さんって漫画とか読むのかな?
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千夏達と別れた美猴は、一人で店内をのんびりと見て回っていた。
これまでの人生の殆どを戦いに費やしてきた彼にとって、周りの全てが本だらけな光景は非常に真新しかった。
「俺も別に漫画とか娯楽に全く興味が無いって訳じゃないし、暇な時に読んだりとかしてるけどよ……」
美猴の視線の先には、頭にバンダナを巻いて何枚もの丸めたポスターが刺さったリュックを背負った男の悪魔が両手に商品を持ってウンウンと唸っていた。
「う~む……。吾輩の財政的に購入出来るのはどちらか片方のみ……! このFGOの武蔵ちゃん水着バージョン抱き枕か、もしくは幼女戦記のターニャたんの耳かきボイスCDか……! これは本気で悩みますぞ~……!」
傍から見ればかなり怪しい姿を、美猴はジト目で汗を掻きながら遠目に観察していた。
「とうとう、冥界にもあんなオタク気質な悪魔も現れるようになったんだな……」
なんだか自分一人だけが時代に取り残されたような、そんな空しい気持ちになりながら店内を散策していると、ジャンプ漫画のコーナーにて、超有名漫画の文庫版が発売されていた。
「ドラゴンボール……」
孫悟空の孫である彼とは、別の意味で切っても切れない作品。
実は過去に漫画を読み、そこから更にアニメや映画まで視聴してドハマりした過去があったりする。
「懐かしいな……。なんか若い頃を思い出すぜ……」
思わず手が伸びて、一冊だけ買おうと思った……その時だった。
「おっと失礼……む?」
「あ……悪いな……げ」
美猴と同じ物を取ろうした人物と手が重なる。
その人物は、黒髪で背が高く、美猴と同じでかなりの筋肉質な体型をしていた。
「嘘だろおい……」
美猴にとっては、全く予想すらしていない遭遇だった。
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はいはいはいはい。美猴さんパートは終わって、今度は千夏ちゃん&オーフィスちゃんパートの時間だよ~。
「店が広いだけあって、かなり品揃えは豊富だね」
「ん。ジャンル色々置いてある」
漫画だけじゃない、ラノベもちゃんと殆どの作品が全巻置いてある。
ここまでしっかりしているのは最近じゃとんと見かけないよ?
こりゃ~……冥界にいる間は常連になるしかありませんにゃ~。
「むむ? あれは……」
ジョジョリオンの最新刊じゃないか!
定助たちの『冒険』の続きが見たくて、ずっとソワソワしてたんだぜぇ~!
「これは早速買いだね」
まだ沢山あったので、迷わず手に取った。
隣のオーフィスちゃんを見ると、彼女も何かをゲットしたみたいだ。
「これ買う」
「進撃の巨人の最新刊か……」
そういや、これも今月に発売予定だったっけ。
こうなると分かっていれば、ちゃんとリュックとか持ってきてたんだけどな~。
『そう言えば千夏。今までに溜まりに溜まったポイントは使わないのか?』
「ポイントね~。そういや、かなり溜まってたね~」
私、あんましポイントって使わない人なのよね~。
でも、アニメイトじゃポイントと交換じゃないと手に入らない商品もあるから、どうしても欲しい物があった時は仕方なく使ったりしてる。
「あ……」
「どうしたの?」
「あれ……」
オーフィスちゃんが指差す方向には、ガラスの戸棚に入っているポイントと交換できる景品があった。
それを見て、彼女が何を欲しているのか一発で分かった。
「あ~……オーフィスちゃんは、あの『リヴァイ兵長ピンナップポスター』が欲しいのね」
「ん。でも、我のポイント足りない……」
オーフィスちゃんは最近になってカード作ったからね~。
こればっかりは仕方がない。
でも、だからと言って何もしない千夏ちゃんじゃないのですぜ!
「分かった。私のポイントであのポスターをプレゼントするよ」
「いいの?」
「勿論。オーフィスちゃんは私にとって妹みたいな存在だからね」
「ん……ありがと……♡」
や……ヤベ~!! この子……めっちゃ可愛いんですけど~!!!
もうマジ天使! ここが自分の部屋だったら迷わずハグしまくるレベルの可愛さ!!
クッ……! 一瞬だけ、グレモリー先輩が私の事を愛でようとする時の気持ちが分かりかけてしまった……。
動揺を抑えつつも、レジまで行ってまずはお会計を先に済ませて、それから店員さんに他の店舗で溜めたポイントがここでも使えるか聞いた。
そしたら何の問題も内容だったので、迷わずさっきのポスターと交換して貰った。
「はいこれ。落とさないようにね」
「ん……♡」
あ~……本気で可愛い……♡
ほら、周りの人達もオーフィスちゃんの可愛さにほっこりした表情になってるもん。
分かります。その気持ちはよ~く分かりますよ~。
「おや?」
他にも何か面白い物は無いかと思って景品を見ていたら、なんとも一誠君が好きそうな代物が置いてあったではありませんか。
よし。こうしている今もタンニーンさんの元で必死に特訓を頑張っている彼の為に、私からもお土産をプレゼントしてあげようじゃないか。
「あの~」
「なんでしょうか?」
「ポイントで、あそこにある『艦これ アイオワのおっぱいマウスパット』と交換してくれませんか?」
「え……? アレを……ですか?」
「はい。あ、言っておきますけど、別に私が使うわけじゃないですからね? 私は別にレズビアンじゃないし、あんな恥ずかしい物を使う趣味はありません」
「では……」
「知り合いにプレゼントするんです。アレ系の物が死ぬほど好きなオッパイ馬鹿がいるもんで」
「あぁ~……成る程。分かりました。では、少々お待ちください」
なんだろう……あの店員さん、変な勘違いをしているような気が……。
「こちらでよろしかったでしょうか?」
「はい」
「では、合計ポイントから差し引かせて頂きますね」
今回で割とポイントを消費したけど、それでもまだまだ余裕があるんだよな~。
私って一体どんだけ溜めてたんだって話ですよ。
「お待たせしました。どうぞ、お受け取りください」
「どうも……って?」
……外からは見えないようにちゃんと箱と紙袋に収められているのはいいとして、どうして箱にリボンとかがしてあるの?
「彼氏さんとお幸せに♡」
「いや、違いますからね?」
んな事だと思ったよ!
どうして私と一誠君が彼氏彼女の関係になるのさ!
彼と付き合う……? いやいやいや無いわ~。うん、マジで無いわ~。
つーか、私にも男を選ぶ権利とかぐらいあるし。
男友達としてはいいけど、それ以上はね~。
「千夏、赤龍帝と付き合ってる?」
「それは全く違うからね?」
純粋なオーフィスちゃんに間違った情報を教えないでください!!
「び…美猴さんの事を探しに行こうか?」
「千夏。顔が真っ赤」
「気のせいじゃない?」
あ~本当に暑いな~。
店内の冷房、あんまし効いてないんじゃない?
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「美猴さんはどこかな?」
「かな~」
適当に歩き回るだけじゃ見つからないか。
ここは私のプロファイリングにて彼のいる場所を予想してみよう。
彼は孫悟空の実の孫。
って事は、悟空所縁の物がある場所にいる筈。
この店の中で悟空と縁がある場所と言えば……。
「ジャンプコーナー一択だな」
自分の推理が正しいか確認するために、早速ジャンプコーナにレッツらゴ~。
と、数分もしない内にジャンプコミックスが置いてあるコーナに到着。
するとそこでは、美猴さんともう一人、見た事の無いマッスルボデーなイケメンがお見合いをしていた。
「え……? もしかして、ここでまさかのBLフラグ……?」
「「違う」」
「え~……」
それじゃあ、この背の高いお兄さんは一体誰なのさ~。
顔を見る限りでは、全くの他人って訳じゃないみたいだし~。
まだ名前は出していませんが、遂に彼のご登場です。
彼もまた、千夏とフラグを立てる可能性のある人物の一人だったりします。
もう分かっている人もいるでしょうが、一応その正体は次回に明らかに。
歴代最愚の白龍皇のR-18見たい?
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是非とも見たい!!
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別にいいかな~
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千夏ちゃんは俺の嫁!
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いつも千夏ちゃんでエロい妄想してます
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よろしい、やりたまえ