バンドリ短編   作:天城修慧/雨晴恋歌

10 / 27
ブラックドットキャンペーンとは

ヨーロッパらへん発祥の、手に黒点書いてSNSとかに乗せてDVに気づいてもらうやつらしいです。

よくわからないならググって


ブラックドットキャンペーン(さよひな)

 

 

ある日。

 

 

あたしは、自分の部屋で黒い色のペンを握った。

 

油性のそれで、左手のてのひらに。

 

小さく濃く、1つの点を書いた。

 

この想いを、伝えたくて。

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

 

一番はじめに気付いてくれたのは、彩ちゃんだった。

 

 

「日菜ちゃん、その手どうしたの?」

 

「ああ、これ?」

 

手のひらを彩ちゃんにかざした。

 

「ちょっと汚れちゃったんだ」

 

「そうなんだ…洗いに行ってくる?」

 

彩ちゃんは、笑ってくれた。

 

「いいよ、大丈夫」

 

私はその手をポケットに押し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ヒナ?」

 

次の日、学校で

 

リサちーに左手を掴まれた。

 

「これって…」

 

リサちーの視線が今朝書き直した点からずれて、あたしの顔や肌のあちこちを探る。

 

「大丈夫だよ、リサちー」

 

リサちーが私の目を覗く。

 

瞳が、心配で揺れているのがわかった。

 

「よごれちゃっただけだから」

 

もう一度、視線が手のひらをくすぐる。

 

「…電話、しなくて大丈夫なの?」

 

念を押すように聞かれた。

 

「……うん」

 

大丈夫だよ。

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

「日菜ちゃん…」

 

バラエティー番組の収録前

 

Pastel*Palettesにあてがわれた楽屋で

 

彩ちゃんもイヴちゃんも麻弥ちゃんもいなかった。

 

あたしがお菓子をかじっていたとき。

 

千聖ちゃんが、私の左の手のひらを睨みつける。

 

「ちがうの、これは、」

 

「アイドルが、そんなものをつけてテレビに出ちゃダメ」

 

千聖ちゃんは、カバンから除光液とコットンを取り出してあたしに押し付ける。

 

「はやく消しなさい」

 

心配よりも先にそう言われて、少しだけ悲しくなった。

 

でも、すぐに、

 

「…本当に、ダメなのなら。なんでもいいわ、アイドルじゃない私に、伝えてちょうだい」

 

困ったような、泣きそうな顔でそう言うから

 

心配してくれてるんだなって、安心して、

 

気付いてくれたんだなって、だから、悔しくて。

 

除光液のボトルを握り締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

家の、リビングで。

 

何も持っていない左手で、ギターのフレットを抑えるフリをしていた。

 

右手で見えない弦をたぐる。

 

 

「……日菜、それは」

 

おねーちゃんの視線が、あたしの左手を焦がす。

 

本当は少し心配していた。

 

おねーちゃんが、この印のことを知らないんじゃないかって。

 

でも、違った。あたしが知っていて、おねーちゃんが知らないことなんて、それこそあたしの心の中くらい。

 

おねーちゃんがあたしの手を掴む。

 

「どうしたの、日菜」

 

「やっと、気付いてくれたんだね」

 

心配してくれているのがわかる。

 

視線を動かして、見える範囲に傷跡や痕跡がないか探している。

 

でも、ちがうの。そうじゃない。

 

「日菜、何されて、」

 

「おねーちゃん」

 

あたしの傷は、そこにはないの

 

「おねーちゃんに冷たくあしらわれるたびにね、…追いやられて、バタンって扉しめられて、あたしは仲良くしたくて話しかけるのに、そのたびに…引き裂かれるみたいにいたくて」

 

左手で繋がったおねーちゃんを引き寄せた。

 

「彩ちゃんも、リサちーも、千聖ちゃんも、おねーちゃんより先に気づいてくれて」

 

自然と眦から涙が溢れる。

 

「あたしを、見てくれてないんだなって思ったら、もう、もうね」

 

おねーちゃんの表情が変わっていく。

 

賢いおねーちゃんだから、きっとあたしが何を言うのかもわかるのかな。

 

 

「あたしのこころ、ボロボロになっちゃった」

 

「気づいてくれた?あたしの、ブラックドット」

 

みるみるうちに、驚き、そこから何かを悟ったように、涙に崩れて、変わって、

 

左手で繋がったまま、あたしの名前を呼びながら泣き崩れちゃった。

 

「日菜、ごめんなさい、ごめんなさい、」

 

どうしてだろう。あたしはただ、おねーちゃんに笑って欲しかっただけなのに。

 

優しく笑いかけて欲しかっただけなのに。

 

「…泣かないでよ、おねーちゃん」

 

あたしには、おねーちゃんの心はわからない。

 

どうして

 

 

 

どうして

 

 

 

 




短め

さよひなさよひな
心の傷は暴力であるかと聞かれると泣くしかない。


長め



冷たい頃のさよひなしか書いてなくて温かいのどうやって書こうか悩む。
もうちょっと双子っぽい話も書いてみたい。
というわけで入れ替わりとか感情伝達みたいなのを書くかも

あと、りさゆき幼女がちょっとまずいかもしれないです。
燐子ちゃんと幼馴染とかあこちゃんにやりたいことを吸われた結果本当にばっどえんどに直行してる。

燐子ちゃんと幼馴染の話と矽ちゃんの話が投稿できそうな段階なのでそっちから投稿すると思われます。

予告はしないと言ったけど、リサ(猫)も書きたい



隙を作って自分語り


作者のしゅえさんはキーボードとギターが趣味レベルで弾けます。

小さい頃に少しやったっきりだったけど、さよひな 、燐子ちゃん、イヴちゃんって言って引っ張り出してきました。

インターネットの無料公開してるコードとかダウンロードできる楽譜買ったりして練習中。



布教



シャニマスやりましょう。
ALSTROEMERIAの曲の視聴動画がyoutubeにあるので聞きましょう。
L'Anticaの曲も聴きましょう。
気にいったらCD買いましょう。

甘奈ちゃん、甜花ちゃんと言う双子沼にハマりました。

あと出身が近くて恋鐘さんにも惹かれてます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。