友希那×友希那という謎の発想から生まれた何か
自室の扉を開けると。
「あら、おかえりなさい」
白銀の髪をたたえた、柔和な笑みを浮かべた女性がいた。
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「誰なの、あなたは」
「湊 友希那よ」
その女性は迷いなく答えた。
「…信じられるわけないわ」
「ええ。そう言うと思ったわ。だから」
彼女は、どこからか小さな包を取り出した。
それはよくリサがクッキーを包んでいる小さな袋と、マスキングテープ。
「リサが認めた。…私なら、それで十分でしょう?」
彼女は袋の中からクッキーを取り出し、一口で口の中に入れた。
ボリボリと、咀嚼する音が響いた。
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「…あなたはどうしてここに来たの」
「私に会うためよ」
彼女は私の手を掴むと、部屋のベッドの方へ引いていく。
途中で手のカバンを取られて、机の上に、いつもの場所に彼女が置いた。
彼女は私をベッドの端に座らせた後、どこからか小さな櫛を取り出した。
私の隣に座ると、自分の髪を少しとって櫛を通していく。
「今の私は、歌っていて楽しい?」
「…馴れ合いは要らないわ。私はただ頂点に立つだけ」
「…そんなことを言っていた時期もあったわね」
女性は櫛を胸のポケットにしまうと、次はどこからかおもちゃのマイクを取り出す。
「お父さんが、歌うことを楽しんでいなかったと思う?」
プラスチックのマイクを自分の口に近づけた。
「リサと歌ったことを覚えていない?リサのベースと重ねて歌っていた頃を覚えていない?」
彼女はマイクを私の口元に突きつける。
「本気で歌いきった時に、私は何も感じないのかしら?」
何も、答えることはできなかった。
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「私の夢は、何も間違っていないわ」
隣の私は、どこからか取り出した青色の薔薇を手のひらに乗せていた。
「私が目指したものも、間違っていない」
私が持っていた青い薔薇は、いつのまにか先程の小さなクッキーの包になっていた。
それを私の膝の上に置いて立ち上がった。
「…これは、私のものじゃないわ」
「リサが友希那に贈ったものよ」
私が、扉から出ていく。
「忘れないで。今の私の隣にいるのは、これからも一緒にいるのは一体誰?」
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目を開いた。
私がいるのは病室だった。
今まで見たものが嘘のように重たい世界。
覚えている。
寝不足でバランスを崩して階段から落ちたのだ。
その音を聞いて隣の家からリサが駆けつけてくれて、
『忘れないで。今の私の隣にいるのは、これからも一緒にいるのは
いったい
だれ
「リサ…」
覚えている。
リサと歌いながら帰った日。
リサのベースで歌いきった時の快感も。
「リサ」
今も私の手を握っている
目元には涙の跡が残っている
「リサ」
気づいていた
「リサ」
もう私は
「リサ」
離れることができない
「リサ」
私は
「リサ…好きよ」
貴女を愛してしまった
短め
次は燐子ちゃん
かリサおかーさま
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長め
オリキャラって好き嫌い分かれそうだけど、最近ハーメルンでオリキャラ増えてきてますよね。
キャラ同士の話はpixivのが発展してる気もする。
前作さよひなの妹は正直オリキャラである必要性はなかったけど自作は燐子ちゃんの妹、その次は燐子ちゃんの旧友の話になりそう
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蛇足
リサ姉様えっちすぎ
カットイン有りでプレイしてるんですが
本気でチャレンジのリサ姉様カットインが出るたび目が吸い寄せられて
リサ姉様の本質って多分慈愛とかそっち向きなんだろうけど、あの体は申し訳ないけど流されてしまう素質
蛇足2
燐子ちゃんの話をすでに書き始めてるんですが
「燐子ちゃんが好き」を書きすぎた結果燐子ちゃんが大好きになってしまいました
pixivに数作あった燐子ちゃん上位のりんさよ小説とっても美味しかったです