それでは本日もお楽しみください! 本編、レッツゴーー☆
気がつくと周囲に建物が増えてきていた。[まもなく千葉。千葉。終点です。JR外房線、JR内房線、JR総武線、千葉都市モノレールはお乗り換えです]というアナウンスも聞こえる。
「よし、そろそろ降りる準備をするぞ」
会長がそう言って真っ先に荷物を持つ。僕らもそれに続き、電車が減速するころにはいつでも降りれる状況になっていた──はずだった。突然電車がガクンと停まり照明、電光掲示板が一瞬にして消える。
あっという間に車内はパニックになり、それを止めようと「お、落ち着いてください!!!!」と怒鳴る人もいたがそれはむしろ逆効果だった。すると山梨が突然「ひゅ、ひゅ、ピーーー」と口笛を吹いた。同じ車両のいた人が山梨に注目した。そうなると同じ車両の人は皆静かになるのだが……。当の山梨は「やー良かった良かった」と笑っている。
僕は山梨の肘をつつき聞いた。
「なんで口笛を吹いたらみんなが静かになったんだ?」
「前なんかの本で『地震などで周りがパニック状態の時は口笛を吹くといい』って書いてあって半信半疑だったけど本当だったみたい」
──へえ……。
僕は一つ後輩の山梨に感心する。
しばらく待っていると車掌さんが来て拡声器で車内アナウンスを始めた。
「えーただいま架線トラブルで止まっております。しかし千葉駅はもうすぐなのでこれから順番にホームの方に移動していただきます。1両目から誘導しますので今しばらくお待ちください」
それだけ言うと後ろの車両に移動していった。
僕らは安心してため息をつく。
「山梨、今のはいい判断だったな……。これからの参考にさせてもらう」
会長がそう呟き、手帳にペンを走らせる。
会長がペンと手帳をポケットに戻し、外を眺めたころ再び車掌がやってきた。
「それではただいまより4両目の誘導を始めます。順番にご案内しますのであせらずごゆっくり移動してください」
すると前方の扉がゴゴゴと開き、扉近くにいた人がそこから出て行った。
「停電してるはずなのになんで扉が開くんですか?」
と三春が質問すると会長が「おっ」と言いたげに目を瞬かせて言った。
「最近の車両にはどれもこういう機能がついているんだ。停電した時に手動で開けれるシステムをな。そうしないと電気が復旧するまで乗客は電車に缶詰め、ということになってしまうんだ」
「へえ……。手で開けれるんですね」
と、三春が感嘆していると会長が「まあ重いんだけどな」と付け加え立ち上がった。前を見るともう誰もいなかった。慌てて僕らも立ち上がり会長に続いて電車を降りた。
初めて歩く線路上だ。(踏切は除く)
目の前にはホームが見えていて一番手前には脚立が置いてある。それを使ってホームに上がれ、ということなのだろう。
僕らは皆、黙々とホームを目指して歩く。
というわけでいかがだったでしょうか!!
さて、感想・評価などお待ちしておりますし、良かったら知り合いにこの「音槌政旨」という一介の小説投稿者の名を広めていただければ幸いです。
それではまた、明日の小説でお会いしましょう!サラダバーー☆