最弱と名高い手甲武器を、最強にする【凍結中】   作:ベクセルmk. 5

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空征く槍の女王

オリュンポス太陽系惑星群第八惑星デメテル。

その上空で、赤と白色の突撃槍(ランス)を装備した一人の女性プレイヤーが空中で戦闘を見下ろしていた。

名をエイラ。ユグドラシル神工星域第三惑星ヴァナヘイムの都市の一部に領地を構えていることから【女王】の二つ名を持つ女性プレイヤーだ。

グランドフロントサービス開始から存在する<飛行(フライ)>の魔法。彼女はこの魔法を使った空中戦で名を馳せていることもあり、今日まで続く空中戦ブームの火付け役と言っても過言ではない。

「・・・・・・」

高度400mから直径10kmの戦場を眺める。アビリティ『千里眼Ⅴ』のお陰でよく見えるが、普通に見れば黒い点のようにしか見えないだろう。

(ウォルヴァーがグレイにやられた。エリーゼも普通に善戦している)

二人の、全くプレイコンセプトの違うプレイヤーを同時に見る。

「私の存在に気付いたほうと戦おう」

~~~

太陽系第三惑星地球。旧アメリカ、現NASAUS。

宇宙開拓時代、NASAのアメリカ独立後に造られたこの街では、遠く・・・果てなく遠く離れた惑星デメテルの映像が放送されていた。

余談だが、最初はプロジェクト・フェアリーテイルの純ファンタジー路線で行くはずだったのだが、VRMMOのノウハウをフェアリーテイルは持っていなかったため、渋々ミラーニューロンエレクトロニクスと合同開発された。

しかし、ミラーニューロンとしては宇宙開拓をメインに据えたSFジャンルにしようと決めていたにもかかわらず『いきなりファンタジー要素を導入しろ』と言われて、開発陣営は大きく荒れた。

「噂では、この公式大会は“代理戦争らしい”」

「あくまで噂だろ?」

とか、

「いつか運営破綻するんじゃないか?」

などの悪いうわさが後を絶たない。

それとは別にゲームを楽しんでいるプレイヤーは、

「やっぱグレイはイカレてるわ。魔法攻撃って避けれるの?」

「普通は無理。ただ、速力に極振りして速力強化系のアビリティ、ブーストを積んで・・・本人がボクシングジムに通ってたとかなら或いは」

とか、

「エリーゼってプレイヤー、同じ名前でFPS大会出場してなかったか。ほら、ミラーニューロンエレクトロニクス主催の」

「ああ~。25対25で敵全員ヘッドショットで倒したっていうあれ!?」

など、

「あれって“レーヴァテイン”のオリジナル?」

「いや。杖装備はレプリカだったはず・・・」

「というか、ヴァナヘイムの女王のあれ“グングニル”オリジナルじゃん!攻撃力3000固定ダメージの!」

といった感じに会話に花を咲かせていた。

~~~

「逃げんなーーーー!」

現在三人のプレイヤーがエイラを追いかけまわしていた。<飛行>には勿論効果時間があり、効果が切れれば再び魔法を使用しなければならない。

「そろそろだな」

「あ?なんだ、フィールドの一番端まで逃げて」

そう、エイラはむやみやたらに飛び回り、逃げていたのではない。

「これを使うと、私自身も派手に吹っ飛ぶからな。知っているか?神格(ゴッツ)のオリジナルには付与出来るブースト量はブランド同様5つしかない。その代わり・・・」

装備している突撃槍が赤く輝く。その光はやがて白くなり、直視できない程に光量が上がってゆく。

「こういった特殊能力が付与されている。これの場合はこうだ」

そう言って無造作に槍を投げた。

――――――――――――――――瞬間、赤き閃光が空を染め上げた。

 

 

プレイヤー3 脱落

残り16人

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今後複数の武器を融合できるアップデートが入るかもしれません。
理由?・・・・・・シナンジュがかっこいいのが悪い
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