最弱と名高い手甲武器を、最強にする【凍結中】   作:ベクセルmk. 5

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灰色の流れ星

オリュンポス太陽系惑星群第八惑星デメテル。

「オーラララララ」

グレイは自身の出せる速力の限界まで出し切って、平原を駆け回っていた。

グレイが戦っている相手はミストというナイフ使いのプレイヤー。

このゲームには即死性能という隠されたものがある。ヒット一撃のダメージに関係なく、相手を一撃死させれるかどうかを表している。

ナイフは最強の即死性能を持ち合わせており、運が悪ければかすった(1ダメージ)だけでも死亡する。

「ふぅっっっ」

息を吐き、左手を縦に構え、右手を握りしめたまま腰まで引く。

「【暗殺拳法Ⅴ】」

「即死性能強化・・・Ⅴともなればかすっただけでも即死確定」

ミストが纏っているマントを脱ぎ棄てる。黒い軽鎧と赤いナイフを装備した銀髪のプレイヤー。

お互いがじりじりと向き合いながら回る。

先に動いたのはグレイだった。

「しっ!」

右手の握りこぶしを解き、蛇のように早くうねりながら目つぶしを放つ。しかしミストは後ろに下がって避けると、ナイフを横に振りぬく。それに対してグレイは【受け流しⅤ】を発動。攻撃をいなし、ダメージを0にする。

グレイは前へ進みながら左肘を横に薙ぐが、ミストは肘の可動域の限界まで回避する。

ミストはいなされたナイフの軌道を変え、胴に刺そうとするが、グレイは足でナイフを蹴り飛ばす。

「これで・・・」

「『武器召喚Ⅳ』」

右手に新たなナイフを持つと、喉を刺す。

「<毒霧>」

グレイが使用できる数少ない毒霧を発生させる魔法で視界を奪い、後ろに飛ぶ。

「ちっ。どこいった」

「『ステルスⅣ』『暗殺者の呼吸Ⅴ』」

潜伏系アビリティを重ね掛けして、本格的に相手から認識されなくなると、左へ300m進み、『罠設置Ⅴ』でトラップを設置する。そのまま北へ400m進み、森の入口で投擲用のトラップをミストに直撃するように設置して、その隣でじっと機会をうかがう。

前に何時も着けているサルの面を樹の上に引っ掛け、あたかもそこに潜んでいるかのように見せかける。

(毒霧解除)

再びトラップと共に茂みに隠れ、今度こそ機会を窺う。

「やっと晴れ・・・あんな所にいたか」

樹の上を注視した瞬間、スモークグレネードが投擲されミストに直撃した。

「うおっ!スモークか!?」

スモークが直撃した後ミストの後方、グレイの潜んでいる反対側に仕掛けた地雷が爆発した。

「【ジェットⅤ】【音無き一撃Ⅴ】【魔刃(四元素)Ⅴ】」

ブーストを同時に3連発し、一気に距離を詰める。

魔力で出来た刃がミストと漁夫の利をしようとしていたプレイヤーを切り裂いた。

 

プレイヤー2 脱落

残り14人

 

 

 

 

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