最弱と名高い手甲武器を、最強にする【凍結中】 作:ベクセルmk. 5
オリュンポス太陽系惑星群アレス星系スペースデブリ地帯。
グレイはそこで敵対NPCと戦闘をしていた。
「【ジェットⅤ】」
ブーストを発動しながらデブリの一つを蹴ると、スラスターを使いさらに加速し、敵に迫る。
今日は早速カスタマイズした脚装備のバトルブーツとノワールコートがしっかりと使えるのかのテストをしているのだ。
「(あの後、袖にショートエッジとインパクトボムを仕込んだが・・・あまり役に立ってないな)」
インパクトボムは起爆後近くにいるプレイヤー、NPC、モンスターを後方に5m吹き飛ばすアイテムだが、起爆タイミングが読みにくく、使い勝手が悪い。
「(宇宙海賊・・・)」
グランドフロント内では珍しい人型の敵で、以前までは存在しなかった敵対NPC。
宇宙空間対応のホバーバイクに乗り銃火器で武装したこの敵は―――――――――
「おらぁ!」
「ぐはぁ!」
――――――――大した強さも無いのにあまり倒されていない。
それもそのはず。基本ドロップアイテムはゲーム内通貨であるチップのみで、それも400~900チップ。この程度ンスターを狩っているプレイヤーたちからすれば小遣い稼ぎ以下だ。
「こちらグレイ。残りは撤退していった。航路の安全は確保できたぞ」
アイテムを使いメッセージを送る。今回はついでにプレイヤー運営の商業ギルドの護衛をやって資金稼ぎもしている。
「すまんな、船も堕とせれば砲弾代ぐらいになったかもしれないのに」
「気にすんな。それよりもうすぐアレス宇宙港に到着するぞ」
宇宙空間から雇われているギルドの拠点宇宙船に戻ると、そんな言葉が飛んできた。
暫く用意されていた部屋で待っていると宇宙港へ到着した知らせと共に艦橋に来るように言われた。
「こちらユリシーズ3。アレス宇宙港管制室、応答せよ」
『こちら管制室。どうかしましたか?』
「こちらユリシーズ3。アレス宇宙港へ入港したい。手続きを頼む」
『了解した。誘導に従い入港せよ』
というやり取りを見ていると、誘導用のライトが点滅しユリシーズ3を入港ハッチ前まで誘導する。ガゴンという音と共にハッチが開き、ユリシーズ3をドックへと入れる。ハンガーアームが艦を固定すると『対プレイヤー銃』で武装した中立NPCが艦を包囲し始めた。
「よし、全員降りるぞ」
「凝ってますね。内部入って密輸品調べるんですよね?」
ユリシーズ3から降りた後、ギルドリーダーに話しかける。武装大型輸送艦ユリシーズ3が今回運んできたのは第八惑星デメテル産の食糧系アイテムだ。これらのアイテムは隠しステータス空腹値や、微量ながらHPも回復させる効果がある。
「ほかの商業ギルドも弾薬とか武器類の整備アイテムをわんさかアレスに運んでたからな」
「ほんとに始まるんですね、レイドイベント」
明日12:00分、レイドイベント異形神の侵略が開始。ここでプレイヤー側が敗北すれば惑星内の開拓拠点となっている都市は異形神の端末に占拠され惑星開拓をやり直さなくてはならない。
「俺としてはロールプレイしつつPKして手甲を最強にしたいだけだからどうでもいいけど・・・」
今回間開けて投稿してみたけど・・・書きずらいしなんか違うからいつも通り書きます。
リアル忙しいから執筆滞るんで、よろしく