漫画家と主夫高校生のD×D   作:カチカチチーズ

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投稿☆
二亜以外に誰かデアラキャラ出せないかなぁと考え中の作者です。
周回怨嗟の鬼ってホントに強くて、泣き虫が泣くんじゃなくて俺が泣きたくなる


擬態の聖剣……コカビエルからの報酬の一つ



二十三頁

 

 

 

 

 

 

 

 瞬間、刃が振るわれる。

 金属でありながら、まるで鞭のようにしなりながら、同時に布の様に柔らかな動きで俊敏にゼノヴィアへと迫る。

 それに対して、ゼノヴィアはデュランダルを振るい弾くが蛇か何か意思でもあるかのように刃がくねり、柄を持つ死銃に従いゼノヴィアへと追撃を始める。

 

 

「くぅ……お前……」

 

《返せと言われても返す気は無いな》

 

 

 死銃本人へと突っ込もうにもゼノヴィアは鞭のように振るわれる擬態の聖剣によりその場から前へと踏み出せない。

 踏み出したくても前へと行けないそんな現状にゼノヴィアは歯噛みしつつも思考は回っている。

 間違いなく死銃の振るうそれは擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)であり、偽物の類などではない。そもそも偽物であれば本物をフリード・セルゼンが振るっていた統合したエクスカリバーの一部になっていた筈なのだ。

 いや、それ以前に何故統合しなかったのか。それこそがゼノヴィアの中に渦巻く疑問であり、同時に統合したエクスカリバーですらデュランダルや聖魔剣に敗れたというのに何故にこの擬態の聖剣は優位に立っているのか、という疑問もあった。

 そんなゼノヴィアの思考でも読んだか、死銃は嗤いながら勢いよくデュランダルへ鞭状の刃を叩きつける。

 

 

《合体すれば足し算か掛け算になると思うか?答えはノーだ!一つ一つが我の強いもんでな、統合すれば強い我が反発しあって実際の性能は通常の聖剣のそれと五十歩百歩でしかない!》

 

 

 デュランダルへと叩きつけた後に長さを元のソレへと戻し、再度その形状をスプリングフィールドへと変化させる。

 ゼノヴィアがそれに反応して向かってくる前に新たな銃弾を装填し、銃撃する。

 先ほどまでの鞭状の刃による連撃ではないそれにゼノヴィアは回避しようとすれば回避出来たがしかし、そうすれば背後にて膝を着いている木場祐斗が蜂の巣となろう。

 流石のゼノヴィアも如何に悪魔と言えども共闘した者をみすみす見殺しに出来るほど非情ではない。故にデュランダルで銃撃を防ぐ事しか出来ない。

 

 

《でだ、俺の神器(武器製造)は聖剣やら魔剣やらは創れんが、こと武器に関しては他の創造系の追随を許さん。調律(チューニング)する事で俺に最適化させ、その性能をより引き出せば―――》

 

 

 ほら、この通り。

 薬莢を吐き出した擬態の聖剣を振るえばすぐさまそれは鞭状の刃に変わってデュランダルへと叩きつけられる。

 ゼノヴィアを攻めさせない。

 ただただ防御のみさせることで体力を削り続ける。

 戦闘において最も重要であり優先すべきは、自身の得意を相手に押し付けること。そうする事で相手に反撃を、相手の得意を行わせない事が最も勝利を手に入れられる近道。

 故に────

 

 

《確かに聖剣を扱う経験はお前の方が上だろうさ。だが、その経験は技術でどうとでも出来る程度のモノだ》

 

 

 ゼノヴィアは勝つ事が出来ず、このまま敗北しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、仕えるべき主を亡くしてまで、お前たち神の信者と悪魔はよく戦う」

 

 

 そんな、戦闘を中断しかねないモノが割り込まなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、仕えるべき主を亡くしてまで、お前たち神の信者と悪魔はよく戦う」

 

 

 突然、コカビエルが零した言葉にゼノヴィアらはその手を止めた。

 仕方なく、俺も聖剣の形状をスプリングフィールドへと戻し、その場から数歩下がる。それと共に雀蜂らも戦闘中断を指示して下がらせる。

 それによって、手の空いたリアス・グレモリーがコカビエルに口を開いた。

 

 

「……どういうこと?」

 

 

 怪訝そうな口調で問うリアス・グレモリーにコカビエルは心底おかしそうに大笑いする。魔王の妹といえどもただの上級悪魔と変わらんのに真実など知ってるわけなかろうに。

 

 

「知らなくて当然だ。神が死んだなどと、誰に言える?神の信者共は神がいなくては心の均衡と定めた法も機能しない不完全な者の集まりだぞ?我ら堕天使、悪魔さえも下々にそれらを教えるわけにはいかなかった。どこから神が死んだと漏れるか分かったものじゃないからな。三大勢力でもこの真相を知っているのはトップと一部の者たちだけだ。先ほどバルパーが気づいたようだがな」

 

 

 …………まあ、そうなるな。そんな事が知れれば大変な事になるのは目に見えてる。

 俺からすれば至極どうでもいい事ではあるが。

 

 

「……ウソだ。……ウソだ」

 

 

 みんなで僕を騙そうとしてる……RO……闇医者……う、頭が……いや、悪ふざけはやめとこう。ゼノヴィアが項垂れてその手からデュランダルを落としている。

 その表情は憐れな程に狼狽に包まれている。

 現役の信仰者、神の下僕。神に仕えることを使命として、生きてきた存在────。

 いまここで神の存在を否定されればそうもなるだろう。しかも、コカビエルの戯言と受け止めず真実であると受け止めている。

 

 

「────俺たちが勝てたかもしれないのだ!それを奴はッ!あの戦争で喪った同胞たちの想いを奴は踏み躙った!ならば、ならば、俺が戦争を、再びの血と肉を踏み躙り合う大戦争を!!!」

 

 

 と、何やらコカビエルがヒートアップしてきたな。だが、そんなコカビエルの考えなど彼らには届いてなどいない。

 彼らの視線は彼らの仲間である少女に向けられている。

 

 元聖女であった信心深い少女、アーシア・アルジェント。

 彼女は口元を手で押さえ、目を大きく見開いて全身を震わせている。

 

 

「……主がいないのですか?主は……死んでいる?では、私たちに与えられる愛は……」

 

 

 なんとも悲しい話だ。悪魔になろうとも彼女の信仰心は失せていなかった……これを考えればあの時確実に殺してやった方が明らかに良かったのかもしれないな。

 あの悪魔ではなく、彼女を殺して悪魔の駒で蘇生も出来ぬように遺体を焼いてやれば良かった。それが彼女の為だった。

 コカビエルが何やら追い打ちをかけてるな。奴の語った言葉にアーシア・アルジェントはその場で崩れ落ち、兵藤一誠が抱えて呼びかけている。

 

 

「俺は戦争を始める、これを機に!おまえ達の首を土産に!俺だけでもあの時の続きをしてやる!散っていった同胞たちの為にも、ルシファーを継いだ若造をミカエルを、同胞たちの手向けとする!!」

 

 

 ま、俺としては戦争が起きようが問題無い。

 コカビエルとて望むのは悪魔や天使との戦争であり、他の神話群とやりあおうなど考えてはいまい。それならば、悪魔を消せるならば俺としても手を貸すのは吝かではないからな。

 さて、雇われてる以上、きちんとその目的に手を貸すか。

 俺は擬態の聖剣に新たな銃弾を装填し直し

 

 

「よっしゃぁぁぁぁぁぁあああああ!部長の乳首を吸うため、やられてもらうぜ、死銃!コカビエルぅぅぅ!!」

 

 

 は?死ね。

 アレは何を言ってる?

 え?変態?変態だよな、そりゃ…………やはり、悪魔か。欲望塗れの悪魔……脳髄をぶちまけて殺すしかないな…………というか、おい。

 赤龍帝の籠手がありえないぐらいに輝いてるのですが?はぁ?頭痛い。

 コカビエルなんか目許をひくつかせてるぞ。

 

 

「………………なんだ、お前は?どこの誰だ?」

 

 

 そんなコカビエルに兵藤一誠は堂々と胸を張って答える。堂々とするな。

 

 

「リアス・グレモリー眷属の『兵士(ポーン)』!兵藤一誠さ!覚えとけ、コカビエル!俺はエロと熱血で生きる赤龍帝の籠手(ブーステット・ギア)の宿主さ!」

 

 

《………………》

 

「………………初めてだ、赤龍帝に同情するのは」

 

 

 なんて馬鹿らしいのか。

 だが、何故かそんな変態の叫びによってこの場の、彼らに漂っていた絶望感が晴れ活力を彼らに与えていた。

 意味がわからない。

 満身創痍だったはずの奴らが立ち上がりコカビエルや俺に立ち向かう姿勢になっている。まったく理解が出来ない。

 これだから、悪魔って奴は。

 俺は待機させていたManticoreではなく、Aegisを呼び寄せようとして────

 

 

「―――ふふふ、おもしろいな」

 

 

 瞬間、舌を打った。

 空から聴こえてきた突然の声。それを理解したのか俺もコカビエルも空を見る。

 コカビエルに関しては下から見える限りなんとも忌々しいような表情の片鱗が垣間見えている。

 こうなってはもうどうしようもない。

 空より一直線に白い閃光が俺たちと奴らの丁度中間へと降下してきた。そして、地面すれすれの高度で停止したそれはやはり、白かった。

 一切の曇りも陰りも見せない白きもの。

 白き全身鎧。身体の各所に宝玉らしきものが埋め込まれ、当たり前だが顔まで鎧に包まれておりその表情は窺えない。背中から生えている八枚の光の翼は闇夜を照らす神々しい青白い光を放っている。

 

 

サクソンの白き竜(グウィバー)……ちっ、面倒だ》

 

 

 半魔である以上、聖剣の属性を得た呪装徹甲弾は今まで以上の火力を叩き出せるだろうが……まだ完全に扱いきれてはない。

 ならば、ここは……

 

 

「…………赤に惹かれたか。『白い龍(バニシング・ドラゴン)』よ。邪魔立ては―――」

 

 

 ッ────。

 コカビエルが全てを語る前に、彼の翼が宙を舞った。一拍遅れ、彼の背から鮮血が吹き出す。

 奴め……!!

 

 

「まるでカラスの羽だ。薄汚い色をしている。アザゼルの羽はもっと薄暗く、常闇のようだったぞ?」

 

 

 奴め、巫山戯た真似を……!!

 そんな俺の感情を察したのか待機していた雀蜂たちがその手に携えているサブマシンガンへと退魔加工した汞のホローポイント弾を装填し始めているのが視界の端に移るが、俺はそれを無線ですぐさま止めさせ後退の準備を行わせる。

 翼をもがれ、怒り狂うコカビエルだが、一瞬俺へと視線を寄越した。

 それは援護を求めるそれでは無い。

 

 

「貴様……!俺の翼をッ!」

 

 

 故に俺は待機していたAegisへと無線を送る。

 次々と雀蜂たちが装備していたメタマテリアル光歪曲迷彩を起動していき、その場から消えていく。

 …………。空に無数の光の槍を創り出しながら、コカビエル自身は光の槍と剣を持って奴とぶつかり合う……しかし、既に触れられていたからかその力は徐々に半減していく。

 これ以上は彼の栄誉を傷つける。俺はそう判断して自身のメタマテリアル光歪曲迷彩を起動する。

 

 

 

《Auf Wiedersehen……コカビエル》

 

 

 

 

 

 

 




思うんです。
兵藤一誠の前に戦術人形(IOP、鉄血問わず)出したら変態的な思考もするし、視姦されるし、なんなら洋服破壊されそう

まあ、やったら、間違いなくマシンガンで蜂の巣ですが。または……

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