漫画家と主夫高校生のD×D   作:カチカチチーズ

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 先週等はなかなかリアルが忙しく執筆できず、投稿が遅れてしまいました。
 今週は暇な時間がそれなりにあるため、頑張ると思います。ええ、UNDEADも頑張りますよ?


三十七頁

 

 

 

 ROによるW事件の翌日。顔を合わせるとラッキースケベを受けた生娘みたいな反応をしている、ROを余所に俺は一人寂しくノートパソコンをいじる。

 何をしているのかというと、まあちょっとした資金稼ぎだ。

 二次創作あるある株運用。詳しく話すと間違いなく長時間かかるのは目に見えているため、株運用どうこうが知りたければインターネットで調べるかそういう本でも読んでほしい。と、それは置いといてだ。

 わざわざ株運用なんぞをしているのか、というとまああれだよね。まがりなりにも高校生だから傭兵業以外だとこれぐらいしか稼げるものがないからだし、あとは裏技のおかげで負けがないからだというのもある。

 ‥‥‥‥うーん、ようよう考えるとわざわざいまする意味はないのでは?

 最近、主夫高校生らしいことをしていない気もする。

 はてさて、どうしようか?

 

 

「つうわけでどう思う?」

 

「え……す、すいません、指揮官……どういうわけですか?」

 

 

 唐突に声をかけられたからか、うろたえつつも応えてくれるRO。だが、残念なことに話の前後が分かっていない様子。あと質問に質問で返すんじゃぁない。

 いや、それは別にいいんだよ。

 

 

 

「最近、主夫っぽくないなと思ってな」

 

「え……指揮官は主夫よりも傭兵のイメージが強いのですが……」

 

「そりゃ、お前らの前だとそっちのが多いから仕方ないだろ」

 

 

 基本的に工房にいる以上、指揮官としてふるまわないといけんしな。

 それでも俺はあくまで主夫高校生を目指しているわけで、傭兵は副業なんだよ。傭兵が副業な主夫ってなんなの?とは俺自身思うがしかし気にしてはいけない。

 俺としては主夫業に集中したいんだが、そういうわけにもいかず何ともまあ、大変だ。

 

 

「それで、指揮官。少し、話が変わるんですがよろしいですか?」

 

「ン?なんだ」

 

 

 自問自答しているとROが話を切り出そうとしているが、しかし、何故かは知らんが妙にもじもじし始めている。顔もわずかながらに赤みを帯びており、彼女の女子高生のような見た目と風紀委員やいいんちょうてきな気質からしてこの状況を告白する瞬間と誤認しかねない雰囲気を醸し出しているが、いまさらそんなことをするような仲ではないため、まあ愛の告白とかそんな青春じみたものではないだろう。

 あれ?俺って青春してたっけ?二亜やアルテミシアは青春とは言わないから。日常だから。

 で、ROの話とは何か。きっと、ライダーもののDVDの要求だろう。

 

 

「そ、その……………じ、地獄の底まで悪魔と相乗りしてくださいっ!?」

 

「………Oh」

 

 

 そっちかぁ……まさかのそっちかぁ。

 あれだよなあ。彼女の言葉の裏に隠れた真意を察して、俺は目尻を揉む。つまるところ、俺の神器で二人で一人の仮面ライダーやろうってことだろ?

 

 

「RO……残念だけれど、俺の神器じゃ流石に仮面ライダーには変身できないんだよ」

 

「……や、やめてください!?そ、そんな、生暖かな眼差しと表情で私を見ないでください、指揮官ッ!?」

 

 

 わかるよ。

 かわいそうな子を見るような目で見られると本当に恥ずかしくなるよな?でも、やめない。微笑ましいからな。

 俺の神器はあくまで武器を作るものであって、その応用でベルトを本物そっくりに作れただけなわけで変身は出来ないというか概ねそれ用の不思議パワーないとだめだし。ぎりぎりビルドはいけなくもないかもしれない、たぶん。いや、別に側だけならちょっとしたスーツってことで何とかはなるんだよでもまぁ、コスプレの域は出ないだろうし…………。

 はてさて、そんなことは置いておいてROを揶揄ってあそぶとするかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 主夫高校生。

 常日頃から鴎が身内内でそう言っている言葉だが、どうしてそうなりたいのか、そのままでいたいのか、そこにはしっかりとした理由がある。

 もちろん、同棲相手である二亜の家事スキルがあまり高くないというのもあるが、純粋に鴎が二亜に対して恩を返したいというのもあり、そして二亜やアルテミシアと過ごす日常がどうしようもなく好きであるからというのもある。

 故に彼は自分が主夫高校生、いや主夫でなくてもいいのだ、二亜たちとゆったりと生活できるのならば。だが、現実というものは残酷である。

 二亜には力がある。知られれば誰もが喉から手が出てしまうほどに強大で有用な能力。

 故に彼は、殺す。八つ裂きにする。

 二亜の力を狙うかもしれない人外を、ひたすらなまでに殺す。結果として、二亜が狙われるかもしれない要因になろうとも、それでも根絶やしにする。

 その果てに別の存在らが二亜を狙う可能性が存在することを理解しているのかはそれこそ鴎と二亜のみぞ知る話だろうが───────

 

 

 

「指揮官ッッッ!!!」

 

「夢想家、連れていけ」

 

「はぁい、指揮官さん」

 

「し”き”か”ん”ん”ん”ん”ッッッ!!!???」

 

 

 

 場所は打って変わって、工房。

 対テロ対策部隊となることが決まり、諸々の部隊運用の為に必要な書類云々を捌くために一時工房に赴き、執務をこなしていたのだが。

 副官を付けることに了承したと思えば、気が付けばいつの間にかに副官が任命されていたことに軽く鴎は目尻を揉みつつ唐突に執務室に突撃してきた破壊者を何故か副官ではないのに執務室のソファに座って甘味を楽しんでいた夢想家に押し付け、執務を再開する。

 

 

「おかしいなぁ、主夫してねぇなぁ最近って思ってたら気が付けば指揮官業に戻ってるんだが」

 

「はあ…。指揮官殿、主夫をするのは構わないのですが時期が時期ですのでそれは仕方がないと思いますわ?」

 

「いや、まあ、そうなんだが……」

 

 

 同じく副官ではないが、夢想家と違い書類整理の手伝いを買って出た案山子にこぼれ出た愚痴を拾われ鴎は何とも微妙な表情で目を逸らす。

 そんな鴎にジト目を案山子は向けるが軽く息を吐いてから再び書類整理へと戻っていく。

 

 

「─────────指揮官」

 

「ン、すまん。M4」

 

 

 書類整理に戻る案山子の背中を変わらず微妙な視線で見つめていれば、横合いからまた別の少女の声がかかる。その声にハッとした鴎が視線をそちらに動かし、だらっとしていた姿勢を伸ばし書類に向き直る。

 声をかけてきた相手は、暗めな茶髪に黄緑のメッシュを入れた長髪の少女。

 全体的に暗色な装いの人形、M4はやや半開きのどこか冷たさを感じる視線を鴎に向け、鴎はそんな彼女に肩を竦める。

 

 

「最近の指揮官は、浮足立ってるように思います」

 

「……ン、それは、まあ、お前がそう言うのならそうなんだろうな」

 

 

 彼女の非難に対して、コーヒーを口にしながら肯定し軽く鴎は思考を回す。

 M4の非難は事実だ、現にここ最近つまるところ今学期が始まった四月ごろから鴎はやや浮足立ったところが散見されており、無論その理由も既に分かっていることだ。それは原作が始まったという事実による緊張と歓喜のような感情がないまぜになったが故にこうしてM4から非難されるようなこととなった。

 その事実に地味に鴎は心を痛めつつ、首を動かす。

 ある種、こうして主夫業を恋しく思うのも浮足立っていることに起因するのやも知れず、軽く目頭を揉みながら視線を書類へと戻して鴎は口を開く。

 

 

「さて、それじゃあ意識を切り替えるとしましょうかねえ」

 

 

 そう言いながら一番上の書類を手に取り、その文面を読む。

 そこに記載されているのは少し先──────といっても一ヶ月未満であるが──────の仕事。とあるパーティーでの護衛及び周辺警備の仕事であり、現場は

 

 

「冥界ですか……」

 

「ああ、まがりなりにも悪魔勢力もとい三勢力の影響下にある部隊になるんだ仕方ない」

 

 

 影響下といえども、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーの私兵である以上悪魔らの好きには出来ることなどどこにもないが。

 

 

「まぁ、護衛対象はリゼヴィムだけ。ある程度は融通が利くだろうな」

 

 

 そう言いながら、鴎はコーヒーを口にした。

 

 

 

 

 





 ひとまず今回までは幕間扱いです。
 次回からは原作五巻に突入していきます。


 対テロ対策部隊としてほぼほぼ政府の影響ガン無視する部隊で悪魔が嫌いとか、もはやそれはゲシュ〇ポみたいなことし始めるのでは?最近、そう思い始めて自作ながら戦々恐々しています。
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