なかなか、仕事も忙しくなり、軽い筆離れを起こしていて執筆が遅れました。前回投稿したのが何時だろう……1か月前かな?鬱になりそう……
三十八頁
夏休み。
楽しい楽しい夏休み。
しかしてリゼヴィム・リヴァン・ルシファーという名の悪魔により、鴎はその夏休みを奪われることに………。
デジャヴを感じる」
「感じるな、労われ」
終業式もとくに何か起きることもなく、俺は夏休みを謳歌することはなく、こうして長期遠征の準備に勤しんでいた。といってもあちらにいる間はリゼヴィムの用意した屋敷に駐在する予定であるから、着替え等々は問題ないだろうが、それでも重要なものは基本的にこちらで用意しなくてはならない。
というか、そもそも今回の俺の仕事はパーティーの護衛及び警備であって、こんな早くから──────一ヶ月近く前から冥界入りする理由はないと思うのだが、まあリゼヴィムがなんとも微妙な表情をしていたことを考えれば、面倒な理由があるのだろうな、と予想は出来る。
で、あれば仕方ない。
M4にこの前言われたように最近浮足立っていることを考えれば、丁度いい。気を引き締めて対応せねばなるまいて。
「ねぇ、少年」
「なんだ、二亜」
「単身赴任中に不倫する奥さんとかドラマにいるじゃん?」
「まあ、昼ドラとかにあるよな」
「あたしがしたらどう思う」
「え、相手を拷問して東京湾に沈めるけど」
「だよねぇ」
‥‥‥なずぇにこいつは喜んでるんですかねぇ。
言葉の端々から喜悦を感じる。ええ、なんか病みを感じるんだが、まさかヤンデ────
「待とうか、少年。流石にあたしはヤンデレにはなりたくないから」
「いや、だからナチュラルに心読むのやめろよ」
心読んでくるのはもはやヤンデレの域なのではないだろうか。鴎は訝しんだ……まあ、冗談はさておき、こいつのことだ。
どうせ、最近互いに仕事で絡めなかった弊害でめんどくさい絡みをしにきてるんだろうな、先日の酔ってるときみたいに。
いや、そういうめんどくさいところも可愛いから好きだが……疲れてるのかな俺?
「それで帰るのは何時頃になるの?」
「さあ、夏休み終わりまでだと思うけれども」
「へえ……」
あ、なんか、目を細めてる。嫌な予感しかしないんだが………。
さて、と、とりあえず。二亜を置いておいて、俺は視界の端で何やら作業しているグループへと視線を向ける。そこにはROとAK-12やAN-94がなにやらドリンク片手になんかの書類と睨みあっている。声量はそこまで大きくないためか、三体の会話は聞こえてこない。
あ、タピオカミルクティーか、あれ。人形だからなカロリー気にせず飲めるのか……。
「12とROならチャレンジできそうだな」
「お?少年、さては喧嘩売ってるな?」
「はっ」
二亜の言葉に鼻で笑って返せば、二亜は無言でそのまま12たちの方へと行く。なにやら、話始めたな……なんか94とROに止められてるっぽいが……あ、12が嗤ってる。予想通り、12が台所の方に行って、その間にROと94が二亜をどうにかしようとしているがアレはだめだな。
予想以上に俺の言葉が効いたようで………12がタピオカミルクティー持ってきて、乗っけて、落とした。
知ってた。
「しょおおぉぉぉぉおねぇぇぇえぇぇんんっっ!!??」
「おま……」
案の定、チャレンジに失敗した馬鹿を俺は顔を覆いながら、呆れ片付けに向かった。
──────────────────────────
部長の冥界への里帰り、俺たちがまず向かったのは最寄りの駅だった。
いつも電車に乗るときの駅だが……って、あれ?駅に設置されているエレベーターの近くで俺たち同様に駒王学園の制服に身を包んだ集団がって
「待たせたわねソーナ」
「いえ、私たちもいま来たところですので」
そこにいたのは、生徒会ことシトリー眷属だった。もしかして、毎年シトリー眷属と里帰りしてるのだろうか。そんな俺の考えでも察したのか、近くにいた木場がこっちに来た。
「いままでは僕たちグレモリーはグレモリーで、シトリーはシトリーで冥界に帰っていたんだけど……今年はどうやら少し事情が違うようだね……」
「そう、なのか?」
つまり、今回が特殊ってことか……?
そんなこんなしていたら、先に生徒会の面々が何度かに分けてって、エレベーター?あれってたしか上にしか行かない筈じゃ……とと
「イッセー、次は私たちよ。来なさい」
「は、はい」
部長に呼ばれ、木場のとこから部長と朱乃さんのもとへ行けば、俺の他にアーシアとゼノヴィアもやってくる。
エレベーターを前にしてどうするのか、首を捻る俺たち───特にこの街に昔から住んでいる俺に対して苦笑しながら部長は手招きしてくる。
それに俺ら新人転生悪魔はお互い顔を見合わせながらも部長に応じた。
「慣れてる祐斗たちはあとからアザゼルと一緒に来てちょうだいね」
「はい、部長」
そう部長が言ってからエレベーターの扉はしまって──部長がポケットから取り出したカードらしきものをエレベーターの電子パネルに向けると、ピッとそんな電子音がなって部長のカードが反応したかと思えば
────ガクンッ
「えっ!?」
下へ降りる感覚が俺らを襲って、って、えっ!?
驚きを隠せない俺たち。そんな俺たちを見て笑う部長と朱乃さん。
「この駅の地下にね、秘密の階層があるの」
ぶ、部長、俺生まれてずっとこの街で生きてきましたけどそんなのまったくもって知らなかったんですけどもッ!?
そんな俺の心中を察したのか、先ほどとは違う悪戯が成功したかのような表情で部長は微笑んだ。
「さあ、ついたわよ」
一分ほどエレベーターに乗っていただろうか。
ついにエレベーターが停止し扉が開けば、そこにはだだっ広い人工的な空間が広がっていた。
つーか、どう見ても駅のホームだ。多少俺の知ってるものとは差異はあるけども、線路もあって本当に駅らしい……、エレベーターから出て少し待てば木場たちもエレベーターから出てきて合流。
「みんな集まったところだし、三番ホームへ歩くわよ。ソーナたちも待っているでしょうし」
部長と朱乃さんの先導のもと、俺たちは歩き出してその三番ホームとやらに向かう。魔力的な妖しい輝きを放つ灯りが壁に吊り下げられた通路を右に左に行ったりすれば、再び開けた空間に出た。
そこには列車らしきものがある!!!らしきってのは俺の知る列車と違って鋭角なフォルムといくつもの魔法陣、グレモリーの魔法陣もサーゼクス様の魔法陣もあるけど……もしかして、これって。
「ふふ、思ってる通りよ。イッセー、この列車はグレモリー家所有の列車なのよ」
────────────────────────
グレモリー家所有という言葉に一誠もゼノヴィアもアーシアも、新人転生悪魔一同が驚きを露にした後、リアスの先導により先に待っていたシトリー眷属もとい生徒会の面々と合流する。
その時、匙をはじめとする数人の生徒会メンバーもまた、今回が初めての主の里帰り付き添いなのか先ほどからちらちらとこの地下駅ホームをせわしなく落ち着かない様子で見まわしている。
そんな彼らの様子に一誠は自分たちだけではない、という安堵を抱いたのか胸を撫でおろし、そして彼らと共に冥界へ向かうアザゼルはそんな上京したての田舎者じみた反応をする彼らを見て思いっきり笑っていた。
「アザゼル………あなたねぇ」
「いやいや、笑うだろこんなもん」
リアスがそれを窘めるが、どこ吹く風と腹を抱えるアザゼル。そんな姿に新人転生悪魔一同はその頬を羞恥で微かに赤く染める。そして、そんなアザゼルにソーナもまた、文句を言おうとして─────
「おや、ようやくお着きかな?」
自分たちと列車の車掌ぐらいしかいないはずの地下駅にて聞き知れぬ女の声が響いた。
アザゼルは笑いをやめ、リアスとソーナに二人の女王が警戒の視線を声のした方へと向ける。そこはホームの柱の陰、言われなければ気づかないが視界に入れば気が付けるような位置に彼女はいた。
「ああ、あまり警戒しないでくれ。こちらに敵意はない」
くすんだ銀か灰色の髪を短いポニーテールにし、黒いシャツの上から軍服めいたコートを羽織った女。その四肢には見た目にそぐわぬアーマーを着装している。
身長は女性の中でも高く男性である一誠と同じほどのリアスよりもあり、そしてアザゼルと大差のない長身。
正しく正体不明の女性の登場に緊張が走り、そんな彼女らの前に手を伸ばしてアザゼルが場を制した。
「よお、お前さんがリゼヴィムの野郎がよこしたっていう護衛か?」
「その通りだとも。アンジェリカ、アンジェリカ・スィエールイ」
アザゼルの問いかけに不敵な笑みでそう答える彼女の背後から幾数人の黒づくめの猟兵が這い出てきた。
「ただの傭兵だ」
G36の水着は可愛い
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