漫画家と主夫高校生のD×D   作:カチカチチーズ

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 どうも。前回から少し空いてしまいました……でも、仕方ないよね!
 少しずつモチベーションも上がってきましたし、頑張りたいと思います。
 それと、今回の投稿から各章分けをしていきたいと思っています。



五十頁

 

 

 

 ヴァサゴとのレーティングゲームから既に一日が経過し、俺はリゼヴィムと共に列車に乗っていた。

 無論、冥界でとりわけリゼヴィムの屋敷外での活動である為、俺はアンジェリカのガワを装備している。ちなみにだが、このアンジェリカのガワはやっぱり装備だから若干俺より身長がある。あっても誤差の範疇なんだが……だが、とても負けた気がする……悲しい。

 いや、それはそれとしてなぜ故に俺がリゼヴィムとこうして列車に乗っているのか、というとだな。

 

 

「なんでだ」

 

「そこからかよ」

 

「聴いてないんだがそもそも。叩き起されて用意させられたんだが」

 

「なんの事だか記憶にございません」

 

 

 こいつは……。

 猟兵が入れてきたココアに口をつけつつ、朝飯替わりにネゲヴが作ってくれたベーコントーストにかぶりつく。カリッとしかして中身はふわりとしたトーストにベーコンの脂、なかなかどうして美味いもんだ。

 ちなみにだが、俺は朝はパンではなく米派だ。

 

 

「で、どこに向かってんだコレ」

 

「うーん?まあ、他所」

 

「当たり前の答えを出すのやめてくれないか?マジで」

 

 

 本当、めんどくせぇ。

 あ、ココアお代わり。ついでにどんぶりで米。

 猟兵を見送りつつ、俺は軽く首を動かしつつ骨を鳴らす。

 軽く思考を回してみるが、わざわざこいつが出向く場所なんてそれこそバアルとかそういう所ぐらいしか印象がないんだが……はてさて

 

 

「煮卵美味いな」

 

「…………つか、朝からよう食うな。カモメ」

 

「少なめだと持たん」

 

 

 リゼヴィムが何やらアレな視線を俺に向けるが仕方がない。実際、俺はもう先のベーコントーストを三枚食べた後に煮卵五個とどんぶりご飯にベーコン四枚を食べているからだ。

 そりゃそんな反応もするだろう。だがまあ、だからどうしたで終わるんだが。

 リゼヴィムが俺を連れて来たってことは俺を働かせるんだろうし、それならきっちりと働く為にこうして朝飯をしっかり食べるのは普通だろう。あとこの列車、俺がお前から貰ったもんなんだから食料も俺が食っても何ら問題は無いはずだが?

 

 

「いや、確かに問題はねぇけどよ……」

 

「なんだ」

 

「腹減ってくるわ」

 

「何言ってんだ爺。いい歳してるんだろ、朝っぱらからこんな脂っこいもん食ってどうする」

 

「えー!おいちゃんも食べたい!!ベーコン!!!」

 

 

 うわ、面倒くさ。いや、ほんと。

 

 

「閣下」

 

「ン」

 

 

 やってきた猟兵に視線をやればそれが時期到着の報告だと、理解出来た。だから俺は早々な残っているベーコンを噛みちぎりつつ、リゼヴィムに視線を向ける。

 そうすれば、なんともまあ、アレな表情で嗤っている。いやはや、まったくもって嫌な予感しか感じないわけであるが…………はてさて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 列車を降りて、しばし歩くこと数分。

 途中迎えの馬車に乗り込みつつ、乗る際にチラリと見た馬車についていた家紋に既視感を覚えつつ、馬車に揺られる。

 ちなみにだが、猟兵らはついてきていない。それはリゼヴィムの要望故にだ……正直護衛としてせめて二体か三体付けさせろよ、と思わなくないが…………まあそこは俺が後で猟兵を作れば良い話で……まったく。

 

 

「そんな顔すんなよ、仕方ないだろ?」

 

「だとしても、なんだが……はぁ」

 

 

 許せというリゼヴィムに俺は額を抑えながら、何度目になるのか分からないため息をつく。さて、この場所の行く先はどこなのか……あくまで既視感しかないためこの馬車についてあった家紋が何処の家なのかはちょっと思い出せない。少なくともグレモリーやヴァサゴではないのは間違いないだろうが。

 では、どこの家だろうか。

 俺の中で嫌なのはまず、バアルだ。純粋にあまりかかわりあいたくないだけだが……次にグラシャラボラスやアスタロトだ。後者は間違いなくありえない話であるが。

 一番楽なのはアガレスだな。

 仕事の話になる可能性のが高いだろうし、はぐれ悪魔狩りは鬱憤晴らしにうってつけだからだ。まあ対テロ部隊に回すものではないけどな?

 

 と、馬車が止まったか。

 

 

「お、着いたみたいだな。そんじゃ降りるとしようか」

 

「ああ」

 

 

 御者によって、開けられた扉から馬車の外に出ていく。

 そうして、視界に広がるのはまあ、アレだわな。デカい庭みたいな玄関先とそれなりに距離があって奥にある大きな屋敷といういかにもなソレに俺は目を細めつつ、門前に立つ何人もの執事やメイドら、そして一組の男女に視線を移す。

 片や初老の男性。スーツのような貴族服を身に纏い、よく見るような傲慢な貴族悪魔とは違い勤勉さを伺える真面目な管理職という印象が強い男。

 もう片方は、俺もよく知る悪魔の女。と言ってもあちらは俺の事をほとんど知らないのだが…………まあ、いいや。知的クールそんな印象の眼鏡女子。

 うん、ここらで何となく察せられるだろう……ん?これだけじゃあ二つの家が思い浮かぶから察せられない?いやまあ、確かに俺もこれだけの情報だったら、判断は出来ないわ。

 

 

「本日はようこそおいでくださいました。リゼヴィム様」

 

「ああ、お邪魔させてもらうよシトリー卿」

 

 

 薄らと緊張の色を伺える男性、シトリー卿。

 まあ、理解できるよ。確か彼は初代魔王の実子らが政権を握っていた時代からバアル家と内戦が起きる事を察してたらしいし、実の娘が旧政権に喧嘩を売って今では魔王の一角に収まっているのだから。

 魔王の座を放棄していたとはいえ、まがりなりにも目の前にいるのは初代魔王の実子だ。何を言われるか分かったもんじゃあない。

 

 …………ン、ああ、俺らが訪れたのはシトリー家。多分、先日の会合の一件の諸々じゃないかね?その場に俺はいなかったが、リゼヴィムが何かしらよからぬ事を企んでたのは何となく察したが……。

 さて、先程から支取会長もといソーナ・シトリーがシトリー卿以上に緊張した……いや、これ緊張以外にもあるな、恐怖?これは……リゼヴィムじゃなくて俺か。そりゃ先日のレーティングゲームを観ればそうなるのも仕方ないな。

 試合、ゲーム、遊戯、娯楽。そんな考えが強いレーティングゲームであんな明確な戦闘行為を持ってこられれば、ソーナ・シトリーの様な頭が冴えてかつそこまで人間に対して軽視しない悪魔が観れば危険視するのは仕方ない話だろうさ。でもまあ、ガチの攻城戦をしなかっただけでも許されると思う。

 

 

「どうぞ、こちらに」

 

「ああ」

 

 

 と、どうやら屋敷に向かうらしい。

 表には出さずに軽く欠伸をしつつ、進んでいくリゼヴィムらの後を着いていく。ところで、嫌な予感自体は全然残ってるんですけどもどうしてなんですかねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

 

 はてさてさてはて、こうしてシトリー家にやって来て俺たちだけどもぶっちゃけやる事なんて、ソーナ・シトリー嬢に対して支援する旨とある程度の道なりに対しての話し合いとか教導するくらいなんだよね。

 いやぁ、リアス・グレモリーとか典型的な傲慢貴族令嬢で半端にペットへの愛情みたいなもの抱いてる兄と義姉に似て頭の中御花畑な奴よりもこういう結構地頭の良い子だと、こっちがしっかりと正論を言えばきちんと噛み砕いて理解してくれると楽だわぁ。

 何せ、噛み砕いて自分で理解してくれるから────存外扱い易い。

 

 こっちに反感ばかりだくような半端に無能で有能な奴よりもしっかりと有能な方が助かるよ。手間がそこまでかからないからにゃあ。

 

 

「ソーナ・シトリー殿。先日にああ言った通り、現状のレーティングゲームの学校は貴族悪魔の子息やコネのある一部の悪魔しか通えない。それがいまの悪魔社会だ、他の老人たちが言っていたが如何に変革の時期であってもすぐにそこまではいけない。それは聡明なキミならば分かるだろう?」

 

「……はい。度重なる変革が混乱を起こしかねないのは」

 

「悪魔社会は長命社会だからね。百年二百年は短いものさ、とりわけその変革の前から生きてる悪魔が普通にいるのだから、尚更だ。それにまがりなりにも貴族社会である以上、既得権益とかも絡んでくる」

 

 

 それにほとんどの貴族は平民に期待してないし、わざわざ新しい原石を探すよりも既にそれなりに見つかって自分の所に利益をもたらしてくれるような都合のいい奴らを求める。

 馬鹿というか、頭のいいというか……楽することしか考えない……まあ、貴族だからなんだろうけどね。

 

 

「こう言っちゃなんだが、甘い汁を吸うのが貴族みたいな所があるからねぇ……で、だ。キミも悪魔である以上長命、分かるだろう?」

 

「性急に夢を成そうとするのではなく、しっかりと様々な基礎を作り込んだ上で地道に進める。ですね」

 

「そう。協力者や支援者を作っていきしっかりと利益を生み出しそれを供給出来て、根回しなどが出来るようになってからようやく理想というものは手がけることが出来る。ほら、人間界……あー、日本の諺にあるだろう?……こう、なんだったか……面倒な道が……」

 

「急がば回れ、の事ですね。リゼヴィム様」

 

 

 少しずつ固い表情が柔んできたか……さて、次はどうするか……まっ、決まってるんだけどね!

 

 

「その通り。まずはその一歩として今度のレーティングゲームに勝つ事だ」

 

「レーティングゲーム……リアスとの試合で…………弱音を吐いてしまうようですが……私たちに勝てるのでしょうか……いえ、決して私の眷属たちが弱いと言っているわけではないんです……ですが」

 

 

 ほほう、なるほど。そっちからそう言ってくれるのか……なんだろ、この子性質の悪い男に騙されそう……心配だわ…………まあ、現在進行形で騙されているというか掌というステージに置かれてるんですけどね!

 

 

「滅びの魔力、最上級堕天使のハーフ、聖魔剣というイレギュラー、回復系神器、ローランのデュランダル、時間停止の吸血鬼、赤龍帝、仙術を獲得しかねない猫魈。いやはや、なんともまあ、面白い個性豊かなバーゲンセールだ。キミの考えは間違えてない……実際にあの場の老人たちの中の下馬評ではキミらの敗北だそうだよ。半数落とせばいいとこ、というレベルのね」

 

 

 俺の言葉に彼女は軽く俯き、表情を暗くする。そりゃそうだろうねぇ……はなから勝てるとは思われてないんだもの。

 だからこそ────

 

 

「だが、それは今の話だ。確かあちらにはアザゼルが着くだろう、そうなればキミらとあちらの差は広がる一方…………で、だ」

 

 

───キミらが試合の為に、これからの夢の為に、強くなりたい、と望むのならば私は手を貸そう

 

 

「ぁ………………」

 

 

 さぁて、仕事してもらうぜ?

 

 

 

 





 おひとり様ご案内☆

 ところで、最近ポケモンものを書こうかな?と思ってたりしてます。


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