漫画家と主夫高校生のD×D   作:カチカチチーズ

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 食らえ!クリスマスだ!!

 それはそうと来年、一月についに『特異点』イベが始まりますね。
 サンダーの限定ドロップや1294の二人が製造できるでしょうし……MODももうすぐになるでしょう。
 とても楽しみです。


 それよりも先に年始早々限定ドロがありますね!!!




聖夜の一頁

 

 

 

 

 

 

 

 クリスマス。

 曰く、「キリストのミサ」という意味合いで某宗教の中でも一部の教派が行うイエスの降誕祭。ちなみによく間違われるが別にイエスの誕生日ではない。あくまでイエスの降誕を祝う日なだけだ。

 ちなみに俺の中でクリスマスの思い出は?と聞かれると十中八九前世の幼稚園がカトリック教会に併設されたものだった為に、毎年クリスマスにお遊戯会としてイエス関連の劇をやらされた記憶だ。

 ちなみに俺がやったのはヘロデ大王だが……まあ、それはどうでもいい。

 

 さて、クリスマスもとい今週は既に終業式を終え冬休みの真っ最中……他の高校がどうかは知らないが少なくとも駒王学園はそうだった。また、脱線したか……本題に入ろう。

 クリスマスの宗教的意味合いは実際問題、昨今の日本にとってわりとどうでもいいと話なのは前世も今世も何も変わらずいっそ哀れに思うが……まあ、そんな日本人特有の良いとこ取りのごった煮行事等々に対して、俺は特段思うことは無い。デパート近くに行けば休みの学生カップルなどが昼間っからイチャついてるのを視界の端に収めながら呆れる程度だ。

 は?妬み?馬鹿言え。

 家に帰ればお前、胸はねぇがそれなりに美少女な歳上漫画家がウザ絡みしてくるんだぞ?妬む理由があるか?…………いや、待て、少し浮かれてた……忘れてくれ、今のは。

 とにもかくにも、この日本でクリスマスを騒いでいる中、いつも通りウチでは鍋をつついて、溜めていた漫画やらなんやら、ミリタリー系の資料の消化をしていく。

 

 

 はずだったのだが…………AK-12にでも唆されたのか、一部の人形たちがクリスマスパーティーを要求し始めたのだ。指揮官権限で却下することだって出来るのだが、まことにまことに面倒な事に二亜もそれに一つ噛んでいるようで面倒な事になっている。大事なことだから二回言った。

 そもそもパーティー料理といえば?まずポテト、次にチキン、そしてピザやパスタだのと色々と面倒臭いものばかりである。いつも通りに二人分の鍋を作るのではなく、人数分のパーティー料理を作らなければいけない手間を考え欲しいものだ。

 実際問題、そういう料理する側にかかる労力やら疲労やらなんやらを度外視している輩が本当に多い。いや、本当にマジで……誰か手伝い捕まえよう。

 

 

「と、言うわけで栄えある俺の手伝いにお前が選ばれた」

 

「…………指揮官。その、私は戦闘ぐらいしか取り柄がない人形で……い、いや、別に指揮官を手伝いたくない、というわけじゃなくて…………」

 

 

 買い物を終え、帰路に着いていた際に見つけた駒王学園二年生の女子生徒。名前をアンジェリカ・クルーガー、ロシア人のハーフな例の貴族悪魔や眷属とは関係の無い美少女で人気な女子生徒だ。

 まあ、それはあくまでカモフラージュで本来の名前は……本来の名前でいいのか?まあ、ともかく彼女の名はAN-94。AK-12の相方で俺の重宝する戦術人形で駒王学園に潜入させている娘だ。

 電子戦特化のAK-12に対して、戦闘特化という人形で、ちなみに12と違ってそんなに胸はない。だがそれはそれで俺は好きだ。

 とにかく、珍しく一人で帰宅している94を捕まえた俺は彼女に手伝いをさせることにした。些か戦闘特化である点を考えると僅かばかりの不安感が蠢いてしまうが12を手伝いにして、増えるだろう余計な面倒事───12が起こす料理以外での面倒事───を考えれば94はまだマシだ。つきっきりとは言わないがある程度は俺も教えられるからな。

 

 

「お前の料理スキルがどれぐらいかは知らんが、まあ、よっぽど酷くなければ何も言わねぇよ」

 

「し、指揮官……」

 

 

 なんとも自信なさげな94にフォローをしつつ、俺は今日の夕飯をどうするか考える。いや、確かに材料等々は一昨日やさっきに買いに行ったが、それはあくまで材料なだけでまだ何を作るかまでは決まってないんだ。

 まあ、昨晩チキンあたりは準備してたけども。

 あ、そう言えばどうして冬休みなのに94が制服を着ていたのか、それは午後から課外授業があったらしいからだ。一年の俺にはまだないのだが、二年以降はあるらしく正直、戦々恐々としてますが?前世から課外授業って嫌いなんだよね……。

 脱線したな、また。……とても、今更だが、今日は『クリスマス』だ。イブではない。

 イブにクリスマスパーティーをする家庭もあるが俺は25日にやってる。正直、クリスマスは24日の日没から25日の日没までなのだが、日本人からしてそんな本来の枠組みなど全力投球するレベルで気にしないことであるからして、我が家のクリスマスは25日。

 本当のことを言うと純粋に参加したい奴らの時間空いてたのが今日だっただけなんだがね。

 

 

「さて、さっさと帰って料理するぞ」

 

「はい」

 

 

 そう言ってから、俺と94はやや早歩きで家へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

「…………し、指揮官……」

 

 

 帰宅した俺らに待っていたのはテーブルの上に食べ散らかされた菓子類と空き瓶、空いたペットボトルなどなど。リビングを見れば騒ぎながら菓子類を乱雑に開けてパーティーゲームを楽しんでいる少女らの姿。

 94に荷物を預けて、俺は彼女らの背後へと歩いていく。

 

 

「…………おい」

 

「あ」

 

 

 誰が漏らしたのか、それとも全員からなのか詰まるような声が聞こえ、一拍遅れてキャラクターが場外に落ちていった事を示す音がテレビから響く。

 その手にコントローラーを握ってソファーに座っている彼女ろを見下ろしながら、俺はため息をつく。それに反応して何人かがビクッと肩を跳ねたのを視界に入れつつ、軽く彼女らの顔を見る。

 デストロイヤー、アーキテクト、SOPMODⅡ、M16、サンダー、二亜の計六人。

 唆したであろう黒幕がここにいないのはとても疑問ではあるが、とにかくまずはこの六人の相手だ。

 

 

「別に遊ぶな、とは言わん。菓子や飲み物を飲食するな、とは言わん。だが、分かるだろう?それを許されるのはしっかりと片付けれた奴だけだってのは……な?」

 

「ひぇ……」

 

 

 デストロイヤーが悲鳴を漏らし、アーキテクトとM16そして二亜が大人しくソファーから降りて正座をし始め、SOPMODⅡが固まり、サンダーがオロオロし始めている。

 ……いや、何故にサンダー?俺の記憶じゃあサンダーは真面目だと思うんだが…………アレか、M16に丸め込まれたのか……。

 

 

「とりあえず、16。お前今夜禁酒な」

 

「そんな馬鹿な!?」

 

 

 M16の嘆きを切り捨てて俺は、テーブルの惨状を顎で示せばすぐさまデストロイヤーやサンダーたちが片付けを始め、床に手をついてことたれているM16に視線をやったついでに二亜にも同じ事を言えば同じのがもう一人分増えた。

 それらを放置して、キッチンの方に行く。

 荷物入れ終わったらしい、94の着替えてくるように指示を飛ばしてから俺はいつも通りエプロンを着てから、冷蔵庫を開けて食材を引っ張り出す。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 鍋に水を入れ火をかける。

 沸騰する間に玉ねぎを半切りにしたものを2ミリから3ミリ程の厚さでスライスしていく。それが終われば別の包丁で大きめの鶏肉を一口サイズよりも一回り程度大きなサイズに切り分けていき、小皿にまとめておく。

 沸騰したのを確認したら小さじ二杯ほどの塩を入れてから二袋程のマカロニを投入していく。五分程放置する間に大きめのフライパンを用意する。

 軽く火をかけておいて、鴎は視線を動かし私服に着替えてきたAN-94に予備のエプロンを渡してから大きめのザルを取り出す。

 

 

「アラームが鳴ったら、鍋のマカロニをザルに上げておいてくれ」

 

「はい、指揮官」

 

 

 指示を飛ばして、鴎はフライパン小さじ一杯半程の油を垂らしてから弱火よりの中火で油を熱していく。温まったのを確認して切り分けておいた鶏肉をフライパンに投入する。木べらを使いながら肉をほぐすように痛めていき、それを一分半近くしたら次は玉ねぎを入れる。

 この際に玉ねぎは先にやや塩胡椒を使って軽めの味付けを行っておくと良い。玉ねぎはだいたい透明感が出るまで炒める。本来ならばさらに一分半ほど炒めればここで椎茸も投入するのだが、残念ながらそこは鴎が椎茸を食べたくないのでスルーし椎茸分の炒める時間を足して二分半炒め続ける。

 炒め終われば一度それをボールに移して次の準備を始める。

 

 

「指揮官、マカロニを上げました」

 

「ン、ならそのボールに全部入れておいてくれ」

 

「分かりました」

 

 

 AN-94がマカロニを移しているのを視界の端に収めながら、次はバターをフライパンに引いていき大さじ五杯ほどの小麦粉を投入。四十秒ほど小麦粉とバターを絡めたら用意しておいた牛乳をフライパンに入れていく。

 この際に予め量っていた牛乳全てを入れるのではなく三度にわたって入れるために三分の一程度で済ませておく。

 そうしたらボールに分けておいたマカロニと他の具材をフライパンへと投入する。事前にAN-94にボールの中身を混ぜさせておいた為にマカロニと具材が別れて固まってるということはない。普通ならば、わざわざこんなことはしなくてもいいのだが今回は量が量であるためわざわざ分けて作業した。

 火を少し強めにし、木べらで牛乳が跳ねないようにしながらしっかりと混ぜ込んでいく。小麦粉と牛乳が混ざっていけば自ずととろみが着いてくるのが分かり、湯気が立って沸く直前まで火をかけていく。今回は量が量であるため、少し時間がかかるが気にせず。

 

 

「94。冷蔵庫にトルティーヤがあるから、それとわさびマヨネーズにサラダチキンとレタス、あとはスライスチーズを出してくれ」

 

「わかった。指揮官」

 

 

 沸騰する頃合になったのでさらに元々の量の三分の一の牛乳を注いでいく。

 これも先程と同じように混ぜながら湯気が立って沸く直前まで火をかけていく。

 

 

「サラダチキンをそうだな……そこそこの薄さで切ってくれ」

 

「……これぐらいでいいか?指揮官」

 

「ン、それぐらいで大丈夫だな。…………トルティーヤにわさびマヨネーズを塗って……そうそう、そんな感じでいい。その上に切ったサラダチキンを並べていって……そう……そこにレタスを乗せてからチーズだ。わさびマヨネーズをもう一度塗って……じゃあ巻いてくれ」

 

 

 最後の牛乳を入れて混ぜていく。だんだんととろみがしっかりと着いてくればホワイトソースとして完成してくる。ホワイトソースが沸けばそのまま弱火にして十分ほど待つ。

 焦げないように定期的にフライパンの底や淵をへらで混ぜるのを忘れずに行う。

 

 

「巻き終わったか?なら、次はそれを四等分にしていってくれ」

 

「はい」

 

 

 しっかりととろみが強くなればそこで火を止める。

 塩小さじ一杯弱と胡椒を少々で味を整える。これでホワイトソースは完成し、鴎は皿棚から大きめの耐熱皿を取り出してそこにホワイトソースを敷き詰めていく。

 冷蔵庫から取り出したとろけるチーズを取り出して全面に散りばめ、所々に生卵を投入していき一度ラップをかけておく。

 

 

「……オーブンあっためておくの忘れてた」

 

 

 オーブンを付けて温め始める。

 自分のミスに鴎はため息をつきつつ温まる間に他の料理の準備を始めていく。

 

 

 

 

 

 時計の針が六時を示す頃、オーブンへとグラタンを入れてやや経つ中、玄関から音がしているのを鴎の耳が拾い、そちらへと視線を向ければ

 

 

「帰ったわ鴎」

 

「帰りました指揮官」

 

 

 部屋に入ってくるのは二人の少女。

 片やAK-12、片やM4A1。その手には某フライドチキン屋の袋が握られている。そんな彼女らを鴎が迎え、袋を預かる。

 ふと見れば、僅かながら二人の肩に白い粉が着いてるのが見え、それと同じタイミングでリビングの方から人形らの声が聞こえてくる。

 

 

「雪降ってきた!」

 

「いやいや、SOP……外に飛び出すな。待て、分かったな?」

 

「アーキテクト……エージェントに怒られるから辞めてね」

 

「心外なんだけど!?」

 

 

 鴎の視線はAK-12へと向けられる。M4には確かにチキンを買ってくるのを頼みはしたがAK-12に頼んだ覚えはなかった、がまあそれはどうでもいいか、と諦めそのままキッチンへと戻っていく。

 その際に、二人に出来た皿をテーブルの方へ運んでいくのを頼むのを忘れずに。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 グラタン。サラダチキンのトルティーヤ巻き。フライドチキン。ポテト。

 寿司。ローストビーフ。ペペロンチーノ。

 一部、既製品ではあるものの俺と94の二人でよくもまあ、作ったもんだ。今回の意外な発見は94が料理が得意ということだ。聞けば食事は12と二人で作っているらしく、なるほど確かに得意になるわけだ。

 禁酒宣言を食らったが故にジンジャエールをドカ飲みするM16を嘲笑しながら、一人離れたソファーに座って庭を見ながら俺はトルティーヤを口に運ぶ。

 まあ、なんとも疲れたものではあるが、それなりに満足したパーティーではあったな。

 

 

「なぁに、一人離れて黄昏てるのさぁ、かもめぇ」

 

「…………うわぁ」

 

 

 いつの間にかに着替えたのかサンタコスの二亜が俺の隣に座って撓垂れ掛かってくるが、何故かは知らないが微妙に酒の匂いがするんだよなぁ。

 

 

「禁酒って言わなかったか?」

 

「え?ナニソレオイシイノ?」

 

「…………こいつ……」

 

 

 悪びれもなく……!まあ、別に……クリスマスだからいいか……M16も許してやろう。

 ったく……。

 

 

「……ねぇ、鴎」

 

「あん?」

 

「楽しい?」

 

 

 ………………。

 

 

「楽しいよ」

 

 

 一瞬、驚いたものの俺は二亜の頭を撫で付ける。

 いつもは二亜と二人だけでのクリスマスだったからな。今日みたいな複数人でのクリスマスをやるのは親と一緒にした時以来になるだろう。

 

 

「そっか!それじゃあ、来年もやりたい?」

 

「まあ、こんなに楽しけりゃな」

 

「じゃあ、来年は工房にいる子たちとみんなでやろっか!」

 

「そりゃ、なんとも……大変そうだ…………だが、まあ、きっと、もっと楽しいだろうな」

 

 

 二亜の提案に俺は笑みを浮かべて応える。来年やる時はエージェントやG36、スプリングフィールドら料理の出来る人形らにも手伝ってもらって盛大にパーティーをするとしようか。

 

 

「それじゃあ、また来年もクリスマス楽しみにしてるね」

 

「ああ、楽しみにしててくれ」

 

 

 と、呼ばれたか。

 俺はソファーから立ち上がり、プレゼントを待っている人形たちのもとへ歩いていく。

 

 

 

 

 

「メリークリスマス」

 

 

 

 来年も楽しいクリスマスを。

 

 

 

 

 






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