ラブライブ!サンシャイン!!~BUILD the Rainbow~   作:白銀るる

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戦兎)花丸とルビィの二人を新たなメンバーとして迎え入れ、七人となったスクールアイドル部。いつものように屋上で練習をしていたのだが、あることをきっかけに津島善子という一年生が体験入部することになった。
曜)善子ちゃんの「堕天使」をテーマにした衣装での動画を投稿して注目を集めようとしたが、生徒会長の目にとまり叱られてしまい、善子ちゃんは再び学校に来なくなってしまった……。
龍輝)善子さんを再びスクールアイドルに誘おうと、自宅を訪れた俺達だったが、現れたのは彼女はスマッシュに変わり果ててしまっていた。彼女を説得させるのに苦戦していた戦兎だったが、ナイトローグという思わぬ援軍を得て、善子さんを無事救出し、スクールアイドル部は八人になったのだった。さて、どうなる第10話!?


離ればなれのベストフレンド
第10話 最悪のリユニオン


 ホームルームが終わり、クラスメイト達は荷物を持って次々と教室から去っていく。

 みんな、これから部活に行くのだろう。

 俺もさっさと行かないと、アイツら……特に万丈が何を言うか分からないからな。

 カバンからスマホを取り出し、ポケットに移し替えようとすると、マナーモードのスマホがバイブレーションした。

「ん?メールか……」

 メールのアプリを開けると、俺は一瞬、自分の目を疑った。

 たった今、受信されたメールの送り主。その名前が「猿渡海斗」とされていたからだ。

 

 二年前に仲違いしてから、一度も連絡をしていないアイツがどうして……。

 

 疑問が尽きることは無いが、ひとまずメールの内容を確認することにした。

 

 今日の午後五時にこの場所に来い。

 

 添付されていた写真。それは、幼い頃に五人で星を探したあの場所だった。

 

 何故このタイミングなのか、何故この場所なのか、色々と疑問は尽きないが、それは本人に会って聞けば分かること。

 ひとまずは練習に向かおうと、スマホをしまって立ち上がる。

 

「戦兎さん」

 

「うおっ!?」

 

 ……立ち上がろうとすると、いつの間にか隣に立っていたダイヤによって阻まれた。

 突然声をかけられたことで、俺は驚き、尻もちをついてしまった。

「そ、そんなに驚かなくても良いじゃないですか!」

 臀部を撫でながらゆっくり立ち上がると、ダイヤがそう抗議してきた。

「いっつぅ……いきなり隣に立たれたうえに、話しかけられたら驚くに決まってるだろ……。ほんで、何の用だ?俺は今から部室に行かねばならんのだが?」

「……スクールアイドル活動は上手くいってますか?」

「まあ、今のところは順調だな。みんな良くやってるよ」

「そうですか……」

 少し間があったのが気になったが、ルビィ達のことを伝えると、ダイヤは一瞬だけ微笑んだ。しかし、すぐに不安そうな顔になってしまった。彼女は彼女で、複雑な想いがあるのだ。

「心配すんな。俺がついてる」

 俺がそう言葉を掛けると、ダイヤは「ふふふ」と小さい声を出して笑った。

「貴方に言われると、余計心配になりますわ」

「おい、折角人が気を遣ってやったのに笑うとかないだろ」

「……そうですわね。ルビィ達のこと、よろしくお願いしますわ」

「任された」

 その後、「それじゃあ」と別れの挨拶を交わし、ダイヤに見送られながら教室を後にした。

 

 そして……。

 

「廃校キタ!遂に……キタ──ッ!!」

 

 千歌がとんでもないテンションで叫びながら、俺の目の前を走り抜けていった。それに何やら聞き捨てならない単語も。

「あ、戦兎君!」

「……一体何があった」

「それが……」

 ルビィ達から教えられたこの部屋で起きた出来事。その真相は至って単純で、とても奇抜な思考回路を持ち合わせなければ理解出来ないものだった。

 一連の流れとしては、「学校が廃校になるかも」→「μ’sのいた音ノ木坂と同じ」→「μ’sと同じ」というものだ。

 これには流石に呆れと溜め息を禁じ得ない。

「お前な……言っておくが、喜んでる場合じゃないぞ」

「分かってるよ!」

 そう返事して満面の笑みを向けてくる千歌。

 コイツ……絶対分かってない。

 これ以上、千歌から話を聞くのは不可能であると判断し、再び嘆息をしながらルビィに尋ねる。

「ルビィ、その話誰から聞いたんだ?」

「えっとね、クラス委員のマホロちゃんが、先生から聞いたって……」

「クラス委員か……」

 それに先生から聞いたとなれば、この話の信ぴょう性は高いだろう。もっとも統廃合になるという噂は、俺が一年の時からあったものだ。それがいよいよ噂でなくなってきたってことか……。

 

 教室でのこと……。もしかしたら、ダイヤはこのことを知っていたのかもな。

 けれど、彼女がこのことを知っていたとして、千歌達がどうこうという訳では無い。今は、Aqoursとして、スクールアイドル部がどう活動するかを考えなきゃな。

「ま、これからどうするか考えなきゃな……って言っても、千歌さんはもう決めてるんだろ?」

「うん!今日からわたし達スクールアイドル部は、浦の星学院の統廃合を阻止する為に行動します!」

 高らかにそう宣言する千歌。曜達もそれに異論は無いようだ。

 想い出の場所が無くなって欲しくない、そういう想いはコイツらも同じなんだろう。

 

「でも廃校を阻止するって、具体的には何をするの?」

 

 数秒の間を置き、今までの雰囲気が台無しになるような間の抜けた声を発した千歌だった。

 

 

 あのまま部室で突っ立っているわけにはいかないので、ひとます練習を開始し、休憩などの合間に考えることとなった。

「統廃合を阻止する為にμ'sがやったことと言えば……」

 ランキングに登録して、ラブライブ!で優勝して人を集めた。ざっくり説明すればこんな感じだ。

「へえ、聞いてるだけだと簡単そうだな」

 拍子抜けだな、と言わんばかりの表情(偏見)を浮かべる万丈。

「そんなわけ無いだろ。練習をコツコツ積み重ねてパフォーマンスする。加えてイベントやPVなんかで注目を集めたりするんだ。あ、ちなみにPVの撮影と編集は俺達でやるんだからな」

 俺が指摘すると、万丈は「わーってるよ」といい加減な返事をしてきた。コイツ、本当に分かっているのだろうか……。

「PV……」

 万丈のその反応に既に呆れを感じていると、千歌がそう呟いた。そして次の瞬間には顔を輝かせながら大きな声で叫んだ。

「そうだよ!PVを撮ろうよ!わたし達が内浦を紹介して、とっても素敵な場所なんだって知ってもらえれば、『浦の星に入学したい!』っていう人が増えるんじゃないかな!」

「それ賛成!わたしは凄く良いと思う!」

 曜は千歌に賛成の意を見せ、他のメンバーからも反対という意思は見られない。

「なら決まりだな!」

「……分かった。じゃあ、撮影は明日からな。その代わり、明日練習できない分、今日はみっちりやるからな!」

 

 それからしばらくの間、千歌達の練習を見ていたが、あのメールで指定された時間が迫って来てしまっていた。

 差出人が不明なだけに、相手がどんなことをしてくる輩か分からない。念の為、万丈には残ってもらい、千歌達の護衛を任せてこの場を後にした。

 

 ***

 

 マシンビルダーを走らせ、俺は海斗に指定されたこの場所に辿り着いた。時刻は四時四十四分、あまり縁起の良くない並びだな……。

 この場所に来ると、あの日の出来事がまるで昨日のことのように思い出される。幼い四人の幼馴染達の姿が、確かにそこにあった。彼らは、あどけない笑顔で俺を誘う。それが幻であることは、もちろん分かっていた。

 だが、その幻影は何者かの銃撃によって霧散してしまった。

 威嚇射撃だったのか、攻撃が当たることは無かったが、俺は咄嗟にベルトを装着し、ボトルを取り出して臨戦態勢をとった。

 銃弾を放った犯人──俺の目に映ったのは、万丈が持っている物と同型のスクラッシュドライバーを装着した金色の仮面ライダーだった。

 感じられるのは明確な敵意。戦闘は避けられないだろう、その考えに至った直後だ。

 

「不意打ちにもここまで対応出来るか。仮面ライダーの名は伊達じゃないってことか」

 

 奴から発せられた声は、間違いなく()()()のもの。

 

 そんなまさか……けど、確かにアイツの声だった……。アイツが……海斗が仮面ライダーになんて……。

 

 狼狽える俺の目の前で、金色の仮面ライダーはドライバーからスクラッシュゼリーを抜き取り、変身を解いた。

 金色のアーマーが消えて現れたのは、俺をこの場に呼び出した張本人──。

 

「久しぶりだな、戦兎」

 

 ──猿渡海斗だった。

 

 




戦兎)罪状を言い渡す。被告人作者、タヒ刑。
作者)ちょちょちょ!待ってください、戦兎君!
戦兎)待たない。お前、いったいどれだけの期間投稿しなかったと思ってるんだ?
作者)えっと……1ヶ月……。
戦兎)その間何してたんだ?( ˆᴗˆ )
作者)そ、その……ドッカンバトルやバトスピに明け暮れてました、テヘペ…ドゥゥン
戦兎)ジブン、ナニシタカ…ワカットンノカー

曜)せ、戦兎君達、何か大変そうだね……。
龍輝)そ、そうだな。えっと……じゃあ、次回予告しようぜ……。
千歌)う、うん……。次回、「わたし達の内浦」
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