バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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バカテスト

問題:『試召戦争により敗北したクラスが与えられるペナルティを2つ全て答えなさい』

解答
吉井明久、姫宮恵衣菜、吉井零華、小暮葵、根本恭二、小山友香

『クラス設備の1ランク低下、3ヶ月間の試召戦争宣戦布告権剥奪』

教師コメント

『正解です。設備を下げられないようにこれからも勉強し頑張ってください』

Fクラス生徒

『悔しい』

教師コメント

『そう思うなら勉強してください』

姫路瑞希、島田美波

『明久君(アキ)へのオシオキ』

教師コメント

『貴女たちは一体何を言っているんですか?』


第Ⅶ門 Bクラスへの宣戦布告

~明久side~

 

 

「戦争終結!勝者Fクラス!」

 

『『『『『うおおぉぉぉぉぉぉっ!!』』』』』

 

西村先生の台詞にFクラスからは喜びの、Dクラスから感嘆の声があちこちから上がった。

 

「まさか、姫宮までFクラスだったなんて・・・・・」

 

たった今討ち取られたDクラス代表の平賀くんは、唖然としていた。

 

「ごめんね、平賀くん」

 

「いや、情報をよく確認しなかった俺たちの不覚だ。明久の気にすることじゃないさ」

 

平賀くんは首を横に振り、自分の責任だと言った。

 

「さてと。それじゃあ坂本。早速戦後対談と言ってもいいか?」

 

「ああ」

 

「ルールに従ってDクラスはFクラスに設備を明け渡すよ。だが、その作業は明日でいいかな?時間も時間だし」

 

「いや、その必要はない」

 

雄二の言葉にFクラスとDクラスから動揺が走る。

 

「どう言うことだ坂本?」

 

「俺たちはDクラスの設備を奪う訳じゃないってことだ」

 

「おい、どう言うことだよ坂本!」

 

「そうだぜ。こんなに苦労したのになんにも無しかよ!」

 

雄二の言葉にFクラスの面々が文句を言う。

 

「落ち着け。前にも言ったはずだ。俺たちの最終目標はあくまでもAクラスだ。それを忘れるな」

 

雄二の言葉にFクラスの面々は押し黙ったように静かになった。

自分達の目標を思い出したのだろう。

 

「それは、俺達にはありがたいがそれでいいのか?」

 

「ああ。あ、一つだけあった」

 

「なんだ?」

 

「俺が指示を出したらBクラスの室外機を止めてほしい」

 

「Bクラスのだと?何をするつもりだ?」

 

「それは言えない。だが、次のBクラス戦で必要になる」

 

「・・・・・・・わかった。その任は俺が受ける」

 

平賀くんの言葉に今度はDクラスから動揺の声が流れる。

 

「みんな落ち着いてくれ。これは、代表である俺がするべき事なんだ」

 

平賀くんが言うとDクラスの人たちは静かになった。

 

「それじゃあ頼むぞ」

 

「分かった。お前たちがBクラスに勝てることを祈ってる」

 

「サンキュー。よし、お前ら!全員今日は帰って体を休めろ!明日は補充試験をするからな!」

 

雄二の声でその場にいたFクラス生徒は帰っていった。

そしてその場にはFクラスからは僕、恵衣菜、雄二、康太、秀吉、須川くん、横溝くんが、Dクラスから平賀くんと玉野さんがいた。

 

「さっきはごめんなさい、平賀くん」

 

「いや、気にしないでくれ。噂で聞いてはいたが確証がなかったもんだから気にしなかったんだ。俺の不覚だよ」

 

「そう言ってもらえると助かる」

 

「ああ。ところで、なんでそんなにFクラスにはAクラス並の人が多いんだ?」

 

「あー。僕と恵衣菜は振り分け試験で・・・・・・」

 

「俺はやりたいことがあったからだ」

 

「俺と横溝は試してみたかったからだ」

 

「・・・・・・なるほどな」

 

秀吉と康太も真面目に勉強すればAクラス並の成績はとれるのだが・・・・・

ちなみに今、恵衣菜は玉野さんと楽しく話していた。

時々、僕の方を向いてアキちゃん、や女装、ゴスロリなど不穏な単語が出てくるが聞かないことにした。

その時、

 

「よぉぉぉぉぉしぃぃぃぃぃいぃぃぃぃ!!!!」

 

僕の背後から物凄い怒声とともに何かの衝撃が放たれた。

 

「ぐはっ!」

 

僕はいきなりの不意打ちに反応できず、廊下に倒れた。

 

「吉井!アンタのせいでウチがどんなに大変だったかわかるかしらぁぁーーーー!!」

 

「いっ、痛い痛い!何!?両腕が捩じ切れるように物凄く痛いぃぃぃ!!」

 

僕はどうにかして首を後ろに向けるとそこには凄い形相の島田さんがいた。

 

「おい、島田!明久に何やってんだ!」

 

「うるさい!坂本には関係ないわ!黙っていて!」

 

更に身体中が痛くなってきた。

どうやら、関節技に加え色々な肉体攻撃をしているみたいだ。

 

「ちょ!?貴女、明久くんになにしてるの!?」

 

「姫宮、アンタには関係ないわ!口出ししないで!」

 

「関係なくない!いいから早く明久くんを放して!」

 

「イヤよ。今オシオキしている最中だもの。そもそもアンタに関係ないわ!」

 

あ、ヤバい。意識が・・・・・・・

 

「兄様ぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!!」

 

・・・・・・・・・途切れる。

 

"バタンッ"

 

そこで僕の意識は途切れた。

 

~明久side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~恵衣菜side~

 

「明久くん!」

 

明久くんは島田美波の攻撃により意識が無くなってしまったようだ。

 

「さあて、まだあるからね吉井!」

 

「これ以上は止めろ島田!」

 

「やめるのじゃ島田!」

 

「・・・・・・止めろ。今すぐ」

 

「島田、早く吉井を放せ!」

 

「それ以上は危険だ!」

 

「あぁー、もぉ!うっさい!アンタたちは黙ってなさい!」

 

島田美波は更に明久くんに関節技をしている。

私は明久くんを取り戻そうとしているがこちらにも攻撃を仕掛けてくるため上手く近づけない。

その時。

 

「兄様ぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~!!!」

 

廊下の向こう側から零華ちゃんが急いで走ってくる姿が見えた。

島田美波の意識が一瞬、零華ちゃんの方に向かった。

 

「今!」

 

私は瞬時に明久くんに近づき、島田美波の関節技から外し島田美波から距離をとる。

 

「あっ!姫宮、吉井を返しなさい!」

 

「ふざけないで!これ以上明久くんになにするつもりなの!それにあの放送も貴女の指示で福村くんにやらせたんでしょ!」

 

「ふんっ!それがなに?吉井はウチと瑞希の所有物なんだから当たり前でしょ」

 

"ブチッ"

 

今、この女何て言った?

明久くんが、この女の所有物?

ふざけるな。

 

「・・・・・・けるな・・・・・ざけるな・・・・ふざけるな!!」

 

私は今まで以上ないほど怒っていた。

 

「明久くんがアンタの所有物?ふざけるんじゃない!」

 

島田美波が私の殺気にたじろくが後ろには零華ちゃんもいる。

 

「おい。今、私の兄様を所有物扱いしたか?ふざけるな。兄様はアンタの所有物じゃないわ!」

 

「なによ。なんなのよアンタら!」

 

私と零華ちゃんの怒気に島田美波は逃げるようにして去っていった。

本来なら追い掛けてやるんだが、今は明久くんの介抱が最優先だ。

 

「恵衣菜さん、兄様は?」

 

零華ちゃんがオロオロしながら明久くんの様子を聞く。

 

「零華ちゃん。アキちゃんは気絶してるわ」

 

私に近寄って玉野さんが明久くんの容態を見てくれた。

 

「ありがとう美紀ちゃん」

 

「ううん。私は何も出来なかったから。アキちゃんの友達なのに・・・・・」

 

「そんなこと無いですよ、美紀ちゃん」

 

「零華ちゃん」

 

「ええ。美紀ちゃんが明久くんの容態を見てくれなかったら分からなかったよ」

 

「そんなことないよ。でも、アキちゃん大丈夫かな?」

 

「一応、私たちがここで看病しているからみんなは先に帰っていて。時間も時間だし」

 

「そうですね。兄様ならそう言うと思います」

 

「・・・・・分かった。明久に何かあったらすぐに連絡してくれ」

 

「うん。わかったよ坂本くん」

 

坂本くんは、しぶしぶみんなに帰るように言った。

その場にいた全員は、納得してはいない様子で明久くんを心配そうにしながら、仕方なく帰っていった。

そして、その場には私と零華ちゃんだけが残った。

 

「兄様はほんと、良い友達を持ちましたね」

 

「うん。私たちもだけどね」

 

「フフ。そうですね」

 

私は明久くんを私の膝の上に頭を乗せていた。膝枕をしながら私は明久くんの頭を優しく撫でる。

 

「ところで零華ちゃんはなんで此方に?」

 

「私は兄様と恵衣菜さんと一緒に帰ろうと。そしたらあの女が兄様に何かしているのが見えて、急いで来たわけですよ」

 

「なるほどね」

 

私と零華ちゃんがその場で留まり続けて時間がしばらく過ぎる。

窓から降り注ぐ夕日の陽射しが少し暗くなった時。

 

「あら?零華ちゃんに恵衣菜ちゃんじゃないですか?」

 

「「えっ?」」

 

階段側から聞こえた声に驚いた。

 

「どうしたんですか二人とも?それに、明久くんがなんで恵衣菜ちゃんの膝の上に?」

 

声をかけてきた人物は私たちの知っている人だった。

 

「葵さん!」

 

「葵お姉ちゃん!」

 

それはこの学校の3年Aクラスに所属する、明久くんと零華ちゃんの従姉、小暮葵さんだった。

 

「二人とも久しぶりですね。ところでこれは一体?」

 

「葵お姉ちゃん、実は・・・・・・・」

 

「・・・・なるほど。そんなことが」

 

零華ちゃんの説明で葵さんは事情を察したようだ。

 

「それで、明久くんをこんな目に遭わせた人は何処ですか?」

 

「島田美波ならたぶんもういないと思うよ、葵お姉ちゃん」

 

「そうですか・・・・・・・取り敢えず二人とも、帰りましょう。明久くんはわたくしが背負って行きますわ」

 

「お願い葵お姉ちゃん」

 

「お願いします葵さん」

 

「いえ。お姉さんとしてはこれくらいしないと」

 

葵さんは明久くんを優しく撫で、背中に背負った。

私は自分のと明久くんの鞄を。零華ちゃんは葵さんの鞄を持ち、私たちは帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉井家

 

私たちが今、暮らしている場所に帰ってきた。

私の家は別にあるんだけど、私の両親は一年のほとんど海外を飛び回っているため、同じ境遇で幼馴染みの吉井家で暮らすことになっている。

ちなみに、私の両親と明久くんと零華ちゃんの両親は親友同士で私たちは家族ぐるみの付き合いをしていた。

それは葵さんにも言えるが。

 

「零華ちゃん、明久くんは何処に寝かせれば?」

 

「葵お姉ちゃん、兄様の部屋のベットに兄様を寝かせてくれる?」

 

「分かりましたわ」

 

葵さんはそう言うと明久くんを明久くんの部屋に寝かせにいった。

 

「寝かせてきましたよ」

 

「ありがとう葵お姉ちゃん」

 

「今は身内だけなのでいつも通りで良いですよ」

 

「じゃあお姉ちゃん」

 

「葵ちゃん」

 

「はい♪それで良いですよ」

 

零華ちゃんが入れてきてくれた紅茶を飲みながら3人で話す。

 

「恵衣菜ちゃんは試召戦争お疲れ様です」

 

「ううん。明久くんたちのお陰だよ」

 

「それにしても今日のあの放送は驚きましたけど」

 

「「あーー」」

 

「二人の行動の早さには相変わらずと思いましたけど」

 

葵ちゃんはフフッと笑って言う。

私と零華ちゃんは少し顔を赤くした。何故かって?ちょっと恥ずかしいから。

 

「でも、私たちが動かなかったらお姉ちゃんが動いたんじゃない?」

 

「あら?それは確かにあるわね」

 

そのまま3人で話すこと数分。

明久くんの部屋から物音が聞こえてきた。

 

「明久くん、気付いたかな?」

 

~恵衣菜side out~

 

 

 

 

 

 

 

~明久side~

 

「ん・・・・・・ここは・・・・・僕の部屋・・・・・・?」

 

僕は目を開けるとまず眼に入ったのは見慣れた部屋の天井だった。

 

「あれ、どうして僕ベットに横になってんだろ?学校にいた事はおぼえてるんだけど・・・・・・」

 

僕は身体を起こしベットから降りリビングに向かった。

 

「あ、兄様!」

 

「明久くん、大丈夫?」

 

リビングには恵衣菜と零華がいた。

そしてもう一人。

 

「明久くん、気分はどうですか?」

 

「え!?な、なんで葵さんが!?」

 

「お姉ちゃんが兄様を学校からここまで運んでくれたんだよ」

 

「そ、そうだったんですか。ありがとうございます葵さん」

 

「いえいえ。それに明久くん。ここはわたくしたちだけなので何時も通りで良いですよ」

 

「そ、それじゃあ。ありがとう、葵姉さん」

 

「構いませんよ。丁度わたしくしも明久くんたちの家に来ようと思っていたところなので」

 

いたのは僕と零華の従姉の小暮葵姉さんだ。

葵姉さんは、僕と零華の母の妹の娘で、僕たちと歳が1つしか離れていないためよく4人で遊んだのだ。

そのため、葵姉さんにはよく勉強を見てもらっている。

ちなみに葵姉さんの家が近所なのは偶然である。

 

「ところで、学校で何があったの?余り思い出せないんだけど」

 

「兄様はあのバカに虐められていたんです」

 

「あのバカ?」

 

「島田美波の事だよ、明久くん」

 

「あーー。確かそんなこともあったような・・・・・・」

 

僕は起きたばかりだからなのか記憶が曖昧になっていた。

 

「次、その島田美波って人に出会ったらわたくし直々にO☆HA☆NA☆SHIを致しますわ」

 

「お手柔らかにね葵姉さん」

 

「それは無理ですわ」

 

「アハハ・・・・・ところで葵姉さん、夕飯はどうするつもり?良かったら僕たちと一緒に食べない?」

 

「いいのですか?」

 

「うん。僕はもちろん良いよ」

 

「私も」

 

「私は大歓迎だよ!一緒にご飯食べよ、お姉ちゃん♪」

 

「それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきますわね」

 

「ヤッタァー♪」

 

零華は特に葵姉さんに懐いていたので、一緒にご飯が食べられるのが嬉しいのだろう。

 

「それじゃあ、早速作っちゃうね。何かリクエストはある?」

 

「明久くんは休んでいてください。私と零華ちゃんが作りますよ」

 

「ううん。ちょっと身体を動かしたいから。良かったら恵衣菜手伝ってくれる?」

 

「もちろんです!」

 

「じゃあ、零華と葵姉さんはゆっくりしていて」

 

僕はそう言うと、恵衣菜と一緒に台所で夕飯を作り始めた。

その間に葵姉さんは自宅に連絡していた。

連絡が終わると葵姉さんは零華と一緒に楽しく談笑していた。その光景に僕は思わず嬉しい気分になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして夕飯が出来上がった。

 

「お待たせ~」

 

僕と恵衣菜は作った料理を持ってリビングに行った。

リビングにあるテーブルは既にセッティングされていた。

 

「うわぁ~。兄様の料理美味しそう♪」

 

「ほんと何度見ても美味しそうですわね」

 

「ハハッ。さあ、食べよう」

 

「「「「いただきます!」」」」

 

僕たちは号令すると食べ始めた。

今日の夕飯はカルボナーラにコンソメスープ、シーザーサラダとカルパッチョと言う感じだ。

恵衣菜が手伝ってくれたお陰で少し早く終わることが出来た。

 

「美味しいよ兄様♪」

 

「うん。いつ食べても美味しい」

 

「ほんとですわ。でもこれはちょっと女子としてはプライドが砕かれた気分ですわね」

 

「お姉ちゃんと同じく」

 

「私もです」

 

「?どう言うこと?」

 

女子3人は何故か落胆したように溜め息をついた。

ほんとなんでだろう?女子ってこう言うところがわからない。

そのまま、楽しい時間が過ぎていく。

夜も遅くなり葵姉さんは自宅に、僕たちはお風呂に入り明日の準備をして眠りに落ちた。

そして・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後

 

 

 

Fクラス教室

 

二日前、学校に着くと雄二や須川くんたちが真っ先に僕駆け寄り、心配してくれた。事前に恵衣菜か零華から連絡があったと思うがそれでもこの目で確認するまで不安だったのだろう。僕は本当良い友達を持ったなぁ~、と実感した。

そして、Dクラス戦で消耗した点数を僕たちは二日かけて回復した。今回はBクラスが相手と言うことでちょっとだけ点数を上げた。

 

「みんな、回復試験ご苦労!俺たちはこれよりBクラスに宣戦布告を行う!」

 

『『『『うおおぉぉぉぉぉぉ!!!』』』』

 

「明久。Bクラスに宣戦布告を頼む」

 

「了解。行く?恵衣菜」

 

「ええ」

 

「吉井!なんでその女と一緒に行くのよ!」

 

「吉井君!なんでその人と一緒なんですか!」

 

島田さんと姫路さんが騒ぐが無視。と言うより無視が一番。

 

「雄二、開戦時刻は?」

 

「午後1時からだ」

 

「オッケー」

 

雄二から聞くと僕は恵衣菜と一緒にBクラスに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

Bクラス前

 

「確かBクラス代表って恭二だっけ?」

 

「うん。友香ちゃんはCクラス代表みたいだよ」

 

「そうなんだ。・・・・・・・・よし、行こう!」

 

"ガラッ!"

 

「失礼するよ。Bクラス代表、根本くんはいるかな?」

 

「ん?明久に姫宮じゃねぇか。どうした?Bクラスになにか用があるのか」

 

「あ、恭二。恭二・・・・・僕たちFクラスは、Bクラスに試召戦争を申し込みます!」

 

「遂に俺たちにも来たか。いいぜ!開戦時刻は何時からだ?」

 

「開戦時刻は今日の午後1時からでいいかな?」

 

「もちろんだ」

 

「じゃあお願いね、恭二」

 

「ああ。全力を出しきるぜ!」

 

僕と恭二は右手を握り締め拳と拳を合わせた。

 

「それじゃあ僕たちはこれで」

 

「ああ」

 

僕たちが教室から出ると教室から声が聞こえた。

 

『よし。いいか!いくら下位クラスとはいえ油断するな!相手はEクラスとDクラスを倒したFクラスだ!全力を出しきれ!』

 

『『『『『おおぉぉぉぉぉぉっ!!!』』』』』

 

根本くんが、今回の試召戦争の作戦会議をしているみたいだ。

 

「変わったね、恭二」

 

「ええ。友香ちゃんと付き合ってから変わり始めたわ」

 

「それはそうよ。そんな恭二に私は惚れたんだから」

 

「ハハ。そうだった・・・・・・ね、ってあれ?」

 

「え?」

 

僕と恵衣菜はいきなり会話に入ってきた声に驚いた。

慌てて後ろを振り向くと。

 

「こんにちは、明久君、恵衣菜」

 

Cクラス代表、小山友香さんがいた。

ちなみに小山さんと恭二は中学から付き合っている。それは同じ中学だったため僕と恵衣菜、零華は知っている。昔は荒れていた恭二が今の性格になったのは小山さんの尽力があったからと恭二の努力のたわものからだ。

 

「小山さん」

 

「こんにちは、友香ちゃん。何時からいたの?」

 

「今来たところよ」

 

「そうなんだ。友香ちゃん、Cクラスは試召戦争しないの?」

 

「う~ん。一応Aクラスと今度模擬試召戦争しようかなって思ってるわ」

 

模擬試召戦争とは試召戦争の練習のような感じだ。模擬試召戦争に負けたからと言ってクラスの設備は下げられないのが模擬と試召戦争の違いだ。

 

「それじゃあ、私は行くわね」

 

「うん」

 

「FクラスとBクラスとの試召戦争に手は出さないわ。安心して」

 

「わかってるよ♪」

 

「それと・・・・」

 

小山さんは、僕に近付いて小声で言った。

 

「気を付けて。Bクラスにはあの根岸がいるわ」

 

「!!根岸ってあの根岸くん!?」

 

「ええ。彼は何をするかわからないわ。よく恭二がぼやいていたの」

 

「わかった。ありがとう小山さん」

 

「ええ。それと私は友香で構わないわ」

 

「じゃあ友香さん。でいいかな?」

 

「ええ。それじゃあ気を付けて」

 

友香さんはそう言うとCクラスへと戻っていった。

 

「明久くん。友香ちゃんになんて言われたの?」

 

「友香さんには頑張ってって、言われたのだけだよ」

 

「そう?ところでなんで友香さん、なの?」

 

「あ、それはさっき友香さんが、友香でいいって、言ったから」

 

「そうなんだ」

 

「うん」

 

「じゃあ、戻ろう♪」

 

「そうだね」

 

僕と恵衣菜はFクラスに戻った。

あの根岸くんがBクラスに。イヤな予感がする。何もなければ良いんだけど。

僕はそう思いながらFクラスに戻っていった。




次回もお楽しみに。感想などお待ちしてます。




次回 『Fクラス対Bクラス』 ここテストに出ます
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