バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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バカテスト

門:以下の問いに答えなさい。
 『バルト三国と呼ばれる国名を全て挙げてください』


解答

吉井明久、姫宮恵衣菜

『リトアニア、エストニア、ラトビア』


教師コメント

『その通りです』


島田美波

『ドイツ、イタリア、日本』


教師コメント

『それは日独伊三国同盟です』


高坂穂乃果

『リトアニア、エストニア、ラトビア』


教師コメント

『よく出来ました』


第Ⅲ門 清涼祭開催

~明久side~

 

音ノ木坂学院でμ'sとの会合の後の1ヶ月はあっという間に立った。

僕と恵衣菜は《清涼祭》でFクラスの実行委員になったため平日はあちこちを駆け回り《清涼祭》の準備を。

それは、Aクラスの代表である零華もしかり。

休日は穂乃果たちμ'sの練習に付き添ったりした。

ちなみにツバサたちA-RISEの練習にももちろん付き添った。

その時、持っていったお昼などは僕らが作ったのを持っていったのだが、それを食べた穂乃果たちμ'sとツバサたちA-RISEが何故か落ち込んだ表情をしていたのだが何故だろう?恵衣菜と零華は穂乃果やツバサたちに同情していたが・・・・・・

そんな事もあって1か月後、ついに《清涼祭》1日目の日となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《清涼祭》 1日目 午前8時 Fクラス

 

「よし。これで終わり、っと」

 

「明久」

 

「明久くん」

 

「あ、雄二、恵衣菜」

 

「そっち準備はどうだ明久?」

 

「僕の方は終わったよ。雄二と恵衣菜は?」

 

「俺の方も終わったぜ」

 

「私も終わったよ」

 

「・・・・・・こちらも完了」

 

僕の準備場所は調理、恵衣菜はクラスの装飾、雄二は代表として全体の、康太は服飾のそれぞれリーダーについている。

ちなみに服飾に関してだが、男子はYシャツとズボンに首もとにリボンタイを着けるのだが、女子と秀吉はチャイナドレスだ。何故、秀吉もチャイナドレスを着るのかと言うと康太曰く「・・・・・・女子が圧倒的に足りない。だから秀吉に頼む」とのことらしい。

ちなみにチャイナドレスの色はだが、秀吉は緑、島田さんは紫、姫路さんは濃赤、恵衣菜は白と黒を織り混ぜた色って感じだ。

恵衣菜のチャイナドレスを見たとき、その姿に僕は鼻血が出たのだが・・・・・・・・それは仕方無いとしかいえない。

むしろ恵衣菜のチャイナドレス姿を誰にも見せたくなくて雄二に恵衣菜を裏方にと言ったのだが、雄二は呆れた表情で却下した。

だって、誰にも見せたくないしね。恵衣菜のチャイナドレス姿は。似合いすぎて可愛いから。

それを見た雄二たちは何故か目を背け疲れた表情を出していたのだが何故なのだろう?

ちなみに、何故雄二が全体なのかと言うと僕と恵衣菜は調理とホールを交互にするため、全体の指揮は雄二に任せたのだ。

 

「開場まで後一時間ちょいか・・・・・・」

 

「そうだね」

 

クラスの設備はAクラスに勝利したため、学園長や西村先生の計らいで《清涼祭》の間だけは応接室や会議室に使われるテーブルを使用しても良いと、許可をもらった。

ちなみに、今もFクラスの設備は茶舞台だ。まあ、床が畳だからいきなり机と椅子と言うのはなんだかなと言うわけだ。その分、設備はしっかりとしたものになっている。

 

「吉井、ちょっといいか?」

 

「ん?須川くん?どうしたの?」

 

「試作品でごま団子と飲茶を作ってみた。食べてみてくれ」

 

須川くんの持っているお盆には飲茶とごま団子の乗ったお皿があった。

須川くんは調理班の副リーダーだ。家が中華料理屋を経営していることもあって、須川くんの中華料理の技術は高い。その他にも、康太も調理班だ。

 

「おっ!どれどれ」

 

雄二が須川くんから飲茶とごま団子をもらい食べる。

それに続いて、僕や恵衣菜、秀吉に康太、横溝くんも手を伸ばして食す。

 

「うむ。結構うまいの。甘すぎないところもよいのう」

 

「ああ。亮、またしても中華料理の腕を上げたな」

 

「・・・・・・美味」

 

「美味しいね。このごま団子、表面はカリカリで中はモチモチであんことの相性があっているよ」

 

「飲茶も旨いな。なんつうか、ホッとリラックスできる感じだな」

 

みんなそれぞれ食べた感想を言う。

 

「じゃあ、僕も・・・・・・・」

 

僕は手に持ったごま団子を一口だけ頬張る。

 

「ふむふむ。表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいがとっても―――んゴパっ」

 

僕の口からあり得ない音が出た。

 

「吉井!?」

 

「明久くん!?」

 

「明久!?」

 

恵衣菜たちが驚いた顔をしながら僕を見る。

そして僕の目に映るのは、これまでの人生の軌跡。いわゆる走馬灯だ。

って、走馬灯!?

 

「明久くん!明久くん!」

 

「ん・・・・・・・恵衣菜・・・・・・?」

 

恵衣菜の声に僕は走馬灯から現実に戻った。

目の前には心配そうな表情で僕を見る恵衣菜の顔があった。正直、キスが出来るくらい近い。

 

「大丈夫!?明久くん」

 

「う、うん。なんとか・・・・・・それより、あのごま団子は・・・・・」

 

「はい。とにかく、この飲茶とごま団子を食べて」

 

「ありがとう恵衣菜」

 

僕は恵衣菜から受け取った飲茶とごま団子を食べる。

今度のごま団子は恵衣菜が言っていたように、表面はカリカリで中はモチモチで美味しかった。また、飲茶も落ち着く、幸せになれる感じだ。

お陰で口の中に僅かに残る、最初に食べたごま団子の味が消えていった。

 

「大丈夫?」

 

「うん。大丈夫だよ」

 

恵衣菜の顔は少し赤かったのだが何かあったのだろうか?

 

「明久!よかった、意識が戻ったか」

 

「うん。大丈夫だよ雄二。ところでそのAED何に使うつもりだったの?」

 

僕は雄二が持っているAEDについて聞いた。

 

「姫宮の人工呼吸とかで戻らなかったら使うつもりだったんだ。だが、意識が戻ってよかったぜ」

 

どうやら僕はかなり危ういところにいたらしい。

ところで人工呼吸ってことは、恵衣菜と、その・・・・・・・

それを思うと顔が赤くなった。

 

「ちなみにあのごま団子って・・・・・・」

 

「ああ、あれはな・・・・・・」

 

「姫路瑞希が作った物なんだって。須川くんが目を離した隙に作ったみたい。だから須川くんも分からなかったみたい」

 

「そうなんだ。にしてもどうやったあんなごま団子が出来るんだろう?」

 

「「・・・・・・・」」

 

「二人とも?」

 

「あ、いや、その・・・・・なんだ。明久、お前、よく戻ってこれたな・・・・・・」

 

「え?」

 

「うん。姫路瑞希から何入れたのか聞いたとき、入れたものの内容を聞いて私気絶しかけたもの」

 

「な、何が入っていたの」

 

「「王水入りのあんこ」」

 

「お、王水!?」

 

 

王水とは硫酸・塩酸よりも強力な、人体に対して極めて有害な酸。骨髄まで溶かしてしまう危険な薬品である。

 

 

そんな危険なものを食べたなんて・・・・・・

 

「恵衣菜、姫路さんはどこ?」

 

「え、え~と・・・・・・」

 

「・・・・・雄二」

 

「あー、実はだな。お前が王水入りのあんこ入りのごま団子を姫路から聞いた際、姫宮が物凄く怒ってな・・・・・・」

 

「ああーー・・・・・なるほど」

 

つまり姫路さんは恵衣菜にO☆HA☆NA☆SHI☆と言う名の会話をしたと言うわけだ。

相変わらず早いというか何と言うか。取り敢えず、恵衣菜が僕の代わりに姫路さんにやってくれたみたいなので、この件はこれで終わりにする。

時間を見ると、時間は8時45分だった。

どうやら30分近く走馬灯を見ていたらしい。

 

「よっ・・・・・・・と」

 

僕は倒れていた体を起こし、立ち上がる。

 

「あと、少しで開演時間だね」

 

「うん」

 

《清涼祭》1日目は午前9時半から午後16時まで。

2日目は午前9時半から午後17時までだ。

2日目が少し長い理由は主に試験召喚大会の都合だ。

 

「え~と、午前にシフトが入ってる人は準備を、午後の人は手が空いていたら午前の人を手伝ってあげて。調理班は須川くんに、装飾は木下くんに、ホールは坂本くんのところに集まって」

 

「む?明久と姫宮はどうするのじゃ?」

 

「僕らはライブの・・・・・・ね」

 

「なるほどの・・・・・・」

 

そう。僕と恵衣菜はμ'sとA-RISEのライブ担当にもなっているのだ。

なんでもμ'sとA-RISEからの要望らしい。

その事を学園長から聞いたときに僕と恵衣菜はちょっと・・・・・・・ではなくかなり驚いた。

 

「行こうか恵衣菜」

 

「うん」

 

僕と恵衣菜はFクラスを雄二に任して、ライブが行われる文月学園スタジアムへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文月学園スタジアム

 

「うわっ!ライブ会場が出来てる」

 

文月学園スタジアム内に入った僕はまずそう呟いた。

スタジアムの中はFクラスVSAクラス戦とは違い、選手が出る扉を端に、奥には広い舞台がある

 

「明日には元通りのスタジアムになるんだよね」

 

「うん。学園長、これにどのくらいお金使ったんだろう」

 

「さあ?」

 

これを見て、僕と恵衣菜はそう思ってしまった。

 

「さてと、それじゃあ舞台の最終チェックをしちゃおうか」

 

「そうね」

 

僕と恵衣菜は舞台に上り、業者の人たちとチェックを行った。

ちなみにライブの開演時間は午後13時からだ。

そんなこんなで作業に没頭していると、あっという間に《清涼祭》開幕、5分前だった。

 

「明久くん。そろそろ戻らないと」

 

「そうだね」

 

僕は、あとの機材などの細かいチェックは業者さんに任せ僕らはFクラスに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fクラス

 

「戻ったか」

 

「うん」

 

「ただいま」

 

「そろそろ始まる。二人も準備してくれ」

 

「了解」

 

「ええ」

 

僕と恵衣菜はホールスタッフの服装をする。

そして。

 

"ピンポンパンポーン♪"

 

 

『ただ今より、文月学園学園祭《清涼祭》を開催いたします。生徒のみなさん、楽しみ、張り切っていきましょう』

 

 

"ピンポンパンポーン"

 

《清涼祭》開催のアナウンスが流れた。

 

「よし。やるよみんな!」

 

「「「「「「「「「「おおーーーーーーっ!!!!」」」」」」」」」」

 

僕の掛け声にFクラス、クラスメイトの声が1つとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」

 

「ご注文をお伺いいたします」

 

「ありがとうございました!」

 

辺りからクラスメイトの声が聞こえてくる。

全員、真面目に取り組んでいるみたいだ。・・・・・・・今は

 

「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしてます」

 

僕は出ていったお客さんにそう言い、食器を片付け次のお客さんの接客に移る。

店内はお客さんで賑わっているから大忙しだ。

 

「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」

 

「二人です」

 

「かしこまりました。ご案内いたします。こちらへどうぞ」

 

僕は今入ってきた女性二名を空いている席に誘導する。

 

「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください。あと、よろしければこちらのアンケートにご協力ください。アンケートの回収は出口で行っております」

 

僕は一礼をしその場から立ち去る。

 

「一応体裁取れてるな。明久」

 

「そうだね雄二」

 

その後に、恵衣菜がお水の入ったコップを2つ、トレーに乗せて先程のお客さんのところに向かった。

時間は午前10時半。ここまでは順調だった。

ここまでは・・・・・・・

 

「おいっ!何時まで待たせるつもりだよ!」

 

「もう少々お待ちください」

 

「結構待ってるぞ!それにそれさっきも聞いたぞ!」

 

「申し訳ありません!すぐに伺いますのでもう少しお待ちください」

 

「ったく。このタコが!」

 

奥のテーブルで問題が起こったみたいだ。

まあ、ホールスタッフはいるはいるがお客さんの人数もしかり、配膳などしているため手が回らないのは事実だ。結果としてあのように遅くなってしまうのは仕方ないのだが・・・・・・

他のお客さんから注文を受けていた島田さんや恵衣菜は困ったようにしている。

 

「3年生か・・・・・・ちっ、めんどくさい客だな」

 

「そうかもだけど・・・・・・」

 

僕と雄二はカーテンの仕切りから見る。

 

「たっく・・・・・まっ、Fクラスだし仕方ねぇか」

 

「あぁ。バカの集まりだからな。頭が回らねぇんだろうぜ」

 

どうやら騒いでいるのはウチの3年生のようだ。

 

「おっ!こんなところにいいのがあるぜ」

 

騒いでいるの3年生の片割れが端にラップでくるんで置いてあったごま団子を見つけ、ラップを外す。

 

あ、あのごま団子って確か・・・・・・・・!

 

僕はそのごま団子を見て愕然とする。

何故なら、

 

「お、お客様、そのごま団子は試供品としてあるので食べないでいただきたいのですが・・・・・・」

 

「は?なんでだよ・・・・・あむ・・・・」

 

「別にいいだろ?・・・・・あむ・・・・」

 

「表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ」

 

「甘すぎず、辛すぎる味わいがとっても―――」

 

「「んゴパっ!」」

 

何て言うか、物凄くデジャビュを感じる。

そう、あの試供品のごま団子は姫路さんの作った、王水入りのあんこが入ったごま団子、なのだ。

あれからさらに探すと3つほどそのごま団子が見つかり、試供品としてラップをして置いといたのだ。

と言うよりまさか、試供品を食べる人がいるとは思わなかった。

 

「ってヤバッ!ムッツリーニ!」

 

「・・・・・・承知」

 

康太を呼ぶと、どこからかAEDを持って康太がやって来た。

 

「300重!チャージ!」

 

「・・・・・・300、了解!」

 

康太と僕は必死の蘇生を行った。

結果。

 

「・・・・・・3、2、1」

 

「「アババババババババババ」」

 

奇怪な声を出して生き返った。

こうしてまた尊い生命が息を吹き返したのでした。

 

「ふぅ。助かった」

 

「・・・・・・(コクコク)」

 

僕と康太はAEDをしまいながらそう声を洩らした。

すると、雄二が。

 

「手慣れたもんだな」

 

「・・・・・・いつも死線を彷徨ってるから」

 

「ええー・・・・・・」

 

「「・・・・・・・・・って、おい!」」

 

「はい?」

 

「はい?じゃねえよ!」

 

「何てもの食わせてんだよ、おい!」

 

「いや、勝手に試供品を食べたのは先輩方なのですが・・・・・・」

 

「・・・・・・(コク)文句を言われる筋合いはない」

 

「全くだな。まさか試供品を食べる人がいるとわな」

 

「そうじゃねぇよ!」

 

「殺す気かぁ!洒落じゃすまねぇぞコルァ!」

 

「なんなんだここは!まともな料理は無いのかよ」

 

「こんな店営業できなくしてやろうかぁ!」

 

「そうだ!責任者を・・・・・「おりゃ」・・・・・・ぶぎゃ」

 

何故最後台詞が途切れたのかと言うと――――

 

「私が代表の坂本雄二です。何かご不満な点はございましたでしょうか?」

 

「いや、ございましたでしょうかも何も、今俺の連れの夏川がぶっ飛ばされたんだが・・・・・・・」

 

「それは私の、パンチから始まる交渉術です」

 

「ふざけんなコノヤロォー!・・・・・・・「ふん!」・・・・・・ぐはっ」

 

「そして、キックで繋ぐ交渉術でございます」

 

二人の先輩は雄二にやられ、二人仲良く奥の壁にまで吹っ飛ばされた。

 

「イテテテテ・・・・・・・常村!?」

 

雄二は気がついた夏川と呼ばれた先輩に近づく。

 

「あっ、ははは・・・・・・」

 

「そして最後にプロレス技で占める交渉術がございますが?」

 

「い、いや。もう十分だ・・・・・・」

 

「そうか。それなら・・・・・・・・!」

 

雄二は夏川先輩の胴を掴むと、プロレス技で占めた。

具体的に言うと、夏川先輩の頭が雄二の後ろの床に叩き付けられた。あれは痛そう。

僕は、苦笑いしか出来なかった。

 

「グハァッ!」

 

「これにて交渉終了」

 

「しっかり固めてるね・・・・・・」

 

「アハハハハ・・・・・・・カール・ゴッチ式だね」

 

隣で恵衣菜が伝票を持ってそう言う。

ちなみに、恵衣菜の伝票にはカール・ゴッチなど、雄二のパンチとキックが書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうもありがとうございました」

 

あの迷惑先輩が出ていき30分後。

僕らの教室はお客が誰もいなかった。

 

「おかしいですね。お昼時ですのに」

 

「そうね。瑞希」

 

「んー。と言うことは他クラスで何かあったのかもしれないな。Fクラスの不況を言われているとか」

 

「でも、お客さん満足して出ていったはずよ?」

 

「二人を除いてな」

 

「あぁ、常夏コンビじゃな」

 

「「常夏コンビ?」」

 

「常村と夏川で合わせて常夏じゃ」

 

「なるほど」

 

すると。

 

"ガラッ"

 

扉が開いた。

 

「「「「いらっしゃいませ!」」」」

 

来てくれたお客さんは小さな小学生くらいの女の子だった。

 

「来たよ、お姉ちゃん♪」

 

「葉月!?どうして」

 

「「お姉ちゃん?」」

 

島田さんに向かっていった女の子の言葉に僕と恵衣菜は首をかしげた。

って、あれ?あの女の子よく見ると何処かであった気が・・・・・・

 

「美波ちゃん。その女の子は美波ちゃんの知り合いですか?」

 

「え?ああ、そうよ。妹の葉月よ」

 

「はじめまして島田葉月です!いつもお姉ちゃんがお世話になってます」

 

「島田、お前妹がいたのか」

 

「そうよ」

 

「「葉月?」」

 

「明久くん、私葉月ちゃんにあった気がするんだけど・・・・・・・」

 

「うん。僕も」

 

僕と恵衣菜の悩みはすぐに解決した。

 

「あ!あの時の優しいお兄ちゃんとお姉ちゃん!」

 

「「あ!思い出した!」」

 

葉月ちゃんとは去年、確かお姉ちゃんにあげるぬいぐるみを買うのを手伝ってあげたのだ。

色々とあったからすっかり忘れていた。

 

「アキと姫宮って葉月と知り合いなの?」

 

島田さんがいぶかしそうに聞く。

 

「ええ。去年、葉月ちゃんをお手伝いしたことがあるの」

 

「お手伝い?葉月、二人に何をお手伝いしてもらったの?」

 

「ぬいぐるみです」

 

「ぬいぐるみ?・・・・・・・・・・って、もしかして去年葉月がくれたぬいぐるみのこと!?」

 

「そうです!」

 

島田さんが驚いた表情で葉月ちゃんを見る。

 

「そうだったの・・・・・・・その節はありがとう、アキ、姫宮」

 

「別に、葉月ちゃんのためだから。気にしないで」

 

「あははは。全く、恵衣菜は素直じゃないね」

 

「べ、別にそんなことないわよ」

 

恵衣菜は島田さんにお礼を言われたのが驚いたのか素っ気なくいい、視線をずらす。

その際、顔を赤くしていたのを僕は見逃さなかった。

 

「にしても、これは一体」

 

雄二が教室の惨状を見て呟く。

 

「もしかしたら葉月がここに来る途中で聞いた噂のせいかもしれないです」

 

「噂?」

 

「葉月、それどんな噂?」

 

「え~と。Fクラスは汚くて、料理も不味いし、接客も良くないから行かないほうがいい、って言ってたです」

 

「雄二」

 

「あぁ。十中八九常夏コンビの仕業だな。ところで、その噂はどこで聞いたんだチビッ子」

 

「チビッ子じゃないです!葉月です!噂を聞いたのは確かAクラスの辺りだったはずです」

 

「ふむ・・・・・・・明久、姫宮、島田、姫路、付いてきてくれ。島田は妹も一緒にな」

 

「わかりました」

 

「ええ。葉月、お姉ちゃんと一緒に行こうか」

 

「はいです!」

 

「了解」

 

「うん」

 

「それに明久と姫宮はそろそろあれの準備の時間だろ」

 

現時刻は午前11時を過ぎていて、後1時間もしたらライブ会場に僕と恵衣菜は行かなければならない。

 

「そうだね」

 

「秀吉とムッツリーニは教室で待機していてくれ」

 

「・・・・・・承知」

 

「うむ」

 

噂の出所を潰すため僕たちはAクラスに向かった。




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出来ればどんどん感想を送ってください。






次回 『スクールアイドルライブ』 ここテストに出ます。
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