バカテスト清涼祭編
問:学園祭の出し物を決めるためのアンケートにご協力ください。
『喫茶店を経営する場合、ウェイトレスのリーダーはどのように選ぶべきですか?
【Ⅰ:可愛らしさ Ⅱ:統率力 Ⅲ:行動力 Ⅳ:能力 Ⅴ:その他 また、その時のリーダーの候補も上げてください』
解答
吉井明久
『Ⅰ:可愛らしさ 候補・・・・・・姫宮恵衣菜、吉井零華、南ことり、小泉花陽、優木あんじゅ
Ⅱ:統率力 候補・・・・・・坂本雄二、園田海未、綾瀬絵里、西木野真姫、統堂英玲奈
Ⅲ:行動力 候補・・・・・・土屋康太、横溝浩平、高坂穂乃果、矢澤にこ、星空凛
Ⅳ:能力 候補・・・・・・須川亮、木下秀吉、東條希、綺羅ツバサ
Ⅴ:その他 候補・・・ ・・不明 』
教師コメント
『まさか全て書くとは思いませんでした。それぞれの長所に振られていますね。さすが吉井くん。全体を見てますね。ですが、何故μ'sやAーRISEまで書かれているのでしょう?』
姫宮恵衣菜
『Ⅰ:可愛らしさ 候補・・・・・・宵宮秋菜、吉井零華、南ことり、小泉花陽、優木あんじゅ
Ⅱ:統率力 候補・・・・・・吉井明久、坂本雄二、園田海未、綾瀬絵里、西木野真姫、統堂英玲奈
Ⅲ:行動力 候補・・・・・・土屋康太、横溝浩平、高坂穂乃果、矢澤にこ、星空凛
Ⅳ:能力 候補・・・・・・須川亮、木下秀吉、東條希、綺羅ツバサ
Ⅴ:その他 候補・・・ ・・不明 』
教師コメント
『吉井くんのほぼ似ている感じがしますね。ところで、Ⅰ:の可愛らしさの宵宮秋菜って誰ですか?』
吉井零華
『Ⅰ:可愛らしさ 候補・・・・・・宵宮秋菜、姫宮恵衣菜、佐藤美穂、南ことり、小泉花陽、優木あんじゅ
Ⅱ:統率力 候補・・・・・・吉井明久、霧島翔子、木下優子、園田海未、綾瀬絵里、西木野真姫、統堂英玲奈
Ⅲ:行動力 候補・・・・・・工藤愛子、高坂穂乃果、矢澤にこ、星空凛
Ⅳ:能力 候補・・・・・・久保利光、東條希、綺羅ツバサ
Ⅴ:その他 候補・・・ ・・不明 』
教師コメント
『さすがAクラス代表です。クラスメイトをよく見てますね。ところで、姫宮さんにも書いたのですが宵宮秋菜って誰ですか?』
~明久side~
「お待たせしました。待たせてしまってすみません」
「いえ、私も今来たところだから大丈夫よ、明久くん」
保健室から出た僕は、一日目の文化祭が終わりあまり人のいない昇降口から、校門へ来ていた。
そこにいたのは、音ノ木坂学院理事長南かおりさんだ。
「では、こちらへ」
僕はかおりさんを連れて新校舎のある場所へ向かう。
その場所は―――――
"コンコン"
「学園長、音ノ木坂学院理事長をお連れしました」
『入りな』
「失礼します」
そう、学園長室だ。
室内には学園長とすでに来ていた雄二がいた。
「失礼いたします。音ノ木坂学院理事長南かおりです」
「ご丁寧にどうも。アタシは文月学園学園長藤堂カヲルだよ」
学園長とかおりさんが社交辞令として挨拶をかわす。
「俺は、明久と同じクラスの坂本雄二だ。よろしく頼む」
「南かおりです。よろしくお願いします」
さらに雄二とも挨拶をかわした。
「それでは学園長、お願いします」
「ああ」
かおりさんは反対側の雄二と僕が応接用のソファーに、学園長が執務机の椅子に腰掛けるのを確認し話す。
「まず、南さん。今日のライブの出演協力ありがとうさね」
「いえ、あの子達も張り切っていましたので、成功して良かったです」
かおりさんと学園長が話すなか、僕は雄二から小声で話していた。
「雄二、クラスの方はどうだった?」
「あの後は特に何もなかったな。Aクラスの方も同様だ」
「そう。よかった」
「ところで明久」
「なに?」
「お前、音ノ木坂の理事長と知り合いなのか?」
「え?うん、まあね」
僕は雄二に軽く言った。
そう話終え、僕らは学園長の方を向く。
「吉井。姫宮の容態はどうだい?」
「恵衣菜はついさっき起きました。保険医の翠先生の診断では特に後遺症は無いようです」
「そうかい・・・・・・」
学園長は安堵したように答えた。
かおりさんもホッとしている。
「それより答えてくれないか? 学園長、あんたは明久と姫宮に何を依頼したんだ?」
「・・・・・・あまり言いたくないんだけどねぇ・・・・・・。まあ、あんたと南さんには迷惑かけたし仕方無いさね。だが、これは他言無用で頼むよ」
「ああ」
「わかりました」
「アタシが吉井と姫宮に依頼したのは、明日、試験召喚大会で優勝して、その優勝商品である白銀の腕輪を回収することさ」
「回収、だと?」
「藤堂学園長。何故、回収が必要なのですか?」
「その腕輪はまだ欠陥品なのさ」
「欠陥品、ですか?」
「かおりさん、その腕輪は下手したら暴走する可能性があるんです」
「暴走する可能性?」
「どういうことだ?」
「つまりね雄二。白銀の腕輪はまだ開発途中の段階で、実用化はまだ無理ってこと。もし、その欠陥品が大会の優勝商品として優勝者が手にし暴走したらどうなると思う?」
「・・・・・・なるほどな。だがそれなら商品から外せば・・・・・・・は無理か」
「うん。デモンストレーションも無しにしたらその腕輪の新技術存在そのものが問われるからね」
「というとこさね」
「ちなみにその腕輪は、どれくらいの点数ならば使用できるんですか?」
「白銀の腕輪には二種類あるんだが、《召喚フィールド作成》の方は問題ないんだが・・・・・・・。もう1つの《同時召喚》の方がちと問題でね。吉井兄妹や姫宮みたいな高得点じゃないと使用できないのさ。それに《同時召喚》は使用がかなりややこしくてね。加えていうならばこれはある意味吉井専用だね」
「ってことは《同時召喚》は明久にしか使えない、ってことか」
「そういうことさね」
雄二の確認に学園長は苦虫を潰したように言う。
僕もさすがにここまでとはと思ってなかったので驚いた。
「なるほどな、納得がいったぜ。ってことは教頭の竹原の奴学園長の失脚を狙ってやった、ってことか」
「そういうことになるさね」
「くっ・・・・・・!ふざけんじゃねぇぞ。そんなことで翔子たちは拐われたって言うのかよ!」
「その点についてはすまないね。まさかアタシも竹原があんな実力行使をしてくるとは思わなかったのさ。南さんも申し訳ない。貴校の生徒を我が校の問題に巻き込んでしまった」
学園長は立ち上り雄二とかおりさんに頭を下げた。
教育機関の長としてこれは看過できないのだろう。しかも、他校の生徒を巻き込んでしまったのだから。
「頭を上げてください藤堂学園長。確かに問題ですが、私は生徒たちが無事ならそれで構いません」
「ああ。俺も翔子たちを助けられたからな、それに関してはこれ以上どうのこうの言うつもりはない」
「すまないね」
学園長は二人からそう言われると頭を上げ、執務机の椅子に座る。
「それで、学園長お願いがあるんですが」
「なんだい吉井?」
「明日の試験召喚大会であの腕輪の使用許可を下さい」
僕は学園長に真剣な眼差しで向かって言う。
「・・・・・・・いいさね。許可するよ。但し、使用する前に必ずアタシに連絡しな」
「わかりました」
僕は恵衣菜とタッグで試験召喚大会に出場登録しているのだ。
「かおりさん、明日穂乃果たちも来ますよね?」
「ええ。ことりがμ'sのみんなで行く、っていたから行くと思うわよ」
「学園長、確かスタジアムにはVIPルームがありましたよね」
「なるほどさね・・・・・・・。明日の試験召喚大会の観戦はそこで出来るように計らえばいいのさね」
「はい。出来ますか?」
「当然ね。南さんもそれでいいかい?」
「はい。ご配慮ありがとうございます藤堂学園長」
これで明日、召喚大会の間の穂乃果たちの安全は考慮された。
「これで終わりさね。何か質問はあるかい?」
「いや、俺は特にない」
「私も大丈夫です」
「そうかい」
「ああ。では、俺はこれで失礼する」
雄二はそう言うと学園長室から出ていった。
恐らく霧島さんを迎えに行ったのだろう。
「吉井、姫宮は明日出られるのかい?」
雄二が出ていくと学園長がそう僕に聞いてきた。
恵衣菜の事を配慮して聞いたのだろう。
「恐らくは出られるはずです。万が一の場合は僕一人で闘います」
「そうかい・・・・・・南さん、そちらの生徒の様子は大丈夫かい?」
「ええ。あの子達は特に何かされたと言うわけではないそうなので」
「そうかい・・・・・・・」
「あ、ですが一応このあと西木野病院で診てもらうことになってます」
「西木野病院と言うとあの西木野かい?」
「ええ」
西木野病院の院長である西木野先生はμ'sの1年生メンバー西木野真姫の親だ。
そして、僕が去年入院したのも西木野病院だったりする。
「では、藤堂学園長、私はこれで失礼します」
「あ、僕もこれで失礼します。学園長」
「ええ。では、明日の事は後程送るさね。それと吉井にはあと一点確認したいことがあるさね」
「わかりました」
「じゃあ、私はそこで待ってるわね明久くん」
「すみませんかおりさん」
かおりさんはそう言うとハンドバックを手に取り学園長室から出ていった。
「学園長、話と言うのは例の件、ですね」
「ああ。それで、どうなんだい?」
「十中八九、竹原が仕掛けた物です」
僕は朝、康太から渡されたあの時仕掛けられていた盗聴機を取り出す。
盗聴機は厳重に袋に入っている。
「わかったさね。土屋に礼を言っといてくれ」
「わかりました。それと、腕輪ですが恐らく使うのは一戦だけだと思います」
「そうかい。それじゃあ明日は頼むよ吉井。いや、文月学園第2学年序列一位吉井明久」
「はい。任せてください」
僕は学園長に一礼し盗聴機をうちポケットにしまい、部屋から出た。
「失礼しました」
学園長室から出ると目の前の壁にかおりさんが寄り掛かっている姿があった。
「早かったわね」
「簡単にお願いされていたことを話しただけなので」
「明久くんは本当に信用されているのね」
「そんなことないですよ。一応僕は観察処分者ですし」
「それも自分からなったのでしょ?なら、それは誇るべきものよ明久くん」
「そうですか?」
「ええ、そうよ」
かおりさんが歩きながらそう言うが、あまり実感がわかない。
「ところで、明久くんは問題ないの?」
「え?何がですか?」
「ことりから聞いたのだけど明久くん、恵衣菜ちゃんを盾にされてかなり本気で怒ったのよね?それで、去年の事を思い出したりは・・・・・・?」
「いいえ。確かにあの後立ち眩みや頭痛がしましたけど、特に問題はないですよ。それに、去年の事も覚えてないですね」
「そう・・・・・・なのね」
かおりさんが言ったように僕は、本気で怒ったとき何故か頭が痛くなる。原因は分からないが貧血のような物だからあまり気にしてはいない。
さらに言うならば、僕は去年の入院した原因の記憶がないのだ。僕の担当医は西木野先生だったのだが、真姫が西木野先生の娘だと言うのはμ'sの練習過程で知った。
「それじゃあ、明日頑張ってね明久くん」
「はい」
かおりさんは僕にそう言うと学園から出ていった。
「さてと、僕も恵衣菜を迎えに行かないと」
零華は葵姉さんと帰っているはずなので、僕は恵衣菜と帰ることになっている。
「お待たせ、恵衣菜」
「あ、お帰りなさい明久くん」
保健室に入ると、室内のソファーに腰掛けている恵衣菜の姿があった。
恵衣菜の側には鞄が二つあった。どうやら、僕と恵衣菜の鞄を誰かが持ってきてくれたみたいだ。
「それじゃあ帰ろうか」
「うん♪」
僕と恵衣菜は保健室を後にし、昇降口から自宅への帰路についた。
家に着くと、零華と葵姉さん、翠姉さんが家にいて驚き夕飯を5人で食べ、葵姉さんと翠姉さんは自宅に帰り、僕らはお風呂に入り自室でのんびりしていたのだが、学園長室に行く前に恵衣菜が言った通り、恵衣菜が何時もより際どい服装で来てそのあとは、まあ、存分にイチャイチャした、とここに記しておくことにしよう。
翌日
清涼祭二日目 午前9時 Fクラス
「さて、二日目も張り切っていくよー!」
「「「「「「「「「「おぉーーーーーー!!!」」」」」」」」」」
僕の掛け声にクラスから張り切る声が聞こえる。
「それじゃあみんな。各自持ち場に就いて準備をして!」
恵衣菜の言葉にみんなは役割分担のために動いた。
こう言うときは統率力があって使いやすい。
「私たちは召喚大会の準備をしないとだね」
「うん。にしてもまさか零華と葵姉さんも出るなんてね」
「そうだね。昨日聞いたときは驚いたわ」
そう今回の召喚大会に零華と葵姉さんはタッグパートナーとして参加するらしいのだ。他には、雄二と霧島さんペア、恭二と友香さんペア、平賀くんと三上さんペア、などなどが出るらしい。さらに、そこには姫路さんと島田さんペアも入っていた。
「明久くん、昨日はゆっくり出来た?」
「う~ん。まあ、ゆっくり出来たかな?恵衣菜と一緒に寝たから」
「私も。明久くんと一緒に寝たからかな、何時もよりゆっくり出来たよ」
ちなみにこの会話は小声で行われているため、周囲の姫路さんや島田さんたちには聞こえない。
昨日、あんなことがあったのだ、僕は何時も以上に恵衣菜を気遣って見ているがその心配は杞憂みたいだ。
あの後、穂乃果たちは西木野病院で検査してもらったようだが特に異常もなく健康体だそうだ。
そんなわけで今日も穂乃果たちμ'sとツバサたちAーRISEは来るらしい。まあ、かおりさんたちも来るみたいだけど。
そんなこんなで準備し時刻が9時半丁度。
"ピンポンパンポーン♪"
『ただ今より、文月学園学園祭《清涼祭》二日目を開催いたします。生徒のみなさん、一日目同様、楽しみ、張り切っていきましょう。なお、本日は文月学園スタジアムにて試験召喚大会が行われます。ご来場の皆様、よろしければこちらも是非お楽しみください』
"ピンポンパンポーン"
二日目開催のアナウンスが流れ始まった。
「さてと、それじゃあ行こうか恵衣菜」
「うん」
「須川くん、僕らは召喚大会に行ってくるからね」
「おうよ。きっちり勝ってこいよ」
須川くんの激励を元に僕と恵衣菜は教室から出て、文月学園スタジアムへと向かった。
試験召喚大会の1回戦目の時間は9時45分からだ。
対戦相手はその時までわからないみたいので、その場でのお楽しみだったりする。
「行くよ恵衣菜!」
「うん!行こう、明久くん!」
宵宮秋菜は彼の女装したときの名前です。
今作を読んでくださっていらっしゃる人はすぐわかると思いますよ。
次回 『試験召喚大会開幕』 ここテストに出ます。