バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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バカテスト

問 以下の問いに答えなさい。

『(1)4sinX+3cos 3X=2の方程式を満たし、かつ第一象限に存在するXの値を一つ答えなさい。
 (2)sin(A+B)と等しい式を示すのは次のどれか、①~④の中から選びなさい。
 ①sinA+cosB    ②sin4-cosB
 ③sinAcosB     ④sinAcosB+cosAsinB』


解答

吉井明久

『(1) X=π/6
 (2) ④      』


教師コメント

『正解です。角度を『゜』ではなく『π』で書いてありますね。さすが吉井くんです』


姫宮恵衣菜

『(1) X=π/6
 (2) ④      』


教師コメント

『正解です。両方とも完璧ですね』


福村幸平

『(2) およそ②』


教師コメント

『選択問題でおよそをつける生徒は始めてみました』


島田美波

『(1) X=      』


教師コメント

『数式は分かるみたいなので、日本語や漢字をもっと勉強しわかれば更に点数が上がると思いますよ』




第Ⅹ門 準決勝の双璧(ふたり)

~明久side~

 

 

 

 

 

『お待たせしました、只今より準決勝第2試合を行います』

 

 

 

 

「まさかここで当たることになるなんてね」

 

「そうだね、でもなんとなく想像していたかな?」

 

「だね」

 

 

 

 

 

『青コーナー。2年Fクラス、吉井明久!姫宮恵衣菜!』

 

 

 

 

 

僕と恵衣菜は西村先生のアナウンスで立ち位置まで進み止まる。

 

 

 

 

『赤コーナー。2年Aクラス、吉井零華!3年Aクラス、小暮葵!』

 

 

 

 

 

続いて対面するように反対側の立ち位置に零華と葵姉さんが現れる。

 

「負けませんからね兄様、姉様」

 

「わたくしも全力でお相手しますわよ、明久くん、恵衣菜ちゃん」

 

「それは私もですよ、零華ちゃん、葵さん」

 

「はい、僕と恵衣菜は絶対に二人を倒します」

 

 

 

 

 

『両者、準備はいいか?』

 

 

 

 

「はい!」

 

「ええ!」

 

「大丈夫です!」

 

「問題ありませんわ!」

 

兄様先生の確認に、上から僕、恵衣菜、零華、葵姉さんの順に答えた。

 

 

 

 

『ついに注目の準決勝第2試合です。解説の高橋先生この試合どう思われますか?』

 

『そうですね、2年生の3人はそれぞれ序列1位、2位、3位ですからね。それに加え吉井さんのパートナーは3年の序列2位です。これはどちらが勝つか分からないでしょう』

 

 

 

 

「葵姉さん、3年の序列2位だったの!?」

 

僕は葵姉さんの急の肩書きカミングアウトに驚いた。

 

「ええ、そうですよ。ふふっ、驚いていますわね」

 

「そりゃ、まあ。だって言ってくれなかったし」

 

「あら?恵衣菜ちゃんと零華ちゃんには言いましたわよ?」

 

「え?」

 

僕は隣の恵衣菜と正面の零華を見る。

 

「そういえば明久くんは知らなかったっけ?」

 

「そういえばそうでしたね」

 

恵衣菜と零華は苦笑をしながらそういう。

 

 

 

 

『対戦科目――――――総合科目!始めっ!!』

 

 

 

 

「「「「試獣召喚(サモン)!」」」」

 

西村先生がフィールドを張り、僕らは召喚獣を喚び出す。

 

 

 

 

 総合科目

 

 2年Fクラス 吉井明久  10416点

        姫宮恵衣菜 9974点

 

 VS

 

 2年Aクラス 吉井零華  9657点

 3年Aクラス 小暮葵   6722点

 

 

 

 

「ほんと明久くんはすごいですわね」

 

「ほんとだよ~」

 

「私たちも頑張ってますけど中々兄様には追い付きませんね」

 

「そ、そうかな~」

 

僕らは同時に召喚獣を召喚し武器を構えさせる。

 

 

 

 

『何時見ても2年の3人は常識はずれな点数ですね』

 

『そうですね』

 

『そう言えば高橋先生も常識はずれの点数を取っていたような・・・・・・?』

 

『そんなことないですよ。普通ですよ』

 

『ちなみに高橋先生の今の総合科目の点数は・・・・・?』

 

『12768点です』

 

『・・・・・・・・・・』

 

『新野さん?どうかしましたか』

 

『・・・・・・これで普通って・・・・・・やっぱり高橋先生も常識はずれです』

 

『???』

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・12768点・・・・・・」

 

「人間じゃないですね・・・・・・」

 

「ノーコメント、と致しますわ・・・・・・」

 

僕らは高橋先生の総合科目の点数になんとも言えない表情をしてコメントした。

なんだろう廻りの空気が・・・・・・。

 

「取り敢えず始めようか」

 

「そうだね」

 

「そうですね」

 

「そうしましょうか」

 

僕は意識を召喚獣と零華と葵姉さんにし集中力を高める。

 

「それじゃあ・・・・・・」

 

「「「「行くよ(ます)(ますわ)」」」」

 

僕らは同時に召喚獣をフィールド中央に走らせた。

 

「行きますわよ、明久くん」

 

「行きます、葵姉さん」

 

ガキンッ!

 

僕の召喚獣と葵姉さんの召喚獣がフィールド中央でぶつかり金属音が響いた。

葵姉さんの召喚獣の姿は、碧いコート状の服装に蒼白のスカートを着た姿だ。そして葵姉さんの武器は僕と同じ双剣だった。だがその剣はやや細身があり恵衣菜の細剣に似たような剣だった。そしてその色は召喚獣が着ている服装と同じ碧と蒼白の色をしていた。

 

ガキンッ!キンッキンッ!

 

右の剣で薙ぎ払って、左の剣で上段斬り。そして足払いを。

僕は次の攻撃を思考し実行する。

右の剣での薙ぎ払いは、葵姉さんの右の剣で受け止められ、左の剣からの上段斬りは斬り下ろす寸前で止められる。足払いは出来ない。

 

「やるね葵さん」

 

「当然ですわ」

 

鍔迫り合いから同時に後ろに飛び退る。

 

「明久くん、相手に出し惜しみは出来ませんわね」

 

葵姉さんは近くで槍と細剣で戦闘している零華と恵衣菜を見る。

 

「零華ちゃん!」

 

「はい!」

 

零華は葵姉さんの呼び声に恵衣菜の攻撃を槍でいなして葵姉さんの隣に召喚獣を立たせた。

 

「何をするつもりだろう?」

 

零華の召喚獣に追撃をせず、僕のとなりに細剣を構えさせた召喚獣を立たせながら恵衣菜が言った。

 

「それでは腕輪を発動ですわ!」

 

「私もいくよ!」

 

葵姉さんと零華は同時に腕輪を発動させた。

 

「零華の腕輪は恐らく《千の魔法(サウザンド・マギア)》だと思うけど・・・・・」

 

「葵さんの腕輪ってなんだろう?」

 

僕と恵衣菜は注意深く葵姉さんの召喚獣を観察する。

 

「いきますわよ二人とも。《吹き荒れる千嵐剣(サウザンド・テンペスト)》!」

 

葵姉さんがそう言うのと同時に葵姉さんの召喚獣の回りに幾つかの剣が現れた。その数は十を越える。

だが、その剣は蒼白のエフェクトを纏っていた。

 

「行きなさい!」

 

僕と恵衣菜が驚いているなか、葵姉さんはその剣を僕らに向けて飛ばしてきた。

 

「うそっ!」

 

「明久くん掴まって!《閃光》発動!」

 

僕は召喚獣を咄嗟に恵衣菜の召喚獣に掴まらせ、その場から離れた。

恵衣菜の召喚獣に掴まり《閃光》で少し気持ち悪いがすぐに治った。

 

「あっぶないね~。あれって剣だよね?」

 

「うん。恐らく葵姉さんの腕輪の能力は物質化した剣を浮かばせ、相手に飛ばして攻撃する物だと思う」

 

「つまりどう言うこと?」

 

「葵姉さんの腕輪の能力は遠近物質移動攻撃拡張能力型、つまり・・・・・・万能」

 

「万能?」

 

「うん。あれは遠距離からでも、近距離からでも使える腕輪ってこと」

 

「それってヤバくない?」

 

「うん、かなりヤバイ能力。多分だけと、自分で操作して追尾機能も付けられるんじゃないかな?」

 

「ええ~・・・・・・」

 

僕と恵衣菜は、葵姉さんの腕輪の能力に驚愕した。

 

「続けていきますよ!」

 

葵姉さんはそう言うと更に蒼白の剣を飛ばしてきた。

 

「おわっ!」

 

「ちょっ!」

 

僕と恵衣菜はギリギリかわす。

 

「私もいるよ二人とも!――――――吹き荒れろ!氷炎地獄(インフェルノ)!」

 

かわすと零華が炎氷地獄を放って来た。

炎氷地獄は設置型の魔法だ。属性は炎と氷。

 

「こうなったら――――――《事象改変(オーバーライド)》発動!」

 

僕は召喚獣を操作して、恵衣菜の召喚獣を引き寄せ僕の後ろに移動させる。

 

「明久くん!」

 

「大丈夫!」

 

僕は零華の氷炎地獄を《事象改変》で"無かったこと"に改変し、

 

「《属性付与(エンチャント)》発動!属性付与、全属性(オールエレメント)!」

 

自身と双剣に虹色のオーラを纏わせ、迫ってきた蒼白の剣を斬り落とす。

 

カンッ!キンッキンッ!

 

ザンッ!ガキンッ!

 

そして、

 

「お返しだよ!燃え尽きて――――――黒炎(ブラックゲヘナ)!」

 

属性付与と事象改変で、魔法を"あったこと"に改変し、黒炎を発動させ零華と葵姉さんに返す。

 

ドカンッ!

 

零華と葵姉さんに黒炎が当たり爆発が起きた。

 

「・・・・・・あ。やり過ぎた」

 

爆発を見て僕はそう呟く。

 

「あー、でも大丈夫だと思うよ?」

 

恵衣菜の言う通り、爆発が収まり黒煙が収まると、爆心地に白水色のシールドが零華と葵姉さんを守るかのようにドーム状に覆われていた。

 

「やりすぎです兄様!」

 

「危なかったですわ」

 

「ご、ごめん」

 

「兄様の《事象改変》ってほんとチートですよね」

 

「その分消費は激しいけどね」

 

「さて、どんどんいきますよ!葵お姉ちゃん!」

 

「ええ!」

 

零華の言葉に葵姉さんが自身の召喚獣の周囲に蒼白の剣を幾つかの浮かび上がらせて、双剣を構えて迫ってきた。

 

「ここは私が!明久くんは零華ちゃんを!」

 

「了解!任せて恵衣菜!それと、譲渡(トランスファー)、属性付与、全属性」

 

恵衣菜の手を握り、恵衣菜に属性付与による全属性を付与して、僕は後ろに下がり事象改変で"あること"にするため、詠唱をする。

対する零華も詠唱をしていた。

 

「契約に従い、我に従え、高殿の王、永氷の女王。相重なりて螺旋を、築け。黒白の理、混沌を見いだし、来たれ、巨人をも燃えり裁つ雷霆、永極氷華の終わりなき、夜を保ちて、汝を、終わりなき雷氷へと誘おう!」

 

「異図来たれ、私は蒼空を見下ろすものなり。ああ、この世の理を保ちて、新たに創めたもうか。汝を、我の創り給うた、永遠なる永久へと誘おう。終われ、終われ、終われ。止まれ、止まれ、止まれ。終焉への幕開け、今始まらん!」

 

「―――――閃雷駆け巡る氷華の華園(アステリオン・アントス・エンプレシオ)!」

 

「―――――永久の終焉への幕門の日食(エヴァーティング・ラストオブ・イクリプス)!」

 

そして同時に終わり、僕と零華の魔法が放たれた。

僕の放った魔法と零華の放った魔法が互いの魔法を壊していく。

僕の放った魔法はその名の通り、閃雷のように駆け巡り、僕の周囲にはしていた氷雷の華園が広がっていた。そしてその閃雷は薔薇の蔦のように延びていく。

零華の魔法は黒い球体を蔦のように延びていく閃雷にぶつけ相殺している。そして、零華の周囲には日食のよ》うな暗き輝きを出していた。

僕の魔法の属性は雷と氷、そして光。零華の魔法の属性は光、炎、闇だ。

 

「くっ!さすがだね零華」

 

「兄様もです。まさか腕輪の能力でこんな魔法が使えるなんて思いませんでした」

 

「《属性付与》と《事象改変》を同時に使ってるだけだよ」

 

僕は苦笑しながら零華にそう言う。

正直《事象改変》は脳にかなりの負荷が掛かるが、かなりと言っても少しぼおっ、とするだけなので問題ない。

 

「つづけていくよ!」

 

「ええ!」

 

「契約に従い、我に従え、高殿の王。来たれ、巨人を滅ぼす燃え立つ雷霆。百重千重と重なりて、走れよ稲妻!」

 

「契約に従い、我に従え、炎の覇王。来たれ、浄化の炎、燃え盛る大剣。ほとばしれよ、ソドムを焼きし火と硫黄。罪ありし者を死の塵に!」

 

「―――――千の雷(キーリプル・アストラペー)!」

 

「―――――燃える天空(ウーラニア・フロゴーシス)!」

 

「二人とも。なんで、ネギま!?、の魔法なの?」

 

「え?」

 

「だって、ねえ」

 

「はい」

 

「「自然と何となく思い浮かんだから、と使ってみたかった(ので)」」

 

「・・・・・・さすが兄妹。考えることが同じですのね」

 

僕と零華が放った某魔法先生に出てくる最上位魔法に関して、恵衣菜と葵姉さんは呆れた眼差しで、戦闘の手を止めて僕と零華を見た。

だってこのマンガ持ってるし、どうせだからやってみたかったし。ちょっと中二臭いけどそこは気にしないでほしい。

僕の放った『千の雷』は広範囲雷撃殲滅魔法。雷撃を広範囲に発生させ攻撃する魔法だ。

そして零華の放った魔法『燃える天空』は一定空間内に超高温の炎を発生させ攻撃する広範囲焚焼殲滅魔法だ。

そんなどちらも強力な魔法がぶつかったらどうなるか、それは―――――

 

 

 

ドォーン!

 

 

 

雷撃と焚焼がぶつかり中央でプラズマが発生した。そのプラズマは他に発生したプラズマと結合し、大気中の気体と合わさり、

 

 

ドガンッ!

 

 

次の瞬間大爆発を引き起こした。

 

「うっ!」

 

「きゃぁ!」

 

「くっ!」

 

「うっ!」

 

爆風が吹き荒れ、僕らは顔を両腕で覆う。

 

『『『『『キャアアアアアアアアアア!!!』』』』』

 

観客席からも悲鳴が上がった。

爆風が納まり、爆煙が納まりフィールドを見た。

 

「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」

 

フィールドを見た僕らはあんぐりとした。何故なら―――――

 

 

 

 

『ふ、フィールドがほぼ半壊状態となっています!』

 

『どうも、フィールドが吉井兄妹の極大魔法の連発に耐えられなかったそうですね』

 

『ま、マジですか・・・・・・?』

 

『マジです。本来ならフィールドが半壊することなんてあり得ないのですが・・・・・・』

 

 

『ええぇぇーー・・・・・・』

 

 

 

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

高橋先生の言葉に僕と零華は気まずそうに視線をそらした。

フィールドはほぼ半壊状態で地面は罅が入っていたりとしていた。今頃学園長は学園長室で唖然としているだろう。正直僕もこれは予想外だった。

 

「えっと・・・・・・極大魔法は止めた方が良さそうだよ」

 

「だね・・・・・・」

 

「ですね・・・・・・」

 

「それじゃ、再開しましょうか」

 

「「「・・・・・・」」」

 

僕らは葵姉さんの言葉に無言で頷き、集中力を召喚獣へと移す。

 

チャキ

 

剣を構えた音が響く。

 

「行けっ!」

 

僕は召喚獣を零華と葵姉さんの召喚獣に向けて駆け出させた。

 

ガキンッ!

 

「くっ!はあっ!」

 

僕は葵姉さんの召喚獣と斬り結ぶ。

 

「ぜあっ!」

 

「やあっ!」

 

掛け声と共に召喚獣を更に速く操作して斬り結んでいく。

高速で動いているからかあちこちから金属がぶつかる、金属音と火花が散らす。

 

「私も行くよ、零華ちゃん!多弾攻撃(マルチプル)発動!」

 

恵衣菜は細剣から弓へ武器を変え、零華に弓を放つ。

 

光弓の矢(シャイニング・アロー)雷光の矢(ライトニング・アロー)!」

 

零華も魔法の矢を放ち、恵衣菜の放った矢を落とす。

 

「舞い踊りなさい!《吹き荒れる千嵐剣》!」

 

葵姉さんは自身の召喚獣の周りに蒼白の剣を現出させた。

 

「いきますわよ!」

 

「くっ!」

 

僕は葵姉さんの召喚獣の周囲に滞空する剣を、《事象改変》で防ぎ破壊していく。

 

「まだまだ行きますわ!」

 

だが、破壊しても更に増えてくる。

 

「ちょっ、一体いくつまで増えるの!?」

 

僕は増えていく剣にそう言わざるを得なかった。

 

「更にこんなことも出来ますわよ!」

 

葵姉さんはそう言うと幾つかの剣を、離れさせ恵衣菜に向かって飛ばしていった。

 

「恵衣菜!」

 

「えっ!?」

 

僕は瞬時に召喚獣を恵衣菜の前に移動させ、高速で斬り落としていった。

 

 

 

 

 2年Fクラス 吉井明久  3872点

        姫宮恵衣菜 3319点

 

 VS

 

 2年Aクラス 吉井零華  2902点

 3年Aクラス 小暮葵   960点

 

 

 

 

 

「速めに決着をつけないと」

 

上の電光掲示板に表示されている点数を見て僕はそう言う。

 

「こうなったら・・・・・・負荷はかなりかかるけど、やるしかないかな」

 

僕はそう呟くと召喚獣を葵姉さんの召喚獣から離れさせる。

 

「《事象改変》―――――封印解放(リミッター・リリース)

 

そう呟くと召喚獣に白銀と虹が合わさったオーラが現れた。

 

「解放?明久くん、なにを?」

 

「属性付与、全属性・・・・・・」

 

恵衣菜がなにかを呟くが、気にせず再度召喚獣に属性付与を掛ける。

 

「っ!!?」

 

一瞬の内に、葵姉さんの召喚獣の周囲に滞空する剣を破壊し、距離を詰め葵姉さんの召喚獣を切り裂いた。

だが、斬る寸前にかわされ、浅く斬る感じだった。

 

「速いっ!」

 

「なんですのあの速さは!?」

 

零華と葵姉さんが驚愕に満ちて言う。

 

「うぐっ!」

 

頭に痛みを感じ僕は少しだけ顔をしかめる。

 

「やっぱり短時間だけだな、これは」

 

召喚獣を更に速くし、零華と葵姉さんを斬りつけていく。

 

 

 

 

 2年Fクラス 吉井明久  3300点

 

 

 

 

時間が立つにつれ、点数が減っていく。

 

「兄様!」

 

零華の召喚獣が僕の召喚獣の前に立ちふさがり、斬り結ぶ。

 

ザンッ!ガキンッ!

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

「更に速くなっている!?」

 

ガンッ!ガンッガンッガンッ!

 

「くっ!精霊の盾(エレメンタル・シールド)!」

 

零華の召喚獣は魔法の盾で斬撃を防ぎ、後方に下がった。

追撃しようにも、葵姉さんの召喚獣の周囲に滞空する蒼白の剣の牽制で追撃出来ない。

 

「そろそろか・・・・・・《事象改変》――――――解放封印(リリース・ケーラ)

 

僕がそう呟くと、召喚獣が纏っていた白銀と虹のオーラが消えた。

 

「ぐっ!」

 

一瞬、頭に強烈な頭痛がくる。

それに顔をしかめるが周りに気づかれないようにする。

まあ、学園長には気づかれるだろうけど。

《事象改変》はあまりにも脳に負荷がかかるため基本的には制限が掛けられている。だが、それを解放すると制限の倍以上のの能力を発動出来る。まあ、負荷は強くなるけど。これが、僕の腕輪が最強だといわれる由縁だ。まあ、学園長がそう言っているだけなのだが。

 

 

 

 

 2年Aクラス 吉井零華  1507点

 3年Aクラス 小暮葵   520点

 

 

 

「削りきれなかったか」

 

「明久くん、大丈夫?辛そうだけど?」

 

「大丈夫だよ恵衣菜。でも、早く終わらせたいかな」

 

「了解~。じゃあいくよ」

 

「うん」

 

「《閃光》!」

 

恵衣菜は召喚獣を葵姉さんの召喚獣に向け、走らせる。

 

キンッ!

 

「ハアッ!」

 

シュッ!シュッ!

 

ザンッ!

 

恵衣菜は《閃光》の速度で、葵姉さんの召喚獣を翻弄し攻撃していっていた。

葵姉さんも、腕輪の能力で滞空させている蒼白の剣を操り、攻撃するが、《閃光》の速度をとらえられず恵衣菜は楽々とかわしていく、がいかんせん数が多い。

だが、それでもギリギリのところをすり抜けて攻撃していっていた。

 

「いきます兄様!《ミストルティンの槍》!」

 

零華の召喚獣は飛び上がると、上空から槍を僕の召喚獣に向け、一気に墜ちてきた。

 

「ハッアァァァァァァア!!」

 

双剣を高速で連発し零華の《ミストルティンの槍》の威力を落とす。

 

「スターバースト・ストリーム!」

 

「なんでまたソードスキルなの!?」

 

恵衣菜がツッコんできたがその返答は後にして。

連続十六回、交互に高速で攻撃して《ミストルティンの槍》を防いでいき、零華の召喚獣を斬る。

 

「ハアァァァァァア!」

 

「セリャァァァァァア!」

 

ドカンッ!

 

大きな衝撃音が鳴り響き、互いの位置を交換して斬り終わった。

それと同時に、恵衣菜も葵姉さんとの戦闘も終わったようだ。

 

 

 

 

 2年Fクラス 吉井明久  1114点

        姫宮恵衣菜 1904点

 

 VS

 

 2年Aクラス 吉井零華  0点

 3年Aクラス 小暮葵   0点

 

 

 

 

 

『勝者、青コーナー――――――吉井、姫宮ペア!』

 

 

 

 

『決着!準決勝を制し、決勝へと駒を進めたのは吉井、姫宮ペアです!』

 

『『『『『『『『『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』』』』』』』』』』

 

 

 

 

西村先生の宣言と新野さんの実況で、観客席から歓声があふれでた。

 

「あら、負けてしまいましたわ」

 

「また、負けちゃったね。さすがに強いな~、兄様と姉様は」

 

「いやいや、こっちはかなりギリギリだったよ」

 

「うんうん。葵姉さんはかなり厄介だったよ」

 

「さすが葵姉さんだよ」

 

「あら、それは嬉しいですわ」

 

「兄様、姉様、必ず優勝してくださいね!」

 

「もちろんだよ零華」

 

「頑張ってくださいね二人とも」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

『えー・・・・・・フィールドの修復のため、決勝戦は16時から行います。ご来場の皆様にはフィールドの修復のため一旦スタジアムから退出していただくことになります。誠に申し訳ありませんがご配慮頂きますようお願い致します』

 

 

 

 

 

スピーカーからそんなアナウンスが聞こえ、僕たちは選手入場口へ歩を進めた。

 

 

 




感想やアドバイスが全く来ない・・・・・・・・
せめて面白いか面白くないかは知りたいです。






次回 『召喚大会決勝』 ここテストに出ます。

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