バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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バカテスト

問 以下の文章の( )に正しい言葉を入れなさい。
 
 『光は波であって、( )である』


解答

姫宮恵衣菜

『粒子』


教師コメント

『よくできました』


園田海未

『粒子』


教師コメント

『正解です』


南ことり

『粒子』


教師コメント

『さすがです』


高坂穂乃果

『わかりません』


教師コメント

『せめて何か書いてください』




第ⅩⅡ門 終わりと花火

~雄二side~

 

「どうしたのじゃ雄二よ?」

 

「・・・・・・なにかあった?」

 

「すまん。お前たち。明久と姫宮の代わりに召喚大会の表彰式に出てくれないか」

 

俺は呼んだ、秀吉と康太を前にいう。その手にはスマホが握られている。

 

「別に構わんぞ?」

 

「・・・・・・俺も」

 

「じゃが、何故儂らなのじゃ?明久と姫宮はどうしたのじゃ?」

 

「・・・・・・・・・・秀吉、他言無用で頼むぞ」

 

「む?」

 

「明久と姫宮は決勝での怪我で出られない」

 

「なんじゃと?」

 

「・・・・・・どういう意味?」

 

「明久たちの対戦相手の常夏コンビが封印指定の腕輪を使って明久たちを怪我させた。それで怪我をして明久は今病院だ。姫宮は保健室で手当てを受けている」

 

俺は先程届いた学園長からのメールを二人に伝える。

 

「ふむ。須川や横溝には伝えんでよいのか?」

 

「あの二人には後で伝える。今あの二人に抜けられるとちょいと厳しい」

 

時刻は午後16時20分。表彰式は30分からだ。

今この時間帯はラストオーダーを取っているため店内はかなり混んでいる。

 

「了解じゃ、まかせとくのじゃ」

 

「・・・・・・承知した」

 

「すまん」

 

秀吉と康太は頷き、一言そういうと、表彰式のある文月スタジアムへむかった。

 

「さてと。これで終わりとは思えねぇよな。何せあの竹原が黒幕だ。昨日の件といい気を引き締めとくか」

 

俺はそう呟くと、周囲を警戒するようにしてホールへと戻った。

 

~雄二side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~恵衣菜side~

 

「っ~!」

 

「大丈夫恵衣菜ちゃん」

 

「え。あ、はい。大丈夫です翠さん」

 

私は今、保健室で翠さんによる手当てを受けていた。

一回右腕をフィードバックで斬られたとはいえ、そのフィードバックは通常より高く、右腕が痺れて感覚が麻痺していた。

 

「それにしても封印指定の腕輪を使うなんて・・・・・・」

 

「そうね。翠ちゃん、恵衣菜ちゃんの右腕はどうかしから?」

 

「しばらくこのまましておけば治りますよ、麻奈美さん」

 

「よかったわ~」

 

「とこらで麻奈美さん。いつ日本に帰ってきたんですか?」

 

翠さんの質問で私はそう言えばと思い出した。

明久くんと零華ちゃんから聞いた話では、確かフランスにいるはず、だ。

 

「今朝よ」

 

「え!?今朝ですか!?」

 

「ええ。そのままここに直行したのよ♪」

 

ホント、子供を三人産んでいるとは思えない。私は麻奈美さんを見てそう思わざるを得なかった。最近の母親には若作りでも流行っているのだろうか?

 

「それにしても明久くんは大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫よ。だって真吾くんが昔からあの子の主治医よ?彼に任せておけば大丈夫よ」

 

麻奈美さんがそう言い終えると。

 

「姉様!大丈夫ですか!!」

 

「恵衣菜ちゃん、大丈夫!?」

 

「無事だよね恵衣菜ちゃん!!」

 

「無事ですか恵衣菜!?」

 

保健室の扉が開き、零華ちゃんを先頭に穂乃果ちゃんやことりちゃん、海未ちゃんたちが入ってきた。

 

「うわっ!」

 

「あらら!?」

 

翠さんも麻奈美さんも驚いて目を見開いていた。

 

「れ、零華ちゃん、みんな。私は大丈夫だよ。ちょっと右腕の感覚が麻痺しているだけだから」

 

「それは大丈夫と言えない気がするよ?」

 

「ことりに同感です」

 

「ホントに大丈夫なの恵衣菜ちゃん?」

 

「恵衣菜。このあと私の病院で検査を受けた方がいいわよ」

 

「真姫に同意よ。念のため恵衣菜は病院で検査してもらった方がいいと思うわ」

 

「お、大袈裟だよ~。真姫ちゃん絵里ちゃん」

 

「翠姉さんはどうですか?保険医から見て」

 

「そうね・・・・・・・。一応、検査だけはしといた方がいいかもしれないわね。何らかの後遺症が残ったりしたら大変だし」

 

葵ちゃんの質問に翠さんが答えた。

 

「翠さんがいうなら・・・・・・」

 

「じゃあ私がパパに電話して言っておくわ」

 

真姫ちゃんはそう言うとスマホを取りだし、電話を掛け三言四言話すとスマホをしまった。

 

「準備はしておくみたいよ」

 

「ありがとう真姫ちゃん」

 

「別にいいわよ」

 

「真姫はホント素直じゃないわね」

 

「そ、そんなんじゃないわよ!」

 

「アハハハ・・・・・・」

 

絵里ちゃんの言葉に真姫ちゃんは、顔を赤くして突っ込み返した。

真姫ちゃんの反応に、周囲からは少し笑いが生まれた。

 

「あ。それじゃあ私はクラスの方に行きますね。代表がいないと大変でしょうし」

 

「それではわたくしもクラスの方に戻りますわ」

 

零華ちゃんと葵ちゃんはそう言うと保健室から出ていった。自分のクラスへと向かったのだろう。

 

「それにし・て・も~・・・・・・・・・・」

 

零華ちゃんと葵ちゃんが出ていくと麻奈美さんが穂乃果ちゃんたちを見た。

そしてその目を見てなんとなくこのあと起こる展開を予想した。そして無言で隣の翠さんを見る。

翠さんも苦笑い気味の表情で私と同じように見てきた。

つまりは翠さんも同じ予想についたのだろう。

 

「穂乃果ちゃんもことりちゃんも海未ちゃんもつばさちゃんも可愛くなったわ~♪」

 

そう言うと否や、麻奈美さんは穂乃果ちゃんたちに抱き付いた。

 

「うわっ!」

 

「ちょっ!」

 

「ま、麻奈美さん!?」

 

「んん~。四人ともホント可愛くなったわね~。で、そっち女の子が真吾くんと朱梨ちゃんの娘の真姫ちゃんね?」

 

「え。あ、はい」

 

「朱梨ちゃんの高校時代そっくりね♪」

 

「え!?あ、明久のお母さんは――――「私のことは麻奈美でいいわよ♪」――――は、はい。麻奈美さんはママとパパの事知ってるんですか?」

 

「ええ。朱梨ちゃんは私の中学時代からの同級生だし、真吾くんは大学時代からの友達よ♪」

 

「そ、そうなんですか!?」

 

「ええ。あとは・・・・・・そっちの子が、にこちゃんでしょ。で、花陽ちゃんに凛ちゃん。希ちゃんに絵里ちゃん、あんじゅちゃんに英玲奈ちゃんよね」

 

麻奈美さんがみんなの名前を言い当てたことに驚いた。

 

「いやー。ホント時が過ぎるのって速いわね~。あのときの子達がこんなに大きくなって可愛くなってるんだもん」

 

「あのときの?」

 

「あれ?もしかして聞いてなかったりする?」

 

麻奈美さんは私の疑問にそう答え、麻奈美さんの疑問に絵里ちゃんたちは首をかしげた。

 

「アララ。話してなかったのね~」

 

「「「「「?????」」」」」

 

「私、みんなの親と知り合い・・・・・・と言うより友達よ」

 

「え・・・・・・・」

 

「「「「「えええーーーーーっ!!!?」」」」」

 

「ホントなんですか!?」

 

「ええ。ホント懐かしいわ~。私もみんなと同じくらいの頃があったのよ」

 

『『『『『(とてもそうは見えない)』』』』』

 

麻奈美さんの発言に私たちは同時に心の中で、麻奈美さんを見ながらそう思った。

と言うより未だに子供を3人産んでいるとは思えないんだけど。

 

「それでね、みんなが産まれたとき母親どうしで集まってみんなの事を話したのよ。確かそのあとだったかしら、絵里ちゃんたちがロシアへ引っ越しちゃったのは」

 

麻奈美さんは懐かしむようにして口にする。

まさかこんなところで親交があるとは思わなかった。

 

「さてと。それじゃあみんなで明久くんの様子を見に行きますか」

 

「え?」

 

「場所は西木野病院よ」

 

『『『『『えええーーーーーっ!!』』』』』

 

そんなこんなで私たちは明久くんが治療を受けている西木野病院へ行くこととなった。

 

~恵衣菜side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恵衣菜たちが保健室にいるとき。

 

 

 

 

 

 

 

 

~竹原side~

 

「くそっ!役立たず共め!せっかくあの腕輪を与えてやったっていうのにあっさり負けやがって。昨日といい今日といい、やはり吉井明久は邪魔だな」

 

私は窓から見える校庭を見てほくそ笑む。

 

「だがまあいい。フィードバック100%で身体にダメージを負ったんだ、暫くは動けるはずがあるまい」

 

そう呟くと。

 

 

 

"ドガン!"

 

 

 

「なっ?なんだ!?扉がいきなり!?」

 

立ちあがり戸惑っていると。

 

「こんにちは竹原教頭先生」

 

破壊された扉から人影が現れた。

 

「だ、誰だ!」

 

「わかりませんか?」

 

人影はそう言うと姿を表した。

 

「き、貴様は!」

 

~竹原side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~明久side~

 

「こんにちは竹原教頭先生」

 

扉を破壊し、そう言う。

 

「だ、誰だ!」

 

「わかりませんか?」

 

僕は戸惑いの声を挙げている竹原に姿を見せた。

 

「き、貴様は!」

 

「昨日の件と今日の件のお礼に参りました」

 

「――――――吉井明久!」

 

竹原は驚愕の表情を露にしていう。

 

「貴様、何故ここにいる!」

 

「決まってますよ。――――――竹原、あんたを捕らえるためだ」

 

「なに!?」

 

「僕だけならまだいい。だが貴様は僕だけじゃなくこの文月学園やライブに協力してくれたUTX学院、音ノ木坂学院のみんな、親友や幼馴染、最愛の妹。そして、恵衣菜に手を出した。それだけじゃない」

 

「ッ!?」

 

僕のかなり強めの殺気に竹原は後ずさりをする。

 

「貴様は封印指定の血金の腕輪と赤金の腕輪を使って恵衣菜を傷つけた。貴様の目的のためにな。あの先輩二人にも色々言いたいがアイツらは貴様に従っていたようだからな、そこはお婆ちゃんいや、学園長にお願いしよう」

 

「お、お婆ちゃんだと!?」

 

「その様子じゃ知らなかったんだ。藤堂カヲル学園長は僕と零華のお婆ちゃんなんだよ。お婆ちゃんが築き上げた学園を壊そうとするなら僕は貴様を許さない。まあ、それ以前に恵衣菜に手を出した時点で貴様はすでに詰んでいる」

 

「なっ、ちょっ、まっ、やめっ」

 

竹原は腰を地面につき後ずさるが後ろはすでに壁があるだけだ。

 

「さあ。許しを請いて祈るがいい。もっとも許しを請いても赦しはしないけどな!」

 

「あ、あああああああああぁぁぁっ!!!」

 

僕は竹原の胸元を掴み上げ、今までのお返しにと全力で殺る。まあ、実際はボコすだけなんだけど。

竹原を恐怖で震え上がらせ、気絶させた僕は竹原を近くにあった紐で手足を縛り放置する。

 

「これで終わったね。・・・・・・・・うっ!がはっ!」

 

僕は突如走った脇腹と両腕の激痛にその場に倒れた。

 

「しっかりしろ明久くん!」

 

「せん、せい・・・・・・・」

 

「全く、いくら応急手当をしているとはいえその体で、やったんだ。暫くは動けないよ」

 

「すみません。西木野先生にまで手伝ってもらって」

 

僕はスタジアムの廊下で倒れたあと、少しして目を覚まし、西木野先生に事情を説明して手伝ってもらった。

当初は当然、医者の立場としてもあるのだろうが西木野先生は、僕を手伝うことに否定だった。すぐにでも治療を受けなければならないのだろう。だが、僕が必死に頼み込み、5分だけ猶予をもらってここの惨状を引き起こした。

 

「なに、構わないさ。僕もこの人にはかなりイラッてきていたんだ。己の目的のために、娘の真姫や明久くんたちを傷つけたんだ、当然だよ。まあ、ぶっちゃけ僕がボコしたかったけど」

 

西木野先生は自供気味に苦笑しながら言う。

 

「アハハハ」

 

「よっと。立てるかい?」

 

「は、はい。なんとか」

 

僕は西木野先生に肩を貸してもらってなんとか立ち上がる。するとそこへ。

 

「無事かい明久!」

 

「お婆ちゃん・・・・・・」

 

お婆ちゃんの藤堂カヲル学園長が血相を抱えて来た。

 

「まったく、西木野先生から電話を貰ったときは生きた心地がしなかったよ」

 

「ごめんお婆ちゃん」

 

「ホント、また無茶して。頼んだあたしも悪かったけど。明久が無事で良かったよ」

 

「ありがとうお婆ちゃん」

 

「さて。後はあたしらに任せて明久は病院で治療を受けてくるさね」

 

「うん。わかった」

 

「気になることは後で伝えるさね」

 

「うん。お願いね、お婆・・・・・・・ちゃん」

 

僕はそこで意識が途絶え眠りに落ちてしまった。

 

~明久side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~学園長side~

 

「まったくこの子は」

 

「明久くんらしいといえばらしいですけどね」

 

「まあそれはあるさね」

 

「ええ。医者の立場としてはあまり喜ばしくないですけど、僕個人としては明久くんは誇らしいですよ」

 

「そうさね」

 

「それでは僕はこれで」

 

「ああ。西木野先生、明久のことお願いするさね」

 

「ええ。任せてください」

 

「それとここでのことは・・・・・・」

 

「わかってます、他言無用ですね」

 

「ええ」

 

「では」

 

西木野先生は明久を抱き抱えて教頭室から退室していった。

 

「さてと、それじゃああたしはガサ入れでもしようかね」

 

あたしは未だに気絶している竹原を一瞬目に入れてから、教頭室のガサ入れをし始めた。

 

~学園長side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~恵衣菜side~

 

麻奈美さんとともに私たちは明久くんがいる西木野病院へとやって来た。

 

「さてと。まずは恵衣菜ちゃんの治療ね」

 

「は、はい」

 

「じゃあお願いね朱梨ちゃん」

 

「了解よ、麻奈美」

 

いつの間に近くにいたのだろう。すぐそばに真姫ちゃんの母親がいた。

 

「ま、ママ!?」

 

真姫ちゃんは目を丸くして驚いていた。

 

「ここだと目立つわね・・・・・・。あ、じゃああそこでいいわね」

 

そう言い、付いてきて、と言われ私たちは真姫ちゃんの母親のあとについていった。

案内されたのは、ある部屋の一角だった。

 

「ここ?」

 

「ええ。さ、入って」

 

中にはいると、中は広く個室のようで、ベットが一つ。そのベットの上には寝ている人がいた。

 

「明久くん・・・・・・」

 

そこで寝ていたのは明久くんだった。

 

「ここなら他の人の邪魔にならないで治療できるわね」

 

そう言うと朱梨さんは持っていた治療セットを出して、私の右腕を見た。

 

「痛みはある?」

 

「いえ。感覚が少し・・・・・・」

 

「ふむ。・・・・・・・次は手をグーパーグーパーしてくれる」

 

「こ、こうですか?」

 

私は朱梨さんのいった通り、掌を握ったり開いたりする。

 

「うん。暫く右腕を動かなさなければ直ぐ治るわね。一応、氷で冷やしておきましょう」

 

そう言うと、保冷剤を取り出し右腕にハンカチでくるんだ保冷剤をあて、軽く布で押さえる。

 

「これで大丈夫よ」

 

「ありがとうございます、朱梨さん」

 

「ありがとう、朱梨ちゃん」

 

「いいのよ。気にしないで恵衣菜ちゃん、麻奈美」

 

「・・・・・・・明久くん。いつ目を覚ますかな」

 

「すぐ目覚めるわよ・・・・・・・」

 

私の呟きに麻奈美は明久くんを見て言う。

すると。

 

「あら?」

 

麻奈美さんのスマホにメールが届いたことを知らせるバイブレーションが無音で鳴った。

 

「ちょっとごめんね」

 

「それじゃあ私も失礼するわね。真姫、みんなもあまり遅くならないようにね」

 

麻奈美さんと朱梨さんは、そう言うと明久くんの病室から出ていった。

 

「明久くん、安らかに眠ってるね」

 

「ホントね」

 

「明久くんはホント無茶ばかりしてるんですから」

 

私は寝ている明久くんの右側の椅子に座り、左手で優しく頭を撫でる。

するとそこへ。

 

「お兄ちゃん!」

 

扉を開けて、零華ちゃんが入ってきた。

 

「しぃー。明久くん寝てるから静かにね」

 

「あ、ご、ごめんなさい姉様」

 

「そう言えば零華ちゃんが明久くんにお兄ちゃんじゃなくて兄様、って言うようになったのって高校入ってからだっけ?」

 

「そう言えばそうですね」

 

「うん。ずっと疑問に思ってたんだ~。ねえ、零華ちゃん」

 

「ことりちゃんどうかしましたか?」

 

「零華ちゃん、なんで明久くんのことをお兄ちゃんから兄様で、恵衣菜ちゃんを姉様なの~?」

 

「え、え~と。中学まではお兄ちゃんで良かったんですけど、高校入ってからはお兄ちゃんって変かな~って、それで兄様にしたんですよ」

 

「じゃあ恵衣菜ちゃんは?」

 

「姉様はお兄ちゃんの恋人ですし、まだお義姉ちゃんって言えなくて」

 

零華ちゃんの説明に、その場にいた全員が納得したようにうなずいた。

私は姉様でもお義姉ちゃんでも名前でもいいんだけどな~。

 

「私としてはもう早く籍を入れて、結婚してほしいですね」

 

「ケホッ!コホッコホッ!」

 

いきなりの爆弾発言に私はむせた。

 

「けっ、けけけ、結婚//////明久くんと・・・・・・結婚・・・・・・・♪//////」

 

「あらら、恵衣菜が零華の結婚って言葉にトリップしちゃってるわよ」

 

「う~ん。海未ちゃん、ことりちゃん。なんか前にも見たことないこの光景?」

 

「奇遇ですね穂乃果。私も見たことある気がします」

 

「恵衣菜ちゃんは純情だからね~。うらやましいよ~」

 

「純情にも程がある気がするわよ」

 

「う~ん。ここまでの純情乙女は音ノ木坂にもそうそういないヤネ」

 

「いたらいたらで大変だと思うわよ希」

 

「純情ならここにもいるじゃない」

 

「にこっち、誰やそれ?」

 

「花陽に海未に絵里でしょ」

 

「「「はいっ!?」」」

 

「あー、確かに海未ちゃん、って純情だよね~。特に明久くんの前だと」

 

「花陽も同じだと思うわ」

 

「エリチは一目でわかるやね」

 

「ちょ、待ってください!それを言うならことりだって明久の前だと恵衣菜のようになるじゃないですか!」

 

「そ、そんなことないよ~」

 

「そ、それなら真姫ちゃんだって同じ、だと思うよ」

 

「ちょ、花陽!?」

 

「希、私はそんなに分かりやすいの!?」

 

「まあ、それはな。だってエリチ、よくポンコツ発揮するやん」

 

「うっ・・・・・・!そ、それならにこはどうなのよ」

 

「わ、私!?」

 

「にこっちは・・・・・・どうなんやろ」

 

「ちょっと希!そこは冗談でもなにか答えなさいよ!」

 

「ふむ。つばさは明久を前にすると分かりやすいように赤くなるよね」

 

「え、英玲奈!?」

 

「ホントホント。見ているこっちまで恥ずかしくなるわよ」

 

「あんじゅまで!?」

 

「あの~。みんな、お兄ちゃん起きちゃうよ」

 

『『『『『あ』』』』』

 

「それと誰か姉様を元に戻してあげて」

 

「あ、うん」

 

「ウフフフ・・・・・・明久くんと結婚・・・・・・・//////子供は・・・・・・」

 

「恵衣菜ちゃんが壊れた!?」

 

「あらら」

 

「姉様」

 

「・・・・・・・・・・・・・・ハッ!」

 

私は零華ちゃんの声にトリップ状態から元に戻った。

 

「わ、私は何を」

 

「あ、戻った」

 

「う、うん、私は何を・・・・・・・って、今時間は?」

 

時計を見ると時間は午後18時ジャストだった。

そしてその時。

 

 

 

 ヒューーン     ドーーンッ!!

 

 

 

 

「あ、花火!」

 

窓から文月学園から打ち上げられている花火が見えた。

病院の最上階だからか花火がよく見える。

 

「あ、写真とっておかないと」

 

私は明久くんが起きたときに見せるため、花火を素早くスマホのカメラ機能で撮る。

 

「そう言えば零華ちゃんはクラスの打ち上げ大丈夫なの?」

 

「ええ。翔子ちゃんたちが気を遣ってくれて明日、やるそうです」

 

「そうなんだ」

 

「はい」

 

零華ちゃんたちはそのまま、打ち上げ花火を目を煌かせて見る。

私は写真を撮りながら、花火の灯りで照らされる明久くんの顔を見て。

花火が終わると、時間も時間なのでそれぞれ帰路についた。

私としてはずっと明久くんの隣に居たいけど、明日の朝早くに来ることにして、零華ちゃんと麻奈美さんと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久くんが目を覚ましたと連絡を受けたのは翌々日の早朝のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~恵衣菜side out~

 

 

 

 

 

 














次回 『事後と提案』 ここテストに出ます。
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