バカテスト
問 次の( )に正しい年号を記入しなさい。
『( )年 キリスト教伝来』
解答
吉井明久
『1549年』
教師コメント
『特にコメントはありません』
南ことり
『1549年』
教師コメント
『さすがですね』
第Ⅰ門 ことりの相談
~明久side~
秋葉原駅 午前8時45分
「ちょっと早すぎたかな?」
僕は腕時計を見ながらそう呟く。
「それにしてもことりが相談したいことってやっぱり、この前真姫から聞いたことと関係あるのかな」
僕は退院前日の夜、病室で真姫から聞いたことを脳裏に思い出した。
―退院前日―
「明日が退院か~。ちょっと暇だったかな?」
時刻は午後9時半。
僕は星明かりに照らされる暗闇の病室のベットから窓の外を眺めていた。
今日は満月なのか、星々が明るく照らしていた。
すると。
"コンコン"
扉をノックする音が聞こえた。
「ん?誰だろこんな時間に・・・・・・。先生かな?はーい、どうぞ~」
僕はノックした人物を考えながら入室を許可する。
入ってきたのは――――――
「夜遅くにごめんなさい明久」
「真姫?」
真姫だった。
服装は私服姿なのかいつもと違う服を着ていた。
「こんな夜遅くにどうしたの真姫?先生や朱梨さんは?」
「明久に聞きたいことと相談したいことがあったの。それとパパとママには一応言ってあるわ」
「そうなの?」
「ええ」
暫しの間無言の空気が続いた。
「明日、退院だそうね」
「うん」
「あまり無理しないでよ」
「もしかして心配してくれてるの?」
「い、いいでしょ。明久には練習に付き合ってもらったりで感謝してるし・・・・・・」
「フフフ・・・・・」
「な、なによ・・・・・!」
「ううん、なんでも。それで、聞きたいことと相談したいことって?」
僕は起こしていた上体を直し、真姫の方を見る。
「明久は去年のこと、覚えているのかしら?」
「去年の、こと・・・・・・?」
真姫は僕の近くの椅子に座って聞いてきた。
「ええ。あなたが入院した秋頃のことよ」
「・・・・・・・・・・・・ごめん。僕、その当時の記憶が全くないんだ」
「そう・・・・・・なの・・・・・・。ごめんなさい、嫌なこと聞いてしまったわね」
「ううん、気にしないで。それより真姫も僕が入院した時のこと知っているの?」
「ええ、まあ。と言ってもあなたとはあのとき話さなかったから分からないのは当然だと思うわ。あなたが寝ている時に私はあなたを見てたのだから」
「はは。なるほど、道理で僕に見覚えが無いわけだ」
「そうね。だからあのとき自己紹介したのよ。まさか明久が音ノ木坂にくるなんて思わなかったわ」
「あはは。まあ、以前から穂乃果たちの手伝いはしていたけどね」
「それは幼馴染みとしてかしら?」
「う~ん・・・・・・。それもそうかもだけど、何よりお祖母ちゃんと母さんの母校の音ノ木坂を廃校にさせたくないのと、必死に頑張っている穂乃果たちを手伝いたいと思ったからだよ」
「なるほどね・・・・・・・」
「そう言えば相談したいことって?」
「相談したいことってのは・・・・・・ことりについてなの」
「ことり?」
「ええ」
「もしかしてことりに何かあったの?」
「ここ最近ことりの様子がおかしいのよ。話しかけてもボーッとしてるし、何か考えているみたいなんだけど・・・・・・」
「あのことりが?」
「ええ。あのことりが、よ」
ことりは僕ら幼馴染みの中でもものすごい天然だ。そして、ことりが考えことでボーッとしてることなんて聞いたことなかった。僕ら幼馴染みは天真爛漫の穂乃果、大和撫子の海未、天然天使のことり、即日実行のつばさ、しっかり者の恵衣菜、まとめ役の零華。僕は・・・・・・・なんだろう?以前聞いたとき決まらなかったんだよなぁ~。
ちなみに恵衣菜も若干天然が入っていたりする。
「う~ん。もしかしたら何かあったのかな」
「わからないわ。今日の練習も意識此処に在らずっていう感じだったもの」
僕は不意に脳裏に清涼祭でことりからの付き合いのことを思い出した。
「真姫、ことりの様子がおかしくなったのって何時ぐらいから?」
「え、え~と。確か文月学園でライブする一週間ぐらい前からかしら」
「なるほどね・・・・・・・」
「もしかして何かわかったの?」
「僕の予想が正しければだけど、ね。でも、ごめん真姫。今は話せないかも」
「どうして?」
「恐らくこれはことり自身が決めないといけないことかもしれないから。僕らが手を出したらダメだと思う」
「そう・・・・・・」
「多分ことりから話してくれると思うよ。それまで待ってて」
「わかったわ・・・・・・」
軽く項垂れる真姫に、僕は零華にするときと同じように真姫の頭を撫でた。
「な、なに・・・・・・!?」
「あ、ごめん。嫌だったかな?」
「い、嫌って訳じゃないんだけど・・・・・・。パパ以外の男の人に頭を撫でられたのって初めてだったから・・・・・・」
「そうなんだ。零華が真姫みたいなとき、小さい頃から僕がこうして撫でていたんだ。だからかな、ついクセで」
「そうなのね」
「うん」
「・・・・・・・もう少しだけ撫でてくれる?」
「うん。いいよ」
僕は真姫の気が済むまで頭を撫でることにした。
「//////その、ありがとう相談に乗ってくれて」
頬を少し赤くして真姫が照れ隠しなのか若干視線をずらして言った。
「気にしないで」
僕は笑みを浮かべ真姫にそう答える。
「ことりのことだけど・・・・・・」
「ええ・・・・・・」
「僕に任せてくれるかな?」
「明久に?」
「うん」
「・・・・・・・・そうね。お願いするわ明久」
「任せて」
僕と真姫はその後、μ's結成の出来事などを真姫から聞いたりして、話終えたのは11時を前にしたときだった。
思考を元に戻し、僕は再び腕時計を見る。
すると。
「はぁ、はぁ、はぁ。明久くんお待たせ~」
走ってきたのか息が上がり、息を整えてることりが来た。
「大丈夫だよことり。僕も来たばかりだから」
「う、うん//////」
「?顔が赤いけど大丈夫?風邪でもあるんじゃない?」
「えっ!?そ、そんなことないよ!うん!」
「そ、そう?でも気を付けてね」
「うん♪ありがとう明久くん♪」
「それで今日はどこ行くの?」
「えっとね~。今度の学園祭で着る服の材料を買いに行くんだよ♪」
「そう言えばμ'sの衣装はことりが作ってるんだっけ?」
「うん♪」
「じゃあその場所まで連れていってくれる?」
「もちろん♪こっちだよ♪」
僕はことりが伸ばした左手を握って一緒に歩いていく。
「こうして手を繋いで歩くのって久しぶりだね♪」
道中、ことりが楽しそうに言ってきた。
「そうかもしれないね。昔はよくみんなで手を繋いでいたけど」
「でも、今は恵衣菜ちゃんとよく手を繋いでいるんでしょ♪」
「うっ・・・・・!」
「零華ちゃんから聞いたよ~。学校でもイチャイチャしてるって」
「そ、それはその~・・・・・・・」
「ウフフフ」
「な、なに」
「ううん。明久くんは明久くんなんだなぁ~って」
「え?」
「なんでもないよ♪あ!ここだよ♪」
僕らの目の前には服飾の店があり、材料が豊富に揃えてあった。
「へぇー。こんなところにこんな店があるんだ」
「うん。生地も充実してるし素材がいいから前から利用してるの♪」
ことりはそういうと、僕の手を引っ張って店の中へと入っていった。
「うわぁ・・・・・・・」
店内は様々な生地や服につけるアクセサリーが多数あった。
生地だけで軽く百種類は超え、リボンの数と色だけで数十種類ある。
「すごいなぁ。ことりがよく利用するのもわかる気がするよ」
僕は早速生地とアクセサリーを見ていることりを見ながらそう呟いた。
「ね♪すごいでしょ~」
「うん」
「それじゃあ選んじゃうね♪」
ことりはそういうと真剣な眼差しで生地やアクセサリーを見比べた。
その姿に僕はつい苦笑いが出てしまった。
「ず、随分買ったね・・・・・・」
「うん♪滅多に手に入らない生地が売っていたからつい。えへへ♪」
「誉めてないんだけど・・・・・・」
服飾店に入ってから2時間後、僕とことりはあるメイド喫茶で休憩していた。
ちなみにことりの椅子の横の紙袋には大量の生地とアクセサリー類が入っていたりする。
まあ、僕も書店で本を買ったりしたけど。
「ここって確かことりがアルバイトしているお店だっけ?」
「うん♪前に明久くんたちが来たときは驚いたよ~」
「僕たちのほうが驚いたけどね。まさかことりがメイド喫茶に。しかも秋葉で有名なメイド・・・・・・ミナリンスキーだったなんてね」
「でも、予想はしていたんじゃないかな?」
「んー。まあ、3割ぐらいはことりかな~って思っていたよ」
僕はメニューを見てことりにそう答える。
「アハハ・・・・・・。明久くんは何を頼むか決めた?」
「うん、決めたよ。ことりは?」
「ことりも決めたよ。すみませ~ん」
ことりは手をあげて店員さんを呼んだ。
「ハイ。ご注文はお決まりですかご主人さま、お嬢さま」
するとメイド服を来た店員さんがやって来た。
「この『たっぷりチーズカルボナーラ』を1つ」
「私は、『色取り取りサンドイッチ』で」
「あと、飲み物で『アールグレイ』を2つお願いします」
「かしこまりました。ご注文を確認いたします。『たっぷりチーズカルボナーラ』がお1つ。『色取り取りサンドイッチ』がお1つ。『アールグレイ』がお2つ。以上でよろしいでしょうか?」
「はい。大丈夫です」
「かしこまりました。それでは少々お待ちくださいませ。失礼いたします」
店員さんは優雅にお辞儀をすると厨房へと歩いていった。
え?何故僕が厨房のある場所を知っているか?その理由は――――――。
「明久くんまたやってみる?♪」
「お願いだから勘弁してことり」
「え~♪だって可愛かったよ~あのときの明久くん。・・・・・・・じゃなくてアキナちゃん♪」
「勘弁して~」
そう、僕は何故かミナリンスキーと同格の幻のメイド、アキナとして有名なのだ。
何故有名なのかと言うと、理由は前に一度ことりとここの店長さんに頼まれて恵衣菜と零華がここでアルバイトしたとき、僕も巻き込まれると言う形で女装して、メイド服を着て、アキナというメイドネームで接客したからだ。その時から幻のメイド、アキナとしてこの秋葉で有名になってしまったのだ。
「僕、男なのに・・・・・・」
僕はあのときのことを思い出して泣きたくなった。
だって、男から可愛いって言われるんだよ!女子からもお人形さんみたいって言われるのに。しかも何で誰も僕が男だって気付かないんだよ!
ちなみに、恵衣菜はヤエナ。零華はレッカとしてこの店で有名になっている。ミナリンスキーこと、ことりと同等なのだ。
「でも、文月の文化祭で見たときは可愛かったよ♪」
「やめて!もう僕のHPはゼロに近いよ!」
僕は悲痛の声をあげていった。
すると。
「ことりちゃん。今日は彼氏と一緒なの~?」
「あ!店長さん♪」
この店の店長さんがやって来た。
「おや?アキナちゃんじゃない!」
「うわぁーーー!!やっ、辞めてください、店長さん!!」
僕は周りに聞かれないように声をあげて店長さんに言う。
「丁度良かった。ことりちゃん、お願いがあるんだけどこのあと一時間だけ入ってくれないかしら?」
「え?このあと、ですか?」
「ええ。あ、もちろんタダじゃないわ。さっき注文した品の無料と一時間だけのお代、なんだけどどうかしら?」
「え~と・・・・・・」
「僕のことは気にしないでいいよことり」
僕はこっちを向いてきたことりにそう答える。
「明久くんがそういうなら~。それじゃあ一時間だけやらせていただきます」
「ありがとうことりちゃん。助かるわ~。あ、どうせなら貴方もどうかしら?」
「へっ?」
「いいかも♪明久くんもやろうよ~♪」
「ほらほら、ことりちゃんも言ってるんだしさぁ~」
「え、えーっと・・・・・・」
「明久くん」
「な、なにことり」
「お願~い、明久くん♪」
「ウグッ・・・・・・」
さすがにこれは断れる気がしない。
というよりこのお願いは反則でしょ。
僕はことりのお願いに苦笑するしかなかった。そして、
「じゃあ、僕も一時間だけなら・・・・・・」
「ありがとう~。もう少しで品が届くはずだからちょっと待っててね」
そういうと店長さんは厨房へと歩きさっていった。
「ハァー。また、女装してメイド服・・・・・・鬱だよ」
「まあまあ、頑張ろ明久くん♪」
落ち込む僕に、ことりは笑顔で答えた。
その笑顔に僕はかすれた声で、
「ダレカタスケテ~・・・・・・」
花陽の口癖を言わずには入られなかったたりする。
「つ、疲れたぁ~」
一時間半後、僕は来たときに座っていた席でぐったりとしていた。
「お疲れ様~明久くん♪可愛かったよ~♪」
目の前の席にはことりが座っていた。
「まさか、 前に着た僕のメイド服があるなんて・・・・・・」
「いやー、助かったよ二人とも。急な手伝いお願いしちゃってごめんね」
ちなみに飲み物を持ってきた店長さんもそこにいる。
「なんで・・・・・・なんで、僕のロッカーがあるんですか店長さん!?」
そう、ルームの中に何故か僕のロッカーがあったのだ。ちなみに零華や恵衣菜のもあったりする。
「え?いやー、なんとなく」
「うんうん。なんとなくだよなんとなく♪」
二人の発言に、僕はガクリと肩を落とした。
「それじゃあことりたちはこれで~」
「ええ。ありがとうね~二人とも~」
店を出た僕とことりに店長さんたちが入り口で手を振って見送ってくれた。
いや、見送るのはいいんだけど店の中はいいんですか?
「明久くん、このあと時間はあるかな~」
「え?うん、今日は元々ことりとの出掛けだから予定は入れてないよ」
「じゃあ・・・・・・ことりの家に来てくれる?」
「え。あ、うん」
僕はことりとともにことりの家へと向かった。
南家
「お、おじゃましまーす」
南家へと来た僕は、ことりの案内のもとことりの部屋に来ていた。
「ちょっと待ってて、飲み物を持ってくるから♪」
「あ、うん」
僕はことりの声に答えるが、さっきからことりに元気がないのに気がついていた。
「やっぱり。ことり、なにか抱えてる。話してくれると嬉しいけど・・・・・・」
僕がそう呟いてからしばらくして、ことりが飲み物を持って戻ってきた。
「お待たせ~」
「あ、ありがとうことり」
「うん♪」
僕とことりは、ことりの出したアルバムなどを見た。
「懐かしいね。僕らが初めて会ってもう十年以上経つんだね」
「ホントだね~。あ、海未ちゃんと穂乃果ちゃんだ♪」
目の前の写真には穂乃果と海未が肩を寄り添って寝ている姿が写っていた。
「あ、こっちにはことりと恵衣菜とつばさだよ」
「ホントだ~。こっちは零華ちゃんと明久くんだね~」
「こっちは幼稚園の卒園式の写真だね♪」
「こっちは小学校の入学式だね。懐かしいよ」
「そうだね~♪ほんと、あっという間にもう高校生なんだね♪」
「だね」
ことりは表情を懐かしそうにして持ってきた紅茶の入ったカップに口をつけた。
「・・・・・・・あのね、明久くん。実は・・・・・・・」
「――――――悩んでることがあるんでしょ」
「え」
僕はことりの言葉を遮り言った。ことりは驚きを見せていた。
「ど、どうして・・・・・・?」
「ことりの表情が暗いから」
「表情が・・・・・・?」
「うん。昔からことりが何か悩んでいるときって表情が暗くなるんだよ。知らなかった?」
「う、うん」
「あ、でも海未なら気付いているかも」
「海未ちゃん?」
「うん。実際、真姫にも気付かれているよ」
「ええ!?そうなの!?」
「ハハ。それで、ことりが悩んでいることってなに?」
「実は・・・・・・・・・・・」
僕はこの時ことりから聞くことがことりの運命を、そして僕らの運命を左右するものだとわからなかった。
そして、それによってμ'sがあんなことになるなんて、今の僕は知るよしもなかった。
「明久くん」
帰路に帰る途中、僕は不意に呼ばれ声のした方に視線を向けた。
「かおりさん」
そこにはことりの母親、かおりさんがいた。
「――――――そう。ことりから聞いたのね」
「はい・・・・・・」
僕とかおりさんは近くの公園のベンチに座って話していた。
「かおりさん、あの件はどうにかならないんですか」
「残念だけど、私にはどうにも出来ないわ」
「そうですか・・・・・・」
「ねぇ。明久くんだったらどうしたい?」
「僕だったらですか?」
「そう。もし、今回の件がことりじゃなくて貴方だったら」
「・・・・・・・・・・・・・・・僕だったら断るかもしれません」
「それが自分の運命を左右することになっても?」
「はい・・・・・・。今のことりの気持ち、なんとなくわかるんです。僕もことりとは別れたくないですから」
「そう・・・・・・。やっぱり、明久くんも真奈美と同じなのね」
「母さんと?」
「ええ。真奈美はね、昔から寂しがり屋なの。いつも私や美穂乃ちゃん、瑞那ちゃんにべったりだったから。その成か小、中学生のときあまり友達はいなかったのよ。変わったのは・・・・・・音ノ木坂に入ったときからね」
「そうなんですか?」
「ええ。真奈美のあの性格、昔からじゃなくて音ノ木坂に入ってからなの。私にもことりと似たような話が来たのよ、その時の真奈美ったら、フフフ」
「母さん、何て言ったんです?」
「真奈美はね、『かおりちゃんが行くなら私も一緒に行く!離れたくないよ!』って涙目で言ったの。しかも美穂乃ちゃんたちがいるのに」
かおりさんは目尻にほんの少し涙を出して軽く笑った。
「あの母さんが、学生時代にそんなことを」
「ええ。私も、真奈美たちと離れたくなかったからお母さんに言って、無しにしてもらったの」
「そうだったんですね」
「ええ。だから今回、ことりに来たのだってことりに選ばせてあげたいの」
「・・・・・・僕も、さっき自分の気持ちを言ってきました。それ含めてことりには決めてほしいです。でも、本音は・・・・・・・・・・僕はことりと離れたくないんです。それは零華や恵衣菜も穂乃果も海未もつばさも同じだと思います。それは僕らだけじゃなくてμ'sのみんなも同じだと思います」
「明久くんはあの子・・・・・・・ことりのこと好き?」
「もちろん。ことりの事は好きです」
「それは異性として、かしら?」
「・・・・・・・・・・」
「ごめんなさい、明久くんには恵衣菜ちゃんがいるものね・・・・・・」
「・・・・・・僕は・・・・・・異性としてもことりは大好きです」
「え」
「幼馴染だからとかじゃなくて、一人の異性として、僕はことりのこと好きですよ」
「フフフ。明久くんは欲張りね」
「ええ!?」
「でも、ありがとう。それが聞けただけでも嬉しいわ」
「かおりさん」
「来週の学園祭待ってるわね。そう真奈美にも伝えてくれるかしら?」
「はい、わかりました」
「お願いね」
僕とかおりさんは公園をあとにし、かおりさんは南家へ、僕は自分の家へと向かった。
「明日は恵衣菜と『如月グランドパーク』か・・・・・・。ことり、大丈夫なのかな」
僕は月が昇る黄昏時の空を下に自宅へと帰っていった。
次回 『如月ハイランド』 Let GO to The NextStory!