バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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バカテスト

問題:『学力強化合宿先は何処ですか?』


解答


吉井明久、姫宮恵衣菜、吉井零華

『卯月高原』


教師コメント

『正解です。強化合宿しおりにちゃんと書かれているので知っていて当然ですね』





第Ⅲ章 強化合宿編
第Ⅰ門 強化合宿


~明久side~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「穂乃果!」

 

「穂乃果ちゃん!」

 

「・・・・・・つ・・・次の曲・・・・・・。・・・・・・せっかく、ここまで来たんだから・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「零華、すぐに母さんたちに!」

 

「うん!」

 

「恵衣菜は保険医をお願い!」

 

「わかったよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵里、穂乃果はこれ以上は・・・・・・」

 

「ええ・・・。穂乃果を頼むわ明久」

 

「任せて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ん、・・・・・・くん、・・・・・・おきて・・・さ・・・・くん」

 

「ん、んんっ~・・・・・・」

 

「起きた?明久くん?」

 

「ん・・・・・・恵衣菜?」

 

僕は眠たい瞼をこすり、周囲を見渡す。

 

「恵衣菜ちゃん、お兄ちゃん起きましたか?」

 

「あ、零華ちゃん。明久くん起きたよ」

 

「あれ、零華?」

 

「おはよう、お兄ちゃん。もう少しで着くみたいだよ」

 

僕は今自分が車に乗って、学力強化合宿先である卯月高原にある合宿所へ移動していることにようやく思い出した。

 

「ん~・・・・・・!結構掛かったね」

 

「途中で渋滞に引っ掛かったみたいですよ?」

 

「まあ、私も零華ちゃんもついさっき起きたばかりなんだけどね」

 

「そうなんだ」

 

僕はスマホを取り出し時間を確認する。

確かに予定到着時刻より大幅に遅れている。

 

「先生たちには?」

 

「運転手さんが連絡してくれたみたい」

 

「そう、よかった~」

 

僕は恵衣菜の言葉に、ホッと胸を撫で下ろした。

 

「明久くん、やっぱり心配?穂乃果ちゃんたちのこと」

 

「うん・・・・・・」

 

僕はさっき夢で見た光景。

三日前の出来事、音ノ木坂学院文化祭のμ'sのライブでのアクシデントが脳裏に浮かんだ。

 

「穂乃果、まだ熱が下がらないみたいだし」

 

「雪穂ちゃんから聞いたときは驚いたね。まさか、前日の夜も自主練習するなんて。しかも、あの雨の中を」

 

「だね、穂乃果らしいと言えばそうだけど・・・・・・」

 

文化祭でのライブで穂乃果が倒れ、結局μ'sのライブはそのまま中止に。文化祭のライブは最悪の形で幕を閉じた。

保健室に穂乃果を運んだあと、母さんが穂乃果の母に連絡して迎えに来てもらい、俺たちはその後の作業を手伝ったりした。

 

「そういえば母さん、次イギリスだっけ?」

 

「うん、今日出発のはず・・・・・・」

 

「・・・・・・確認してみるね」

 

「お願いお兄ちゃん」

 

僕はスマホを操作して母さんに連絡を取る。

 

『は~い、こちら真奈美で~す!なになに、どうしたの明久くん?連絡なんかしてきちゃって?あ!もしかしてお母さんに会いたくなっちゃった~♪』

 

ちなみにスピーカーモードなので僕だけでなく、零華と恵衣菜にも聞こえてる。

あ、運転手には聞こえないよ。運転席と僕らのいる場所で区切り防音がされているから。

 

「切ってもいいかな?」

 

電話して会口一番の母さんの言葉に僕はそう言った。

 

『だめー!切っちゃダメ、明久くん!』

 

「お母さん、聞きたいことあるんだけど?」

 

『その声は零華ちゃん!なになに?お母さんに聞きたいことってなにかな?』

 

「お母さん、今日からイギリスだよね?」

 

『え・・・・・?』

 

「母さん、まさか・・・・・・?」

 

「もしかして忘れていた、なんてことないよね?」

 

『い、嫌だな~。忘れてないわよ~』

 

「「ほんとに?」」

 

『そんなに信用ないの私?』

 

「だって母さんだし」

 

「だってお母さんだから」

 

『ひ、酷くない?二人とも~!?』

 

「アハハ・・・・・・」

 

『その声は恵衣菜ちゃんね!恵衣菜ちゃんも明久くんと零華ちゃんに何か言ってよ~!』

 

「言わなくていいからね恵衣菜」

 

「言わなくていいですよ恵衣菜ちゃん」

 

「・・・・・・みたいです。ごめんなさいお義母さん」

 

『そ、そんな~』

 

母さんは落ち込んだように声を落とした。

 

「で、母さん今どこにいるの?」

 

『何処って、今空港よ』

 

「ならいいや」

 

『えぇ~』

 

「まあ、母さんお仕事頑張って」

 

『了解よ!明久くんに言われたなら張り切っちゃうわ!』

 

「アハハ・・・・・。ちなみに次いつ帰ってくる予定?」

 

『そうね~・・・・・・。一ヶ月以内には終わると思うからそっちの夏休みに入る前には帰れるわよ~』

 

「わかったよ。お母さん頑張ってね」

 

『任せてちょうだい~。三人も頑張ってね。何かあったらすぐ連絡ちょうだいね♪すぐに飛んで帰えるわ』

 

「わ、わかった」

 

僕は母さんからそう聞き、電話の通話を終了した。

 

「母さんも大変だな~」

 

「そうですね~」

 

「お義母さんか~。私のお母さんとお父さん、元気かな・・・・・・?」

 

僕らはそれぞれの親のことを思って窓の外を見て、茜色に染まっている空を見あげる。

 

「それより、零華ありがとうね。僕と恵衣菜も乗せてくれて」

 

「ううん。私は始めからお兄ちゃんと恵衣菜ちゃんと一緒に行くつもりだったから。大丈夫だよ」

 

「ありがとう零華ちゃん。そう言えば坂本くんたちも翔子ちゃんたちと一緒に行くって言ってなかったかな?」

 

僕は先週の金曜のHRの時に鉄人から言われたことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 5日前 HR

 

 

「来週の火曜から、学力強化合宿だが、Fクラスは現地集合だからな」

 

『『『『『案内すらないのかよっ!?』』』』』

 

クラスに鉄人の発言に対してクラスメイトの絶叫が響き渡った。

 

「西村先生」

 

「なんだ吉井?」

 

「妹から一緒に行こうと誘われているんですが、どうすればいいですか?」

 

「その場合は双方の同意があるなら構わん。一応聞いておくが現段階で他クラスから誘われているのは誰だ?」

 

鉄人の問いに、僕、恵衣菜、雄二、康太、秀吉、須川くん、横溝くんが手を上げた。

 

「ふむ。お前たち7人なら別に構わんぞ」

 

と、僕らを見てすぐさま言った。

早いね、判断。

 

「わかりました」

 

僕は昨日、零華かから一緒に行くことを誘われていることが許可され嬉しかった。

まあ、その際何処ぞのバカ(Fクラスメイト)が騒いだが鉄人の一括により静まった。

そのあと、零華にメールを送り許可が出たことを伝える。雄二たちを見ると、雄二たちもメールを送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在 車移動中

 

 

「雄二たちは霧島さんたちと一緒に行ったのかな?」

 

「多分そうだと思いますよ?」

 

「ところで、なんで私たちだけリムジンなのかな?」

 

「それが、高橋先生に話したら何故か手配してくれたみたいで」

 

「へぇ」

 

僕たちは疑問に思いながらも、僕らだけの空間を用意してくれた学園に感謝する。

まあ、多分お祖母ちゃんが絡んでるんだろうけど、職権乱用じゃないかな、これ?

ちなみに後日聞いてみると、僕らの桃色空間に巻き込まれたくないから、とのことらしい。

そうこうしていると――――――

 

「あ、着いたみたいです」

 

窓の外にはホテルのような建物があった。

 

「確か、ここ元はホテルだったんだよね?」

 

「うん。それをウチの学園が買い取って合宿所に作り替えたみたい」

 

「ってことは召喚獣が喚べるってことかな?」

 

「多分ね」

 

僕らは運転手さんにお礼を言って荷物を取り出してリムジンから降りる。

エントランスに入ると。

 

「来たか、吉井兄妹、姫宮」

 

「あ、鉄―――西村先生」

 

「あのな吉井。お前また俺を鉄人って言おうとしなかったか?」

 

「気のせいです、西村先生」

 

「はあ、まあいいか」

 

「遅れてすみません西村先生」

 

「なに構わん、俺たちの方に連絡は来ていたからな。ちなみにお前らで最後だ」

 

「あ、そうなんですか?」

 

どうやらFクラスの生徒は迷わずこれたらしい。

 

「ああ。それとお前たち三人の部屋は一緒だからな」

 

「はい!?」

 

僕は西村先生の発言にすっとんきょうな声を出した。

今一緒の部屋って聞こえたような・・・・・・。

 

「あの、西村先生。今なんと?」

 

「お前たち吉井兄妹、姫宮の部屋は一緒だ」

 

うん。聞き間違いじゃなかった。

 

「ちなみに理由を聞いても・・・・・・?」

 

「実は部屋はクラス別に分かれるんだが、Fクラスの女子は姫宮、姫路、島田の三人だろ?それと、Aクラスでも吉井妹が余ったみたいでな。姫宮と吉井妹なら相部屋は構わないだろうと言うことで一緒にした。丁度部屋は余っていたからな」

 

「なるほど。それで僕は何故に?」

 

「あー、言いにくいんだが、姫宮と吉井妹が相部屋になった瞬間に俺ら教師が満場一致で吉井兄をそこへ入れることが確定した。すまん」

 

「なんでぇえええええ!!!?」

 

西村先生の言葉に僕はつい絶叫してしまった。

何!?満場一致でってなんでさ!?そんなんでいいの先生たち!?

 

「まあ、お前たちの部屋は他より少し広いらしいから、我慢してくれ」

 

西村先生は珍しく疲れた表情をしていた。

 

「あ、はい。なんかすみません」

 

「構わん、というより、これは俺たちの問題だ」

 

「あー、お疲れ様です」

 

「すまん・・・・・・」

 

僕は鞄から来る最中のお菓子にと思っていたクッキーの入った袋を西村先生に渡した。

 

「甘さ控えめで疲れた体に効くかと思うので、良かったらどうぞ」

 

「すまんな吉井・・・・・・」

 

僕は西村先生から部屋の番号を聞いて、鍵を貰いエントランスを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 合宿所 4F

 

 

「え~と、401号室と・・・・・・」

 

僕らは荷物をもって、最上階の4階に来ていた。

 

「あ、ここみたいです」

 

零華がどうやら部屋を見つけたみたいだ。

 

「4階って僕ら以外だと、後は先生たちの部屋みたいだね」

 

この合宿所は4階、地下1階建ての施設だ。

地下1階は男女別の大浴場。1階は、A、Bクラスの部屋と食堂、指導室。2階はC、Dクラスの部屋と学習室。3階も2階と同じくE、Fクラスの部屋と学習室だ。そして、4階が僕らの部屋と先生方の部屋。まあ、先生方は基本1階にいるみたいなので、実質的僕らの3人の貸しきり状態だ。

 

「開けるね」

 

西村先生から渡された鍵を使い、部屋の扉を開ける。

 

「うわぁ」

 

「広いね~」

 

「はい。和室ですね。風情があっていいですね」

 

「うん。これは先生たちに感謝かな?」

 

「ですね」

 

「今度何か作って持っていこうかな?」

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

僕の言葉に何故か恵衣菜と零華は苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべた。

 

「あのね、お兄ちゃん」

 

「明久くんの手作りお菓子食べたら多分だけど、先生たち落ち込むんじゃないかな?特に女の先生が」

 

「え?なんで?」

 

「いやー、あの、その~・・・・・・」

 

「明久くんの料理はその・・・・・・女の子のプライドをその・・・・・・ね」

 

「???」

 

恵衣菜と零華の言った意味が分からなかった僕は疑問符を浮かばせながら首をかしげた。

そう言えば前に差し入れを持っていったとき高橋先生や遠藤先生を始めとするほぼ全員の女の先生から料理を教えてくれと言われたような・・・・・・。

 

「さて、今日はこのあと特にないし、恵衣菜と零華はどうする?」

 

「私は一度Aクラスの方に顔をだしに行きます」

 

「私も零華ちゃんに付いていこうかな?」

 

「了解。僕は雄二たちの部屋にいるから何かあったらメールか電話で」

 

「うん」

 

「わかったよお兄ちゃん」

 

僕らは部屋を出て鍵を閉め、僕は1階下の雄二たちの部屋に、零華と恵衣菜は3階下のAクラスへと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雄二たちの部屋

 

 

"コンコン"

 

雄二たちの部屋の前に来た僕は、ノックをして雄二たちに知らせる。

 

「む、どちら様じゃ・・・・・明久ではないか」

 

「やっ、秀吉」

 

「待っておったぞ明久よ。ささ、中に入るのじゃ」

 

「うん。お邪魔しまーす」

 

秀吉の案内で僕は、室内に入った。

 

「おっ!来たな明久」

 

「・・・・・・待っていた」

 

「遅かったな吉井」

 

「まあ、無事について良かったぜ吉井」

 

室内では雄二、康太、須川くん、横溝くんがトランプをしていた。

 

「ちょっと、渋滞に引っ掛かっちゃってね。ついさっき着いたんだよ」

 

「なるほどな」

 

「ところで雄二、なにやってんの?」

 

「ん?ああ、ババ抜きだ」

 

「へぇ。今誰が優勢?」

 

「秀吉がさっき上がってな、今は横溝が優勢だな」

 

須川くんの言う通り、横溝くんの手札は3枚、康太は6枚、雄二と須川くんは4枚だ。

ちなみにババ抜きをしながら会話していたりする。

 

「ところで明久。お主の部屋は何処じゃ?」

 

「あ、僕の部屋は上の4階だよ」

 

「ほう」

 

「ちなみに零華と恵衣菜も一緒」

 

「それはそれは、また・・・・・・。教師陣もようやるの」

 

「うん。西村先生から聞いたときこんなんでいいのって思ったほど」

 

「お主がそこまで言うとはの」

 

秀吉がひきつった笑いでそう言うが、誰だってさっきの西村先生の言った理由を聞いたら、絶対こんなんでいいのって思うと思うんだけど。

そんなこんなで秀吉と話していると・・・・・・。

 

「終わったぜ」

 

「・・・・・・終わった」

 

「ふぅ。危なかったぜ。ギリギリ勝てた」

 

「くぅ、負けた」

 

雄二たちの勝負もついたようだ。

どうやら須川くんが負けたみたい。

すると、そこへ――――――。

 

 

"ドドドドドドドドッ!!"

 

 

「な、なんの音?」

 

「んあ?なんだこの音は」

 

廊下を走る音が聞こえ僕と雄二が視線を廊下に向けるた。

そのとき――――――

 

 

"バタンッ!"

 

 

「そこまでよ!観念なさい!」

 

突然ドアが開いたかと思いきや、島田さんと姫路さんを先頭に、大人数の女子が部屋になだれ込んできた。

 

 









次回 『覗き騒動』 Let GO to The NextStory!
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