バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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バカテスト

次の言葉を正しい英語に直しなさい。

『ハートフル ラブストーリー』


解答

吉井明久

『heart full love story』


教師コメント

『正解です、流石ですね』


霧島翔子

『hurt full rough story』


教師コメント

hurt・・・・・・怪我
full・・・・・・一杯の
rough・・・・・・荒っぽい
story・・・・・・物語

すごい感じに間違ってますね。さすがの私も驚きました。


姫宮恵衣菜

『heart full love story』


教師コメント

正解です。日本語訳は『愛に満ちた恋物語』となります。是非、そのような青春を謳歌してください。




第Ⅳ門 脅迫犯と盗撮犯

~明久side~

 

 

―――階――――――部屋

 

 

"ガラッ"

 

 

「よく来てくれたね。―――――――さん」

 

「なんのようですか?――――は眠いんですけど」 

 

「すぐに済むよ―――さん」

 

「じゃあ早くしてください」

 

「わかったよ。さてと、単刀直入に聞くけど、―――さん。僕にこれを送ったの。キミだよね?――――――さん?」

 

僕は懐から一通の手紙を取り出して目の前の人に見せた。

 

さあ、僕を怒らせたらどうなるかじっくりとO☆HA☆NA☆SHIで教えてあげるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 30分前 

 

 1階 空き部屋

 

 

――――――さんを呼び出す30分前、一階の空き部屋で僕は恵衣菜と零華と盗撮犯と脅迫犯について話していた。

 

「お兄ちゃん、それ本当なの?」

 

「うん、康太が調べてくれた」

 

「なるほどね。―――さんなら納得だよ」

 

「ええ。―――さんには色々と噂がありましたからね」

 

「それでなんだけど、―――さんを玉野さんに手伝ってもらって今呼んでるんだ。あと30分後にここに来ると思う」

 

「ってことは私たちはその辺の影に隠れて、明久くんと―――さんの会話を録音しておけばいいの?」

 

「うん。さすが恵衣菜だね。西村先生を呼んで、タイミングを見計らって入ってきてくださいって、康太に呼んできてもらっているからね」

 

「なるほど、それで一気にけりを付けてしまおうと」

 

「そういうこと」

 

「わかったよ」

 

「はい、もちろん手伝うよお兄ちゃん」

 

「ありがとう、恵衣菜、零華」

 

僕はそのあと、零華と恵衣菜に隠れているように言い、康太から事前に借りておいたカメラを録画モードにし、ボイスレコーダーをセットする。

 

 

 

 

そして、30分後

 

 

 

 

"ガラッ"

 

 

 

玉野さんを通じて呼んだ人が来た。

 

 

 

 

「よく来てくれたね。清水美春さん」

 

「なんのようですか?美春は眠いんですけど」

 

「すぐに済むよ清水さん」

 

「じゃあ早くしてください」

 

「わかったよ。さてと、単刀直入に聞くけど、清水さん。僕にこれを送ったの。キミだよね?清水美春さん?」

 

そう言いながら僕は懐から一通の手紙を取り出して目の前の清水さんに見せた。

さてどうでる?

 

「なんのことですか?美春はそんな知らないんですけど」

 

案の定清水さんは惚けた。

 

「そう?」

 

「ええ。だいたいなんで美春があなたのような豚に脅迫状を送らなければならないんですか?」

 

「清水さん、僕は一言もこれが脅迫状なんて言ってないよ」

 

「ッ!」

 

僕の耳は清水さんの言った、脅迫状、という単語を聞き逃さなかった。

 

「なんで脅迫状だと思ったの?他にもあるよね、先生からの手紙とか誰かからの手紙とか色々・・・」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

「なのにどうして清水さんはこれをみてすぐに脅迫状って出たの?僕はキミにこれを送ったのはキミだよね、としか言ってないよ」

 

「・・・・・・・・・・!」

 

「そして僕が脅迫状を受け取ったと知っているのは、恵衣菜、零華、雄二、霧島さん、工藤さん、康太そして西村先生だけなんだよね。清水さん、キミはどこから僕が脅迫状を受け取ったと聞いたのかな?」

 

「そ、それは・・・・・・・そ、そうです、あなたたち豚が話しているのをたまたま聞いたんです」

 

「たまたまってどこで?」

 

「そ、それは・・・・・・今日の自習の時間帯に廊下を通ったときに・・・・・・」

 

清水さんは見え透いた嘘をついた。

何故なら、あの時僕は周囲に聞こえないように最低限声を落として話していたし、僕らのいた席は廊下から離れているのだ、聞こえるはずがない。

 

「へぇー。でもね、それおかしいんだよね」

 

「お、おかしい・・・・・・?」

 

「うん。だって・・・・・・僕らのいた席、廊下から離れていたんだから」

 

「ッ!」

 

「それに今清水さん、自習の時間帯に廊下を通ったとき、って言ってたけど、自習の時間帯に廊下でなにしてたのかな?自習の時間帯は基本部屋の外に出ちゃいけないはずだけど」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

清水さんは視線を泳がして明後日の方向を向いた。

 

「まあ、一旦これは置いておこうか」

 

僕は肩をすくめて脅迫状を僕の立っている横のテーブルに置く。

 

「さて、次の問いだよ」

 

「な、なんですか。これ以上美春になんのようですか」

 

「清水さん、女子の脱衣場にカメラが仕掛けられていたことって知っている?」

 

そして僕は二つ目のことを聞いた。

 

「そ、それがなんです。あなたたち豚どもがやったことですよね!」

 

「残念だけど僕らじゃないんだよね」

 

「なら、誰だというのです?」

 

「キミ」

 

「はい?」

 

「盗撮犯はキミだってことだよ、清水さん」

 

僕は清水さんにハッキリと言った。

僕の声に清水さんは少し動揺しているのが見て取れた。

 

「・・・・・・は?美春が盗撮犯?なに言ってやがるんですかこの豚は?美春が犯人だという証拠でもあるという・・・・・・」

 

「これを見ても?」

 

僕は清水さんの言葉を遮り、康太から渡された小型カメラを取り出して見せた。

 

「そ、そんな!全部回収したはず・・・・・・ハッ!」

 

うん、今自爆した。自分で犯人ですって言った今。

口を慌てて押さえるが時すでに遅しだ。

バッチリと聞いたし録音されている。

 

「何が全部回収したはず、なのかな清水さん?」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

「今自分で自供したよね、自分が盗撮犯ですって」

 

「この豚が・・・・・・!」

 

「さて、さっきの脅迫状の方に少し戻そうか」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「この脅迫状に入っていた写真、どれも盗撮されているんだけど・・・・・・」

 

「そ、それがなんですか、美春には関係ありません」

 

「まだしらばっくれるの?」

 

「しらばっくれるもなにも美春はそんな写真知りません!女装してメイド服着ている豚野郎の写真や、誰かと出掛けていたりしている豚野郎とかの写真なんて見たことも撮ったこともありません」

 

「ハァ・・・・・・」

 

僕は清水さんのバカらしさに思わず溜め息が出た。

 

「な、なんですか」

 

「いや、清水さんがあまりにも自分で自供するものだからさ」

 

「自供?なんのことです・・・・・・」

 

「なんで写真の内容知ってるの?」

 

「ッ!」

 

「僕、一度も写真の内容言ってないよね、なのにどうして何が写っている写真か分かるのかな?」

 

「こ、この・・・・・・!」

 

「改めて言うよ、今回の脅迫状の犯人と盗撮犯はキミだよ!清水美春さん!」

 

僕は右手の指を突きつけて、探偵が犯人を指差すようにして清水さんに突きつける。

清水さんは足を半歩退いて右手をポケットに仕込ませていた。

 

「今ここで豚野郎を始末すれば・・・・・・」

 

僕の耳にそんなことを言う清水さんの声が聞こえてきた。

 

「死になさい、豚野郎!」

 

「ふっ!」

 

ポケットから抜き出して、僕に向けるスタンガンと折り畳みナイフを紙一重でかわす。

 

「このっ!」

 

「ふっ!ほっ!っと!」

 

「豚野郎の分際で!」

 

「よっと!」

 

清水さんの攻撃はあまりにも遅い。

海未のお父さんの攻撃はもっと速く鋭い。

海未のお父さんは園田流の師範代だから当然と言えばそうだが。それと比べて清水さんの攻撃はあまりにも遅い。

僕はまず突きつけてきたスタンガンを横に避けてからはたき落とし、斬りつけてくるナイフの握る左手首を抑え、ナイフを奪い取る。

 

「は、離しなさい!この豚野郎!誰か!誰か来てください!」

 

スタンガンとナイフを奪い、清水さんの両手を背中に持ってこさせ動けないよう両手首をきつく握る。すると、清水さんがそう叫んだ。

清水さんの叫び声を聞いてかそこへ。

 

「なにをしている!」

 

呼んでおいた西村先生が部屋に入ってきた。

タイミングを見計らって入ってきてくださいとは言ったが、ナイスタイミングだ。

 

「に、西村先生!た、助けてください!この人に襲われました!」

 

「なに?どう言うことだ吉井、説明しろ」

 

「はい。西村先生、今回の盗撮犯及び僕への脅迫状の送り主は清水さんです。そして、清水さんにそこのスタンガンと折り畳みナイフで襲われましたので、取り押さえました」

 

僕は清水さんの両手首を離して、西村先生に話す。

 

「ほう。その証拠は?清水が二つの犯人だと言う証拠は」

 

西村先生が腕を組ながら僕に聞いてきた。

僕は西村先生を見てから、部屋中に聞こえるように呼んだ。

 

「もういいよ、恵衣菜、零華。出てきて」

 

「は~い」

 

「うん」

 

「なっ!?」

 

僕の声に、今まで隠れていた恵衣菜と零華が録画モードのカメラとボイスレコーダーを持って、僕の隣にやって来た。

 

「西村先生、明久くんの言うことは真実です。今回の脅迫犯と盗撮犯は清水三春さんで間違いありません。そして、明久くんは清水さんに襲われました」

 

「証拠はこのカメラとボイスレコーダーです。確認してください」

 

恵衣菜と零華はそれぞれ手にするカメラとボイスレコーダーを西村先生に手渡す。

 

「うむ」

 

西村先生は頷きながら受け取り、すぐさま確認した。

カメラとボイスレコーダーには僕と清水さんのやり取りが全て映って、録音されていた。

それを確認した西村先生は顔を険しくして清水さんを見た。

 

「確認した。吉井妹と姫宮の言う通りみたいだな。大丈夫か吉井兄」

 

「はい、問題ありません」

 

「そうか。さて、清水」

 

西村先生に名を呼ばれ、清水さんは身体をビクッと震え上がらせた。

 

「このカメラとボイスレコーダーを確認したが・・・・・・何か言い分はあるか?」

 

「それは、そこの豚野郎に脅されて言われたんです!美春はなにもしてません!」

 

往生際が悪いことこの上ない。

清水さんは全てを僕のせいだとするみたいだ。

けど、そろそろ僕を豚野郎って言うの止めといた方がいいと思うけど。だって、隣の恵衣菜と零華からすごい怒りのオーラが見えるから。

 

「これだけの物的証拠があるのにもか?」

 

「はい!」

 

「ハァ・・・・・・清水、おまえいい加減にしろよ?」

 

「っ!」

 

「盗撮だけでも悪いというのに、さらに脅迫、無関係の人への盗撮行為、そして吉井兄への殺人未遂・・・・・おまえのやっていることは明確な犯罪だ!それでもまだシラを切るか!恥を知れ!」

 

西村先生はかなりお怒りみたいで、いつも以上に声が大きい。するとそこへ。

 

「西村先生?どうかしましたか?」

 

「高橋先生か」

 

零華のクラスの担任で学年主任でもある高橋先生が入ってきた。手に書類を持っていることから何かの作業をするためにここを通ったのだろう。

西村先生は高橋先生に何があったのか事情説明をした。

 

「なるほど、そういうことですか」

 

「ええ」

 

「吉井くん、怪我はありませんか?」

 

「大丈夫ですよ高橋先生」

 

「そうですか、良かったです。さて、清水さん、貴女にはこれから話を聞かせてもらいます。よろしいですね」

 

「・・・・・・・・・・」

 

さすがの清水さんも教師二人には不利だとわかったのか大人しく頷いた。

 

「では、西村先生あとは・・・・・・」

 

「ちょっと待ってくれますか高橋先生、西村先生」

 

「ん?どうし・・・た・・・・・?姫宮、吉井妹・・・・・?」

 

「ど、どうかしましたか?」

 

西村先生と高橋先生の声に怯えが入っているのを感じた僕は、すぐさま恵衣菜と零華を見る。

すると、案の定二人の眼はハイライトが灯ってなかった。表情は笑っているが眼は笑ってない。

 

「少し清水さんとO☆HA☆NA☆SHIさせてください」

 

「恵衣菜ちゃんの言う通り、少しだけお願いします」

 

「あ、ああ、わかった」

 

「わ、わかりました」

 

教師である西村先生と高橋先生を脅えさせるとは、よほど本気で怒ってるみたいだ。

その二人へ僕は一言。

 

「二人ともやり過ぎないようにね」

 

そう言って西村先生と高橋先生とともに空き部屋から出た。

そしてその数十秒後――――――

 

 

 

 

 

 

『キャァァァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

 

 

 

 

 

館内中に清水さんの悲鳴が響き渡った。

だが僕は清水さんに同情をしなかった。自業自得だからね。

その数分後

 

「お待たせしました西村先生、高橋先生。あとお願いします」

 

恵衣菜と零華がスッキリしたような顔付きで出てきた。

中を西村先生と高橋先生と見ると、中には白くなった清水さんが横たわっていた。まるで屍のようだ。

 

「お、おう。了解した二人とも」

 

「で、では、吉井くんたちは部屋に戻っていてください。お風呂は時間がありませんのですみませんが部屋のを、使ってください」

 

「わかりました。では私たちはこれで」

 

「失礼します」

 

西村先生と高橋先生が言い終えると、二人は仲良く上に繋がる階段へと歩いていった。

 

「おい吉井」

 

「はい」

 

「死んでないよな?」

 

「た、多分」

 

西村先生が白くなって横たわっている清水さんをみて僕にそう聞いてきた。

 

「と、とりあえず清水さんを指導室に運びましょう、西村先生お願いします」

 

「ああ」

 

「じゃあ僕はこれで」

 

「うむ。件のことは明日話すがいいか?」

 

「わかりました」

 

「あ、吉井くん、明日学園長が来るらしいんですが、その時学園長が吉井くんと姫宮さんに話があるみたいです」

 

「学園長が?」

 

「はい」

 

「わかりました。恵衣菜にも伝えておきます」

 

「お願いします」

 

僕は西村先生と高橋先生に挨拶をし、恵衣菜と零華の後を追っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4階 401号室

 

 

「ごめん遅くなった」

 

西村先生と高橋先生と話していたからか少し遅くなった僕は、部屋に入ると二人にそういった。

 

「ううん、私たちも今部屋に着いたばかりだよ」

 

「そうだよお兄ちゃん」

 

「恵衣菜、零華。二人ともありがとう助かったよ」

 

「いいよ、私もかなり怒っていたし」

 

「私もだよ。だから気にしないでお兄ちゃん」

 

「うん。あ、恵衣菜、明日お祖母ちゃんが来るんだけど、僕と恵衣菜に話があるみたい」

 

「え?カヲルお祖母ちゃんが?」

 

「うん」

 

「わかったよ」

 

僕は高橋先生に伝えられたことを恵衣菜に伝えた。

恵衣菜と零華は少し驚いていたがそう返してきた。

 

「さて、お風呂だけど僕は後から入るから二人とも先にどうぞ」

 

僕が二人にそう言うと。

 

「え?明久くんも一緒に入るんだよ?」

 

「そうだよお兄ちゃん。朝そう言ったじゃん」

 

「ほ、本気だったんだ」

 

朝の事を忘れてなかった二人はすぐに着替えの準備をしてお風呂場へと、僕も連れて行った。ちなみに僕の着替えは零華がいつの間にか用意していた。

さすが僕の最愛の妹、用意が早いことだ。

さすがに服を脱ぐのは一緒ではなく恵衣菜と零華が先で、僕は二人が終わってから脱いだ。

恵衣菜と零華が少し残念がっていたけどどうしてだろう?

 

「うわぁ~」

 

お風呂場は広くもなく狭くもなく丁度いい大きさだ。

そして、奥には小さいが露天風呂へと続く扉があった。

お風呂場で手早く髪と身体を洗い終え、僕は露天風呂へと向かった。

途中零華から洗ってあげようか、と言われた。さすがに僕もそれはと、引いたが結局零華に背中を洗ってもらうことになった。昔はよく二人で洗いっこしていたためなんか懐かしかった。

 

「うわぁ~、きれいだね」

 

露天風呂へ来た僕は露天風呂を見てそう呟いた。

露天風呂は屋根がなく、星が見えた。

 

「朝も綺麗だけど夜はもっと綺麗だね」

 

「うん。都会とは違って星がよく見えるよ」

 

そこへ、恵衣菜と零華が僕の隣に入り言った。

 

「あの、二人とも近くない?」

 

「お風呂なんだから当然だよお兄ちゃん♪」

 

零華はそう言うとさらに近づき、僕の肩に頭をコテンと乗っけた。

 

「あ、零華ちゃんズルい。じゃあ私も~」

 

零華に続いて恵衣菜も僕の肩に頭をコテンと乗せた。

そんな二人に僕は苦笑しながらも気恥ずかしさに頬を赤らめた。二人はそんな僕をよそに笑顔で僕に抱き付いてくる。

 

「あのね二人とも、ここ家じゃないんだけど?」

 

「んー、そうだけど、お兄ちゃんとこうしてお風呂入るのって久しぶりだから」

 

「だね~。昔はよく穂乃果ちゃんたちも交えて入ったね~。その度に明久くん紅くなっていたね」

 

「そ、それはそうでしょうが」

 

僕は視線をずらして二人にそう答えた。

 

「・・・・・・ずっとこのままの生活が続けばいいな」

 

「そうだね・・・・・・」

 

「うん・・・・・・」

 

僕は右手を空に伸ばしてそう呟いた。

願わくば僕らの何気ないこの日常が、ずっと続きますように。そう星々に願いを込めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恵衣菜と零華と久しぶりに一緒に入り終えた僕は、余りの気恥ずかしさにテラスに面する椅子に座って星を眺めていた。

ただ何もしないでお茶を飲みながら星を見上げている。

するとそこへ。

 

「ん?電話?」

 

カップとソーサーの置いてあるテーブルから、僕の携帯に着信音が鳴った。

手に取って発信者を見ると。

 

「絵里から?」

 

掛けてきたのは絵里だった。

 

「もしもし?」

 

僕は椅子から立ちあがり腕をテラスの冊子に乗せて電話を繋いだ。

 

『もしもし、明久?私だけど、今ちょっといいかしら』

 

「どうしたの、こんな時間に?」

 

『明久にちょっと相談があるのよ』

 

「相談?僕に?」

 

『ええ』

 

「相談ってなに?」

 

『実は・・・・・・μ'sはラブライブ出場を止めにしようと思うの』

 

「ラブライブの出場を?」

 

『ええ。学園祭のあと理事長に言われたの。無理しすぎたんじゃないか、って。こんな事態を招くためにアイドル活動をしていたのか、って』

 

「なるほどね」

 

かおりさんなら言いそうだ。

かおりさんは母さんと同じで子供が大切だからね。それも学園の理事長ならさらにその責務は大きくなる。

 

「穂乃果にこの事は?」

 

『まだよ。明日か明後日に伝えようと思うの。熱が下がったみたいだから』

 

「そう。よかった」

 

『・・・・・・どうしたらいいと思う?』

 

「・・・・・・ごめん、絵里。それについて僕は何も言えない。それを決めるのは絵里たちだから」

 

『・・・・・・そう、ね。ごめんなさい、いつもあなたに頼ってしまって』

 

「ううん、気にしないで。僕や恵衣菜、零華はμ'sのマネージャーみたいなものなんだから」

 

『フフッ。もう、マネージャーでいいんじゃないかしら?』

 

「ハハッ。それについてはまた今度ね」

 

『ええ。明日海未たちと相談して決めたらまた連絡するわ』

 

「うん、わかった」

 

『それじゃあ、お休みなさい』

 

「うん、おやすみ」

 

僕は絵里にそう言うと、スマホの通話を切り画面を見た。スマホの画面に映る時間は23時を少し過ぎていた。

 

「あと、二日・・・・・・か」

 

僕はそう呟いて部家に入り、恵衣菜と零華と一緒に寝た。というか、右から零華、僕、恵衣菜なのだが、いつの間にか零華と恵衣菜が僕の布団に潜り込んでいた。

そして強化合宿二日目が過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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次回 『強化合宿三日目』 Let GO to The NextStory!
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