『強化合宿三日目の日誌を書きなさい』
解答
吉井明久
『昨日に引き続き大変な一日だったです。でも、リラックスできたりもしたので良かったなと思います』
教師コメント
『ほんと大変な日ばかりですね。リラックス出来るのは良いことです、これからもリラックスをよくしてください』
姫宮恵衣菜
『三日連続で大変とは思わなかったです。けど、夜は明久くんや零華ちゃんといられるのでゆっくりできて良かったです』
教師コメント
『大変な三日間でしたね。夜は自分の時間が取れて良かったですね』
吉井零華
『三日連続で大変でした。リラックスできたのは良いですが強化合宿本来の目的があまり出来なかった気がします』
教師コメント
『私も吉井さんの文に同意します。ほんと大変な三日間でしたね』
~明久side~
「くたばりなさい豚野郎!」
「さっさと死にやがれや吉井ィ!!」
「死になさい!」
「殺す殺す殺す!」
「はぁ。なんでこうなったんだっけ、零華」
「清水美春を擁護する男子からの暴動です」
「あと、嫉妬とかからだね」
「はぁ、学園長もよく考えたな~」
清水さんをはじめとしたAクラスと特定の男子生徒を除いた男子の召喚獣から、僕、恵衣菜、零華は攻撃されていた。
「ほんと、なんでこうなったんだろ?」
僕は半日前の事を思い出した。
「学園長、なにかありましたか?」
「明久、ここは完全防音だから何時ものでかまないさね」
「わかったよお祖母ちゃん」
朝食のあと、零華と分かれた僕と恵衣菜は西村先生に言われ、学園長・・・・・お祖母ちゃんがいる、4階の会議室らしき部屋に来ていた。
「来週からの音ノ木坂のことなんだがね」
「うん」
「二人には向こうにいる間は召喚獣の操作などの授業が入った際は率先してやってほしいさね」
「別にいいけど、それだと授業は?」
「授業はもちろん受けてもらうさね。但し、今の音ノ木坂のクラス編成は三年が3クラス、二年が2クラス、一年が1クラスという現状さね」
お祖母ちゃんはクリアファイルに入った資料を取り出して僕らに渡して言った。
「でも、夏休み前ってことは約一ヶ月半で召喚獣の操作を教えるってこと?」
「そうさね」
「カヲルお祖母ちゃん、そうなると一学年全クラスを同時に教えるの?」
「そうなるね。一応二人には向こうにいる間は教師と同じ召喚許可が出来るさね」
「う~ん、でも僕と恵衣菜二人でか~」
「音ノ木坂の先生にも教えてもらったら良いけど・・・・・・」
「まぁ、なんとかなるかな?」
「やるだけやってみようか」
「すまないね。それとかおり理事長から前日の日曜に来てほしいのと、初日の挨拶と召喚獣の模擬戦をお願いしたいって連絡があったさね」
「了解だよ」
「はい」
「本当なら土曜辺りに話そうと思ったんだけど生憎その日は予定が入ってしまってね」
「大丈夫だよお祖母ちゃん」
「そうですよ」
「そうかね?なら助かるさね」
そのあと事細かに話し、来週からの音ノ木坂について話終えた、そのときだった。
"コンコン"
『学園長、西村です』
「入りな」
「失礼します」
西村先生がやってきた。
「どうしたさね西村先生?」
「それが、清水美春を始めとする一部の男子生徒が暴動を起こしました」
「はい?」
「へっ?」
「えっ?」
僕らは同時に間の抜けたような返事をしてしまった。
「もしかして昨夜のことですか西村先生?」
「ああ。自分は無実だと清水が言い、それに便乗してFクラスの男子生徒、一部を除き、他クラス、Aクラス以外、の男子生徒と暴動を起こした。まあ、一部を除いてだが」
「・・・・・・どうします学園長?」
僕は口調を直してお祖母ちゃん・・・・・・学園長に聞く。
「はぁ。西村先生放送室は使えるさね?」
「できます」
「なら、いいさね」
学園長はそう言うと西村先生を連れて部屋から出ていった。
出ていくときに見た学園長の表情が何かを企んでいることを僕は見逃さなかった。
「ねぇ、明久くん」
「なに恵衣菜?」
「私なんとなく嫌な予感がするんだけど」
「うん、同感。お祖母ちゃん、何か企んでいるような顔してた」
恵衣菜とそんな会話していると。
"ピンポンパンポーン"
『あー、ごほん。全生徒に告げるよ。今すぐ一階の食堂に集まりな。以上さね』
"ピンポンパンポン"
スピーカーから学園長の声が聞こえてきた。
「取り敢えず食堂に行こうか」
「うん」
僕と恵衣菜は受け取った資料を部屋に置いてから、一階の食堂に向かった。
一階 食堂
「全員集まったさね」
食堂に着くと、学園長が整列して並んでいる生徒を前にそう言っていた。
「さて、集まってもらったのは他でもない。お前たちにはこれからチーム対抗試験召喚戦争をやってもらうよ!」
「チーム対抗試験召喚戦争!?」
僕は学園長のその発言についツッコんだ。
よく見ると、他の人も驚きの表情を出している。
「学園長」
「なにさね吉井兄」
「チーム対抗試験召喚戦争とは何をするのですか?」
「それを今から説明するさね。この試験召喚戦争はそれぞれ二チームにわかれて行うさね。それぞれ、リーダーは、二年Fクラス吉井明久と二年Dクラス清水美春がやるさね、これについては異論は認めないよ」
「なっ!?」
学園長の言葉に清水さんは驚愕の表情を出した。
周囲ではざわめきが起きてる。
「両チームとも人数の制限はないさね。付きたいと思う側に付きな。それとルールは通常の試験召喚戦争と変わらないよ。どちらかのリーダーが討ち取られたらそのチームの負けさね」
学園長はそう言うと僕らを見渡し、
「何か質問はあるかい」
そう言った。
周囲を見ると誰も手を上げずにいた。
それを見た学園長はうなずき、
「なら、今から二時間後の午後13時から始めるよ。それぞれ自陣の本陣は、吉井明久のところはこの食堂、清水美春の方は三階の自習室が本陣さね。それまでにどちらかの陣地にいな」
学園長はそう言うと西村先生と変わった。
「学園長からあったように今から二時間後の13時から始める。それぞれ移動しろ。あと、それぞれの陣地にいる教師には加入する自身の名前を言うように。では、各自行動に移れ!」
西村先生の締めで清水さんは食堂から出ていった。
そして相次いで人が食堂から出ていった。
「え~と、僕のところに残ったのは、恵衣菜に零華、雄二、霧島さん、恭二、秀吉、康太、友香さん、久保くん、須川くん、横溝くん、エレンさん、桜咲さん、木下さん、天野さん、工藤さん、佐藤さん、玉野さん、岩下さん、菊入さん、平賀くん、三上さん、中林さんたちだね」
僕は食堂に残った人たちを見て言う。
大抵の男子生徒が出ていったに対し、こっちはほぼ全ての女子生徒と一部の男子がいる。
姫路さんと島田さんは向こう側に付いたみたいだ。
「どういう風に戦う?」
「う~ん・・・・・・雄二、なんかある?」
「あー、そうだな・・・・・・・。相手の戦力にもよるがある程度の人数に分けて攻略するか、もしくは・・・・・・・」
「もしくは?」
「明久たちが一気に殲滅させる」
雄二が真顔で僕と恵衣菜、零華を見ていった。
「え?」
「なるほど~」
「確かに」
恵衣菜と零華は納得したようにうなずき、他の人たちもあぁ~、という感じだった。
なんか不服。
「じゃ、班ごとに分かれて闘おう」
「そうするか」
そのあと僕らは班分けについて話し合い、15分後それぞれ班ごとに分かれた。
「僕、恵衣菜、零華はこの場で待機で・・・・・・」
「俺のところは秀吉や久保を初めとした男子の部隊だな」
「・・・・・・私のところはBクラスとEクラスの混成」
「わたしのところはCクラスとDクラスね」
「Aクラスは各それぞれに分かれてだね」
それぞれの部隊長は雄二、霧島さん、木下さんの三人だ。三人の副官は雄二のところは恭二が、霧島さんのところは友香さんが、木下さんのところは中林さんがとることになっている。Aクラスは各三部隊に混成して入れてる。そして、
「・・・・・・俺のところは諜報だな」
康太が部隊長で副官が工藤さんの率いる十人程の部隊は諜報部隊だ。
「さてと、それじゃ時間十分前まで各自自由にしていて」
僕が締めにそう言うと、その場の全員がうなずいたり返事を返したりして食堂から出ていった。
開始時間十分前 食堂
「・・・・・・・・・・」
「なあ、明久」
「・・・・・・・・・・」
「明久くん」
「・・・・・・・・・・」
「兄様」
「・・・・・・・・・・あ、ごめん三人とも。どうしたの?」
「その、もうすぐ始まるよね」
「え?うん、そうだね」
「けど・・・・・・」
零華たちは食堂に集まった人たちを見渡す。
「人数少くないか?」
「そう言えば・・・・・・」
雄二の言う通り、女子は全員いるみたいだが男子は数が少なかった。
「どうしたんだろ」
僕は心配して言うなか思考では、まさか妨害?、と思っていた。
するとそこへ。
「・・・・・・明久、緊急事態」
血相を抱えた康太が焦ったようにきた。
「どうしたの康太」
「・・・・・・相手側の妨害でこっちの男子の6割が行動不能になった」
「えぇっ!?」
「やっぱりか」
「・・・・・・あと、脅されたりして参加できない女子も多数いる」
「これはさすがに・・・・・・」
「冗談じゃすまされないね」
「ああ。どうする明久」
康太の報告にその場の全員が僕に視線を移した。
「・・・・・・・・・・僕が出て闘うよ」
僕は周囲を見て、少し考えてから言った。
「今の時点で参加できない人はどのくらい?」
僕は全員に聞こえるように言った。
すると、手を挙げたのは全体の7割。男子も女子も半々だった。
「ありがとう。みんなはここの防衛して待機していて」
「ってことは明久、おまえ・・・・・・」
「うん・・・・・・。僕が全員相手する」
「明久くん、私も手伝うよ」
「兄様、私もです」
「お願い恵衣菜、零華。雄二はここの指揮をお願い」
「わかった。教師にも伝えておく」
「お願い」
雄二にこの場のことをお願いすると、戦争開始の鐘の音がなった。
「行こうか恵衣菜、零華」
「はい」
「うん」
僕と恵衣菜は雄二たちに残りを任せて、三階の敵本陣へと進行を始めた。
3階
「さてと、始めようか恵衣菜、零華」
開始時間して5分後、僕は高橋先生と共に3階の敵本陣に来ていた。
「そうだね明久くん」
「そうしましょう兄様」
「高橋先生召喚許可を」
「は、はい。承認します」
僕の言葉に、どこか怯えた感じの声で高橋先生が許可を出した。
そして高橋先生を中心にフィールドが展開される。
展開されたフィールドの科目は―――
「「「
総合科目
Fクラス 吉井明久 10174点
姫宮恵衣菜 9986点
Aクラス 吉井零華 9871点
"バタン!"
扉を開け、中に入った僕らは―――
「さあ、始めようか僕らの・・・・・・」
「始めましょう私たちの・・・・・・」
「始めようか私たちの・・・・・・」
「「「―――試召戦争という名の"
召喚獣を前に出して部屋の全員に聞こえるように言い放った。
「くっ!こうなったら・・・・・・全員召喚してそこの豚野郎を殺しなさい!」
『『『『『
Fクラス 男子×41 平均 980点
Eクラス 男子 平均 1570点
Dクラス 男子 平均 2200点
Cクラス 男子 平均 2860点
Bクラス 男子 平均 3310点
Dクラス 清水美春 2371点
Fクラス 島田美波 2084点
姫路瑞希 4446点
僕らの声のあとにその場にいた全員が召喚獣を召喚した。そんな中、島田さんと姫路さんの召喚が他の人たちより遅かったのが気になり二人を見ると、二人とも何故か困惑したような表情で、清水さんと僕らを見ていた。
「いくよ二人とも」
「うん」
「はい」
すでに僕らの周囲を多くの召喚獣が囲んでいる。
僕らは互いの背を守るように三角の陣形を取っている。
そして僕らは同時に腕輪を1つ発動させた。
「
「
「
僕は右に剣、左に銃を。恵衣菜は弓を。零華は槍を。
それぞれ遠距離戦闘タイプに武器を持ちかえる。
「総員!あの豚野郎を殺しなさい!」
『『『『『うおおおおおおおおおおお!』』』』』
「くたばりなさい豚野郎!」
「さっさと死にやがれや吉井ィ!!」
「死になさい!」
「殺す殺す殺す!」
清水さんの声に召喚獣が僕らに武器を構え殺到してきた。
「くらいなさい!」
恵衣菜の召喚獣が弓を上に向け、矢を上空に放った。放たれた矢は天に昇り、そこから分裂して雨のように周囲の召喚獣に降り注いだ。
そしてさらに、
「天かけ抜き煌めきたる星々よ、散りばめし穹から降り注ぎたれ、罪有りし者に鉄槌を。審判の刻、いま来たれり!―――
零華の詠唱魔法でさらに召喚獣を攻撃する。
恵衣菜の矢は属性付与してないため普通の矢だが、数は多い。これで動けない召喚獣が出来たところに零華の魔法攻撃による上空からの追撃。
どっちも広範囲に渡って放たれる攻撃だ。
『『『『『うわああああああああああ!!』』』』』
「はぁ。なんでこうなったんだっけ、零華」
「清水美春を擁護する男子からの暴動です」
「あと、嫉妬とかからだね」
「はぁ、学園長もよく考えたな~」
僕はいまの攻撃した惨状跡地を見て呟く。
Fクラス 男子×10 戦死
Eクラス 男子×18 戦死
Dクラス 男子×15 戦死
Cクラス 男子×7 戦死
二人の攻撃でかなりの人数が戦死した。
「戦死者は補習~~!!」
そしてそこに西村先生が来た。
「あ、西村先生、10分以内に終わるので戦死者はその場にいさせてください。聞きたいことがありますので」
「お、おう、吉井兄がそう言うなら・・・・・・」
西村先生は何故か高橋先生と同じように怯えた感じで僕の言葉にうなずき、高橋先生の隣に立った。
すると。
「高橋先生」
「なんでしょう西村先生」
「吉井兄なんか怒ってませんか?」
「奇遇ですね、私もそう思います」
そんなことをいっている声が耳に入った。
別に怒ってるつもりはないんだけどな~。
「さてと、そろそろ僕も闘おうかな」
右手に片手剣、左手に銃を持ち、突っ込んできた召喚獣の1体に銃を撃って戦闘不能にさせ、左右から攻撃してきた召喚獣を防ぐ。右からのハンマーの攻撃を片手剣の腹で受け止め、左からの短剣を銃の柄部分で受け止める。そして銃の持ち手の力を緩め、短剣の軌道をずらさせるのと同時に銃を上空に放り投げ、すぐさま背中からもう1つの片手剣を抜き召喚獣の胴体を二分割にし、右の召喚獣も同時に斬り払う。召喚獣二体を戦死させ、双剣を地面に突き刺し、懐からもう一丁の白銀の銃を取り出し、上空に放り投げた黒金の銃をジャンプして左手に掴み、空中で回転連続で撃ちまくる。
『『『ぐわぁぁあああああああ!!』』』
「―――
着地した召喚獣に僕は小声でボソッと呟いた。
僕が考えた範囲殲滅攻撃だ。
弾丸の
Eクラス 男子×15 戦死
Cクラス 男子×7 戦死
Bクラス 男子×9 戦死
これで20人以上戦死させた。
残りはリーダーの清水さんや姫路さん、島田さんを合わせて全体の三分の一。
「これも使おうかな。―――
僕はもう1つの腕輪を発動させ、右手の白銀の銃を敵の召喚獣に向けて構える。
「属性付与、
僕の声に続いて白銀の拳銃の砲口に複雑怪奇なピンク色の魔方陣が現れる。その魔方陣は徐々に大きくなっていき、銃の砲口の三倍ほどの大きさで止まった。
「恵衣菜、零華、そこ避けて!」
「「!!」」
「いくよ。―――撃ち放て―――スターライト・ブレイカーー!!」
僕の声とともに恵衣菜と零華の召喚獣は左右に避け、僕の召喚獣は白銀の拳銃のトリガーを引いた。そこから出たのた銃弾ではなく、ピンク色ビームだ。僕は事象改変で銃弾をエネルギー弾にし、それを増幅。属性付与で付与し事象改変で"ある"ということにしてそれを撃ち放つ。それがいま出たピンク色のビームレーザーだ。まあ、
『『『な、なんだとぉおおおおおお!』』』
これによりさらに数を減らし残りは全体の四分の一。約30人以下にまで減った。
「っく!」
僕の右手に一瞬鋭い反動が静電気のように走った。リバウンドが来たみたいだ。
「うわぁ・・・さすがにこれは」
「兄様、あの魔法ってもしかして・・・・・・あれ、ですか?」
「ん?あ、うん、そうだよ。さてと続けていこうかなって言いたいけど・・・・・・」
残りは殆んどがFクラスだ。
BからEクラスまではさっきの『スターライト・ブレイカー』や『降り注ぐ弾丸の雨』や恵衣菜、零華の攻撃で全滅していた。
「この豚野郎の分際で・・・・・・あなたたちあの豚野郎を殺しなさい!」
『『『『うおおおおおおおおおおお!』』』』
清水さんの声で残りのFクラス全員が僕に向かって召喚獣を突っ込ませてきた。
「明久くん、あと任せてもいい?」
「うん、あとは任せて二人は後ろに下がってて」
「はーい」
「兄様、気をつけてくださいね」
「任せて♪」
僕は恵衣菜と零華を下がらせ、召喚獣に指示を出す。
召喚獣は二丁拳銃を懐にしまい、左右横に突き刺していた双剣を抜き構える。
「くたばれ吉井!」
「死ねやコラァ!」
「殺す!」
「ヤッチャウヨー!」
一部変な人がいるが気にしない。
僕は双剣を構え迫ってきたFクラスの召喚獣を見据える。そして・・・・・・・
「―――ハッ!」
一瞬で残りのFクラス全員の召喚獣を幾重にも斬り裂いた。事象改変を使って、数秒を一瞬に凝縮して攻撃したのだ。具体的にいうならば、時間が止まり、自分だけが動けるなか幾重にも斬り、時間が動き出したのと同時に斬られたと言うことが認識されるということだ。
まあ、僕がしたのは時間停止ではなく高速移動による連続斬りなのだが。
すると、清水さんが騒ぎ出した。
「そ、そんなありえません!たった三人なのに百人以上いるわたしたちを10分もかからずに倒すなんて!ひ、卑怯です!しかもその点数カンニングしたに決まってます!」
「卑怯?それって僕たちのチームの人を行動不能にしたり、脅したりして参加させたりしないことじゃないかな?」
「そ、それを美春たちがやったという証拠はあるんですか!」
「脅された人たちに聞けばわかると思うけど?まあ、とにかくさっさと終わらせようと・・・・・・ねっ!」
「なっ!?」
「これで―――終わり!」
僕は一瞬で召喚獣を清水さんの召喚獣に肉薄させ、次の瞬間には四肢を断ち切り点数を0にした。
「そこまで!この試召戦争吉井明久側の勝ちだ!」
清水さんの召喚獣が点数が0になり消えたのを見て西村先生が言った。
「そ、そんな・・・・・・」
清水さんはその場に膝をつき、信じられないという風に顔をうつむかせた。
「ところで姫路さんと島田さんの二人は参加しなかったみたいだけど・・・・・・なんで?」
僕は疑問に思っていた事を隅っこで佇む二人に聞いた。
「あ、そ、その・・・・・・」
「う、ウチらは、その、別に・・・・・・」
「まあ、僕にはどうでもいいけど。さて、清水さん」
「な、なんですか豚野郎」
僕はうなだれたままの清水さんに視線を向ける。
「聞きたいことがあるんだけど・・・・・・」
そういうと僕は西村先生に視線を向ける。
「西村先生」
「なんだ吉井兄」
「雄二から聞いたかと思いますが、僕らの方のチームメンバーを行動不能にしたり脅したりしたのは誰か聞きましたか?」
「ああ、聞いたぞ」
西村先生は僕の言葉に重々しくうなずいた。
「どういうことです?」
「高橋先生、実は・・・・・・・・・・」
僕は手早く事細かに高橋先生に話した。
「と言うわけです。それで西村先生」
「ああ。清水、全員お前に脅されたと言っていたぞ。行動不能に関してはFクラスの男子を使ったみたいだがな」
「っ!」
「さて清水さん?これでもまだ言い訳するのかな?」
僕はにこやかに清水さんに聞く。
そんな中視界の端に写った姫路さんと島田さんが怯えているのが見えた。
「そ、それは・・・・・・!」
「し・み・ず・さ・ん?」
「ヒィッ!」
「さあ、言ってくれるよね?清水さん?」
「あ、あぁぁぁあああ・・・・・・」
清水さんは僕の顔をみて怯えたように後ずさった。
「言っとくけどキミたちもだからね?」
僕は知らん顔しているFクラス男子ににこやかに言った。
「西村先生、高橋先生」
「あ、ああ」
「は、はい」
「後の事よろしくお願いしますね。僕らは戻りますので。あぁ、それとそこにいる二人は部屋に戻しても構わないかと、特になにもしませんでしたし」
「わ、わかった」
「わ、わかりました」
「それじゃ恵衣菜、零華、戻ろうか」
「うん」
「ですね」
僕らは後の事を先生方に任せ、一階の食堂に戻ることにした。
その際、西村先生も高橋先生も含めてその場にいた全員が僕らを見て怯えていた。なんでかな?
数時間後
あの後、その場にいたFクラス男子は先生方に連れられて補習室に連行された。清水さんに関しては特別補習室に連れて行かれたそうだ。
あの試召戦争で今日の日程はすべて終わりで、そのため
残りの時間は自由に過ごしていていいとのことだ。
もちろん召喚獣の操作練習や、決闘も先生に申請し許可さえもらえれば可能だ。もちろん合宿内の敷地内ならば外に出てもいいと学園長から全員に通達済みだ。なんでも清水さんの処遇に関して会議しなければならないとか。
「ん~、今日で合宿も終わりか~」
僕は部屋の中で伸びをして言った。
あのあと僕は雄二たちに話し、学園長や先生方から通達され自由時間になったあと、僕は恵衣菜と零華と敷地内の外に出て草地で横になって時間を過ごした。
そして夕食食べ、お風呂に入り終わり部屋で二人とのんびりと過ごしていた。
「だね~」
「ですね。色々とあって疲れました~」
「アハハ」
「お兄ちゃん、頭撫でてくれる?」
「うん、いいよ」
膝の上に乗った零華の頭を、僕は優しく撫でた。
「ふにゃ~。気持ちいいです~」
「相変わらずのブラコンだね零華ちゃん」
そんな零華に恵衣菜は苦笑しながら言う。
すると、そこへ。
「あれ?明久くん、電話来てるよ」
「え?あ、ホントだ。ごめん零華、ちょっといい」
「はーい」
僕は立ちあがりテラスの方に移動した。
テラスから見える夜の星空は満天に輝いていた。
スマホを見ると掛けてきたのは昨日と同じ絵里だった。
「もしもし?どうしたの絵里?」
『こんばんわ明久。今いいかしら?』
「大丈夫だよ。もしかして・・・・・・昨日の件?」
『ええ・・・・・・』
「それで、話し合った結果は」
『話し合った結果・・・・・・今回、私たちはラブライブを・・・・・』
「うん・・・・・・・・・・」
『――――出場しないことに決めたわ・・・・・・』
次回 『強化合宿最終日』 Let GO to The NextStory!