バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

50 / 84
第Ⅵ門 これから・・・・・・

 

~前回の奏で繋ぐ物語~

 

 

絵里)穂乃果のまさかのμ's脱退申告!?。ことりが留学することを聞いた私たちは、ことりを送るためにμ's9人、最後のライブをしようと考え付いた。けど、穂乃果の答えはμ'sを、スクールアイドルを辞めるという言葉だった。それにより、私たちμ'sは活動休止に。私たちはこれからどうしたらいいのかしら・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~明久side~

 

 

穂乃果のスクールアイドルを・・・・・・μ'sを辞める宣言。

そして、海未の涙と怒りのあった日の朝から数日後の放課後。海未は穂乃果に声もかけずに一度穂乃果を見ただけで、そのまま弓道部に行ってしまった。そして、穂乃果はただ黙々と帰る支度をしていた。

その姿を見ながら僕と恵衣菜は穂乃果の友達のヒデコ、フミコ、ミカと話していた。

 

「まだ穂乃果落ち込んでるの?明久君、恵衣菜ちゃん」

 

「うん・・・・・・」

 

「そうみたい・・・・・・・」

 

「なんかスクールアイドル辞めたのって海未ちゃんたちとケンカしたのが原因らしくて・・・・・・」

 

「そうなの?」

 

「まあ・・・そんなところかな・・・・・・」

 

「ことりちゃんも留学の準備でずっと休んでるしね」

 

「それで、海未ちゃんたちと全然話してないのか・・・」

 

「実はそれでヒデコたちにお願いがあるんだ」

 

「なに」

 

「穂乃果を元気付けてほしいんだ。さすがに僕らじゃ穂乃果を元気付けられないから・・・・・・」

 

「私たちが・・・?」

 

「うん・・・。頼めるかな・・・・・・?」

 

「もちろんよ。こういう時こそ私たちがやらないとね」

 

「そうだね」

 

「うん」

 

「ありがとう、ヒデコ、フミコ、ミカ」

 

「ありがとう、3人とも」

 

穂乃果のことをヒデコたちにお願いし、僕と恵衣菜は理事長室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理事長室

 

 

「失礼します」

 

ノックをして僕と恵衣菜は理事長室に入った。

 

「呼び出しちゃってごめんなさいね二人とも」

 

「大丈夫ですよ、かおりさん」

 

「はい」

 

「それで何かありましたか?」

 

理事長室に入った僕と恵衣菜はかおりさんに呼ばれた理由を聞いた。

 

「二人から見て生徒たちの召喚獣操作はどうかしら?」

 

かおりさんはティーカップに紅茶を淹れて、僕と恵衣菜の前に出すとそう聞いてきた。

 

「そうですね・・・みんな集中力が高くて熱心に取り組んでいますよ」

 

「はい。文月学園でもあそこまで熱心に取り組んでいる生徒は一部だけなので、音ノ木坂の生徒はすごいです」

 

「なるほどね~。まぁ、召喚獣なんて操作したこともなかったから新鮮で楽しいみたいね。もしくは・・・・・・」

 

「?」

 

紅茶を飲みながら片目を瞑って僕を見るかおりさんに僕は同じく紅茶を飲んで疑問符を浮かべた。

 

「今、この学校唯一の男子生徒の明久君を意識しているのかしらね」

 

「へ?」

 

「あー・・・・・・確かに。ありえるかもです」

 

「でしょ?」

 

「はい」

 

「???」

 

かおりさんと恵衣菜の言っている意味が分からず僕はさらに疑問符を浮かべるのを増やした。

そんな僕に恵衣菜とかおりさんは苦笑していた。

 

「なら、再来週辺りから試験召喚戦争解禁しても問題ないかしらね?」

 

「はい、大丈夫かと」

 

「私も大丈夫だと思います」

 

「ええ。それじゃ再来週から召喚戦争を行いましょうか。その際なんだけど・・・・・・」

 

「はい」

 

「明久君と恵衣菜ちゃんは出来れば参加しないでほしいのだけど・・・・・・」

 

かおりさんの言葉を瞬時に理解した僕と恵衣菜は納得したように「あ~・・・・・・」と声を出した。

まあ、予想していた通りなんだけど。

だって僕と恵衣菜が出たら10分以内に戦争終了だし、悪かったら校舎内が半壊ぐらいする可能性がある。まあ、さすがに全壊となるような事は無いと思うけど・・・・・・・。

 

「そうなると僕と恵衣菜は教師陣に回った方が良いですか?」

 

「出来ればそうしてくれると助かるわ。あと、両クラスのサポートもお願いしたいの」

 

「わかりました。恵衣菜もいい?」

 

「うん。もちろん」

 

「ありがとう、二人とも」

 

かおりさんと試召戦争(音ノ木坂学院Ver)を相談してしばらくして。

 

「―――そう言えば・・・・・・来週、ですよね」

 

「ええ・・・」

 

「ことりちゃんの様子は・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

僕と恵衣菜の声にかおりさんはうつむいて首を横に振る。

そのあと、15分くらい相談して僕と恵衣菜は理事長室を後にした。

 

「それじゃ明久くん、私寄るところがあるから先に帰ってるね」

 

「え。あ、うん。わかった。何かあったら連絡して」

 

「うん。それじゃあ後でね」

 

そう言うと恵衣菜は走って校門の方に向かっていった。

 

「・・・・・・海未のところに行こうかな・・・・・・」

 

僕は部活の張り切る声が聞こえてくる校舎内でそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弓道場

 

 

「いるかな海未・・・・・・」

 

僕は弓道場の側に来ていた。

すると。

 

「あら?君は・・・・・」

 

「え?」

 

「吉井君・・・だよね?」

 

声のした方を見ると弓道着を着た女子がタオルで汗を拭いながらこっちを見ていた。

 

「え~と・・・確か3年の紫原 弓美奈(しはら ゆみな)先輩・・・ですよね?」

 

「そうよ」

 

紫原先輩は絵里と同じクラスの女子生徒で理数系の点数が高かった女子だ。

 

「紫原先輩って弓道部に所属してるんですか?」

 

「ええ、一応部長よ」

 

「部長なんですか!?」

 

「ええ。それより、こんな所でどうしたのかしら?誰かを探しているみたいだったけど」

 

「あ、紫原先輩、海未を見ませんでしたか?」

 

「園田さん?園田さんならまだ一人で練習してるわよ?」

 

「一人で?」

 

「ええ。一応部活はもう終わりなのだけど園田さん、まだやるみたいだから。まあ、完全下校時間までに出るのならいいのだけど・・・・・・」

 

「海未・・・・・・」

 

僕が海未のいるであろう弓道場に視線を向けると、紫原先輩が何故かニヤけた顔をしていた。

 

「フ~ン」

 

「あ、あの、紫原先輩?」

 

「なにかしら?吉井君」

 

「どうして僕をじっと見ているんですか?」

 

「いやね、前に絵里が顔を赤くなっているのを見たから、あの絵里が赤面する程なんてどんなのなのかな~って思ったのよ」

 

「へ?」

 

「あらら・・・無自覚・・・」

 

紫原先輩は溜め息をついて僕を見た。

 

「あ、園田さんの事吉井君に任せてもいいかしら?」

 

「あ、はい。いいですよ」

 

「ありがとう~。これが弓道場の鍵だから閉めたら職員室に返却してね」

 

「わかりました」

 

「じゃあよろしくね」

 

鍵を渡すと紫原先輩は手を振って立ち去っていった。

 

「海未は中に居るみたいだね」

 

弓道場の扉を開け中に入ると、そこには弓道着を着た海未が弓の玄を引いて矢をつがえている姿があった。

集中している海未の邪魔にならないよう、静かに中に入り扉を閉める。

 

 

ヒュ!

 

 

海未の構える弓から放たれた矢は奥の的の中心点から少しずれた場所に命中した。

 

「ふぅ~・・・・・・」

 

「お疲れ様、海未」

 

僕は汗を手の甲で拭い息を整える海未に声をかける。

 

「あ、明久!?何時から居たんですか?!」

 

「今さっきだよ。そこで部長の紫原先輩から鍵を受け取ってね」

 

「部長からですか?」

 

「うん。元々海未の様子を見に来たんだし」

 

「私の?」

 

「うん」

 

「そうですか・・・・・・」

 

そう言うと海未は次の矢を取り出し、矢を引き絞り放つ。

放たれた矢は的からずれた場所に突き刺さった。

 

「・・・やっぱり穂乃果のこと?」

 

「ッ!」

 

「図星だね」

 

僕は近くに置いてあった弓と矢を一本持って海未の隣に立ち、弓を引き矢をつがえる。

 

「ヨッ・・・・・・!」

 

僕は引き絞った矢を放つ。放たれた矢は的の中央ではなく端の方に命中した。

 

「やっぱり難しいね」

 

僕は苦笑しながら海未を見る。

 

「いえ、的に当てるだけでもすごいと思いますよ」

 

「ありがとう海未」

 

僕は弓を元の場所に戻して海未に礼を言う。

 

「ちょっと・・・話そうか・・・。たまには二人だけで・・・」

 

「・・・そう・・・・・・ですね・・・・・・」

 

海未も目線を床に落としながら喋る。

海未と一緒に矢を片付けた僕と海未は弓道場の壁に寄り掛かりながら座って話す。

 

「私は間違っていたんでしょうか・・・・・・穂乃果の事も、ことりの事も・・・」

 

「海未・・・・・・」

 

「明久。私は最初、スクールアイドルをやりたくありませんでした。これは前に話しましたっけ?」

 

「うん。僕も最初聞いたときは驚きで一杯だったよ。だってあの超堅物の海未がスクールアイドルなんて。フフ・・・ちょっと笑いが・・・・・・」

 

「わ、笑わないでください!て言うか超堅物ってなんですか!?私そんな風に視られてたんですか!?そ、それに、わ、私だってまだ慣れた訳じゃないんですからね!」

 

「ハハ・・・ゴメン、ゴメン。でも、僕はスクールアイドルの海未も今さっきも弓道着を着ていた海未も、普通の女子高生の海未も全部好きだよ」

 

「す、好きって・・・///!あ、明久はよくそんなこと恥ずかしげもなく言えますね!」

 

「何で僕怒られてるの・・・・・・?」

 

怒られている理由がわからない僕は頭上に疑問符を浮かべながら頬を軽く欠いた。

 

「はぁ~。明久のこの鈍感ぶりは相変わらずですね。恵衣菜も大変でしたね。・・・・・・まぁ、そんな明久が私は好きなんですけど、ね・・・・・・」

 

「???」

 

最後の方が聞き取れなかった僕は首をかしげた。

 

「なんでもありません。女子同士の秘密の会話です」

 

「そうなの?」

 

「そうなんです」

 

海未は何故か少しだけ笑いながら言った。

と言うか幼馴染み7人の中で僕だけ男なんだよなぁ~。

僕は海未の女子同士の秘密の会話で不意にそう思った。

 

「話を戻しましょうか。私がスクールアイドルをしたのは穂乃果のお陰なんですよ」

 

「何となくだけど分かるよ。穂乃果の無茶ぶりには何時も引きずり回されていたからね」

 

「そう言えばそうでしたね。その度に私やつばさ、明久が止めたり色々して・・・ほんと懐かしいです」

 

「うん」

 

僕と海未は子供の頃を懐かしむように語る。

 

「海未は穂乃果がスクールアイドルを辞めた、ってのが許せないんだよね」

 

「ええ・・・・・・。まさか、ことりが居なくなるというだけで穂乃果があそこまでなるなんて予想していませんでした」

 

「海未は・・・?」

 

「え・・・・・・?」

 

「海未の気持ちは?海未はことりが留学して離ればなれになってもいいの?」

 

「私は・・・・・・」

 

僕は海未を優しく抱き締め自分の胸に海未の頭を乗せる。

 

「誰もいないから。僕だけだから。海未の本当の気持ちは・・・?」

 

「わ、私は・・・・・・。私だってことりと離れたくありません!出来ることならずっと・・・・・・!ずっと私たち7人と一緒にいたいです!」

 

海未は今まで溜めていた、自分の気持ちを水を流すように吐き出した。嗚咽と涙を流しながら。

僕は静かに海未の本音を聞いて、優しく海未の頭を撫でる。海未は昔からよく我慢して本音を出さない。と言うよりためる趣向があるのだ。けどその点、何故か海未は僕だけにはこうして本音を言ってくれる。今のように。

海未が本音を吐き出して涙が止まったのは15分後のことだった。

 

「す、すみません明久。私、また・・・・・・」

 

眼が泣き腫れて少し赤くなっている海未は気まずそうに僕に謝ってくる。

 

「大丈夫だよ。気にしないで。それに僕は海未が本音を吐き出してくれて嬉しいよ」

 

「~~ッ!!///」

 

「イタイ、イタイ。イタイから海未」

 

ポコポコと叩いてくるのだが、海未のそれはちょっと痛い。理由は、海未が武術を嗜んでいるからだ。

 

「それじゃあ帰りましょうか」

 

海未は壁に架けられた時計を見て言った。

壁に架けられた時計は最終下校時刻20分前だった。

 

「その前に海未は着替えてこようね」

 

「~っ///!わ、わかってます!校門で待っていてください。鍵締めは私がしときますので」

 

「うん、わかった」

 

僕と海未は軽く弓道場の片付けをして、僕は荷物をもって校門へ、海未は部室の方へ向かった。

それからしばらくして着替えて制服姿の海未と僕は音ノ木坂学院をあとにして帰路に付いた。

その道中。

 

「明久」

 

「なに?」

 

「明日帰り、ことりの家に行ってきます」

 

「そう・・・・・・」

 

「はい・・・多分、何も言えないと思いますけど、それでも行ってこようかと・・・」

 

「うん。そうした方がいいよ」

 

そんな会話をして僕らは帰っていった。

 

 

~明久side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~恵衣菜side~

 

 

 

南家

 

 

「お邪魔します」

 

「そう畏まらなくてもいいよ~」

 

「アハハ・・・ごめんねことりちゃん」

 

私は明久くんと分かれたあとことりちゃんの家、南家を訪ねていた。

部屋の中は留学準備中のためか服や私物がバックなどにしまわれていた。

 

「留学の準備中だった・・・・・・かな・・・?」

 

「うん・・・・・・」

 

ことりちゃんは静かにそう言ってベットの端に座った。

 

「本当に・・・いいの・・・・・・?」

 

「え・・・・・・?」

 

「このまま明久くんに何も言わなくて」

 

「・・・・・・やっぱり恵衣菜ちゃんには誤魔化せないか~」

 

私の言葉にことりちゃんはハニカミ笑いを浮かべて私の方を向いた。

 

「ことりちゃんだって明久くんのこと・・・・・・」

 

「うん・・・私も、恵衣菜ちゃんと同じだよ。でも、明久くん・・・恵衣菜ちゃんのこと大切にしてるから・・・・・・」

 

「ことりちゃん・・・・・・」

 

「明久くんは私の大切な人で初恋の人・・・。恵衣菜ちゃんには秘密だったけどね」

 

「ご、ごめんね」

 

「ううん。それに恵衣菜ちゃんが明久くんに告白して明久くんが承けたとき、私ね、あ~あ、やっぱりそうなんだね。って思っちゃったの。恵衣菜ちゃんの前に言っていたらどうだったのかなって今でも思ってるんだ」

 

「ことりちゃん」

 

「だから明久くんにこの気持ちは言わないことにしてるんだ。私だけの秘密。でも、今恵衣菜ちゃんに言っちゃったから私と恵衣菜ちゃんの秘密かな」

 

「ことりちゃん、私はね別に明久くんを独占する気はないよ」

 

「え・・・?」

 

「確かに私の初恋の人は明久くんだよ。そして、私の大好きな人は明久くんただ一人だけ。もちろん、穂乃果ちゃんたちも好きだよ。でも、異性で好きなのは明久くんだけ。だから、私はことりちゃんたちが明久くんに告白してもいいと思ってるの。それにね、どうせなら私たち幼馴染み6人で明久くんのお嫁さんになっちゃえばいいんじゃないかな?って思ってたりするんだよ?」

 

「ろ、6人!?そ、それは流石に・・・・・・」

 

「だからね」

 

私はことりちゃんに近付いてその両の手を優しく握り眼を合わせる。

 

「ことりちゃんの気持ち、明久くんに伝えよう」

 

「でも・・・私はもう居なくなっちゃうんだよ?今更留学を取り消すなんて無理だよそんなの」

 

「それはことりちゃん次第でしょ?自分で決めないと。きっとかおりさんも留学先の人も分かってくれると思うよ」

 

「恵衣菜ちゃん・・・・・・」

 

「それに私だってことりちゃんが居なくなるなんて寂しいよ。悲しいよ」

 

「恵衣菜ちゃん・・・私は・・・・・・」

 

 

~恵衣菜side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことりの留学日まで残り6日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想や評価お願いします!







次回 『伝えたい気持ち!』 GO to The Next LoveLive!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。