バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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第ⅩⅩⅣ問 学校(音ノ木坂学院)から、学校(文月学園)

~前回の奏で繋ぐ物語~

 

穂乃果)ついに、長かった明久くんと私たちの試召戦争が決着!

 

絵里)勝ったのはギリギリで私たち!

 

ことり)恵衣菜ちゃんの活躍で私たちは勝てた!

 

花陽)どっちが勝つのかハラハラしたけど

 

凛)凛たちには考えられないとても発熱した戦いだったにゃ!

 

にこ)私たちが勝ったから今日は明久を一日好きにできるわね!

 

希)明久くんにあーんな事やそーんな事させないとね

 

海未)そして明久と恵衣菜が音ノ木坂学院から・・・・・・

 

μ's)音ノ木坂学院編、最終問!どうぞご覧あれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~明久side~

 

 

「え~と、それじゃあ明久君にはここに書かれている要望を出来るだけお願いね」

 

「分かりました、かおりさん」

 

朝早くから登校し、理事長であるかおりさんから渡された紙の束を見て僕は一気に疲れてきた。

 

「(まあ、勝負に負けたんだし仕方ないか。・・・・・・さすがにあの勝負はもうしたくないけど)」

 

昨日の召喚戦争で負けた僕は、始まる前にお祖母ちゃんが言った僕に勝ったときのみんなのご褒美として今日一日、正確には学校にいる間、音ノ木坂学院生からの要望を僕は聞かないといけないのだ。

 

「え~と、なになに・・・・・・」

 

かおりさんから渡された紙の束を次から次へと捲って読んでいく。

 

「(というかこんなの何時聞いたんだろ・・・・・・?)」

 

読みながらふとそんな疑問が浮かび上がってきた。

 

「え~と、さすがに無理なことはされてないみたいだ・・・・ね?」

 

ある一文を読んだ僕は思わず二度見をした。

 

「・・・・・・マジで」

 

再び見た僕は頭が痛くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は過ぎて

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

「かわいい~!」

 

「ねぇねぇ!次はこっちを着てみてよ!」

 

「メイク班、よろしく!」

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

さて、僕が今何をされているのかと言いますと。

 

「ほんとう、下手したら零華も姉妹じゃないって思われないかしら」

 

「言わないでよ絵里」

 

「文月学園での文化祭で明久くんの姿を見たときはうちも驚いたわ」

 

「ふ、ふんっ!なによ、別に悔しくなんてないんだからね!」

 

「全然悔しくなさそうに見えないんだけど?」

 

「り、凛ちゃん、そんなに落ち込まないで・・・・・・」

 

「かよちん~!」

 

「はぁ・・・・・・明久はもうその姿でずっといたらどうですか?」

 

「嫌だからね海未!?」

 

「え~!かわいいのに~!」

 

「いや、ことり、さすがに僕は男だからね!?」

 

「男の娘でしょ?」

 

「違うよ!」

 

「あはは・・・・・・似合ってるよ明久くん、その女装すがた」

 

そう、僕は今穂乃果たちと音ノ木坂学院の制服を着ているのだ。つまり、女装しているということだ。

 

「恵衣菜ちゃんも音ノ木坂学院の制服似合ってるよ!」

 

「ありがとう穂乃果ちゃん♪」

 

ちなみに恵衣菜も穂乃果たちと同じ音ノ木坂学院の制服を着ている。

 

「ねぇ、脱いでもいいかな?」

 

「良いのではないでしょうか?」

 

僕の言葉に海未が疑問系で答えると。

 

「明久くん、次はこれね!」

 

ヒデコがメイド服を渡してきた。

 

「え?」

 

「他にもあるからね~」

 

「ええっ!?」

 

他にもあると言われ僕は驚いた。つい海未の方に視線を向け助けを求めるが。

 

「あ~、その、頑張って下さい明久」

 

「海未の薄情者~!」

 

視線を逸らされて言われた。

そのあと僕は、ことりを筆頭にメイド服や、何処から調達してきたのか文月学園の女子の制服や巫女服やらを着せさせられるという着せ替え人形になった。ちなみに先生たちも乗ってきたのは予想外だった。というか授業は!?と言いたかったのだが・・・・・・・。乗ってきた先生のなかに理事長のかおりさんまで居たため、ああ・・・・・・と理解し諦めた。

で、着せ替え人形兼女装が終わり、次は僕が料理を奮うことになったんだけど。

 

『『『『『・・・・・・・・・・』』』』』

 

食べた人は何故かズゥんと、落ち込んでいた。

そんな中、穂乃果たちμ'sと恵衣菜は平気だった。

 

「なんでみんな落ち込んでいるの?」

 

僕がそう穂乃果たちに聞くと。

 

「あ~・・・・・・・」

 

「え~っと・・・・・・・」

 

「なんといいますか・・・・・・」

 

「その~・・・・・・」

 

「あはは・・・・・・・」

 

全員から苦笑いと歯切れの悪い答えが帰ってきた。

 

「言えることは単純に、明久の料理は私たちのプライドというかなんというか、その、女子としての・・・・・・ね」

 

「?どういう意味絵里?」

 

「あはは・・・・・・えっと、みんな明久くんの料理が美味しすぎて自信を無くしてるんだよ」

 

「???」

 

絵里と恵衣菜に言われたことが理解できず首をかしげてみんなを見た。

 

『『『『『はぁ~・・・・・・』』』』』

 

恵衣菜たち以外から溜め息が出たが何故かその溜め息は暗い雰囲気満載だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

とまあ、そんなわけでようやく一日が終わり、昨日の召喚戦争でのみんなへのご褒美が終わり僕も解放された。

あのあと、勉強を教えたりやら、執事をしたり、料理教室を開いたりと多忙の一日だった。

そして、僕は恵衣菜たちと一緒に〈アイドル研究部〉の部室にいた。

 

「終わった~」

 

「お疲れさまです明久」

 

「大丈夫?はい、お茶」

 

「ありがとう絵里」

 

絵里から冷たいお茶をもらい喉を潤わせ息を吐いた。

 

「ところであの要望って何時書いたの?」

 

ずっと疑問に思っていたことを恵衣菜たちに聞く。

 

「昨日よ」

 

「へ?」

 

「昨日のうちに書いておいたのよ」

 

真姫の言葉につい変な声が出てしまったが絶対僕は悪くないはずだ。何故なら、昨日のうちに書いてあったなんて誰が予想できようか。さすがの僕も予想できなかった。いや、まあ、事前にアンケートでもしてあったのかなとは思ったけど。

 

「そ、そうなんだ・・・・・・」

 

乾いた、気疲れした声で真姫に返す。

 

「それじゃ、練習始めましょうか!」

 

『『『はーい!』』』

 

絵里の声で既に着替え終わっている穂乃果たちは恵衣菜と一緒に屋上に向かっていった。

 

「動けるかしら明久?」

 

「うん、ちょっと回復したから大丈夫」

 

「そう」

 

残った絵里とともに、〈アイドル研究部〉の鍵を閉めて屋上へと向かって行く。

その道中。

 

「明久と恵衣菜が文月学園(向こう)に帰るまでもう1週間も無いのね」

 

「そうだね。なんていうか、いろいろあったけどあっという間の一ヶ月半だったよ」

 

「そうね。試験召喚システムが導入されたからか、生徒たちの成績の向上が凄まじいって理事長も言ってたわ」

 

「なら良かったよ。お祖母ちゃんも喜んでるんじゃないかな」

 

「ええ」

 

屋上へと続く廊下を夕陽が差し込むなか歩いていく。

 

「・・・・・・僕も音ノ木坂学院(この学校)に来て良かったよ。まあ、女子高だからちょっと疲れたけどね」

 

「ふふ。本来なら男子は入れない場所だもの」

 

「そうなんだよね。ていうか、なんで僕が入れたのか不思議なんだけど・・・・・・」

 

「あはは・・・・・・それはたぶん、明久がよく音ノ木坂に来ていたからじゃないかしら。それに、穂乃果たちの会話から明久たちの事も伝わっていたことも関係あると思うわ」

 

「なるほどね」

 

絵里と会話をしながら屋上の扉前に立つ。

 

「だから、ありがとう明久。いつも、私たちのこと助けてくれて」

 

「気にしないで。僕はやりたくてやってるんだから。それに恵衣菜と零華も同じだよ」

 

「ふふ。そうね」

 

「さっ、残りわずかの日々を過ごそうか」

 

「ええ」

 

屋上へと続く扉のノブを回して、僕と絵里は穂乃果たちのいる屋上に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日。音ノ木坂学院は夏休み前の、終業式を向かえ僕と恵衣菜の音ノ木坂学院で穂乃果たちと過ごせる日の、登校最後の日となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終業式

 

 

音ノ木坂学院講堂

 

 

 

『―――次に、吉井明久君よりお話があります。吉井君、お願いします』

 

 

「はい」

 

司会者の先生に呼ばれ、ステージに登壇する。

終業式の今日、僕はかおりさんからスピーチをお願いされているのだ。登壇するまでのホンのわずかな、数歩歩けば辿り着くまでの道のりの中、僕は音ノ木坂学院で過ごした一ヶ月半の日々を脳裏によぎらせた。穂乃果たちとの授業、昼休み、μ'sの練習、試験召喚戦争などなど、数えきれない程の日々。充実した一ヶ月半を思い起こして壇上を歩く。

台にたどり着き、スポットライトに照らされながら目の前の、音ノ木坂学院生を見る。

そして。

 

 

「みなさん、こんにちは!吉井明久です」

 

 

息を整えて、口を開いた。

 

 

「今日、本日をもって僕と恵衣菜は元居た学校。文月学園へと帰ります。音ノ木坂学院で過ごした一ヶ月半というわずかな日々、それはとても充実した・・・・・・とても思い出に残る毎日でした。初めは女子高ということで慣れませんでしたが、少しずつこの空気に溶け込んでいけたと思います。そんな、慣れなかった日々を助けてくれたのは恵衣菜と、穂乃果たちμ'sのみんなです。みんなが居なかったら僕は恐らく暗い気持ちのまま一ヶ月半を過ごしていたと思います」

 

 

今までの、この学院での思い出を一つずつ言葉にしていく。

 

 

「理事長を初めとした、先生方もありがとうございました。文月学園とは違うことで戸惑いましたが、この一ヶ月半を問題なく・・・・・・ごめんなさい、問題は少しありましたね。ですが、この一ヶ月半を楽しく過ごせました!生徒のみなさんも、召喚獣操作の訓練や廊下ですれ違うだけの少しだけ出会ったのにも関わらず、僕が怪我から回復し再び登校したときは心配して様子を聞いてきてくれました。その事が本当に嬉しかったです。他にも、この学院での授業や、クラスメイトたちと過ごした昼休み・・・・・・μ'sのみんなとの練習やこの間の試験召喚戦争。・・・・・・・この一ヶ月半はとっても、楽しく、思い出に残る、最高の毎日でした!最後に・・・・・・みなさん!この一ヶ月半本当にありがとうございましたっ!!」

 

 

マイクを台に置いて頭を下げお辞儀をして、僕は壇上から降りていった。

 

 

『吉井明久君、ありがとうございました。最後に理事長、お願いします』

 

 

降りてステージ横に行き、僕と変わってかおりさんは壇上に上がっていった。

 

 

『音ノ木坂学院生のみなさん――――――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

「これで音ノ木坂学院に来るのは最後か~」

 

終業式が終わり、各クラスのHRが終わりμ'sのみんなと屋上にいる僕は不意にそう呟いた。

 

「μ'sの練習で来るでしょ?」

 

「そういう意味じゃないよ真姫」

 

「私たちと一緒に過ごせる学校生活がってことですよね」

 

「うん」

 

海未の言葉を肯定する。

そこに。

 

「明久くん、そろそろ行かないと」

 

恵衣菜がそう言ってきた。

 

「?どこか行くん二人とも?」

 

「文月学園に行かないといけないんだよ」

 

「そうなの?」

 

「うん、お祖母ちゃんに終わったということを報告しないといけないしね」

 

「なら、早く行かないと」

 

「そうよ。今日はもう練習もないんだから」

 

「そのぶん、明日は朝から練習するけどにゃ!」

 

「うぅ・・・・・・起きられるかな」

 

「穂乃果は寝坊しないでくださいね」

 

「しないよ~!」

 

「あははは・・・・・・っ!僕たちも可能な限り行くから」

 

「ええ。わかったわ」

 

みんなにそう言うと、鞄を持って屋上の扉の前に立つ。

 

「それじゃ、またね」

 

「またね」

 

「うん!またね明久くん!恵衣菜ちゃん!」

 

「二人と零華はもう私たちμ'sのメンバーなんだから忘れないでくださいね」

 

「わかってるよ海未」

 

「じゃあ」

 

そう最後に言い、僕と恵衣菜は屋上から出て理事長室に向かい、軽い手続きをして音ノ木坂学院を後にした。

手続きの際、理事長から僕と恵衣菜、零華の音ノ木坂学院入校許可証をもらった。これで、何時でも音ノ木坂学院の校舎内に入ることができるようになった。

 

「楽しかったね」

 

「うん、この一ヶ月半、充実した毎日だったよ。恵衣菜は?」

 

「私も、穂乃果ちゃんたちと一緒に過ごせて楽しかったよ」

 

「だね」

 

「それじゃ、文月学園に帰ろっか」

 

「そうだね」

 

音ノ木坂学院の校舎を後ろにして、僕と恵衣菜は文月学園へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文月学園前

 

 

「この道を歩くのも久しぶりだね」

 

文月学園へと続く道を歩き、そう呟いた。

 

「そうだね~。ほんの一ヶ月半だったけど、もう何年もあるいてなかった気がするよ」

 

「恵衣菜も?」

 

「もしかして明久くんも?」

 

「うん」

 

意気が逢ったことに笑い、そのまま何気無い会話をして文月学園へと向かっていった。

やがて。

 

 

 

「着いた」

 

「うん」

 

僕と恵衣菜の学校。文月学園に着いた。

校門のところで立ち止まっていると。

 

「元気そうだな吉井、姫宮」

 

校舎の方からそう声が聞こえてきた。

 

「鉄・・・・・・西村先生!」

 

「西村先生!」

 

危うく西村先生のことを鉄人と呼んでしまうところを回避した僕は現れた西村先生を見る。

 

「今吉井が俺のことを鉄人と呼ぼうとした気がするがまあいい。お帰りとでも言うべきか・・・・・・いろいろ大変だったろうが、頑張ったな二人とも」

 

「「はい!」」

 

「ふっ。吉井妹や学園長から話は聞いていたが吉井は・・・・・・・・・・大丈夫そうだな」

 

「ええ。問題ありませんよ西村先生」

 

「そうか。よし、着いてこい二人とも」

 

「「???」」

 

そう言うと西村先生は校舎の方に引き返していき、僕と恵衣菜は疑問符を浮かばせながら西村先生の後を追いかけていく。その際、既に終業式は終わっているということを伝えられ、諸連絡などを聞いた。

そのまま追い掛けていき、僕と恵衣菜は2年Aクラスの教室前に辿り着いた。

 

「さぁ、開けるがいい」

 

「「???」」

 

訳が分からないまま、西村先生に促されるまま僕と恵衣菜は2年Aクラスの扉に触れ、そのままスライド式のドアを開けた。

ドアを開け、目に入ってきたのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん!恵衣菜ちゃん!」

 

 

『『『『『お帰りなさい!!』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零華をはじめとする、雄二や秀吉、康太、須川君、横溝君、恭二、霧島さん、木下さん、友香さん、工藤さんたち。僕と恵衣菜の親友が待っていた。

 

「これは・・・・・・」

 

「一体・・・・・・」

 

唖然とする僕と恵衣菜の背中を西村先生が苦笑いしながら押し、中に入れる。

そこに、零華と葵姉さんがやって来て。

 

「お兄ちゃん、恵衣菜ちゃん。音ノ木坂学院での教習、お疲れさまでした!そして、お帰りなさい二人とも!」

 

「ふふふ。心配しましたけど、大丈夫そうですね明久くん、恵衣菜ちゃん。取りあえず、お帰りなさい二人とも」

 

そう言った。

やがて、理解した僕と恵衣菜は同時に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ただいま!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










次回 『肝試し大会IN文月学園!』 Let GO to The NextStory!
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