バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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第Ⅲ問 夏合宿へ行こう!!

 

~明久side~

 

 

どうも、みなさん。吉井明久です。夏休みに入り、長期休暇真っ只中のなか、僕は───。

 

 

「う~みだぁ~!」

 

「もう!人の名前を叫ばないでください!」

 

「違うよ!海未ちゃんじゃなくて、海!」

 

「あはは、お約束の流れ・・・・・・」

 

「うわぁ~!綺麗な海~」

 

「ホントだ~!」

 

「んん~っ!眩しいわね」

 

「結構人がいるな」

 

「うむ。海水浴場じゃからの、かなり人がいるの」

 

「・・・・・・暑い」

 

 

雄二や穂乃果たちと静岡県にある海に遊びに来ていました!

ちなみにここまで送迎してくれたのは、姉さんと翠姉さんだ。二人とも中型免許を取得してるため、マイクロバスを借り二台に分かれて来たのだ。

 

「姉さん、翠姉さんお疲れさま」

 

「大丈夫だよ~」

 

「ええ、問題ありませんアキくん」

 

その二人は水着に着替えてパラソルの下で休んでいた。

 

「翠姉さんは姉さんのことありがとう・・・ほんとに・・・・・・」

 

まあ、僕は別の意味でも翠姉さんにお礼を言いたいけど。

 

「あー・・・・・・さすがに、今回の玲のあれは・・・・・・ね~」

 

僕は翠姉さんと会話して、約一時間半前の車内でのことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約一時間半前 姉さんの運転する車内で

 

 

「いやー、まさかみんなで海に行けるなんて♪!」

 

「楽しみだね穂乃果ちゃん!」

 

「うん!」

 

姉さんと翠姉さんの車、2台に分かれて向かっている最中、姉さんの運転する車。乗員は、運転手の姉さんにはじまり、僕、零華、恵衣菜、穂乃果、ことり、海未、真姫、絵里、雄二、霧島さん、秀吉、亜里沙ちゃん、雪穂ちゃんの十四人だ。翠姉さんの方には、運転手の翠姉さんをはじめ、にこ、希、花陽、凛、康太、工藤さん、須川君、横溝君、エレンさん、桜咲さん、天野さん、葵姉さん、恭二、友香さん木下さんの十六人だ。

合計三十人人と、かなりの人数である。

 

「ツバサたちも来れたらよかったのに」

 

「仕方ないよ。ツバサちゃん、あんじゅちゃんと英玲奈ちゃんの三人で旅行だもん」

 

僕の言葉に、零華は仕方ない風に返す。

ここにいない、ツバサたちは三人で旅行らしく、久保君たちも各自、家の都合や、帰省、旅行などなどで参加出来なくてここにいない。ここに居るのは、丁度予定が空いていた人たちだ。

そもそも、何故僕たちが海に行くことになったのかと言うと、それは今から約十日ほど前のこと───。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十日前

 

 

 

「「───海?」」

 

「はい」

 

明くる日の朝、朝食の席で姉さんの言葉に僕と零華は首をかしげた。

 

「めずらしいね。姉さんが旅行に誘うなんて」

 

「そうですか?そんなことないと思いますけど」

 

姉さんの言葉に僕と零華は苦笑する。一緒に出掛けることはあるが、姉さんから誘っての旅行などは数える程しかなかった。まあ、それは姉さんが旅行先の人に迷惑をかけないか心配という面もあるのだが。

 

「それで、なんで海なのお姉ちゃん?」

 

零華が姉さんに聞く。零華の問いに姉さんは。

 

「実はですね、父さんからその近くにあるホテルに書類を届けて欲しいって頼まれたんですよ」

 

「父さんから?」

 

僕たちの父さん、吉井和輝は吉井財閥の本社代表取締役として世界各国を飛び回っている。まあ、それは恵衣菜の父さんも同じだけど。そして、吉井財閥は様々な事業に手を掛けており、様々な企業と業務提携をしているのだ。

 

「はい。私たちの行く海の場所から少しだけ離れますが、近くの淡島にあるホテルに」

 

「へぇー」

 

「それで、どうせならみなさんもご一緒どうかと。ちなみに翠には声を掛けてありますよ」

 

「「早っ!」」

 

姉さんの行動の速さに僕と零華は目を丸くして姉さんにツッコンだ。

 

「ですので、お友達で参加する人がいたら教えてください」

 

「え、あ、うん」

 

「友達って言っても・・・・・・何人ぐらいまで誘っていいの?」

 

「そうですね・・・・・・・・・・私たちも入れて三十人くらいは大丈夫ですね」

 

「「三十!?」」

 

姉さんの言葉に再び絶叫を上げた。そんな大人数どこに泊まるのだろう!?

 

「はい。確か、伊豆辺りに別荘がありましたよね」

 

「「え?あー、そう言えば」」

 

姉さんの言葉に僕と零華は一字一句違えずに、同じ言葉を喋った。

かなり昔にだが、ウチが所有する別荘に行った覚えがあった。確かに、あの別荘なら三十人くらいは泊まれるとは思うけど。

 

「あー、取り敢えずみんなに聞いてみるね」

 

「はい」

 

こうして僕らは海に行くことになったんだけど、まさか本当に三十人近くの人数になるなんて僕と零華はこの時思ってもいなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は海に辿り着く1時間半前の車内に戻り

 

 

 

「いやー、まさか本当に三十人近く集まるなんてね」

 

「うん。誘った私たちが言うのもなんだけど驚いたね」

 

僕と零華は後ろの、荷物が置いてある席の前に座っていた。

席順は、運転席に姉さん。助手席に秀吉。座席の一列目に窓側から、真姫、海未、霧島さんが。二列目に穂乃果、ことり、恵衣菜。三列目に絵里、亜里沙ちゃん、雪穂ちゃんが。そして四列目に零華、僕、雄二となって、一番後ろが僕たちの荷物置き場となっている。車内ではそれぞれはしゃいだり、話したり、寝たりと様々なことをしていた。そこに。

 

「アキくん、姉さんのカバンの中に酔い止めの薬があると思うのですが取ってくれますか?」

 

「わかったー!」

 

姉さんからの声が聞こえてきた。どうやら秀吉が車酔いになってしまったらしい。秀吉が車酔いなんで珍しいと思いながらも返事を返して姉さんのカバンを取り出す。

 

「えーと、あれ、なんでこのカバンチャックが開かないんだろう?」

 

姉さんのカバンを開けようとしたが、中でチャックが絡まってしまっているのか開けなかった。幸いにも端の方になにか引っかかっているのが見えたためそれに手をかけ。

 

「よっと!」

 

それを引っ張ってチャックの絡みを無くす。

 

「ふう。にしてもなんだろこれ───えっ!?」

 

取り出したものに目を通した僕は言葉をとぎらせ。

 

「姉さんアウトォーーっ!!」

 

「な、なんだ!?どうした明久!?」

 

「お、お兄ちゃんなにがあった───えっ?!」

 

「どうしたの明久?」

 

「何かありましたか明久?」

 

僕の絶叫に雄二たちが怪訝な表情で見てくる。が、唯一零華は僕の持っている物を見て言葉をとぎらせた。

何故なら僕の手にある物は───。

 

「そ、それってお姉ちゃんの水着お兄ちゃん!?」

 

「たぶん」

 

姉さんのカバンから出てきた、姉さんの水着だったからだ。しかも、スクール水着(旧型)。一体どこからこんなの手に入れたのか疑問だが、そんなことより。

 

「姉さん、まさかこれを着て泳ぐつもりじゃないよね!?」

 

二十歳を超えた姉さんが民衆の面前でスクール水着を着ることがアウトだ。野球ならスリーアウトチェンジ。サッカーならレッドカード、即退場ものだ!

 

「え?そのつもりですけど?」

 

「ちょっ!お、お姉ちゃん!?なんでよりによってこの水着なの!?」

 

「え、だってアキくんとレイちゃんが、なるべく露出の少ない水着を着てほしいって言ったからそれにしたんですけど・・・・・・・なにかダメでしたか?」

 

「「全部がアウトだよ!!!!」」

 

雄二たちがいることすら無視して、僕と零華は姉さんに全力でツッコミを入れた。

 

「お願いだからもうちょっとマシなのにして!!」

 

「お姉ちゃん、もう普通の水着でもいいからこれだけは止めて!!」

 

さすがに弟、妹として姉のこれは許し難い。と言うか、恥さらしになること間違いなし!

 

「仕方ありませんね。まあ、私もその水着は胸元がキツくなって変えようとしていたんです」

 

『『『っ!』』』

 

姉さんの何気無いその一言に、車の中の時が止まった。主に女子勢が(亜里沙ちゃんは除いて)。

 

「あ、玲さん、以前見た時より色々成長しているような・・・・・・特に胸が」

 

「うんうん。あのスタイル、羨ましいよね。ボンキュッボンって感じで」

 

「どうやったらあのようなスタイルが身に付くのかしら・・・・・・羨ましいわ」

 

「玲お姉ちゃん、前も大きかったけどさらに大きくなってる」

 

「お母さんの遺伝子なのかな・・・・・・」

 

と、そんな暗い雰囲気になってしまった。

そんな女子勢の怨嗟とも言えるような声に僕と雄二、秀吉は怯えながら別荘に着くまでを過ごした。ホント、空気が辛かった。これで姉さんや翠姉さんが水着に着替えてみんなの前に出たらどんな反応をするのだろうか・・・・・・少し不安で仕方が無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

 

 

『『『『『・・・・・・・・・・』』』』』

 

車の中で思っていた通り、姉さんと翠姉さんの水着姿を見て葵姉さんと雪穂ちゃん、工藤さん以外の女子全員が顔を暗くし、膝をついたorz状態に陥っていた。まあ、何せスタイルが良いのは姉さんだけじゃなくて翠姉さんもだから仕方ないのだけど。そしてそこに葵姉さんも入れてる。雪穂ちゃんは姉さんたちのスタイルの良さに感激してハラショー、と言っていた。ちなみに姉さんの水着は、すぐそこのお店で翠姉さんに頼んで買ってきてもらった物だ。姉さんの水着がスクール水着(旧型)だと知った翠姉さんはあんぐり顔で、英語で「Really?」と訊ねてきた。空耳かと思ったのだろう、そう思うのは仕方ない。僕や零華自身もこれが夢かと思う程なのだ。マジだと知った翠姉さんは無言で姉さんをどこかに連れて行き───。帰ってきた時ははァー、とため息をついていた。うん、ホント昔から何時も姉さんがお世話になります翠姉さん!!

ちなみに、姉さんと翠姉さんは小中高と同級生で同い年なのだ。つまり、幼馴染でもある。

でもって、その間工藤さんはと言うと。

 

「康太くん、大丈夫?」

 

「・・・・・・この程度・・・・・・どうってことない」

 

鼻血を吹き出して貧血を起こした康太の介抱をしていた。ちなみに康太は輸血パックを数個持ってきていた。これを知った真姫は「凄いわね」と言っていた。かなり久しぶりに康太が鼻血を吹き出したのを見るけどまあ、仕方ない。だって全員水着姿だからね。

 

「そう言えば秀吉は?」

 

ここに居ない秀吉を思い出して探すと。

 

「おーい!お主らー!待たせたのじゃ!」

 

更衣室の方から水着に着替えた秀吉がやってきた。

 

「あ、秀吉───」

 

秀吉に声を掛けようとしたが。

 

「あなた、何してるんですか?!」

 

「む。な、なんじゃ?」

 

「何で上を着てないんですか?!」

 

「それは男物の水着じゃからな」

 

「女の子が男物着ちゃダメでしょ!」

 

「いや、わしは女の子ではなく・・・・・・」

 

「とにかくこっちに来なさい!」

 

「ち、違うのじゃ!わしの話を・・・・・・!ちょっ!待つのじゃーー!」

 

どこからか慌ててきたライフセーバーの係の人にあっという間に連れていかれた。その光景に僕たちは唖然と、呆然となった。やがて。

 

「はっ!ひ、秀吉くん待ってください〜!」

 

「ちょっ!秀吉をどこに連れていくのよ!」

 

天野さんと木下さんが慌てて秀吉を連れ去って行ったライフセーバーを追っかけて行った。

その数分後。

 

「・・・・・・・・・」

 

「ほ、ほら!元気出しなさいよ秀吉!」

 

「そ、そうだよ秀吉くん!私たちは秀吉くんが男の子だって分かってるから!」

 

lifesaverと書かれたTシャツを着て落ち込んでいる秀吉を連れて、天野さんと木下さんが秀吉を慰めながらやって来た。

 

「秀吉、そのTシャツ・・・・・・」

 

「放っておいてほしいのじゃ・・・・・・」

 

秀吉の言葉に僕たちはなにも言えずにいた。出来たとすれば、声に出さずに引き攣り笑いをすることだけだった。

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

「勝負だ雄二!恭二!」

 

「良いだろう明久!」

 

「今日こそ決着をつけてやるぜ!」

 

僕は雄二、恭二は対決をしていた。

なんの対決かと言うと───。

 

 

 

 

「はーい、それでは今からビーチバレーをはじめまーす!」

 

 

 

 

ビーチバレーだった。

1セット15点先取の一本勝負だ。

 

「いくよ!穂乃果!霧島さん!友香さん!絵里!」

 

「うん!」

 

「・・・・・・雄二、負けない!」

 

「いくわよ恭二!」

 

「え、えーと、ええ」

 

僕のチームは僕、穂乃果、霧島さん、友香さん、絵里の五人だ。そして雄二と恭二の方はと言うと。

 

「お兄ちゃん!負けないよ!」

 

「穂乃果、私に勝とうなど十年早いです!」

 

「勝つのは俺だ翔子!」

 

「行くぜ友香!」

 

「負けへんよエリち!」

 

零華、海未、雄二、恭二、希の五人だ。

で、他のみんなはと言うと。

 

「みんな頑張って〜!」

 

「怪我しないようにねー!」

 

「どっちが勝つのかにゃー!」

 

「お主らー、頑張るのじゃー!」

 

コートの外で応援していた。

その間康太はと言うと。

 

「・・・・・・(パシャ!パシャ!)」

 

僕らの姿をカメラに撮っていた。

 

「では、行きますわよ〜!」

 

葵姉さんの掛け声で試合が始まる。

 

「いくよ!それ!」

 

先行で打ったこっちからのボールが相手側に渡る。

 

「そおれ!」

 

渡ったボールを希が受け止めてトスをし。

 

「よっ、と」

 

それに続いて恭二が二回目のトスをする。そして。

 

「行きます!───せいやあっ!」

 

ジャンプした海未が強烈なスパイクを打つ。

 

「させないよ!」

 

海未のスパイクで勢いよくこっちに来るボールを、地面に着く寸前に穂乃果が受け止めてはね上げる。

 

「まかせなさい!」

 

はね上げたボールを友香さんが上手く受け止めそのままトスをし、

 

「・・・・・せいっ!」

 

霧島さんがお返しにスパイクを放つ。

 

「させるか!」

 

だが、それを雄二がブロックし、溢れたボールを恭二がはね上げ、零華がそれを補助し二度目のトスをして。

 

「くらえっ!」

 

今度は雄二がジャンプして猛烈なスパイクをボールに打ち込んだ。

雄二の打ったボールは一直線に僕たちのコートに突き刺さり、バウンドしてコートの後ろに飛んだ。

 

「はい、こっちのチーム一点ですわ」

 

審判の葵姉さんの声で、雄二たちのチームに点が入ったことが知らされた。

 

「よしっ!」

 

「よっしゃ!」

 

「上手く行きましたね、零華!希!」

 

「うん!」

 

「そうやね!」

 

喜ぶ雄二たち。僕らは。

 

「まだまだ一点!取り返していくよ!」

 

「うん!もちろん!」

 

「当たり前よ!」

 

「・・・・・・頑張る!」

 

「わかったわ!」

 

気合を入れて点を取り返していく気で気合十分でいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は過ぎていき───。

 

 

 

「これで、ラストォォーー!!」

 

渾身を込めて打ったボールが雄二たちのチームのコート中央に突き刺さり。

 

「ゲームセット!こちら側の勝利ですわ!」

 

葵姉さんの声で僕らの勝利が決まった!

 

「よっしゃあ!」

 

「やった!海未ちゃんに勝った!」

 

「・・・・・・やった!」

 

「なんとかなったわね!」

 

「やったわ!」

 

勝利に喜ぶ僕ら。

 

「くっそぉ!」

 

「まさか穂乃果に負けるなんて・・・・・・」

 

「あと少しだったのに!」

 

「くぅ〜!お兄ちゃんたちの勝ちか〜」

 

「残念やね」

 

悲壮に暮れる雄二たち。

コートは砂浜なのにあちこちがボコボコと凹んでいたりしていた。

正直紙一重の勝利だった。

応援していた恵衣菜たちもそれぞれ言い、それからビーチバレーやら海に潜ったり、僕たちは海で楽しく過ごしたのだった。

 

 

 

 





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次回 『夏祭りで女装大会?!』 Let GO to The Next Baka Live!
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