バカとテストと召喚獣 奏で繋ぐ物語   作:ソーナ

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アニメ版と小説を混ぜていますのでご注意下さい。
遂に2戦目、対Dクラス。開戦です!


第Ⅴ門 対Dクラス戦!

~零華side~

 

 

 

 

『戦争終結!勝者Fクラス!』

 

 

 

 

Aクラスで自習しているなか、私の耳に西村先生のそんな声が聞こえてきた。

 

「終わりましたね。さすがです兄様、恵衣菜さん」

 

「・・・・零華」

 

「どうかしたの、翔子ちゃん?」

 

「・・・・・零華。私たちは仕掛けなくていいの?」

 

「試召戦争を?」

 

「・・・・・(コク)」

 

「私たちが仕掛けなくても向こうには坂本くんがいるから絶対彼は私たちに仕掛けてくるよ」

 

「・・・・・確かに。雄二ならやりかねない」

 

「ね」

 

「なるほどね」

 

「あ、優子ちゃん」

 

「アハハ、ボクたちもいるよ」

 

「愛子ちゃんに、美穂ちゃん、久保くん」

 

「吉井さんがそう言うなら僕たちはそれに従うよ」

 

「ありがとうみんな」

 

私は放課後の教室でクラスメイトたちと楽しく会話していると、兄様と恵衣菜さん、宏美ちゃんがAクラスにやって来た。

何故か兄様は腕を抑えていたため宏美ちゃんに聞くと、あのバカ2人。姫路瑞希と島田美波が兄様に関節技をかけたようだ。

 

「・・・・・・!」

 

私はそのままバカ2人にO☆HA☆NA☆SHIをするためにAクラスを飛び出そうとした。

だが、

 

「零華、どこに行くつもり?」

 

兄様に腕を掴まれて行くことが出来なかった。

 

「もちろん、あの2人のところにです兄様!」

 

「え~と、なんで?」

 

「決まってます!兄様を虐めたからに決まってます!」

 

私は自信をもって言う。周りからブラコンと言われようと私は断言する。

 

「私は兄様に害をもたらす者を駆除します!これは私の中で最優先事項です!」

 

私は兄様が好きだから。兄様を虐めるものは絶対に許さない!

 

「・・・・・・・・なんか凄いデジャビュを感じるよ」

 

「?」

 

「取り敢えず零華。あの2人はもう恵衣菜がやったから大丈夫だよ」

 

「恵衣菜さんが!?」

 

「そりゃそうだよ、零華ちゃん。私だって明久くんのこと好きだもん!明久くんを虐める人は絶対に許さないもん!」

 

「アハハ・・・・・・」

 

「恵衣菜さん!」

 

「零華ちゃん!」

 

私は恵衣菜さんの手を握り固く握り締めた。

その光景に周りの人・・・・・・翔子ちゃんたちは苦笑いを浮かべていた。なんでだろう?

 

「取り敢えず帰ろうか零華」

 

「はい!兄様♪」

 

私は翔子ちゃんたちに別れを告げ兄様、恵衣菜さん、宏美ちゃんと一緒に学校をあとにし、校門前で宏美ちゃんと別れ、3人で家に帰っていった。

もちろん兄様の両端は私と恵衣菜さんで抱き付き、占領している。そして、そのまま家に帰ったのだ。

 

~零華side out~

 

 

 

 

 

 

         時は過ぎ翌日

 

 

 

 

 

 

~明久side~

 

文月学園に着いた僕と恵衣菜、零華は自分達の教室に向かうため昇降口で別れそれぞれの教室に行った。

Fクラスに着いた僕と恵衣菜は昨日と同じように教室に入った。

中にはクラスメイトは少ししかいなかった。

恵衣菜と一緒に自分達の席(?)に着くと。

 

「よお、明久、姫宮さんも」

 

「須川くん!横溝くんも!」

 

友達の須川くんと横溝くんが話し掛けてきた。

 

「おはよう。早いね2人とも」

 

「まあな。俺はアイツに起こされちまってよ」

 

「ああ、須川もか。俺も同じだ」

 

「そうなんだ」

 

「そう言えば、2人は彼女たちになんか説明したの?」

 

「いや、したはしたんだかな・・・・・・」

 

「説明して、宥めるのが大変だったと言うかなんと言うか・・・・・」

 

「あーーー・・・・・・雄二と同じってこと」

 

「まあ、そんな感じだ」

 

須川くんと横溝くんの2人は幼馴染みで、僕たちとは中学の時からの知り合いだ。2人とも幼馴染みの彼女と付き合っている。僕と恵衣菜の関係も須川くんと横溝くんの2人はもちろん知っている。2人の彼女たちは確かAクラスに振り分けられた筈だ。

 

「そう言えば2人はなんでFクラスになったの?」

 

僕は昨日から不思議に思っていたことを聞いた。

須川くんと横溝くんの成績は、僕や恵衣菜、零華や霧島さん、雄二には及ばないが、少なくともAクラスの中位くらいの成績を持っている。

 

「それは、横溝と相談してだな」

 

「振り分け試験の前に須川と話し合ったんだ。俺たちが何処まで通用するかって」

 

「それであえてFクラスに行くことにしたって訳だ」

 

「なるほどね。いかにも2人らしいよ」

 

「ほんとね。じゃあ私たちがFクラスになることは知らなかったのね?」

 

「まあな。でも、あの時の振り分け試験の事は聞いていたからな」

 

「2人はFクラスになるだろうと、思ったんだ」

 

「そんなに広まっていたの?」

 

「そりゃそうだろう」

 

「なんたって片方は学園初めての『観察処分者』吉井明久、そして片方は学園で『彼女にしたいランキング、トップ3』の姫宮恵衣菜だからな」

 

うん?今横溝くんの言葉ちょっと気になる単語があったような・・・・・・

 

「ん?ちょっと待って、横溝君、もう一度今の言ってくれない?」

 

「?学園初めての『観察処分者』吉井明久?」

 

「その次」

 

「片方は学園で『彼女にしたいランキング、トップ3』姫宮恵衣菜?」

 

うん。やっぱり聞き間違いじゃなかった。

 

「へぇー。そんなのあるんだ。初めて知ったよ~」

 

「まあ、俺も横溝もそれを知ったのはつい最近なんだがな」

 

「へぇ・・・・・・・ところでそのランキングの主催者って誰か知ってる、2人とも?」

 

「よ、吉井?」

 

「い、いや、知らん。だ、だが土屋なら知ってると思うが・・・・・・」

 

「言っとくが主催者は、土屋じゃないからな!」

 

「うん。わかった」

 

僕はとにかく康太からこのランキングの主催者を探してもらうことにした。

 

「ところで残りの2人って?」

 

「確か、吉井零華と霧島翔子・・・・・・だったか?」

 

「ああ。何故かアイツらの名前もあったが」

 

「そう言えばそうだったな」

 

うん。主催者さんには見つけた際にはO☆HA☆NA☆SHIが必要だね。

 

「あーーー。姫宮すまん、吉井をどうにかしてくれ」

 

「え?ああーー。うん」

 

主催者を見つけた際の事を考えていると。

 

「よっと」

 

「へっ!?」

 

「気持ちいい明久くん?」

 

何故か恵衣菜に膝枕された。

あー、恵衣菜の膝枕暖かくて気持ちいなぁ~。

じゃなくてなんでいきなり!?

 

「恵衣菜、いきなりどうしたの!?」

 

「吉井が変なことしそうだったから姫宮に停めてもらったんだよ」

 

「須川くん・・・・・」

 

「けど、あんまりするなよ2人とも。今は幸いにそんなにいないからいいが」

 

「わかってるよ」

 

「ハァーイ」

 

「それじゃあ、俺たちは席に戻るな」

 

「うん」

 

「ありがとう2人とも」

 

そう言うと須川くんと横溝くんは自身の席に向かった。

で、僕はというと・・・・・・

 

「あー、さすがに家じゃないので恥ずかしいんですけど」

 

まだ恵衣菜に膝枕されていた。

 

「それもそうだね。じゃあ今はこれで」

 

恵衣菜は僕の頭をナデナデしてくれる。

 

「子供じゃないんだけどな~」

 

「明久くんが余計なこと考えていたからだよ」

 

「だって、勝手にランキングにされてんだよ?」

 

「別に私は気にしないから。多分零華ちゃんも翔子ちゃんも気にしないと思うよ」

 

「ああ。確かに」

 

「ね」

 

「まあ、恵衣菜がそう言うなら・・・・・」

 

取り敢えずランキングの主催者のことは忘れることにした。

 

「うん」

 

『『やれやれ』』

 

視界の端で、自分の席に座った須川くんと横溝くんが呆れた顔を浮かべて首を横に振っている姿が見えた。

なんでだろう?

 

 

 

 

 

 

そして、時は過ぎ昼休み

 

 

 

 

 

 

屋上でFクラス現幹部の作戦会議が催された。

参加者は、代表の雄二を初めとして僕、恵衣菜、康太、秀吉、須川くん、横溝くん、姫路さん、島田さんの9人だ。

雄二は姫路さんと島田さんを話し合いに参加させたく無かったようだが、試召戦争の事なのでそんなことも言ってられない。

 

「次はDクラスを攻める」

 

「Dクラス?」

 

「Aクラスじゃないのか坂本?」

 

「ああ。まず試召戦争の目的は最大の目的はAクラスが一番だが、あと二つある」

 

「あと二つじゃと?」

 

「ああ。それは召喚獣の操作を慣れるためだ」

 

「そしてもう一つは、クラスメイトの成績上昇。でしょ、雄二」

 

「正解だ、明久」

 

「どういうことですか坂本くん?」

 

「いいか。まず召喚獣の操作を理解するのは至難だ。いくら一年の時に練習したからと言っても、誰しも明久のように操れる訳じゃない」

 

「・・・・・それは確かに」

 

「じゃあもう一つの目的は?」

 

「それは設備を交換しなかったのと関係がある」

 

「設備を交換すると、それで満足してしまい学習は愚か、もうどうでもよくなってしまうからだろ坂本」

 

「正解だ、横溝。横溝が言ったように、設備を交換しなかったのはこれで満足させないため。そして、自分たちも頑張れば目標に辿り着けるかもしれない、と思わせるためだ」

 

「なるほどね」

 

「それで坂本くんは敢えて昨日、Eクラスのとの設備を変えなかったんですね」

 

「そうだ」

 

「じゃあDクラスを攻める理由は?」

 

「Dクラスとの試召戦争で更に操作を上げさせるためだ。昨日の試召戦争は隣のクラスだったからな。すぐに決着がついた。だが、Dクラスは新校舎側にあるのに加え成績がEクラスとは違う」

 

「つまり坂本くんは、長期戦の訓練やこれから必要になるためにDクラスに仕掛ける。と言うことね」

 

「ああ。それでDクラスへの使者だが、島田お前が行ってくれ」

 

「ええー。大抵下位クラスの使者って酷い目にあわされるじゃん」

 

「そんなわけないだろう。昨日の明久は怪我ひとつせずに帰ってきたじゃないか」

 

「それもそうだけど・・・・・・・わかったわよ。開戦時刻は明日の午前10時からでいいわね?」

 

「ああ。それじゃあ頼むぞ。俺たちは先に教室に戻っているからな」

 

「わかったわよ」

 

雄二の言葉通り、島田さんはDクラスに行き、僕たちはFクラスに帰った。

あれ、Dクラスって確か・・・・・・

教室に戻りしばらくすると。

 

『騙したわね坂本ーーー!!』

 

と叫ぶ声が何処からか聞こえた。

 

「・・・・・・雄二」

 

「なんだ明久?」

 

「酷い目にあうわけじゃ無いんじゃなかった?」

 

「まあな。だが、ある特定の人物からの動きは酷い目には、入らない。だろ」

 

「まあ、そうだけど」

 

雄二と会話していると、ドタドタと廊下を走る音が響き、扉が勢いよく開いた。

 

「ゼェー、ゼェー。よくも騙してくれたわね、坂本!」

 

「おいおい、俺は騙してなんかいないぜ。現に昨日、明久は無傷で帰ってきたじゃないか」

 

「そ、それはそうだけど。それよりもなんであの子がいるところに行かせたのよ。お陰で酷い目にあったわ」

 

「だが、特定の人物からの動きはしらんがな」

 

「さ、坂本ーーー!!」

 

島田さんの声に雄二は、軽く無視しスルーした。

 

「さて。みんな聞いてくれ、明日の10時からDクラス戦を始める。全員、自分の持ち点を紙に書いて持ってきてくれ」

 

雄二が言うとクラスメイト全員、紙に自分の持ち点を書き込み、雄二のもとに持ってきた。

 

「よし。作戦は明日伝える。明日の9時半にもう一度こう集まってくれ」

 

雄二はそう言うと自分の席に戻った。

僕らは、と言うと普通に勉強していた。

そして、今日も平穏(?)なのか、という日常が過ぎ、遂に僕たちの2戦目となるDクラスとの試召戦争が始まった。

 

~明久side out~

 

 

 

 

 

学園長室

 

~学園長side~

 

「以上、FクラスはDクラスに試召戦争を申し込みました」

 

「ほう。Eクラスの次はDクラスかい。ほんと、今年の第2学年は面白いさね」

 

「それでは、学園長」

 

「ああ、承認してやりな」

 

「承知しました」

 

「さぁて、お前たちが何処までやるのか見させてもらおうとするさね」

 

~学園長side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

Dクラスとの試召戦争開戦10分前

 

 

~明久side~

 

 

 

「―――――以上が今回の作戦だ。何か質問はあるか?」

 

雄二が教壇に立ちクラス全体を見渡した。

 

「それじゃあ、各自準備してくれ」

 

僕たちはそれぞれ、試召戦争の準備をする。

僕は今回、前線部隊の秀吉たちの援護の、中堅部隊隊長に任されている。そして副隊長として島田さんが配属されている。

恵衣菜は雄二の護衛としてFクラスにいる。

そして。

 

 

      キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪

 

 

「開戦だ!総員戦闘開始!!」

 

「「「「「「「「「「おおぉぉ~~っ!!」」」」」」」」」」

 

開戦の鐘の音とともに雄叫びが上がる。

それと同時に秀吉が率いる前線部隊がDクラスに向かった。

 

「さてと、僕は僕で任されたことをしないとね」

 

僕はFクラスの廊下前で立ちそう呟いた。

しばらくすると、

 

「吉井!木下たちが押され始めたぞ!」

 

同じ部隊の須川くんがそう言って戻ってきた。

 

「オーケー須川くん。それじゃあ、みんな。行くよ!」

 

「「「「「「「「「「おうっ!!」」」」」」」」」」

 

こう言う時にはちゃんと従ってくれるから便利だ。

 

「秀吉!」

 

「明久。すまぬ、鷲らはこれ以上は無理じゃ」

 

「わかった。秀吉たちは1回下がって補充試験を受けてくるんだ」

 

「了解じゃ」

 

「みんな!秀吉たちが下がるまで援護するんだ!島田さんは右側の、須川くんは左側の援護を!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

「わかったわ!」

 

「まかせろ!」

 

「そうはさせるかDクラス、石崎が・・・・・「Fクラス、近藤が受ける!試獣召喚(サモン)!」・・・・・くっ。試獣召喚(サモン)!」

 

 

科目 科学

 

Fクラス 近藤吉宗 67点

 

VS

 

Dクラス 石崎昭太 60点

 

互いの召喚獣がぶつかり勝ったのは。

 

Fクラス 近藤吉宗 67点

 

VS

 

Dクラス 石崎昭太 0点 戦死

 

近藤くんだった。

相手の点数が低かったから勝てたのだろう。近藤くんがDクラスの1人石崎くんを打ち倒し、それに他のメンバーは勢いが上がる。

数分してそれぞれの点数が減り始めた。

 

「島田さんは1回下がって補充試験に!代わりに柴崎くん入って!」

 

「了解!」

 

消耗した島田さんに代わり、柴崎くんが入った。

島田さんはそのまま本陣に向かい補充試験を受けに行った。

だが、僕はこのあと起こる事を予想してなかった。

 

~明久side out~

 

 

 

 

 

 

~美波side~

 

「吉井のやつ!ウチはまだやれるってのに!それにあの女とイチャイチャしてるだけでもイラつくってのに。アアーッ!」

 

ウチはFクラスに向かいながらそう言う。

 

「ほんとどうにかしてあの女から吉井を引き離さないと」

 

ウチがそう考えていると。

 

「ん?福村じゃない。なんでこんなところにいんの?」

 

同じクラスの福村が走ってきた。

 

「坂本からの指示だ。なんでもいいから放送で船越先生を別の場所に呼び出してほしいそうだ」

 

「へぇー」

 

ウチは福村の話を聞いてあることを思い付いた。

 

「福村。吉井を使って船越先生を呼び出しなさい」

 

「?ああ。わかった」

 

そう言うと福村は走り去っていった。

 

「吉井。あんたはウチの物なんだから」

 

~美波side out~

 

 

 

 

~明久side~

 

島田さんが補充に向かってしばらくして。

 

『塚本このままじゃ、らちが明かない!』

 

『待ってろ、今数学の船越先生を呼んでいる!』

 

Dクラスのそんな声が聞こえてきた。

 

「船越先生か。吉井、Dクラスの奴ら短期決戦にするつもりだ」

 

「うん。場合によっては僕も出るから」

 

「わかった」

 

僕は下がってきた須川くんとそう会話した。

 

『おい!Fクラスのやつら、世界史の田中を捕まえてるらしいぞ!』

 

『なっ!世界史の田中だと。Fクラスの連中、長期戦に持ち込むつもりか!』

 

世界史の田中先生がFクラスにいることを、Dクラスに知られたようだ。

これで船越先生まで来られたらマズイ。

僕がそう思ったその時。

 

"ピンポンパンポーン♪"

 

1本の放送が入った。

 

『えー。船越先生、船越先生』

 

この声は確か福村くん、だったかな?

 

『2年Fクラス吉井明久君が体育館裏で待ってます』

 

は?

 

『生徒と教師の垣根を越えた。男と女の大事な話があるそうです』

 

「・・・・・・・は?」

 

「よ、吉井、これヤバくないか?」

 

「うん。ヤバいこれは真面目にちょうヤバい・・・・・」

 

船越先生ってあの船越先生だよね!

船越先生と言えば婚期を逃して遂には学園の生徒にまで単位を盾に交際を迫る様になった教師だ。

確かに絶対体育館裏に行ってくれると思うけど・・・・・

 

『繰り返します。船越先生、吉井明久君が体育館裏で待ってます。教師と生徒の垣根を越えた・・・・・・"ドガンッ!!"『『アンタ、なにやってんのぉぉーーーー!!』』・・・・・・えっ!?なに!?なんで姫宮と吉井が!?ああぁぁーーー』

 

え?なんで恵衣菜と零華の声が?

 

『船越先生、船越先生今の放送はこの生徒(バカ)の照れ隠しです。至急婚姻届を持って放送室に来てください。この生徒(バカ)を縛って転がしておくので好きにしても構いません』

 

『あと、Dクラス所属清水美春さん。Fクラス廊下前に島田美波がいます。邪魔しないので好きにしても構いません。ちなみに保健室は現在誰もいません』

 

"ピンポンパンポーン"

 

今の放送に驚いたのか、誰も身動き出来なかった。

それは教師もD、Fクラスの生徒全員だ。

その中。

 

「吉井」

 

近くにいた須川くんが声を掛けてきた。

 

「よかったな」

 

「うん」

 

そのまましばらく沈黙がその場を覆った。

そしてその後放送室とFクラス廊下前から悲鳴が上がったのは気のせいだろう。




バカテストをやろうか悩んでます。





次回 『決着、Dクラス戦』 ここテストに出ます

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