君が帰る場所   作:pwpa

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最初のメインキャラクターの名前
六道 昴→ろくどう すばる
御昴 六花→みほし りっか





★昴side

 

「うぇーい!Here is my castle!!」

 

部屋に入るなり両手を上げてベッドにダイヴ

 

「ばーか、普通のアパートだろうが

にしても羨ましいよな、都会に憧れてた田舎っぺの親戚にアパート管理人がいたなんてよ」

 

「両親納得させんのにも苦労したけど、こっちに来れて良かったわ」

 

オレは小学生の頃や中学生の頃によく叔母さんの家に遊びに来ていて、こっちでも友達が出来ていた

だから引っ越して全然知らない高校へ入学してもぼっちになること無く、無事に1ヶ月過ぎていった

 

「それで?お隣さんの顔見れたか?」

 

「いーや、表札もつけてねぇしインターフォン押してもシカト、他人と距離置いてんじゃねぇの?でも生活音が聞こえっから誰かしら住んでるとは思うんだけどな」

 

「まぁ1ヶ月も挨拶なしならそのままスルーだな」

 

「都会って冷たいんだな」

 

「そんなもんだよ、お隣同士のお付き合いなんて夢見んな」

 

「なんもねぇならそれでも良いか」

 

言い忘れていたけど、一緒にいるのは叔母さんの家に遊びに行くときには一緒に遊んでいた九頭竜 大雅(くずりゅう たいが)、オレにとってはこっちで1番の友達

 

ゲームをしているうちに大雅はスマホを確認すると急ぎ足で玄関に向かった

 

「っべーー!女と約束があるんだった!!

また月曜日な昴」

 

「おー、何股かけてるかしらねぇけど刺されんなよ」

 

「刺すのはオレの方だろ」

 

親指を突き立てながら大雅はオレの城を後にした

 

それからしばらくすると隣の部屋から生活音が聞こえてきたが最近少しだけ疑問に思ったことがある

いくら壁が薄いからといってここまで音が漏れるのかということだ

 

聞こえてくる場所を探るとベッド側から音がよく漏れてきている

壁際からベッドを少しずつ音を出さないように動かすと30~40cm程のベニヤ板が剥き出しになっていた

 

「叔母さんも先に言ってくれりゃ良いのに……」

 

誰が聞いてるわけでも無いのにそう言ってため息をついた

隣の部屋は多分綺麗に壁紙を貼り変えられているとは思う、でなければ叔母さんに苦情が入るに違いない

とりあえずこれは……見なかった事にしよう

 

ベッドを戻そうと引いた時、ベッドの足が一本折れ、その反動で頭からベニヤ剥き出しの壁に突っ込んだ

 

痛みと何かを押し出すような感覚を感じながらそっと目を開けると一瞬見えたパンツ

その瞬間顔面に激痛が走り意識を失った

 

 

 

「……くん」

 

「…昴くん!!」

 

誰かに呼ばれてる気がするけど、体が動かないし体が痛い

痛みに耐えながらも目を開けると仁王立ちしている叔母さん

 

「あれ?叔母さん?おはようございます」

 

「おはようございますじゃないでしょー

せっかく御昴さんの部屋の壁は綺麗に貼り替えておいたのに穴空けちゃって」

 

言っている意味がよく分からないまま首だけ動かして身体を確認すると、穴にぴったりハマっていた

 

「なんじゃこりゃーー!?」

 

「昴くんが自分からやったんでしょ?

御昴さんが朝に私のところに電話くれたのよ

隣の人が穴を開けて入ってきましたって」

 

そう言われているうちに昨日の事を少しずつ思い出してきた

 

「今のオレじゃ謝ることしか出来ませんけど、何でオレの部屋はベニヤのままなんすか!?」

 

「昴くんなら気にしないと思ったのよ、ベッドで隠れているし

そ・れ・よ・り!もしも御昴さんが出ていくってなったら、引っ越しのお金くらい出しなさいね」

 

「そりゃないっすよ、わざとじゃないのに」

 

「それなら誠心誠意謝って穴を直しなさい」

 

「はい……」

 

何とかしてハマった穴から押し出された後、隣人の御昴さんという人は夜眠れなかった分、ネットカフェで時間を潰していると教えてもらえた

 

 

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