君が帰る場所   作:pwpa

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日常というものはほんの少しの事で非日常へと変わる ①

「2学期も始まることですから、えー、一言挨拶します、えー、全校生徒の皆さんが大きな事故に合うこと無くですね、えー、再開できたことを喜びたいとね、思っています

えー、生徒達は自分達がここの生徒だということを、えー……自覚して夏休みをね、えー…過ごしていたと思います

えー…」

 

校長の話なげぇ!!!

思わず『えー』と言った回数を数えたくなるな

 

長い長い話を聞き終わり教室へ1番に戻るとあいつが机に突っ伏して眠っていた

 

「こいつめ、サボりやがったな……」

 

ボソッと言ったつもりだったのだが、すぐに目を覚まして、猫のように体をグッと伸ばし1度オレを確認したが、何も言わずに教室から出ていった

その後すぐに他のクラスメートも教室へと戻ってきた

 

「はぁぁぁ相変わらず校長の話っていうのは長いな

ていうかさっき六花ちゃんとすれ違ったけど何かあったのか?」

 

「あいつと何かあるわけねぇだろ」

 

「へぇ、それにしてはあんな顔初めて見たけどな」

 

あいつがどうなろうがもう他人だ、オレには関係ねぇ

 

「昴くんと九頭竜くん、おはようございます」

 

「お、おは↑よ」

 

ビックリして発音おかしくなったぁぁぁぁぁ

 

「よっ」

 

「夏…祭り……ぶりだな」

 

なんだか直接話すのは照れる

 

「そう…ですね……

あっ、夏祭り九頭竜くんも一緒に行けたら良かったのに」

 

「まぁ来年は予定空けとくからよ、今年は悪かったな」

 

「いえ、怒ってるわけでは無いので謝らないで下さい

あれ?御昴さんは居ないのですか?」

 

「なーんで大雅も小恋もオレにあいつのこと聞くんだよ」

 

大雅と小恋は目を丸くしてお互い目で確認しあっていた

 

「六花ちゃんは何かしらで昴と関わってるからだろうが」

 

「あたしもそう思います」

 

オレとあいつがお似合いとでも言いたいのかよ……

しかもよりにもよって小恋までそんなこと言うなんて

オレはその場に居たくない気持ちが溢れ、二人を置いて教室から逃げ出した

 

 

★昴sideout

 

★大雅side

 

「どうしたんでしょうか……

あたし何か悪いこと言ってしまったのですか?」

 

小恋ちゃんと昴の関係に関しては昴から電話で二時間くらい聞いてるから、答えは分かってるんだけど

 

「腹でも痛くなったんだろ、オレ六花ちゃん探してくるから、先生来たら適当に言い訳しといてくれよ」

 

答えを待たずに校内知っている限りの連中に六花ちゃんを見なかったか、どこへ向かったかをLINEで飛ばし、戻ってきた返事から場所を割り出して探し始めた

そして屋上へ出ると座って空を見上げている六花ちゃんを見っけた

 

「六ーー花ちゃん」

 

「九頭竜さん……」

 

六花ちゃんは1度下を向いて再度顔を上げた時、無理矢理作ったような笑顔をオレに向けてきた

 

「面倒なことはサボろうと思っていたのに、流石九頭竜さん、バレちゃったならしょうがないし教室に戻るよ」

 

横を通り過ぎようとした六花ちゃんの手をとった

 

「大丈夫、オレも面倒なことしない主義だから

一緒に先生の話終わる頃までサボろうぜ」

 

「本当に良く見すぎだよ……」

 

オレから話しかけても態度が変わることの無かったのにな、これ結構弱ってる感じだな

回りくどいことは止めにして直接いくか

 

「昴から話は聞いたよ、六花ちゃんのお陰であの二人、結構良い感じになったみたいじゃん」

 

「そうだね…」

 

「昴のやつバカだしよ、オレ達のお陰って事にして何か奢ってもらおうぜ」

 

六花ちゃんは首を横に振った事に対してオレの考えは確信に変わった

 

「だから言ったじゃん、あの時に『六花ちゃんはそれでいいのか』って」

 

「あの時は六道さんのことなんて、玩具程度にしか思ってなかったから」

 

「それが何だかんだで世話してるうちに愛着がわいた感じか」

 

「そんなことまで話したんだ」

 

 

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