君が帰る場所   作:pwpa

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文化祭前って何だか付き合う奴が多い気がするけど、やっぱり気のせいじゃない

★昴side

 

 

大雅とあいつはどんどん帰りやがって、ていうか大雅のやつ友情より彼女を選ぶんだな

……いや、大雅なら普通か

寧ろ友情を選んだら本当におかしいからな

 

「あれ?大雅くんと六花ちゃんは先に帰っちゃったのですか?」

 

「そうらしい、まぁあいつら付き合ってるんだし、オレがどうこう言うことも無いと思うんだけどよ」

 

「そうですか、六花ちゃん調理実習でも料理上手ですから、文化祭で出すケーキとかのお話をしたかったのですが」

 

「明日にでも話せば良いっしょ、オレらも帰ろうぜ」

 

って……二人で帰るのか!?

いくら返事待ちだっていっても図々しいか?

 

「そうですね、あたし達も帰りましょう」

 

まさかまさかのオーケーいただきました!

 

帰る途中でどこかに寄るなんてことはしないのだけど、文化祭・メイド喫茶という話の種があるお陰で話題も途切れること無く、楽しく帰ることが出来た

だがしかし!オレはあの二人が居ない今がチャンスなのではないかと思う

聞くしかない、行け行けGOGO!

ミサイル全弾発射せよーー!

 

「あのさ…」

 

「はい」

 

「そろそろ返事を聞かせてほしいなーって思うんだけど」

 

「そ、そうですよね、昴くんカッコいいですから、あたしなんかに時間をそんなに使っていられませんよね」

 

ヤバイぞ!ミサイルが全弾オレの方に返ってくるのが分かる!!

策を読み違えたとでも言うのか!?ちっくしょーーーー

 

 

「あたしは怖かったのかもしれません」

 

「へ?」

 

「あたしと付き合っても昴くんは六花ちゃんの方にいってしまいそうで」

 

「オレがあいつの方に?」

 

無い無いと必死に否定をしたけど、小恋はフルフルと首を振った

 

「女の子って気になる人のことはよく見てしまうんですよ」

 

「気になるって……オレのこと?」

 

小恋は耳まで真っ赤にして顔をおさえた

 

「あたし男の人とこんなに楽しく話をするのも昴くんが初めてですし、告白される前からずっと意識しちゃってました」

 

ミサイルがまた方向を変えて小恋に飛んで行く~

 

「ってことは…つまり……?」

 

「あたしってズルいんです、少し時間をおいても昴くんが六花ちゃんの所にいかないことが分かるまで動けなかったんです

もしも昴くんが六花ちゃんの方を向いちゃったとしても、友達としてでもこの距離にいたかったんです」

 

「オレはあいつなんて眼中に無い!

少しズルくたってかまわない、オレは小恋の本当の気持ちが聞きたい」

 

「なら、ズルいあたしのワガママ聞いてくれますか?」

 

「おう、何でも聞いてやんよ」

 

「あの時の告白をもう一度してください、そうしたらあたしはちゃんと答えを出します」

 

言えると思った1秒後急に恥ずかしくなったな、何て言ったっけ……えーーっと………

 

「よし、言うぞ」

 

「はい」

 

「オレは小恋が好きだ」

 

「あたしも昴くんが大好きです」

 

 

もうミサイルなんてどうでも良い、どっか行ってしまえ

 

「やっと言えました」

 

「オレも何だか安心して倒れそう」

 

お互いの気持ちが分かり合い、重なりあった瞬間

オレ達は友達から彼氏彼女という恋人関係になった

 

 

 

小恋と別れた後、家に帰り急いで大雅に電話をすると壁の穴の前にある棚を無理矢理どかされて、大雅が顔を出した

 

「うるせーよアホ!死ね!!」

 

「死ねとか言っちゃいけませんって習わなかったのか!

ていうか聞いてくれよ、オレさぁオレさぁ……」

 

「小恋ちゃんと正式に付き合えたんか?」

 

「そーなんだよ、もう死ねって言われても良いくらい幸せだなぁ」

 

「ハハ、大袈裟だな、でもまぁおめでとさん」

 

「おう、お互いに頑張ろうぜ」

 

「オレは問題ねぇけどさ、お前はゴム付けてしろよな」

 

「そっちの頑張ろうじゃねぇよ!!死ね!!」

 

「おーい、特大ブーメランだぞそれ」

 

ゲラゲラ笑いながら大雅はあいつの部屋へとまた戻っていった

 

恋人同士なら家に入れても良いのかな?

いやいや、あいつらが早いだけだ、オレはプラトニックにいくぞ!

 

そう思いつつも暫く頬が緩んでニヤニヤが治まるのにかなりの時間がかかった

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