★小恋side
六花ちゃんが髪を切ったとき、凄く綺麗な長髪をバッサリ切っちゃって勿体ないなぁって思いました
その時は少し幼く見えていたはずなのに次第にあたしよりもずっとずっと年上のように思えてきます
可愛いのは分かるけど、それだけではなく内側で光る何かが六花ちゃんにはあるんだなぁって思います
その何かが六花ちゃんの誰にも負けない魅力の1つ……
「小恋?」
「な、何?六花ちゃん」
「この前のお礼ってことでファミレス来たのにずっとボーッとしてるんだもん、小恋ちょっと変だよ?」
六花ちゃんのコーヒーを飲む姿に見とれていたなんて言えません!
「えっと、六花ちゃんこそ最近大雅くんと距離が縮まった感じがしますが、何かあったんですか?」
「そんなこと聞きたかったの?」
「はい」
「特別な事なんて何にもしてないよ、ただ恋人としての距離が小恋よりも少し縮まるのが早いだけ
お互い無理のないペースで進めるのが1番良いんじゃないかな」
「そうなんですけど、あたしまだ昴くんとキ、キキキキスも出来ていませんし、六花ちゃんから見たあたし達ってどんな感じなんですか?」
「六道さんと小恋の関係ねぇ」
「はい」
「仲の良い小学生みたいかな」
「小学生……ですか」
あたし達と六花ちゃん達は付き合い始めた日はそんなに変わらないはずなのになぁ
「六花ちゃんはえっと…あの……キスを何回くらいしたの……?」
「数えちゃいないよ、今までどれだけ歯を磨いたか覚えているかどうか聞くようなものだよ?」
「そうなのかな……」
「あたしからすればそんな感じ、ていうか小恋はあたしと違って立派な武器があるじゃん
それを使えば六道さんなら喜んで飛び付いてくるよ」
「武器ですか?」
「うん、その胸」
コーヒーを混ぜるために使っていたスプーンが胸へ向けられた
「ちょっ…ちょっと何を言っているんですか!?」
「そのままの意味
少しくらい触らせてあげても良いんじゃないの?
六道さんは絶対に自分から手を出せるような人じゃないってことくらい分かっているでしょ?
まぁそれが優しさともいえるだろうけどね」
大事にされているのは分かっていますけど、昴くんから来てくれるのを待つというのは難しいのでしょうか
「ちなみに最初にエッチするときはあたしから誘ったよ
大雅は慣れていると思うけど、大事にされているからこそ我慢させてるって思えたからさ」
「大人ですね」
「あたしがもっと近くにいたかったから自分を見せただけ、あたしはただのワガママだ」
六花ちゃんはコーヒーを飲み終えるとすっと立ち上がった
「さっきも言ったけどさ、お互いのペースを大切にするのが何よりも大切だとは思うかな、デートを重ねるだけでもお互いの距離は確実に縮まるから
ごちそうさま、あたしはそろそろ行くよ」
やっぱり六花ちゃんはすごい、常にあたしの数歩先を歩いてる感じがする
「まって六花ちゃん、途中まで一緒に帰ろう」
「うん」
別れ道までいろんな事を話せました
あたしもまた少し進めた気がします
「またお話しましょうね」
「予定が合えばね」