★大雅side
「沖っ縄~~~!!」
「うるせぇな、この程度ではしゃぐな」
「だってさ、あんな鉄の塊がオレらを運んだんだぜ?スゲー感動的じゃんか」
「昴くん子どもみたいです」
「六道さん頭のなかガキだしね」
「うっせー!」
「お前がうるせぇよ、んで?初日はどこ見るんだっけ?」
「なんだよ大雅、そんなことも忘れてんのか?
最初はひめゆりの塔だろ」
「あー………どうするよ六花」
「見てもつまらないし米軍基地でも行く?」
「その方が数倍楽しそうだな」
「だ、ダメですよ二人とも、修学旅行なんですから
研修活動も兼ねてみんなでひめゆりの塔行きましょう」
そういえば修学旅行って元々はそんな意味だったっけ、ていうか何で昴はこんなにひめゆりの塔を楽しみにしてるんだ?
「ねぇ六道さん、ひめゆりの塔で何したいの?」
「そんなもん塔っていう程だしスゲー高いんだろうし、てっぺんまで登って写真撮るに決まってんだろ」
「ばーか」
小恋ちゃんまで口を抑えて笑っていたし、オレですら吹き出した
「な、なんで笑ってんだよ」
「はぁ……じゃあ行こうぜ」
昴がひめゆりの塔を慰霊碑だと理解したのは到着してからしばらくしてからだった
「で?良い写真は撮れたか?」
「うるせー!誰でも塔って聞いたら登りたくなるだろうが!」
「バカと何とかは高いところが好きらしいからね」
「六花ちゃん、隠せてないです……」
「バカとなんだよ高いところが好きって」
そんなバカ話をしながら時間まで記念公園でブラブラして、またクラスの集団へと戻った
そのあとはよくわかんねぇ寺に行かされたりと微塵も面白いと感じることのない時間が無駄に過ぎていった
「やっとホテルか……」
「スゲー!なんつーか……スゲーな、大雅」
「そうでもねぇだろ」
沖縄に来て昴からスゲーって言葉をこれでもかってほど聞いた気がする
いい加減うるせぇな
ホテルの部屋はオレと昴と大和で1つの部屋
ちなみに六花と小恋ちゃんも同じ部屋で振り分けられているらしい
「なぁ大和、なんでわざわざオレらと同じ部屋希望してきてんだよ」
「別に良いだろ、そんなことよりさ売店見に行かねぇ?」
「オレだって好き好んで大雅と同じ部屋になった訳じゃないけどな、昴に誘われたところに大雅が居ただけさ」
「まぁまぁ大和もそういうこと言わないでさぁ」
六花に負けてお情けまで貰ってる大和は何だか気に入らない
だけど昴のやつがいつの間にか仲良くなっていたらしく断るに断れなかったのはオレも悪い
だからって仲良く出来るかと言われても『はい、出来ます』なんて答えは無いだろう
少しモヤモヤしながらも売店に3人で向かっていくと他の生徒の中に六花と小恋ちゃんもいた
オレが声をかけようとするよりも速く、大和が六花に話しかけた
「御昴、オレはお前が欲しい!
オレの嫁になってくれ」
多分他の生徒にも聞かれていただろうが、六花は恥ずかしがることなく真顔で答えた
「死ねよ」
「いや、よく考えてみてほしい
オレと御昴が協力すれば敵うラーメンなんて無い
そうすれば国内どころか海外にまで拠点を置くことが出来るようになるんだ」
「いや、死ねよ」
「父親にも話した、そういう未来像があるってこ…!?」
話の途中で六花の蹴りが大和の股間をえぐっていた
思わずオレの玉ちゃんもキュッとしてしまった
「なんでこんな人と大雅が同じ部屋で明日から一緒に回らなきゃいけないの?」
「昴に言ってくれ……」
そういう昴は小恋ちゃんと楽しそうにお土産を選んでいた
「そういえばさ、こんなの見つけたよ」
六花が笑いながら見せてきたのはパイナップル味のコンドーさんだった
「なんつーもん持ってんだよ、はやく元あった場所に戻してきなさい」
「もう買っちゃったし」
「・・・・・・」
これはあれか?修学旅行中でもヤっちゃっていいともーってことか?
六花……御主もなかなか…エロよのぉ///
「なに鼻の下伸ばしてるの?今の大雅超絶不細工だけど」
「だってそれオレと使うためだろ?嬉しいに決まってんじゃん」
「あたしが痛がるから大雅が満足しきれずにいることくらい分かってるつもりだからね
だけど修学旅行中にしようとは思ってないよ、そんな見境無くヤる猿になるつもりは無いから」
嬉しいけどちょっとガッカリな気持ち
そう言われて箱でコンドーさんを渡されて六花と小恋ちゃんは部屋に戻っていったが
これだけで終わらないのが修学旅行なんだよなぁ