君が帰る場所   作:pwpa

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修学旅行~沖縄~2日目

★昴side

 

 

 

「昴くーん、あたしを捕まえて下さーい」

 

「ハハハ待て待て~~」

 

「アハハハハ」

 

「ウフフフフ」

 

「エヘヘヘへへへ」

 

「デュフフッウェヘへへ」

 

 

 

「昴くん?」

 

あれ?オレ確か小恋とビーチでイチャイチャしてたような気がしたんだけど

 

「昴くん大丈夫ですか?」

 

「あ、あー…うん、ていうかなんでオレの家に小恋……」

 

思い出した!!修学旅行中だったんだ!!!

ていうことはさっきのは夢かよ!!

 

「おはよう小恋」

 

「おはようございます昴くん」

 

時間を見るとまだ5時半、7時起床の8時朝食だったよな

なんでこんな時間に起こされたのだ

 

「昴くん見てください」

 

少しだけ楽しそうにオレの腕を引っ張ってソファーの方へ移動させられると、大雅の上で丸まって眠っている御昴を見せられた

 

「なんでこいつらここで寝てんだ?」

 

「あたしも起きたとき六花ちゃんがいなくってびっくりしましたが、この姿を見たときなんだか可愛らしく思えまして昴くんと気持ちの共有したいなって思っちゃいました

なんだか六花ちゃん高名が作ったお人形さんみたいです」

 

確かにこいつって黙ってればかなり可愛いんだよな、目が大きい上にまつ毛も長いし、顔も大雅が一目置くほど整ってるんだ、小恋がそう思う理由も分からなくはないけど

本当に残念だな、こんなにひねくれてるのは

 

「ちょっと昴くん、六花ちゃんのことみつめ過ぎですよ」

 

「ごめんな、でもオレは御昴と比べられないくらい小恋が好きだからな」

 

「そ、そういうのは反則です」

 

真っ赤になる小恋を見て完全に脳ミソまで目を覚ました

 

なにキザな台詞言っちゃってるのオレは、少し寝ぼけてたからってキモすぎだぁぁ

 

「少しだけお散歩しませんか?」

 

オレの袖の裾をチマッと摘まむ小恋、断る理由なんてあるはずないだろ

 

急いで顔を洗って大雅達にバレないようそっと部屋を出た

 

「流石にこの時間じゃ誰もいないな」

 

「そうですね、とっても静かです」

 

オレの心臓はうるさいけどな

 

「手を繋いでも良いですか?」

 

「繋ごうか」

 

目的地も無いのにあちこち一緒に歩き回って、昨日の夜見れなかった物を見て回った

手を繋いで歩いているだけなのに幸せだ、大雅達に唆されないのも良いものだ

 

途中自販機で飲み物を買ってのんびりしていると、教師も数人見かけ始め、担任に見つかり話しかけられた

 

「お?六道と西城か、朝早くからデートとは若いな」

 

「からかわないで下さいよ」

 

「ハッハッハ、まぁ夜に女部屋に行ったり男部屋に行ったりしない限りはオレもうるさく言いたくないし、水を差したくないからな」

 

「そんなことしませんヨ」

 

「そうですよ」

 

「怪しい…が現行犯以外は目をつぶる

まぁ高校の修学旅行は一生に1度だ、楽しめよ若者」

 

あっぶねー……

 

「戻りましょうか」

 

「そうだな」

 

素直にオレは大和が寝ている部屋に戻るために小恋とは階段で別れようとした

 

「それじゃまた後でな」

 

「待ってください」

 

「ん?」

 

「えっと……こんなところであれですけど

キスしたいです」

 

聞き間違いじゃなければ小恋はオレとキスしたいらしい

ふむ、キスか……キス?・・・キス!?

キスってあれだろ?チューだろ!?

 

「ダメ…ですか?」

 

「ダメじゃない……けど………

オレ恥ずかしながらキスしたことないから上手くないかもしれない」

 

「あたしもしたことありませんから」

 

キスする!!大人の階段のワンステップ!

 

小恋の肩を軽く抑えて顔を近付けると、小恋も目を閉じて少し顎を上げた

 

ヤベー鼻息荒くなってないかな……唇カサカサじゃないかな

 

そう思っているうちにオレと小恋の唇は重なった

 

「エヘヘヘ」

 

「なんだよ」

 

「なんだか嬉しくって笑っちゃいました、上手とか下手とか分かんないですから、あたし達はあたし達のペースで行きましょうね」

 

そう言って階段を駆け上がる小恋の足取りは軽そうで、後ろ姿だけでも嬉しそうにしているのがよく分かった

多分そういうオレも今の顔は絶対に変になってると思う

 

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