★六花side
なんだろう、眠いダルい疲れた動きたくない
まだまだ若いつもりだったのに中学の時とは違うようだ
これから海とかプール行くときはもっとのんびりしよう
「六花ちゃんいい加減起きてください
朝ごはん遅れちゃいますよ」
「いらない、寝てる……」
「そんなこと言ってないで、今日は他のクラスの人と班になって国際通り回るんですから」
「行かない」
くるまっていた布団を小恋に無理矢理抜き取られた
「わがまま言わないで下さいね、友達の輪を広げるチャンスなんですからね」
なんだいそれは、あたしに友達がいないみたいな言い方じゃないだろうか
「1つ言っておくよ
あたしは友達がいないんじゃないの、必要以上に友達を作らないの」
「それは友達がいない人が言う台詞です」
「なら小恋は幼稚園とか保育園の時の友達と今でも連絡をとりあっているの?」
「それは無いですけど」
「そういうこと、高校時代にたくさん友達がいても時間が過ぎれば自然消滅するんだよ」
どうこう言いながらも結局着替えて小恋の後をついていった
朝食もほとんど手をつけないで割り振られた班のところへと向かった
「ランダムなのに御昴と同じ班なんて運命だと思わないか?」
「思わない、ていうか山田ウザイ」
「山田じゃねぇよ!大和だよ!!二階堂 大和」
「あー…そんな名前だったね、で?他のクラスの人は?」
「まだ見えないけど、名前が竹虎……」
修学旅行の冊子を見ながら二階堂さんがそう言っていると多分本人が現れた
「いやー悪い悪い遅れちまった
えっと?君が六花ちゃん?」
「そうだけど?」
「やっぱり!大雅の彼女だよな
オレ
なんとなく大雅と同じ匂い?がするタイプだから驚きはしないけど
「桜龍~先に行くとかひどくない?」
「お前らも見てみろよ、こいつが大雅の彼女」
「え~大雅のこと結構気に入ってたのに~」
「こんなチンチクリンが彼女とか大雅も落ちたね~」
「てめぇら好き勝手言いやがって」
「まぁまぁ、大雅の好みなんだしオレらがなに言ったってしょうがねぇだろ
せっかく沖縄来たんだし楽しもうぜ」
上手く話を纏められた
あたしからしてみればここでいざこざを起こして謹慎くらいになってくれた方がありがたかったのに
ヘッドフォンを取り出して周囲の音を遮断したまま彼らの後を追うように国際通りをただ歩いた
「……」
「おーい!」
ヘッドフォンの片耳を浮かされて急に耳元で呼ばれた
「なに?」
「うっわ凄く迷惑そうな顔だな」
「だからなに?」
「みんな便所とか行ってるうちにさ、二人で抜けちゃおうぜ」
答える時間も与えられることなく腕を掴まれてその場から離れて行った
「心配すんなよ、あいつらにはLINE入れてあっから
それに大和のことあいつら意外と気に入ってるみたいだしな」
「それとあたしとあなたが離れる理由はイコールじゃないでしょ、離してよ」
少し強引に腕を振りほどいて足を止めた
「全くつれないねぇ、オレみたいなイケメンと二人で旅行気分味わえるんだぜ?
普通なら予約制だっていうのにさ」
「あなたと大雅が少し雰囲気が似てると思っていたけど思い違いみたいだったよ
あたしはあなたに興味なんてない、だから余計な事はしないで」
「余計な事ね、オレはお前に用がある」
「あたしには無いから」
「本の虫」
その一言で戻ろうとしていた足を止めた