君が帰る場所   作:pwpa

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すれ違い強化

★六花side

 

 

 

「おやおや、おはよう六道さん」

 

「お、おは↑よ」

 

「なに変な発音させてるのか知らないけど

もう少しシャキッとしたら?」

 

「んなこと分かってるよ」

 

アパートを六道さんと一緒に出ると小恋と大雅がアパート前で待っていた

 

「六花!」

「昴くん!」

 

小恋はあたしを見ること無くすぐに六道さんに飛び付き、大雅は両腕を広げて待機している

 

「あたしが胸に飛び付くような性格に見える?」

 

「やっぱりそれはねぇよなぁ、おかえり六花」

 

「うん、ただいま」

 

それからは以前と変わらずに四人で登校した

 

 

「昴に変なことされなかったか?」

 

「されてないって、学校に来る途中と同じこと聞いてくるね」

 

「だってよぉ……」

 

「そんなにあたしのこと信用できない?」

 

「心から信じてるけどよ」

 

何だか煮え切らない返事から少し間が空いて再び大雅が言った

 

「六花、ちょっと屋上行かないか?」

 

時計を見るともうすぐHRも始まるというのに、何だか焦ってる様子でもある

 

「良いよ」

 

一応スマホと財布を持ち大雅と屋上に行き、ドアを閉めた途端に大雅から強めに抱き締められた

 

「本当はめちゃくちゃ心配してたんだ」

 

「大丈夫だよ、あたしはここにいるから」

 

「それでも昴に取られんじゃないかって思って

心のどこかでその不安がずっとあったんだよ」

 

「大雅……ちょっと苦しい………」

 

「それでも離したくない、六花に昴の匂いがついてるのが許せないんだ」

 

そっとネクタイを緩められてワイシャツのボタンが上からゆっくり外された

 

「いつまでも昴の匂いさせてるんじゃねぇよ

六花はオレの彼女なんだから」

 

首筋から鎖骨辺りまで軽く口付けをされた瞬間大雅を突き放した

どうしてそんな行動をとったのか自分でも理解が出来ないし、大雅もなんとも言えない表情であたしを見ている

 

「ごめん、そんな気分じゃないの」

 

それなりに考えて答えをだしたつもりだったのに、その答えが出るまでの時間はそう長くはなく、少し目を反らしながらワイシャツのボタンを閉め直した

 

「1日昴といただけでこんなかよ……」

 

「今はそんな気分じゃないってだけでしょ、六道さんは関係ないから」

 

多分嘘をついてる、六道さんに頭を撫でてもらったあの時間・あの感覚を少しでも長くあたしだけのものにしておきたいって心の底ではそう思っているのかもしれない

 

「じゃあ何で昴のこと好きなんて本人に言ってんだよ

六花と昴が帰ってきた夜に昴から電話があったんだ、六花に好きって言われたってな」

 

「完全に好きだって言ったわけじゃないから、まだ好きかもしれないって言ったの、それは大雅だって理解してるでしょ」

 

「頭では分かってるけど、やっぱり許せねぇんだよ!」

 

「じゃあなに?あたしがここで大雅に流されて好き放題されたあげくに股を開けばあたしを信用してくれるの?」

 

「そうじゃねぇ!六花の心の中にまだ昴が残ってるのが嫌なんだよ」

 

「だからそれも承知の上でしょ?

それにあたしはちゃんと大雅のこと好きでいるから」

 

「ならオレだって他の女の子とイチャついてようが何しようが六花が好きでいればそれで良いのかよ」

 

「大雅がそうしたいならあたしは止めない」

 

胸の奥が締め付けられるような痛みを感じながらも、それを大雅に悟られないよう意識してそう返した

 

「そうかよ、六花にとってオレなんてそんなもんなんだな」

 

「なにそれ、どういう意味」

 

「本当に好きでもねぇ男と付き合って昴を諦め……」

 

無意識に大雅の頬を叩いた

 

「何すんだよ!!」

 

「最低……

ならあたしは好きでもない人とキスして、処女まであげたってことじゃん」

 

もうダメかな、頭の中ぐちゃぐちゃでどんな顔して良いのかわかんないし、それどころかどんな顔をしてるのかもわかんない

 

「待てよ六花!」

 

声は聞こえていたのに振り返ることも出来ずに屋上から逃げるように出ていった

 

 

★六花sideout

 

★大雅side

 

 

頭に血が上ったからってなに言ってんだよオレは

六花が昴のこと好きだってこと分かってて付き合ってたんじゃねぇのかよ

追いかけねぇといけないのに足が反応しない、六花の母親とその旦那を見たときとなんら成長しちゃいねぇってことかよ……

それに少し見えたけど六花泣いてた

 

自分で自分の足を何度も叩いて六花を追いかけるために走り始めた

 

「お?九頭竜、腹は大丈夫か?」

 

教室に戻ると教師からその一言、ちらっと昴の方を見るとすぐにそう言われた意味が分かった

 

「あーすんませんね、もう大丈夫っす

クソデカいの捻り出してきたんで、糞だけに」

 

「下らないこと言ってないでとっとと席つけ、そんで御昴はまだ戻ってこないのか?」

 

六花はまだ教室に戻ってない?鞄はあるのに

 

最初の授業が終わると昴と小恋ちゃんがすぐにオレの所にきた

 

「六花ちゃんはどうしたの?」

 

「あぁちょっとな」

 

「もしかして喧嘩か?」

 

お前のせいでもあるんだぞこの野郎……ってそんなこと言ってもしょうがねぇな

 

「ちょっと電話してみるわ」

 

電話をしても分かっていたけど出ることはない

 

休み時間の度に校内を走り回ったのに六花の姿も見えず、さらに六花を見た生徒すら捕まらなかった

 

「まだ御昴見つかんねぇのか?」

 

「あぁ」

 

「とりあえず飯食おうぜ~」

 

嬉しそうにしているかと思えば昴の手には弁当箱が握られていた

 

「お?これか?

これはな、小恋が作ってくれたんだ、デュヘヘヘヘ」

 

「別に聞いてねぇよ

で?肝心の小恋ちゃんは?」

 

「先に便所行ってから来るってさ、大雅は購買行くか?」

 

「それもそうだな」

 

ふと六花の鞄を見たのを気付かれたのか昴は六花の鞄を勝手に開けた

 

「おい何してんだよ!」

 

「ほれ」

 

手渡されたのは弁当箱だが

 

「これ六花の昼飯だろ?」

 

「じゃあ何で2つも入ってるんだよ、どう考えても1つは大雅の為に作った分だろ?

朝から良い匂いしてたから何となく分かってたんだけど言わなかったんだぜ?」

 

「悪いな、今日は二人で食べてくれ

オレ六花探さなきゃ」

 

昴は少し笑うとオレの背中を叩いた

 

「はやく見つけてやれよ、あいつ縛られるの嫌いそうだけどさ、しっかり掴まえとかなきゃどこか飛んで行っちまう羽根みたいな奴だから」

 

「分かってるよ、それとな昴

六花はお前よりオレの方が数倍…いや数百倍好きなんだ、変な勘違いすんじゃねぇぞ」

 

「しねぇよ!」

 

 

校内にはいないことはもう分かってる、散々聞いて回って走り回ったんだからな、なら……

 

校舎を飛び出して久しぶり全力で走った

六花の家に行くまでの六花が寄りそうな店も全て見て回ったが六花を見た人は見つからなかった

 

六花の部屋の前まで到着して呼吸を整えてインターホンを押したが反応がなかったのだが中から微かに音が聞こえていた

インターホンを再び押しても反応は変わらずドアを開けようとノブに手を掛けると鍵もかかっていない

 

勝手に入るのは少し悪いと思いつつ通れるギリギリまでドアを開けて中に入ると、玄関入ってすぐに六花のスマホが落ちていた

 

スマホを拾いそのまま部屋に入ると最初に目に映ったのは乱雑に制服を脱がされて倒れている六花だった

周りを見ずに飛び出すと六花の部屋を漁っている男がいた

 

「あ?なに勝手に入ってきてんだよ小僧」

 

こいつ…前に六花の母親と一緒にいたやつ

ならあの女も一緒にいんのか?

 

「お前こそ何してんだよ」

 

「あの女と別れてから金の回りが悪くなったからよ

こいつに借りようと思ったのに頑なに断りやがったからな、何回かぶん殴って一発ヤった後に自分で金探してんだ

お前もこいつに金でも借りにきたのか?」

 

頭の中で何かが切れるような感覚と共にその男に飛びかかった

 

「っざけんじゃねーぞクソガキ!!」

 

「てめぇこそふざけんな!六花に何すんだよ!!!」

 

最初は揉み合いになっていたのに経験の差からか一方的にどんどんと殴られはじめ、終には後ろに回られて首をきめられた

 

「お前こいつの男か?

嫌がってた割には良い締まり具合だったぜ

まぁあまりにも抵抗してきたから殴って気絶させちまったんだけどなぁ」

 

「ふ…ふざけんな……」

 

「そろそろお前も寝てろよ、そしたら拉致ってこいつに有り金全部持ってこさせるからよ」

 

「はっ……残念ながら今日限りで別れるかもしれねぇからよ、そんなことしても無駄だと思うぜ」

 

そう言い終わると同時に首を締める腕に更に力が加わり

意識を持っていかれそうになる感覚までした

 

 

 

「はい、そこまでー」

 

オレと男を簡単に引き剥がされ、少し咳き込みながらも大きく深呼吸を繰り返した

 

「今度は誰だおい!!」

 

「あ?オレは~そうだな、正義の味方だ!

ちなみにオレにとっての正義は六花にある」

 

「なに訳わかんねぇこと言ってんだよ!!」

 

殴りかかろうとする男を新しく来た男は簡単に受け止めた上に、何度も顔面を殴り返している

 

「さぁ部屋が汚れんだろ、表出ようぜ」

 

オレまで部屋の外に引き摺り出され黒い何かを突き付けられた

それが何か理解できるまで時間はかからず思わず口に出した

 

「本物か?」

 

「あぁ、海外から持ってきたばかりのホンモノよ

サイレンサーもついててなんとお値段1500ドル」

 

「そんな脅しが通じるかよ……」

 

顔面ボコボコになりながらもそう言い返す男の方に銃口は向けられて躊躇なく引き金が引かれた

 

テレビやゲーム、漫画等とは違いサイレンサーが付いていてもかなりの音を隣で感じると同時に撃たれた相手を見ると壊れた何かの様に震えている

 

「さてと?てめぇら二人は六花の部屋で何してた?

そんで何で六花が倒れてるのか説明しろ

まずはおっさんの方からだ」

 

「お、オレはあいつの母親の元旦那で、そんで……」

 

「あーもういい、次はてめぇだクソガキ」

 

「オレは六花に謝りたくて六花の部屋に来たんだ、そしたら鍵が…」

 

「よしわかった、悪者はおっさんだな」

 

銃口を相手の額に押し当てて胸ぐらを掴んでそいつは言った

 

「次六花の視界に入ってみろ?脅しじゃなく殺してやるからな」

 

銃を離すと吸っていたタバコを額に押し付けた

 

「はやく消えろよ、それとその目印は六花に伝えとくからな、一生逃げ回りたくなければどっか遠くに行け」

 

「わ、わかりました…」

 

雰囲気で理解したのはこの男は殺すと言ったら殺す人だ

 

怯えながらも逃げていくのを見て次はオレかと心臓が飛び抜ける気持ちでじっと待った

 

「で?お前何で六花に謝りに?」

 

「え?」

 

その男は再びタバコに火を付けると煙を吹きかけてきた

 

「こんなところじゃなんだな、部屋入んぞ」

 

ずかずか部屋に入り込むと六花の服を脱がしはじめた

 

「な、何してんだよ!!」

 

「何ってあのおっさんの体液洗い流すんだよ

こんなの見りゃ何があったかなんて一目瞭然だろ

ほれ、お前も手伝えや」

 

脱がしながらもその男は六花の微かな反応をしっかりと見ていた

 

「気絶してるだけだろうし、シャワー任せるわ」

 

そう言いながらも流しに捨てたタバコを見るとフィルターが強く噛まれている痕跡が残っている

オレだって気持ちは分かる、両頬やこめかみは赤く腫れていて唇からも数ヶ所血が出ている

どこまでやり返せたか分からないし、100%やり返せたとしても気が収まらない

 

六花の身体の隅々までシャワーで洗い流しているうちにとんでもないことに気付き、六花に適当なTシャツを着させて抱き抱え急いで部屋に戻った

 

「てめぇは誰なんだよ!」

 

「あ?言ってなかったか?」

 

「何も言われてねぇしそれどころか銃突き付けられたわ」

 

「六花の本当の親父だよ」

 

「嘘つけ」

 

「はぁ?何でそれが嘘になんだよ」

 

「あったとしても兄貴だろ」

 

「なら六花が起きたら直接聞いてみろよ

そんで?お前さんは六花の何なんだ?」

 

「六花の彼氏だ」

 

「それこそ嘘だろ」

 

「本当だっつーの!これだって見ろ、六花とお揃いのペアリング」

 

「お前さんは六花のストーカーか何かか?」

 

「そんなに疑うなら六花が起きたら聞いてみろし」

 

「あーそうさせてもらう」

 

それから六花が目を覚ますまでそう時間はかからなかったのだけど、オレと父親と名乗る男は互いに六花の良いところを挙げ続けていた

 

「いっ……」

 

「「六花!?」」

 

ベッドから起き上がろうとした六花の側にすぐに駆け寄った

 

「大雅…?」

 

「あぁオレだよ」

 

「ちなみにオレもいるぞ?」

 

「お父さんまで?」

 

六花がお父さんと言ったことにたいして物凄いドヤ顔でオレの方を見てきた

 

上半身を起こして座り直した六花はオレの顔を見て安心したかのように笑った

 

「なにその顔、ボロボロじゃん」

 

「六花だっておんなじようなもんだろ」

 

少し笑い合いながら六花はいつもの表情に戻って言った

 

「お父さん、ちょっと外してもらえるかな

大雅と話がしたいの」

 

「いいぞ」

 

軽い返事をしながらもオレと六花を残して外へ出ていった

 

「えっとさ……

あの人って本当に六花の父さんなのか?」

 

「そうだよ、見えないでしょ?まだ30代前半だし」

 

30代前半ってオレくらいの歳で子ども作ったってことかよ

 

「そ、そうなのか……」

 

謝るつもりで来たのになに他のこと聞いてんだよオレは

 

「そんなことよりも六花、今日は…」

「ごめんなさい大雅」

 

 

 

「え?」

 

「大雅を不安にさせたこともごめんなさい

汚されちゃったこともごめんなさい」

 

うつむいていて表情はよく見えないけど、シーツを握っている手は力が入っているのが分かる

 

「ごめんなさい……」

 

謝り続ける六花の肩に腕を抱こうとして一瞬躊躇ったが、呼吸を整えて強く抱き締めた

 

「オレの方こそ悪かった

昴に嫉妬して、六花の気持ち考えないで酷いこと言って、六花を守れなくて本当にごめん」

 

「ダメだよ大雅、あたし汚いから」

 

「汚くなんかねぇ!」

 

ベッドに押し倒した六花は泣いていた、憤りと悲しみが混ざったような顔をしていて、すぐに顔を隠した

 

「オレにとって六花はただ一人オレを本気で好きにさせた女だ、誇りを持てよ、自信を持てよ!

そうじゃねぇとオレが惨めじゃんか」

 

「ならこんなあたしにキス出来る?」

 

「何度だって出来る、今から明日の朝まで唇がふやけるまででもしてやる」

 

「あんなおっさんに抱かれた身体でも良いの?」

 

「あんなおっさんより数百倍良い夢みさせてやる」

 

「まだ六道さんを諦めきれなくても?」

 

「それはちょっと悔しい…」

 

六花は泣きながらも笑ってくれた

 

「だけどオレは六花に必ずオレで良かったと思わせるって言っただろ?」

 

「うん、覚えてる」

 

「だったらそれはまだ有効だ、オレはもう六花を離さないからな

どうしても昴じゃなきゃダメってんなら相談はしてくれ、本気で考えるから」

 

「ズルいなぁ大雅は」

 

「多少ズルいくらいが男も女も丁度良いんだよ」

 

六花の髪を軽く撫で下ろしてそっと唇に触れた

 

「キスして良いか?」

 

「うん」

 

 

「やー、話はすんだか?」

 

突然開かれた扉からは六花のパピー

 

「っと……これからもう1ラウンドだったか、悪い悪い空気読めなくって」

 

重ねていた唇を離してすぐにベッドから降りた

 

やっべー!撃たれるのか!?オレ死ぬのか!?

 

「本当に空気読めないお父さんだね

流石にあたしはこれ以上疲れたくないからえっちするなら別の日にするよ」

 

「なんだよつまんねぇな

男の性欲っていうのは無・限・大★なんだぜ?

なぁ坊主、せっかくならヤりてぇよな?」

 

「六花がしたくないなら、我慢しようかなと……」

 

「そしたら家で自家発電だろ?

相手がいるなら頼み込んでみろよ」

 

「そんなことよりお父さんは何でこっちに帰ってきてんの?」

 

「実は1ヶ月前に帰ってきてたんだけど、オレのbarがあの女に乗っ取られてるわ、あの女はあの女で六花から金取ってるって小耳に挟んだからな

どうなってんのか色々と調べてたんだよ」

 

「それで?結果は?」

 

「このありさまだ、元凶を叩かねぇとな

オレと六花が接触し始めればあの女は必ず六花の前に現れると考えて今日六花の部屋に向かった」

 

「なるほどね」

 

「なぁ六花、オレと一緒に海外で暮らさないか?」

 

「は?」

 

「英語くらい話せるだろ?ならこんな」

「おい、ちょっと待てよ」

 

思わず口を挟んだ

 

「おいおい、これは親子の会話だぜ?部外者が口を挟むなよ」

 

「海外に連れていかないでほしい、六花はオレが必ず守るから」

 

「今回守れてねぇだろ」

 

「っ………」

 

反論なんて出来なかった、実際に六花の父親が来なきゃオレだってボコボコにされて終わってた

 

「実際に決めるのは六花だ

この中に飛行機のチケットが入ってる」

 

渡されたチケットを六花はすぐに返した

 

「次からは大雅が守ってくれるんでしょ?ならそれで良いじゃん」

 

「流石オレの娘だ、血は譲れねぇのな」

 

「好きな人と離れる方がよっぽど辛いから、ごめんねお父さん」

 

「まぁ六花がそれで良いなら良いんじゃねぇの?

オレも暫くは日本にいるし」

 

「なら何で飛行機のチケット渡してんの?」

 

「向こうに知り合いがいるからな、預かってもらおうと思って……っと

オレはそろそろ仕事だ」

 

六花の父親は紙に住所と電話番号を書いて六花に渡した

 

「何かあれば連絡してこいよな

それと彼氏じゃねぇってうたがって悪かったな

名前だけ教えてくれねぇか?」

 

「えっと、九頭竜 大雅です」

 

「九頭竜……?九頭竜 大雅……

あー、うん分かった分かった、九頭竜家のボンボンか」

 

「ボンボン言うな!」

 

笑いながら部屋を出ていって、派手なバイク音を鳴らしながらアパートから離れていった

 

 

「なぁ六花」

 

「なに?」

 

「エッチしたい」

 

「しないってば」

 

「ほら、無限大って言ってただろ?」

 

「何でそんなに元気なのか逆に聞きたいところだね」

 

「そりゃ六花が大好きだからだろ」

 

「なんか最近の大雅って六道さんに似てきたんじゃない?」

 

「そんなはずねぇよ、オレはオレだ」

 

「そお?」

 

六花は布団に潜り始めた

 

「とりあえず疲れたから寝させて」

 

「一緒に寝て良い?」

 

「うん」

 

一緒の布団に入ると、反対方向を向いて丸くなってる六花はボソッと言った

 

「来てくれてありがと」

 

「当たり前だろ」

 

後ろから六花を抱くようにオレも疲れていたのかすぐに眠ってしまった

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