冷泉麻子、行きまーす!!   作:わんたんめん

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第14話

「・・・・・・。」

 

自動車部によりトレーラーで移送されていくⅣ号や38tといったボロボロになった大洗の戦車を見送っていた。

結論から言えば、俺たちは負けた。

敗因は、こちらの練度不足かもしれないな。全く、練度の差が浮き彫りにならない戦い方をしようとしたのに、結局の敗因が練度不足では本末転倒だな。

チャーチルに砲撃を叩き込もうとしたが、向こうの方が一歩早く、こちらの撃破判定が先に出てしまった。あと少しだったというのに、惜しい戦いだった。

とはいえ、負けは負け。取り繕ってもどうにもならん。と俺は割り切れているが、他の西住や華といった面々の空気が重い。というより放心状態か、これは。

やはり、高校生には負けの重みはまだ辛いか・・・。

どうしたものかと思っていると金髪の二人組とオレンジ色の髪が印象的な赤い服に身を包んだ女性達がやってきた。あれは、確かーー

 

「聖グロリアーナ女学院の隊長か?」

「ええ。ダージリンと言いますわ。先ほどの戦い、見事なものでしたわ。」

「負けた身としてはどう聞いても皮肉にしか聞こえんのだが?」

 

そういうとダージリンは微笑を浮かべるだけであった。気に食わん奴だ。

腹に一物を抱えているタイプだな。

 

「ところで、先ほどのⅣ号の車長は貴方が?」

「いや、わたしは操縦手だ。車長は彼女がーーー」

 

そういい、視線を向けると未だ放心状態の西住達が目に入る。多分あの様子だとこちらの会話の声も届いてないな。俺は手で目を覆いながらダージリンに向き直る。

 

「すまない。見苦しいところを見せた・・・。」

「いえ、気になさらずにして結構ですわ。大洗の会長から今回が初めての戦いであることは聞いてましたので。よほど勝ちたかったのでしょう。」

「そう汲み取ってもらえるとありがたい。おい、いつまで放心しているつもりなんだ。」

 

そういいながら各々の脇の肉をつまむ。突然の出来事に全員が素っ頓狂な声をあげる。

 

「ま、麻子っ!?いきなり何するのよっ!?」

「聖グロリアーナの隊長が来てるぞ。君に会いたがっているそうだ。」

 

沙織の言葉を無視して西住に要件を伝える。そこでようやく気づいたのかダージリンを見ると驚いた声をあげる。

 

「えっ!?ああ、どうも・・・。えっと。」

 

・・・割と西住は人見知りをするタイプか?さっきから口調がしどろもどろになっている。戦車の中ではかなりハキハキとしているのにな。

 

「あなたが、Ⅳ号の車長?」

「あ・・・、はい。」

「お名前を聞いても?」

「西住・・・みほです。」

 

西住が名を名乗るとダージリンは何か心あたりがあったような表情をする。

 

「もしかして、西住流の・・・?」

 

ダージリンにそう言われると西住は表情を暗くさせる。

西住流・・・か。確か、戦車道の名家だったか。それ以上は特に知らない。西住がその流派の関係者であることは知ってるが、変に調べて彼女の預かり知らぬところで彼女の戦車道に対する後ろめたさの理由を知るわけにはいかないからな。

こういうのはやはり彼女自身の口から話してもらうのが一番だからな。

 

「・・・・まほさんとはだいぶ違うのですね。」

 

ダージリンが何かを呟いたと思うと、今度は俺に視線を向けてきた。

 

「貴方のお名前も聞いてもよろしいかしら?」

「私もか?冷泉 麻子だ。」

 

一応名乗ったが、ただのしがない一操縦手の名前なんぞ聞いてどうするんだ?

戦ったあとに名前を聞くのは聖グロリアーナの伝統か何かなのか?

俺が名乗ったあとにダージリンは少し考える仕草を見せる。少しすると、隣の大きな黒いリボンが印象的な女性に耳打ちをする。

内容はよく聞こえなかったが、黒いリボンの女性がダージリンに再度耳打ちを行うと驚いた表情をした。

 

「今回はとても良い試合でした。また試合をするのであれば承りますわ。それでは。」

 

そういうとダージリン達は帰っていった。なんだったんだ?人の名前を聞くだけ帰っていったぞ。

 

「ひとまず、皆無事のようだな。」

 

突然聞こえた声に後ろを振り向くと生徒会のメンバーがいた。シャア含め、皆揃いも揃ってススだらけだ。

 

「会長・・・。ごめんなさい。負けてしまいました。」

「なに。君が気を負う必要はない。結果は結果でしかない。ただ認めて、次の糧へとすれば良い。それが大人の特権だ。」

「お、大人ですか・・・。」

 

秋山が微妙な顔をしているぞ。慰めのつもりで言ったのだろうが、どうしてくれるんだ。

 

「なるほど!!恋愛と一緒ですね!!失敗しても次に活かせばいい!!会長さん、流石!!」

「ん・・んん?恋愛・・・?まぁ、君がそれでいいのであればいいんだが・・・。」

 

沙織・・・お前の頭は相変わらず彼氏募集中か・・・。

料理も家事も出来るのに、なぜアイツには男が出来ないんだ?あれか、沙織は結婚できない星の下に生まれたのか?

 

「それで、なにをしに来たんだ?」

「えっと、まだ近くで屋台とかやっているから行ってみたらどうって言おうとしたんだけど・・・。」

 

屋台か・・・。気分転換にはちょうどいいな。

ここは小山の提案に乗せてもらうとしよう。

 

「行こうか。気分転換にはちょうどいいだろう。なんなら何かしら奢るよ。」

「・・・麻子がそんなこと言うなんて・・珍しい。」

「沙織、お前は抜きにしてもらいたいか?」

「わーっ!?ご、ごめんってばぁっ!!」

 

沙織の変わりように西住たちも笑顔になる。なら、屋台に向かうとしよう。

 

 

 

 

「ダージリン様、先ほどアッサム様と何をお話なさっていたので?」

 

隣を歩いていたオレンジペコから疑問があがる。話す内容なのかしら・・・、これは。まぁ、いいわ。可愛いペコのためにもね。

 

「さっきのⅣ号の操縦手の名前、覚えているわね?」

「はい。冷泉 麻子さん、でしたよね。」

「ええ。彼女の技量、どう感じたかしら?教えてくれる?」

 

私がそう尋ねるとペコは厳しい表情をした。

 

「正直に申し上げて、とてつもないの一言でした。車長である西住さんの指示を忠実以上にこなし、なおかつ我々聖グロをあそこまで追い詰めるのははっきり申し上げて並大抵の技量ではできないことです。彼女は一体どこの強豪の中学にいたのでしょう?アッサム様、ご存知ありませんか?」

 

私が思ったことをほぼ同じことを言ってくれて、少しばかり得意気になる。

 

「その通りね。ペコ。それで私もさっきアッサムに聞いてみたんだけど・・・。」

 

アッサムに視線を向けるといつもはどんなデータでも揃え、伝えてくれるアッサムの表情は申し訳無さ気なものに変わっていた。

 

「申し訳ないのですが、彼女、冷泉 麻子に関してのデータは一つも見つかりませんでした。」

「デ、データが見つからないんですかっ!?そ、それじゃあ、あの人は・・。」

「一番現実的な考え・・・これでも結構ありえないんですが、彼女はまだ戦車を始めて間もないかと・・・。」

「あ、あれほどの技量を見せていて、彼女は始めて間もないとおっしゃるんですかっ!?」

 

アッサムが困ったような表情をしている。ペコはいつもは割とだんまりな口もありえないといった表情で矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。おそらく、それには彼女、冷泉 麻子に対しての敵愾心もあるのかもしれない。気持ちはわからないわけではない。私もアッサムのその結果を聞いた時、冗談だと言いたかった。

でもそれは聖グロリアーナの気品には似合わないわ。

 

「ペコ、こんな格言を知ってる?」

 

あ、ペコの顔が『またいつものですか?』って言ってるような感じがするわ。

正直言って傷つきそうだけど、耐えるのよ。ダージリン。

大丈夫、あれはペコが怒りからつい出てしまった表情にちがいないわ。ええ、きっとそう。

・・・・ってあら?それってペコはいつも私の格言に対してそう思ってるっていうことよね?

 

「ダージリン様?どうかなさいましたか?」

「いいえ、なんでもないわ。」

 

心はちょっと泣きそうだけどね。

 

「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実である。」

「アーサー・コナン・ドイルの小説、『シャーロック・ホームズ』ですね。」

「つまりはそういうことよ。彼女はとても強いわ。でもその力は未だ底知れず。」

 

私は後ろを振り向き、大洗の仲間達と楽しく談笑する冷泉 麻子の姿を見ながらこう呟く。

 

「おそらく、彼女らも全国大会に出てくるのでしょうけど・・・。一番の鬼門は、プラウダや黒森峰でもなく、彼女たちかも知れないわね。」

 

 

 

 

 

大通りに出てみると親善試合の熱狂が未だ残っているのか、屋台などで賑わっていた。

 

「わー!!すごい賑わっているね!!」

 

沙織が半ばお祭り騒ぎになっている屋台を見て目を輝かせる。

さて、今回ばかりは財布の紐を緩くするか。

そう思い、皆に何が欲しいか尋ねている。不味い、そういえば華は健啖家だった・・・。これは財布ごと持っていかれるか・・・っ!?

そう思っていると、しゅんとした雰囲気の西住が目に入る。アイツ、まだ引きずっているのか・・・。

俺は一つため息をつくと、屋台で見つけた手頃なあるものを買う。

目的のものを買うと西住に駆け寄る。

 

「西住、これでも食べて元気を出せ。」

 

そう言って、俺は近くの屋台で買った串に刺したバナナにチョコをコーティングした屋台定番の食べ物、チョコバナナを西住に差し出す。

 

「あ、ありがとう・・・。」

「・・・君はよくやっているさ。あの結果は確かに悔しいものでもあったが、現状ではこれ以上ないものだったと思うぞ。」

「でも・・・勝てなかったし・・・。」

「何も勝ち負けが全てなわけではない。まぁ、戦争では負け=死だが、これは戦車道だ。戦車道は有り体に言ってしまえば勝負だ。戦争とは違う。勝負であれば例え負けようがまた次がある。会長も言っていただろう?次の糧にすればいいと。」

「次の、糧に・・・・。」

「なんだ?鳩が豆鉄砲で撃たれたような顔をして。」

「ううん。その・・・、負けてもいいなんて、言われたことがなかったから・・・。」

「どういうことだ?」

 

怪訝な顔をしていると西住は俺の手からチョコバナナを手に取って、静かに語り始めた。

 

「えっと、冷泉さん、私が大洗に転校してきた理由って詳しくは知らなかったよね?」

「ああ。何か戦車道に対して後ろめたい思いがあるのは分かっていたが、それ以上の詮索はしなかった。君自身の口から語ってもらった方がいいと思ってな。」

 

俺がそういうと西住は小さくありがとうと言った。流石に秋山たちと離れるわけにはいかなかったため、祭囃の喧騒の中を話しながら歩く。

西住が話してくれた内容ははっきり言って反吐が出るかと思うほど、痛々しいものであった。

ある程度説明を掻い摘むと、西住は一年前まで、全国大会9連覇を果たした黒森峰に在籍していた。しかも姉の隊長とともに一年生ながら副隊長を務めていたそうだ。この時点でかなり将来を嘱望された人材だったのは目に見える。

だが、黒森峰の10連覇のかかった全国大会での決勝、西住はフラッグ車の車長の役割を受けていながら転落した仲間の戦車を助けに行き、その間にフラッグ車が撃破。

結果として黒森峰は10連覇を逃してしまった。

これだけ聞いていると西住の行為は人の命を最優先にしたものとして褒められるべきものだ。スポーツマンシップに乗っ取られるスポーツとしての戦車道ならなおさらだ。

 

だが、世間はそうは行かなかった。

 

黒森峰が決勝戦で敗北すると、人々は勝手な行動を取って黒森峰を敗北へと導いたとして西住を責め始めたのだ。各週刊誌も西住を糾弾するような記事をあげ、

その記事を見た無関係の一般の人々が陰口を西住に叩く。黒森峰での彼女の居場所はもはやないにも等しかった。

 

「・・・惨い話だ。たかが一度負けた程度でそこまでやるか?」

「その、黒森峰は西住流の教えが深く根元まで入っている節があるから・・・。」

「西住流の教え?どんなものなんだ、それは。」

「・・・簡単に言うと・・・。勝利至上主義って言うのかな・・・。」

「終わりよければ全て良し、などと言う希望的観測ではないんだろうな。」

 

俺が軽い冗談を言うが、西住の表情は重く、頷く仕草にもその重さが滲み出ている。西住流のことに関しても西住の口から語られた。その内容もまた頭が痛くなりそうな案件でな・・・。

なんでも勝利のためであれば仲間の犠牲さえも厭わない、と言う内容であった。軍人ではともかくまだ若い高校生、それも感受性の高い女の子にやらせることではない。西住流を打ち立てた奴はどう言う考え方をしているんだ・・・。思わずため息が出てくる。

 

「はぁ・・・。そんな息苦しそうなところによく居られたな。大変ではなかったのか?しごきやそういうので。」

 

そう西住に聞いたが、首を横に振った。意外な反応に少し驚く。

 

「ううん。確かに、キツいって感じることはあったけど、お姉ちゃんもお母さんも優しかったし・・・。でも、私のせいで10連覇を逃してから、何となく、2人から冷たく接されるようになって、最終的に大洗に転校する形で、追い出された・・・でいいのかなぁーーー」

 

それを区切りにして西住の声が聞こえなくなった不思議に思い、彼女の方に顔を向ける。

 

「あ、あれ・・・?なんでだろ・・・、涙が・・止まんない・・。とまんないよぉ・・・!!」

「っ!?西住・・・っ!?」

 

目に大粒の涙を浮かべさせている西住の姿があった。崩れ落ちそうになる西住の体を咄嗟に支える。西住は堰を切ったように涙を流し、嗚咽をこぼしている。

 

「西住、立てるか?ひとまずこっちだ。ここでは悪目立ちする。」

 

西住の肩を担ぎながら、祭りの喧騒から外れた歩道に駆け込む。

なんとか人目には付かなくなったが、西住は変わらず大粒の涙を浮かべて、嗚咽をこぼしている。一応、慰めの声はかけているが、西住は一向に泣き止まない。

泣き止まない理由はおそらくーー

 

(家族と離れ離れになっていて、今まで溜め込んでいた感情が爆発したか・・・!!)

 

俺は苦虫を噛み潰したような表情をする。どうする、こういった時はどうすればいい・・・っ!?くそ、全く分からん!!

だが、これ以上西住の泣く様子を見て手をこまねいているわけにはいかない。

俺は意を決して、西住の頭に両腕を回し、自分の胸に押し付けるように抱きしめた。

 

「っ!?冷泉さん・・・?」

「すまない。驚かせたのは謝る。だが、こうした方が早く泣き止むと思ってな。」

 

とりあえず、不安がらせないように笑顔を浮かべておくか。ぎこちないのは否めないが、無愛想な顔をしているよりはマシだろう。

あとは何をするといいんだ?とりあえず、頭を撫でておこう。

・・・自分でやっておいてあれだが、さながら小動物を撫でているような感覚だ・・・。

 

「・・・・確かに家族と離れ離れになっているのは辛いだろうな。俺、いや私も両親を失っていてな。気持ちはよくわかる。」

 

危なかった・・・。つい男としての一人称が出てしまった。

西住は驚いた表情を上げているが、大丈夫か?

 

「一応、1人でもなんとか立ち直れはしたが、私のそばには沙織がいてくれた。それだけでもありがたいものがあった。誰かの支えというのは君の思っている以上に力を持っている。君にもいるはずだろう?家族以外にも支えてくれる人が。」

 

涙を浮かべてぐずっている西住をみながら話しを続ける。

 

「沙織や華、それに秋山といったⅣ号のメンバーでもいい。もしくは会長といった生徒会の面々でも構わない。・・・河島は厳しいな。アイツは駄目だ。」

 

河島はまだ子供っぽいところがあるからな。アイツにははっきり言って無理だな。

小山が一番適任か?こういうことは。

 

「とにかく、辛いことがあったら素直に甘えろ。吐き出さずに溜め込んでも君の重荷になるだけだ。」

 

そういったら西住が俺を掴んでいる手に力を込める。なんだ?まだ辛いのか?

そう思っているとーー

 

「れ、冷泉さんに・・・甘えちゃ駄目・・・ですか?」

 

は?俺か?・・・物好きな奴だな・・・。俺なんかに甘えてもどうしようもならんだろうに・・・。とはいえここで断るのもな・・・。

私を空を仰ぎながらポツリと呟いた。

 

「・・・・私なんかでよければな。」

「じゃあ・・・早速、甘えさせてください・・・。」

 

そういうと西住は再び俺の胸に顔を埋めて泣き始めた。

俺は無言で西住の頭を撫で続けた。しばらくすると泣き疲れたのかそのまま寝てしまった。普通であれば微笑ましいのだが、ここは外。はっきり言って動けないため少しばかりキツい。

どうしたものかと悩んでいるとーー

 

「・・・・何をやっているんだ?」

 

背後から声が聞こえ、西住を起こさないように顔だけ向けると、そこには杏、というかシャアがいた。屋台で買ったのかどうかはわからないが干し芋の入った袋を取り出して、食べている。

だが、正直言って奴が来たのはありがたい。俺はシャアに事情を説明する。

 

「・・・そうか。大方の事情はわかった。しかし・・西住流とも一悶着があったとはな・・・。」

「お前も予想はしていなかったのだな。」

「ああ。はっきり言ってその決勝戦における事件だけだとタカを括っていた。」

 

シャアが西住に対して悲しげな表情をあげる。

 

「よく寝ている。あやし方がなっているからかな?」

「茶化すなよ。全く、慣れないことをしたものだから存外に疲れた・・・。」

 

西住の顔を見てお互いに微笑んでいると、そこに駆け込む人物が現れた。

 

「あっ!!冷泉殿ーっ!!良かったですー!!って、西住殿っ!?」

 

秋山がバカにならない声で駆け寄ってきたため思わずシャアと2人で静かにするようにジェスチャーをする。秋山はボリュームを下げてくれたが、表情は何か焦っているようだ。

 

「どうかしたのか?」

「は、華さんがっ!!親御さんに連れられてそのっ!!」

 

かなり焦った様子の秋山の説明からはうまくわからなかったが、ひとまず華が緊急事態に陥っているのは確かなようだ。俺はシャアとアイコンタクトで言いたいことを伝える。

 

「西住君は私に任せろ。麻子は五十鈴君のところへ向かってくれ」

「すまない!!恩にきる!!秋山、案内しろ!!」

「りょ、了解ですっ!!」

 

俺と秋山は祭囃子の喧騒を全速力でくぐり抜け、華のところへ向かった。

 




今回の話ではあんこう踊りはやらずに普通?にお祭りを回っています^_^

最終章、見たいですか?(モモチャンズリポートのあとがき要参照)

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  • 見たくないです

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