駄菓子菓子!!
なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ、なんだこれっ!?
麻子みほが見たいという要望に応えて書いていたら、なんだこのR-18ギリギリの描写・・・・。
あかんわー。これあかんわー。見るときは覚悟が必要ですな。
覚悟が完了したのであれば、受け取ってください・・・・。これが最後の麻子みほです・・・・。というか、これ以上、書けない・・・!!
書いたら、確実に飛ばされる・・・・!!規制線の向こう側へとっ!!
久しぶりの奴は久しぶりだな。冷泉麻子、もといアムロ・レイだ。
は?俺が今何歳か、だと?
・・・・19だ。大学は二年になったところだ。
高校を卒業してから推薦でそれなりの大学に進学した俺はみほとの約束もあり、戦車道を続けていた。
一年生のころも続けていたのだが、これといった試合には出なかった。
あるとすれば重要な試合に駆り出されるくらいだったか?
まぁ、練習でも適当にその大学の戦車道チームをあしらったりはしたがな。
「ふぅ・・・・今日の講義もこんなところか・・・。」
大学の構内から出て、俺は本土で借りているアパートに向けて帰路についていた。
時刻はおおよそ、3時を回るところだろうか。
携帯で時刻を確認する。画面を閉じてカバンにしまおうとすると、ピロン、と何かしらのメッセージが届いた音が響いた。
何事かと思って再度画面を開き、メッセージの主を確認する。
名前の欄にはみほの名前が記されてあった。
『今、麻子さんの大学の近くに来ているんですけど、会えますか?』
ふむ、どうやらみほが近くまで来ているようだ。せっかく近くまで来てくれたのだ。断るのはしないつもりだ。
それに付き合っている身として、会わない訳にはいかないからな。
『別に構わない。ところで今どの辺りにいる?待ち合わせであれば最寄りの駅がいいのだろうが、どうする?』
そういうメッセージを送る。俺はその場で立ち止まりながらみほからの返事を待った。
そして、携帯が2度目のメッセージがきた音を告げると画面にはみほからの返事が来ていた。内容はーー
『そ、その、今ちょっとそれどころじゃなくなっちゃって・・・・。』
何かみほにあったのだろうか?そう思ったのもつかの間、何やら騒ぎのような声が聞こえてくるのが耳に入った。
軽く視線を送ると何やら人だかりができているように感じる。
何か有名人がきたのだろうかと思いながらも俺はみほのメッセージに再度目を通す。
(・・・・・いや、待て。みほも一応有名人に部類されるよな・・・?)
戦車道において、あの西住流の令嬢であり、廃校寸前だった大洗女子学園を救った張本人だ。
そんな彼女が一般人のところに出てくれば、あれよあれよという間に人だかりができてしまうのではないだろうか?
そう思った瞬間、俺は再び人だかりに視線を送る。
よーく目を凝らしてみると人だかりの中心にメッセージの送り主であるみほが辛うじて見えた。
服装は白を基調し、服の裾にわずかに薄い紫色の入ったワンピースの上に薄い黄色のジャケットを着ている。
女性の服の種類は多すぎてよくわからんが、名称はこれでいいのだろうか・・・・?
「・・・・やれやれ、まずはあの集団から救い出さねばならないのか・・・。」
ため息をつきながらも俺はその人だかりに向かって歩を進めた。
「えっと、まずはありがとう。それと久しぶり。」
「久しぶりだな。それと、さっきのは然程気にしなくていい。」
「・・・・どうしてファミレスに駆け込んだんですか?」
「・・・・ああいうのは一度、振り切っておかねば後が面倒だからな。」
みほを人だかりから掬いあげたあとはファミレスに駆け込んでいた。
ファミレスは公共の場だからな。目立ちはするかもしれないが、先ほどみたいに囲まれるなどということはない。
それに俺とみほは元々同級生だからな。こう、面倒なパパラッチとかにすっぱ抜かれることはないだろう。
「まぁ、しばらくはここにいるとしよう。時間はまだあるのだからな。」
「・・・・・はい。」
ファミレスでドリンクバーや適当なデザートを頼んだあとはお互いに近況報告のようなものになっていた。
「麻子さんらしいですね。上級生を適当にあしらうなんて。」
「練度がそれなりだったからな。そういうみほも既に分隊長を任せられているんだろう?まだ二年生なのに、よくやるよ。」
「ふふっ、麻子さんにそう言われると嬉しいなぁ。」
みほは顔を少しばかり赤らめながらジュースを口につけていた。
その時、ウエイターがやってきて、頼んでいたデザートがテーブルに置かれた。
みほはパフェ、俺はホットケーキをそれぞれ頼んでいた。
すると、みほは疑問げな表情をしながらあるものを指差した。
「麻子さん、そのチョコレートの容器は・・・?」
彼女が指差したのは溶けたチョコが入った容器だ。
「これか?チョコを確か絵のようにデコレーションができるものだったと思うのだが・・・。やってみるか?」
「え?いいんですか?」
「ああ。私はそういった絵心を持ち合わせていないからな。」
そういいながらホットケーキとチョコの入った容器を差し出すとみほは徐にホットケーキにチョコで絵を描き始めた。
最初こそは何を描くのかは分からなかったが、熊のような耳や輪郭を描き始めた時点で、俺は察した。
「・・・・ボコか。」
「あ、あはは・・・・・。それしか思い浮かばなくて・・・・。」
そうもいいながらもみほが描くボコははっきりとボコだと分かるレベルにはうまかった。流石はボコマニアだな・・・・。
少しすると、完成したのかホットケーキの乗っかった皿を俺の方に戻した。
先ほどまで何もなかったホットケーキの表面は可愛らしいボコの絵で彩られていた。
「ボコというチョイスはともかく、絵自体は普通に可愛らしいな。」
「えー、ボコも可愛いじゃないですかー。」
「個人的にはそのボロボロに傷ついたスタイルはやめとけと思っているけどな。」
「それがボコですから。・・・・・あ。」
・・・・相変わらずのボコに対する愛情だな・・・・。
そう思っているとみほの視線が何か釘付けになっていることに気づく。
何を見ているのか気になったが、視線が向いているのが俺の比較的後ろの方だったからおいそれと見ることも叶わなかった。
故に気にせず、ホットケーキを食べていたのだがーー
「ま、麻子さん・・・・。」
何かたどたどしいもので言われた声色には恥ずかしげなものもあった。
何事と思って、視線を上げると、スプーンにパフェのクリームが乗っかった状態で俺に向けていた。
さながら、食べて欲しいと言っているようだった。
「なんだ?食べて欲しいのか?」
そういうとみほは無言で頷いた。せっかくだからもらうか、と思いながらそのスプーンに手を伸ばすと、そのスプーンを引っ込めた。
食べて欲しいと言われたのにも関わらず、スプーンを引っ込められたことに怪訝な表情を浮かべずにはいられなかった。
・・・・何か彼女に気に触れるようなことをしただろうか・・・?
自分の記憶を辿るが、そのようなことは一切ない。それに食べて欲しいと言ったのにも関わらず、手を伸ばすとスプーンを引っ込められたということはおそらく、アプローチに問題があったのか?
とはいえ、スプーンを手に取らないと食べられないしな・・・・。
「わ、私が食べさせてあげますから・・・・。」
顔を赤らめながら言ったみほの言葉に俺は疑問げな表情を浮かべるしかなかった。
「いや、別に病人ではないのだからそのようなことをしてもらうことはないのだが・・・。」
「私がやりたいんです!」
作り笑顔を浮かべながらそう言った言葉もみほの恥ずかしげな表情をしながら言った言葉に一蹴されてしまう。
思わず小さく、「えー・・・・」と、唸ってしまう。
参ったな・・・。ああいう状態の彼女はな、引き下がってくれないんだよな・・・・。
「・・・・・わかった。わかったから、食べればいいんだろ?」
観念した様子でそういいながら徐に口を開くとみほの持つスプーンが口の中に入れられる。
まぁ、パフェの味自体はいいのだが、なぜこんな面倒なことをしなければならないんだ・・・・。
面倒な表情をしながら軽くみほに視線を向けると肝心の彼女は頰が緩んでいた。
・・・・まぁ、みほがご満悦であれば別にいいか。
そう思いながら再度ホットケーキを食べていると、視線を感じた。
俺はそれを見ないようにしていたが、なんと言えばいいのだろうな・・・。
具体的に言えば『わたしにもしてくれませんか?』と言っているようなオーラがあった。
「・・・・・私にもしろと言っているのか・・・・?」
視線をみほに移して仮にそう言ってみると、彼女は無言で視線を逸らした。
無言は肯定と受け取った俺はため息をつきながらもホットケーキを一口サイズに切り取って、フォークに刺した状態でみほの前に差し出す。
「まったく。こんなことをして、何が楽しんだか・・・・。」
みほは意外そうな表情を浮かべながらも一口サイズに切ったホットケーキを口に入れる。
「・・・・美味しいですね。」
その表情はとても幸せそうだった。
時間も程よくなったところで、会計を済ませるとファミレスを後にした。
時刻はおおよそ5時あたりだが、時間自体はまだある。
「どうする?どこか行くか?」
「えっと、この辺りはそんなに詳しくないので・・・麻子さんに任せます。」
みほにそう言われてしまい、困ったように髪を少々掻き乱す。
こういうのが一番難しいんだよな・・・・。
適当に息抜きになりそうなところか・・・・。
みほを連れてやってきたのは煌びやかに光が溢れ出て、賑やかな電子音が辺りにこれでもかと響かせている。
みほはその様子に呆気に取れているように感じた。
「あの、ここは?」
「ゲームセンターだ。息抜きであればここが手っ取り早い。初めてか?」
「そう・・・ですね。あまりこう言ったのには縁がなくて。」
「だろうな。」
そういいながら、俺はみほの手を引っ張ってゲームセンターに入った。中に入ればゲーム機から生み出される電子音の出迎えが起こる。
そう音の大きさは少々を声を張らなければ会話もままならないだろう。
「あっ!!ボコだーーっ!!!」
「うおっ!?」
突然腕を引っ張られ驚いた表情を挙げていると、あるゲーム台の目の前でみほは止まった。
彼女の目の前にあるのはクレーンを使ってショーケースの中にある景品を取る、定番の『クレーンゲーム』だ。そして、そのショーケースの中にあるのはみほが大好きでやまないボコの手のひらサイズのぬいぐるみだった。
「これ、道理で店とかで見当たらないって思っていたらゲームセンターにあったんだ・・・。取らなきゃ(使命感)」
「金の使い方は考えておいたほうがいいぞ。」
「う、うん。大丈夫、大丈夫だから・・・・。」
・・・・大丈夫か?本当に。
そう思っているとみほは財布から100円玉を取り出して、機械に突っ込んでやり始めた。
クレーンは目標のボコへと向かって移動していく。そして、目標の真上に来るとそのレバーを広げながらクレーンは降りていく。
レバーはボコのぬいぐるみを掴み上げようとする。
しかし、クレーンのレバーの入り具合が甘かったのか、途中でポロっと落としてしまう。
「あう・・・。も、もう一回・・・。」
一度の失敗であきらめなかったみほは再度、機械に100円玉を突っ込む。
同じようにボコに狙いをつけて動かしていくが、取れない。
それを何回が繰り返してしまう。
「と、取れない・・・・。も、もう一回・・・。」
「みほ、ストップだ。それ以上は真面目に沼にハマる。」
「で、でも・・・。せっかくの限定ボコだし・・・。」
若干沈んだ表情でそういったみほの様子に俺は一つため息をつくと彼女と機械の間に割り込む。
「・・・・いくつだ?」
「え?」
「いくつ欲しいんだ?」
「・・・・取ってくれるんですか?」
「まぁ、な。それで、一個でいいのか?」
「えぇっと、二個で、お願いします。」
ふむ、二個か。一つはおおかた、彼女自身だとするともう一個は・・・・。
「島田愛里寿の分か。もう一つは。」
「そうですね。・・・・本当にいいんですか?」
「これくらいであれば構わないさ。」
そういいながら、俺は財布から100円玉を取り出し、機械に入れ、クレーンを操作する。
(みほが失敗していた時点でこうなるのはなんとなく思っていたがな。)
さて、どこを狙うかなどは最初から決まっている。俺は適当なところでクレーンを止めるとクレーンを降ろした。
「あれ?それだとボコにはかすりもしないですよ?」
「まぁ、ちょっとした裏技だと思ってくれ。」
降りたクレーンは確かにボコの胴体にはかすりもしないだろう。
だが、俺の狙いはボコではなく、ボコのぬいぐるみに付けられている商品タグだ。
クレーンが上がるとそのレバーにはしっかりタグを掴んだ状態のボコが釣れていた。しかも二個まとめてだ。
「す、凄い・・・・!!」
「幸運だったな。まさか、二個一気に取れるとはな・・・。」
クレーンは排出口の近くまで来るとそのレバーを開いて、二つのボコが落とされ、景品を受け取るところから取り出した。
「ほら、取れたぞ。」
そういいながらみほに渡すと嬉しそうな表情をしながらボコのぬいぐるみを受け取った。
「あ、ありがとう・・・。なんか、最初から麻子さんに頼めばよかったですね・・・。」
「仮にそう言ってくれば、まずは自分でやれと私は突っぱねるがな。」
「・・・・そうですね。何事もまずはやってみないと。」
「さて、あとはどうする?」
みほにそう聞くと、彼女は少し考える素ぶりを見せていた。
「あ、それだったら、どこかのスーパーに行きたいです。」
「スーパー?そんなとこに行ってどうするんだ?」
「麻子さんの家で夕飯を作るんです。さっきのお礼ですよ。」
「お礼か・・・・。あれは私が好きでやったことだと言っても来るんだろう?」
「はいっ!!麻子さんが逃げようとするのはわかっていますので。」
やれやれ、すっかり行動パターンが把握されているな・・・・。
観念した俺とみほは自分の家の近くのスーパーで買い物をすると、家に戻って、夕飯を作り始めた。
少々心配だったから何度か台所を見ていたが、どうやら心配はいらなかった様子で何事かなく完成された料理がテーブルに並べられた。
「出来栄えは結構凄いな。沙織辺りに教わったのか?」
「そうですね。沙織さんによく教えてもらいました。」
そういいながら、二人でクッションを座布団がわりにして床に座ると手を合わせていただきますの挨拶をする。
そして、みほの作った手料理を箸を使って口に運ぶ。
「ん、うまいな。味付けがしっかりしている。」
「良かった。口に合うかどうか心配だったので。」
そのまま、お互い他愛ない話をしながら食を食べ進めていく。
「ご馳走さま。」
「お粗末さまでした。」
食べ終わるとみほから食べ終わった皿を受け取り、洗剤を使って、皿や調理器具についた汚れやカスを洗い落としていく。
洗い終わると立てかけておくことで干しておくことにした。
リビングに戻るとみほがテレビをつけてみていた。
・・・・一瞬、私物化されていると思ったのは内緒だ。
「今日は泊まるのか?」
「えっ!?いいんですかっ!?」
「もっとも、明日のみほの予定次第だがな。」
「大丈夫!!空いてますので!!」
「そ、そうか。」
参ったな。冗談半分で言ったつもりがなし崩しにみほを泊めることが決定してしまった。
我ながら油断したな・・・・。まぁ、それだけ彼女に気を許している証拠かもしれないがな・・・・。
「なら、風呂を沸かしておくか。先に入るか?」
「麻子さんが先でいいですよー。」
みほはどうやらテレビに夢中なようだ。なら、俺が無理に譲る必要はないか。
俺は風呂を沸かすと先に脱衣所に入って湯船に浸かった。
俺自身としてはゆっくりと浸かりたかったのだが・・・・。
「っ・・・・!?みほの奴、計ったな・・・。」
扉の向こう側からみほの気配がする。なるほど、先に入っててというのは言葉の綾だったか。
彼女自身、俺が上がったあとに入るとは一言も言っていないからな・・・・!!
(間に合うか・・・!?)
少し急ぎながら湯船から上がり、風呂場の扉に手を掛けようとした。
「逃がしませんよ?」
しかし、一歩遅く、手に掛かったのは扉の取っ手の代わりに開かれた扉から出てきたみほの手だった。
そして、扉から出てきたみほの体を支えるように抱きかかえ、みほは俺の肩に残った片方の腕を回して抱きついてくる。
「・・・・みほ、危ないからそういうのはよしてくれないか?」
「麻子さんが大人しくしてくれればこんなことはしませんよ?」
とりあえず逃げられない以上、抵抗することは無駄なため、大人しく湯船に戻ることにした。
「・・・・あったかいです。」
「・・・そうか。そうであれば何よりだ。」
湯船の中ではみほは俺の胸に身体を任せながらゆったりと使っている。
「えへへ、初めての時もこんな感じでしたね。」
「ああ・・・・あの時か。ま、そうだな。あのあと風邪をひいたのは目も当てられなかったがな。」
「でもそのあと麻子さんが看病してくれたから私としては良かったですけどね。」
俺はみほのその言葉にため息をついたが当の本人は満面の笑みを浮かべている。
「なぁ、本当に俺なんかで良かったのか?後悔とかはないのか?」
俺は元々の一人称でみほに語りかける。一人称が『俺』で会話をするのは高校の時はシャアだけだった。しかし、この前みほから告白を受けて付き合い始めたことでみほの前でも一人称を『俺』で通している。もっとも、人目につかないという条件の元だがな。
しかし、俺は中身は男だが外面は『冷泉麻子』という一人の女性なのだ。
つまりみほと付き合うのは形上は同性で付き合っていることになる。
時折、みほとデートまがいのものをするようになったが、その都度外見上は同性で付き合っていることに気後れしてしまうのだ。
みほはそれを聞くと俺から距離をとり、こちらに振り向いた。何をしてくるのかと思えば両腕を俺の肩に回して抱きしめた。
突然の行動に俺は反応することができなかった。
「うん。確かに麻子さんの言うこともわからなくもないです。麻子さんの中身が本当は男だって言うのは分かってますけど、外見上は同性なのも分かっています。」
みほの声が耳元で囁くように聞こえる。その声色には甘いものが入っているように感じた。
「だけど、むしろわたしはそれで良かったって思っています。麻子さんが心まで女性だったら、自分に、自分の気持ちに素直になんてなれなかったと思うから。」
俺は何も言えずじまいだった。みほは俺のその様子を気にすることもなく言葉を続ける。
「でも、私は仮に麻子さんの中身が女性だったとしても変わらず惹かれていったと思うんです。多分、私が恋したのは『冷泉麻子』という一人の女性ではなく、一人の人間だと思うからです。」
「・・・・つまり、俺が男性だったとしても変わらないということか?いや、それが普通だな。」
「そういうことです。だから、私は後悔なんてしていませんよ?」
そういうとみほは俺の耳元から顔を離し、お互いの顔が見えるように向かい合う。
「・・・・そうか。君がそういうのであれば、俺の懸念も余計なもので済むな。」
「・・・・うん。」
俺はみほの後頭部に軽くを手を回して、自分の方に引き寄せる。
彼女の瞳は既に閉じられていた。さながらこの後の展開を期待しているようだった。そうであればそれに答える他あるまいな。
俺は自分の唇をみほの柔らかなソレに重ねた。
お互いの唇を重ねるという軽いものだったが、反面とても長くしているような感覚もあった。
1秒か、10秒か、はたまた1分だったか。
しかし、どんなものにも終わりというのは訪れるもので、お互いの唇は自然と離れた。
「えっと、ここですると、のぼせちゃうので・・・・。」
熟れた視線で見つめるみほに俺は無言で頷きながら湯船から出て、身体についた水滴をタオルで拭き取る。
本来であれば下着や服など着る場面だが、それをせずにそのままの格好でベッドに二人揃って倒れこむ。
俺はさながらみほを押し倒したような形に見えるような姿勢で彼女の顔を見つめる。
みほの目は期待するような、そして意外そうなものを見るような目になっていた。
「・・・・珍しいですね。麻子さんから来るのは、いつもは、私からなのに。」
「まぁ、それもそうだな。理由を言おうか?」
そういうと彼女は僅かに、それでいて確かに頷いた。
それを見た俺は顔を彼女の耳元まで持っていき、囁いた。
「ーーーーーみほがチャーミングすぎるからさ。」
麻子さんからその言葉が耳朶を打った瞬間、自分の中で何かが弾けた。
その言葉は魔法となって耳から全身へと伝わり、自身の心の内に熱いものが溢れ出てくる。
そのままにしていたら自分が自分で無くなりそうな感覚がする。
頭が蕩けるような感覚があった。その感覚は私の判断を狂わせ、ただ目の前の人物に愛されたいだけの存在へと成り下がる。
思考はおぼつかなくなり、目は惚け、口からはとても自身から出ているとは思えない甘い声が溢れて止まらない。
ただはっきりしているのはただ自分が愛する人を愛し、その人に愛されたいという欲望にまみれていることだけだった。
その欲望は留まるところを知らず、自分の恥ずかしい場所からも濡れている感覚がはっきりと感じた。
いつもだったらそれはとても人には見せられないものだ。いや、むしろ見せたくない。例え、それが愛する人の目の前でもだ。
でも、今だけはそんなそんな感覚でさえ、愛おしく感じる。
「ま、こさん・・・・。」
途切れ途切れの声で自分を愛してくれている人に呼びかける。
「どうした?」
「・・・・めちゃくちゃに、してぇ・・・・。」
おそらく今まで生きていたなかで類を見ない甘い声だっただろう。普通であれば言った後で羞恥のあまり崩れ落ちているだろう。
「・・・・わかった。」
私の恥ずかしい提案に、この人は頷いてくれた。そして、重ねられる唇。
先ほど風呂場で行ったものとは比べものにならないレベルでお互いの唇を深く入れる。お互いの舌と舌を絡ませ合う濃厚なものだった。あまりの気持ち良さに思考が吹き飛んでソレしか考えられなくなる。
そこから先はあまり覚えていない。とにかく、乱れに乱れまくった自分の嬌声が部屋に響き渡ったのは覚えている。
これから先も目の前の人とは会う機会があるだろう。
願わくばずっと、愛しい貴方に抱かれ、そして、貴方と共に戦える日々が続きますように。
もはやガルパンの影も形もないなこれ。
仮に本編を見返そうとして、通常検索で見当たらなかったら察してください。
最終章、見たいですか?(モモチャンズリポートのあとがき要参照)
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見たいです
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見たくないです