とあるアークス達の(非)日常   作:アインスト

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今回はアリスに焦点をあてたお話です。

というかホントにお久しぶりです()

ではほんへ、どぞー(´・ω・`)


エピソード"アリス" ~いつまでも一緒に~

 

 

 

「ハアッ、ハアッ、ハアッ‥‥‥」

 

 

 

アカデミーの廊下を走る少女が一人。

 

紫色の髪をサイドでまとめ、ややぶかぶかな制服を着た少女は何やら紙袋に何かを入れて何処かへ運んでいる。

 

そうして彼女は校舎裏にたどり着くと、小さな倉庫の横でしゃがみこみ、大きめのダンボールを開く。

 

 

 

「お待たせ、"アイン"」

 

「わふっ」

 

「ごめんね、お腹すいたでしょ?今日もちょっともらってきたから‥‥‥ほら、食べて?」

 

「わうっ!」

 

 

紙袋から缶の入れ物を取り出し、蓋を開くと小さく刻まれた果物が入っていた。

 

その入れ物をアインと呼ばれたワンダの目の前に置き、食べさせる。

 

 

「おいしい?」

 

「わうっ!」

 

「そう、良かった‥‥‥何もされてないわよね?」

 

「くぅん?」

 

「ううん、なんでもないの。気にしないで‥‥‥」

 

 

それから少しして彼女も昼食を取るが、なかなか食が進まないようだった。

 

実際、彼女はこのアカデミーではあまり仲が良い友人があまりいなかった。

 

それに、その原因として彼女自身の性格も挙げられる。

 

彼女は他人に対して素直になれず、棘のある言葉を放ってしまうため、一部を除いては身の回りに敵を作ってしまう性格だった。

 

それゆえに、異性に比べて同性からの敵は多かった。

 

そういった理由で彼女はアカデミーでは孤立している。

 

 

 

「はぁー‥‥‥いじめとかくっだらないわよね、アイン」

 

「わふっ?」

 

「‥‥‥って言っても、アインにはわかんないか。人ってのはめんどくさいもんなのよ?」

 

「うー‥‥‥わうっ!」

 

「なーにー、わかんないとか言われて拗ねちゃったの?ごめんねアイン」

 

 

 

会話を交わしながらそっと頭を撫でてやるアリス。

 

それを気持ち良さそうに目を細めるアイン。

 

端から見ても微笑ましい光景であった。

 

それから数日後、彼女を取り巻く環境に一つの変化があった。

 

 

 

 

「はー‥‥‥思ったよりも時間かかっちゃったなぁ‥‥‥アイン寂しがってないかなぁ‥‥‥」

 

 

 

 

とぼとぼと歩いていると、どうやら校舎裏に先客がいたようだった。

 

そっと様子を見ると、どうやらデューマンの男がアインと遊んでいるようだった。

 

ゆっくりと近づき、声をかけるアリス。

 

 

 

 

「よーしよしよしよし、いい子だね」

 

「わふっ!」

 

「ちょっと」

 

「おっとぉ!?」

 

「人の友達で何してんのよ」

 

「あぁ、これは失礼。この辺りからこの子の声が聞こえたものでね。僕はピエトロ。多分君の先輩にあたるかな」

 

「‥‥‥あっそ」

 

「そうだ、良かったら君の名前を教えてくれるかな?」

 

 

 

 

ピエトロがそう聞くと、少しの間をあけて彼女は答えた。

 

ぶっきらぼうに自分の名前を告げるとピエトロはにっこりと微笑み、「いい名前だね。親に愛されているじゃないか」と答えると彼女はやや赤面しながらそっぽを向いてしまう。

 

 

 

 

「そういえば、その子は君が?」

 

「まぁ、そうだけど」

 

「なるほどね。通りで随分とお利口な訳だ。きっと君思いの良い子に育つよ」

 

「‥‥‥ありがと」

 

「それにしても、どうしてここで?」

 

「‥‥‥女からの嫉妬ってやつよ。ハブられてんの、アタシ」

 

「何故だい!?同じ志を持つ者同士じゃないか!」

 

「いくら誰かが優れてても誰かから恨みを買っちゃうのよ。それが偶々アタシだったってだけよ」

 

「だからって‥‥‥!」

 

「とにかく、余計なお世話だから。あんまりアタシと関わるとアンタも被害を受けるわよ」

 

「‥‥‥せっかくだけど断らせてもらうよ。こうして会った以上無関係という訳にはいかないしね。それに‥‥‥」

 

「それに、何よ」

 

「───もう僕たちは友達だろう?」

 

「‥‥‥バカじゃないの。もう勝手にしなさいよ」

 

「ああ、勝手にさせてもらうよ。それからアリスちゃん」

 

「何よ」

 

「一応僕二個上なんだよね‥‥‥」

 

「───ッ!?」

 

 

 

ピエトロがそう伝えると、先ほどとは打って変わって赤面しながら頭を下げる彼女がいた。

 

ピエトロは気にしていないと伝えるも謝りっぱなし。

 

この時から、この関係は始まったのかもしれない。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「やぁマイフレンド、待たせたね」

 

「おっっっそ。何時まで待たせるつもりだったのよ?」

 

「いやぁすまない、購買がいつにも増して混んでてね」

 

「まったく‥‥‥早く行くわよ。アインが待ってるし」

 

「そうだね。お腹を空かせて待ってるかもしれないね‥‥‥そういえばマイフレンド」

 

「何よ」

 

「いや、最近そっちは大丈夫なのかい?」

 

「んー‥‥‥言われてみれば確かに最近はちょっかい出されなくなってはいる、わね。それがちょっと不気味ではあるけど」

 

「嵐の前の静けさでないことを祈るよ‥‥‥」

 

「そうねぇ‥‥‥」

 

 

 

 

そうぼやきながらいつものように校舎裏に向かう二人。

 

だが、いつもではありえないことがその先であった。

 

校舎裏にやってきた矢先に何かが殴られ、痛みに鳴く声がした。

 

嫌な予感がしたのかアリスは荷物を落とし、走り出す。

 

 

 

 

「──っ!!」

 

「ちょっ、マイフレンド!?どうしたんだい!?」

 

 

 

いつもの場所、いつもの時間で来れば、友達が待ってる。

 

そのはずだった。

 

 

 

「きゅう‥‥‥」

 

「──っ、アイン!」

 

「ふぅっ、いきなり走り出したと思えばどうしたんだい──ってそれは‥‥‥!」

 

「大丈夫アイン‥‥‥ごめんね、痛かったね‥‥‥誰にいじめられたの‥‥‥?」

 

「ひどいな‥‥‥こんなキレイな身体に傷が‥‥‥」

 

「あーっ、ごっめーん」

 

「っ!!」

 

 

 

声の方向に振り向くと、アリスを良く思わぬ女生徒が数名立っていた。

 

それも、不気味なくらいにほくそ笑みながら。

 

 

 

「"それ"、アンタのだったんだね」

 

「アインに‥‥‥何をしたのよ‥‥‥」

 

「何って‥‥‥私たちはただ遊んであげようと思ったんだけど」

 

「そうね。でも生意気にも噛みついてきたからついムカついて叩いちゃった」

 

「生意気なところは飼い主に似たのかしらね?」

 

「そうかもねー、あはは!」

 

「───っ」

 

 

 

怒りでどうにかなってしまいそうなその時、ピエトロが前に出た。

 

アリスからは表情は見えないが、ピエトロも同じく静かに怒りを抱いていた。

 

 

 

「待つんだ、マイフレンド」

 

「‥‥‥ピエトロ?」

 

「何よ、アンタの彼氏?」

 

「まぁ腐れ縁みたいなものだよ。それで少し話をしたいのだけれどいいかな」

 

「別にいいけど‥‥‥そいつの味方するのはやめなよ。アンタも同じ目には遭いたくないでしょ?」

 

「嫌だ」

 

「‥‥‥はぁ?」

 

「僕は嫌だと言ったんだ。彼女がこんなにも悲しんでいるのに、手を差し伸べないのは───ナンセンスだ。それに、君たちも美しくない」

 

「何よ、文句あるわけ?」

 

「大アリさ。同じアークスを志す者だというのになんだいこの体たらくは。アークスを志す者として恥ずかしくないのかい?」

 

「別に‥‥‥そいつが生意気なのがいけないでしょ」

 

「浅ましいよ。考えが実に幼稚だ、下らないね。アークスの風上にもおけない」

 

「ぐ‥‥‥」

 

「この際ハッキリ言わせてもらうよ。君たちはアークスに相応しくない。今すぐにでも立ち去ってもらいたいぐらいだ。アークスを志す者なら、そんな事はしないと思うけどね。それならマイフレンドの方がずっと大人だ。少しは彼女を見習ったらどうだい?」

 

 

 

 

ズバズバと言葉をつらね、ついに何も言えなくなったのか「覚えてなさいよ!」と典型的な捨て台詞を吐いて彼女らはそそくさと立ち去っていった。

 

彼女らが立ち去っていってアリスが声をかけようとしたその時、ピエトロは勢い良くへたり込んでしまう。

 

 

 

 

「ちょっと!大丈夫!?」

 

「あ、あっはは‥‥‥腰が抜けてしまったみたいだ‥‥‥情けないね、僕は」

 

「‥‥‥ねぇ」

 

「なんだい?」

 

「どうして、ここまでしてくれたの?」

 

「どうしてって‥‥‥それはアリス、君が僕の友達だからだよ」

 

「友達‥‥‥」

 

「そう。友達だから助けたいと思ったんだ。それだけの理由じゃダメかな?」

 

「‥‥‥ううん、ありがと。助けてくれて」

 

「お礼はいらないよ。さ、早くその子を医務室に連れていこう」

 

 

 

 

それから医務室に連れていくが、医務室担当の教師からちょっとしたお小言をくらったのは言うまでもない。

 

それから数日後。

 

どうやらあの事件が表面化したようで、例の数名の女生徒は何かしらの処分がされたようだった。

 

‥‥‥何処かの武器破壊オバサンの手によって。

 

おっと誰か来たようd(判読不可能)

 

 

 

「やぁマイフレンド、待たせたね」

 

「別に待ってないわよ。それで、何の用?」

 

「いや、あの子は元気になったかい?」

 

「おかげさまでね」

 

「わふっ!」

 

「あはは、良かった良かった。それでマイフレンド、ちょっと話があるんだけどいいかな」

 

「何よ。下らないことだったら蹴り飛ばすわよ」

 

「大丈夫。きっと君も驚くさ」

 

「はぁ‥‥‥それで、何よ」

 

「マイフレンド、僕はね‥‥‥新しいクラスを設立しようと思っているんだ」

 

「‥‥‥はぁ!?」

 

「とはいってもまだ計画中だけどね。でも先日の一件で決心がついたよ」

 

「‥‥‥それで、新しいクラスって?」

 

「それはね、愛しの子供たちと共に戦場に立って戦えたら‥‥‥と思ってさ。きっとペットにも無限の可能性があると思うんだ」

 

「ペットと、一緒に‥‥‥」

 

「そう。その名も"サモナー"。どうかな?」

 

「‥‥‥悪くないと思うわ。でも、できるの?」

 

「できるかできないかじゃないよ。やるのさ。僕がこの手で」

 

「‥‥‥あっそ」

 

「あれ、もしかして興味ないのかい?」

 

「そんなわけないでしょ‥‥‥まぁ、頑張んなさいよ」

 

「ああ、必ずやりとげてみせるさ」

 

 

 

 

────それから、数ヶ月後。

 

その時期は、規定年数訓練を終えた者が卒業し、アークスになる時期。

 

校門の前で、二人の人物が立っていた。

 

 

 

 

「おやマイフレンド、珍しいじゃないか。見送りかい?」

 

「‥‥‥違うから」

 

「それじゃあ何を‥‥‥」

 

「スゥー‥‥‥私はアンタとここで約束するわ。絶対にアンタに追い付いてみせる。絶対にね!!」

 

「マイフレンド‥‥‥」

 

「だから、アークスになっても私の事は忘れないでよね!!」

 

「──ああ、わかったよ。でも、そう簡単には追い付かせないよ?」

 

「上等よ!絶対追い付いてやるんだから!」

 

 

 

そう言って、何処かへ走り去ってしまった。

 

少しだけ、涙を流しながら。

 

 

 

「あはは‥‥‥素直じゃないなぁ‥‥‥まぁ、頑張るよ。待ってるよ、アリス」

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

数年後

 

 

 

 

「───やっと、ついにこの日がやってきたわね」

 

「がうっ!」

 

「さーて‥‥‥待ってなさいよピエトロ。ここまで追い付いたんだから絶対に追い付いて、驚かせてやるわ!さぁ行くわよアイン!」

 

「がうっ!!」

 

 

 

Episode Alice...END.




という訳でアリス編でした。

うん、やっぱり長い(クソ長い)

次回は趣向を変えてリュー編行きます(決意)

良ければまたよろしくお願いします(´・ω・`)

では、次回の更新でお会いしましょう。

ではでは(´・ω・`)ノシ




(おまけ)

アリスってこんな子。

三番目に作っただけあってある程度は構想ができてた。

とりあえず実用できるくらいまでは育ててる。

いつかマロンリボルバーとかやってみたい‥‥‥()



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