豪華絢爛たる緑谷出久のヒーローアカデミア   作:両生金魚

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自分としては、誤字チェックを書いてる時にしてるんだけど、あちらこちらに残ってしまう……。特に、深夜テンションで書いているときが顕著に……執筆スピード落として見直したほうが良いかな?


印照才子の運命の出会い

「しっ、しっししっしししっしししししっしし下着って、うえええええっ!?」

 

 突然のカミングアウトに、脳が沸騰してどうしたら良いかわからない。と、言うことは、目の前の人は今ノーパン……ってちがあああああああああう!と、緑谷は頭の中の峰田を追い出す。

 

 ふと、吹き飛ばしてルミリオンが捕縛中のヴィランを見ると、3人目の手に下着が握られていた。確かに、あんな変態に触られた下着など触れたくもないだろう。ただ、問題は今ヒーロー活動中と言うことだが……

 

「ゴージャスグリーン、行ってくると良いよ! こっちは俺に任せてくれ! 困ってる人を救けるのもヒーローの仕事さ!」

 

 と、見事な笑顔とサムズアップで後押ししてくれた。悪気はないが出久の顔は真っ赤である。だが、今救けた少女の方を見ると、顔を赤くして両手でスカートを抑えて実に居心地が悪そうだ。こんな少女を一人ほっとくなんて、また変態に狙われなかねない。

 

「わ、分かりました……あ、僕は緑谷……じゃなくて、「ゴージャスグリーンですわね。ご活躍は存じていますわ」は、はい! ありがとうございます!」

 

「私は聖愛学園の2年、印照才子と申しますわ」

 

 まずはあなたを知っていますアピールから。顔を赤くしつつも緑谷は嬉しそうだ。

 

「(うふふ、女性慣れしてないようですのね。少し楽しいかも知れませんわ)」

 

 なんだか自分が悪女になった気がしつつ、まずは清楚に見せて好感度を稼ぐことから。

 

「HAL、その、えーと……じょ、女性向けの下着を売っているところを検索して……それなり以上のところ……」

 

「YES、マスター」

 

 そんな才子を尻目に、緑谷はHALを使い、無駄に高度に検索する。きっと、目の前の少女の格好からして、それなりにオシャレなお店でないとダメだろう。自分の持ってる携帯に情報を転送すると、才子に渡す。

 

「あ、あの……ち、近くのお店はこんな感じみたいなんですけど……、ど、何処が良いですか!?」

 

「そうですわね……」

 

 と、緑谷の差し出した携帯を見れば、ピックアップされているのは何処もそれなりなお店。良い気配りに、また一つポイントアップだ。自分の好きなブランドが売っているお店を見つけると、そこをタップして拡大し、緑谷に差し出す。

 

「では、ここでお願いしますね」

 

「は、はい! じゃあ行きましょう!」

 

 顔を赤くしながら緑谷が先導しようとするが、才子は立ち止まったままだ。疑問に思って振り返ると、才子はスカートを抑えたまま立ち尽くしている。

 

「あ、あの……下がスースーして、歩き難いんですの……。は、運んでくれませんか?」

 

「は、運ぶって!?」

 

 まさか、この格好で背負うわけにもいかないし、ひょっとして……

 

「ま、前の方で……?」

 

「え、ええ。俗に言う、"お姫様抱っこ"と言う物で一つ……」

 

 目の前のヒーローが不埒な事をする筈も無し。身を任せようとすると、またトマトのように真っ赤になる。それがかわいくて、ついついからかってしまいたくなる。それに、ヒーローに救けられて運ばれるという経験も悪く無さそうだ。

 

「い、いいいいっ、いいいんですかっ!?」

 

「ええ、お願いしますの」

 

 真っ赤になってあたふたしている緑谷に近づいて、スカートを押さえながら身を預ける。もの凄く震えながら、恐る恐ると言った様子で、手を伸ばす緑谷だが、心なしか才子の方も赤い。背中と膝裏に手を回すと、才子はスカートの中を見えないように抑えた。

 

「え、えっと、じゃ、その、急ぎますね!」

 

「ええ、お願いします──って!?」

 

 緑谷は、才子をしっかりと抱きかかえると、フルカウルまで使い、一気に跳躍した。背の低い建物を飛び越え、衝撃を与えないようにしっかり抱えながらも凄まじいスピードで街の上を疾走する緑谷。才子も、はじめは驚いたものの自分に負担をかけないような跳び方に、周囲を見る余裕も出てきた。夕日に染まる街が、上から見れて実に綺麗だ。

 

 それに、人一人を抱えて全く息も切らさないし、このスピードに跳躍力。更に、次々と着地点を判別していくその判断。どれもが、素晴らしい能力だ。

 

「(これは……本当に大当たりですわね……)」

 

 くすっと笑みを浮かべると、スカートを押さえたまましばし身を任せる。そして、ショッピングモールの少し手前に着地する。

 

「あ、ゴージャスグリーンじゃん」「うわ、聖愛の子を抱えてる。……爆発しろ」「レアっぽいし写真を撮っておこう!」

 

 いきなり登場したので、注目される緑谷。はわわわわと顔を赤くしながら、急いで下ろす。

 

「じゃ、じゃあ僕はその、これで……」

 

「あら? まだ私は下着を買ってませんことよ? 一人で置いていかれてしまうのですか?」

 

「う、ううっ!?」

 

 た、確かにそれもそうだ……と、顔を赤くしながら、才子の隣に立つ。護衛の意味も兼ねているのだろう。でも、自分よりちょっと身長の高そうな女の人の隣に立つのはちょっと決まりが悪い気もする。そんな風に悩んでいるのを見ると才子は、話題を変えるためと、自分が気になっていたことも有って、緑谷のガジェットに興味を示す。

 

「しかし……緑谷さんは沢山のガジェットを付けているのですね……機能を紹介してもらってもよろしいかしら?」

 

「は、はいっ!」

 

 緑谷のスーツは、太ももや二の腕など、様々な所にベルトが巻かれ、小型ガジェットが取り付けられている。腰のベルトポーチには小型の超重量コンピュータとバッテリーが入っていたり、I・アイランドの超圧縮技術で作られたガジェットが様々取り付けられ、首筋にもメカメカしい輪が取り付けられ、全体的にメカメカしいアクセントがスーツを彩っている。

 

「まず、これがネットボム……投げて5秒後に、爆発して、ネットを展開します。こっちはクラスタースタングレネードで、投げて5秒後に爆発して、小型のスタングレネードが……」

 

 その数々のガジェットに、戦慄する才子。どれもこれも、ヴィランを無力化し確保するのに、凄まじく便利だ。だが、疑問に思う。

 

「……この小型の弾の数々は? 発射する銃などは見当たりませんが……」

 

 見れば、ビー玉ほどのサイズと形をした様々な色の弾が有る。だが、発射装置は見当たらない。

 

「あ、僕が指弾で弾くか、投げるんです。指弾で30m、手首のスナップで50m、投擲なら100mは先の相手に当てられます」

 

「な、なんですって……!?」

 

 更に驚いた。銃やクロスボウも使わず、この効果の弾を撃てるとは……。発射に火薬も使わないので、純粋にギミックだけを仕込んだ弾を持て、携行弾数も上がる。それに、銃と違って発射の衝撃が弱いので、弾の中身自体をもろくしても大丈夫だ。

 

「そ、そこまでですの……そんなに強"個性"なのに、そんな技術が有るなんて……」

 

「あ、そ、その、僕の個性特殊で、すごい増強されるから、脳がリミッターでもかけてたらしくて、個性が発現したのが去年なんです。……でも、ヒーローになるのを諦めきれなくて、ずっとこういう物を遠くへ飛ばす技術を磨いてたんです」

 

「それで、こちらが小型ドローン。あちこち偵察してくれて、こちらが協力者に渡すGPS付き小型無線機です。常に位置が発信されて、僕のヘルメットのディスプレイに位置を移してくれるんです」

 

「……そうでしたの……そ、その、ガジェットは何処で手に入るのかしら?」

 

 ここまで便利な物の数々だと、是非欲しい。ガジェットが増えるたびに、自分の頭脳と合わせれば使える手段が加速度的に増えていくだろう。

 

「1年のサポート科に発目さんって方がいて、その方がサポートを……その人が、I・アイランドに居る学生さんのメリッサさんと、協力して色々と作ってもらったんです」

 

「雄英のサポート科と、I・アイランドの技術の合作ですって!?」

 

 本当は、I・アイランド屈指の天才の技術も入っているが、そこは流石に内緒だ。

 

「(こ、これはなんとしても確保しなくては……)」

 

 身体能力、ガジェットの山、それを十全に扱う技術に心構えにコネクション。もはや大当たりと呼ぶのすら生温く、この出会いは一生に一度有るか無いかレベルの幸運だろう。

 と、色々と話していると、とうとう下着売り場についた。自分とは完全に縁のない世界に、ドギマギする緑谷。

 

「そ、それじゃあ、改めて僕はこれで……」

 

「……変質者に襲われて、今日は一人で帰れそうにありませんの……送ってくださらない?」

 

「う、うええっ!?」

 

 不安そうな顔をした才子に言われ、飛び上がる緑谷。中学までは中々女の子の知り合いが居なく、女性に慣れていない緑谷にとっては色々と、心臓に悪過ぎである。

 

「さ、流石にそこまでになるとサー・ナイトアイに連絡を取らないと……!」

 

「では、是非お願いしますわね」

 

 職場体験を途中で切る形になることに、チクリと申し訳ない気持ちが胸に刺さりつつ、それでも連絡をお願いする。自分は、彼のようなフィジカルは無いし、自分を慕う子達の様に戦闘向けの"個性"は無い。この頭脳を生かすには、あらゆる手を使わなければならない。……でなければ、自分は憧れるもの(ヒーロー)にはなれないのだから。

 

 そうして、言われるままサー・ナイトアイに連絡を入れる緑谷。電話を入れると1コールでサー・ナイトアイが出る。

 

「どうした?」

 

「あ、あの、さっき救けた女の人をショッピングモールまで送ったんですけど、変質者に襲われたのがトラウマになってるらしくて、家まで送って欲しいって言われたんですけど送ってもいいですか?」

 

「ふむ……ゴージャスグリーン、その救けた少女は、聖愛学園の生徒なのだな?」

 

「は、はい。そうです!」

 

「ではその少女に替わってもらおうか。彼女に電話を」

 

「は、はい! あ、あの、サー・ナイトアイから替わってほしいって言われたんですけど大丈夫ですか?」

 

「はい」

 

 微笑んで受け取ると、緑谷から表情が見えないように振り返る。

 

「もしもし。ゴージャスグリーンにはお世話になりましたわ」

 

「ええ、それは何より──で、どの程度の覚悟を?」

 

「……どんな手を使っても、引き込みたいと思わせて頂く程に、優秀なお方でしょう?」

 

「否定はしません。故に、彼は独立独歩の道を歩みます。──引き込むのは無駄ですよ」

 

「っ───!」

 

 流石は上位のプロヒーロー。思惑は見透かされていたようだ。

 

「彼は、オールマイトを超えようとしている。……故に誰かの下のサイドキックで収まる器では無い。──だが、一人では限界があるのもまた事実。私がオールマイトの手助けをしていたように」

 

「……何がおっしゃりたいので?」

 

「いえ、貴女の"個性"は、人を救けるのに向いているなと。──では、ゴージャスグリーンにはこのまま仕事を終らせる許可を出しましょう。今日もよく働いてくれました。では、戻して下さい」

 

「……はい、分かりましたわ」くるりと振り向いて「あの、緑谷さん──」

 

 しかし、振り向いた時にはそこに居なかった。だが、変わりに緑谷の携帯からサー・ナイトアイの声がする。

 

「ああ、彼ならば今、迷子を迷子センターに連れて行ったようですよ。無線でこちらに連絡がありました」

 

「あら、それは──」

 

 実にヒーローらしいと、くすりと笑ってしまう。では、自分はそのまま下着を買うほうが良いだろう。そう言えば、ずっとノーパンだったのだ。今更ながら恥ずかしさがこみ上げると、そそくさと下着売り場の中へ向かった。

 

 

 買い終わって、店の前へ行ってもまだ居ない。だが、携帯は置いていってるし、まさかこのまま居なくなったりはしないだろう。そう思うと、店の前で立ってじっと待つ。ふと自分の端末で情報を検索してみると、このショッピングモールで困っている人を救けていたようだ。女性を待たせるのは男性としていかがなことかとデート中なら言うところだが、彼はヒーローだ。これで良い。

 

 

「す、すみません、ちょっと、色々とトラブルがあって……!」

 

「ええ、構いませんわ。だって、それがヒーローですもの」

 

 息を切らしてこちらへ戻ってくる緑谷にニッコリ笑いつつ、またお願いする。

 

「──ヒーローですものね。困った人が居たら体が動くのが当たり前……。あの、緑谷さん」

 

「は、はい!」

 

「連絡先、交換していただけないかしら。そうしたら、一人で帰れますので。でも、後から連絡させてくださいね?」

 

 彼のヒーロー活動を見てると、自分の我儘で、邪魔をするのも悪い気がした。だが──

 

「え、えっと、僕の時間が気になるなら、また急いで運んでいきますから! え、遠慮しないでどうぞ!」

 

 こちらの身を心から案じてくれるのだ。それに、また笑顔になってしまう。

 

「そうですわね……では、また運んで頂こうかしら」

 

「は、はい! 携帯で家の場所、指定して下さい!」

 

 そう言われて緑谷の携帯に場所を示すと、フルフェイスヘルメットが首元からせり上がってきて地図がディスプレイに表示される。

 

「じゃあ、行きます!」

 

 ショッピングモールの外へ出ると、また抱えられて、今度は夜の街を跳躍して、ほぼ最短距離で自分の家へ。向かうのは何時もと同じ家。しかし、道は全く違う。目まぐるしく変わる夜景を見ながら、才子は楽しそうに微笑みつつ、運ばれるのだった。

 

「ありがとうございます。今日は本当にお世話になりましたわ」

 

 無事に、見るからに金持ちそうな敷居の広い家に着くと、才子は深々と頭を下げてお礼をする。

 

「いえ、どういたしまして! これが、ヒーローの仕事ですから!」

 

 お礼を言われ、顔を赤くしつつも笑顔の緑谷。そして、才子は自分の携帯を取り出す。

 

「では、携帯の連絡先、交換してくださらない? 私──あなたにとても興味が出てきましたの。これからも、お話したいですわ」

 

「へぁっ!?」

 

 今日出会ったばかりの女性に連絡先をねだられ、真っ赤になりつつもぎくしゃくしながら交換してしまう。

 

「じゃ、じゃあこれで!」

 

 こうして、逃げるように去っていく緑谷。それを見送る才子は、実に楽しそうだった。

 

 

 

 なお、緑谷がサー・ナイトアイの事務所に戻り、色々と事務手続きを終えて携帯を覗くと。

 

 "緑谷ぁあああああああああああ!てめぇええええええええええええええ!ふざけやがってえええええええええええええ!!!"

 

 "職場体験ナメてんのかゴルァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!"

 

 と、血涙が見えそうな内容のメールがA組B組から問わず、幾つか入っていた。どうやら、女子高生たちと写真撮ったり、お姫様抱っこしたりした写真が流出したようだ。

 

「こ、これは違うんだよおおおおおおおおおっ!?」

 

 こうして、色々と言い訳するのにとてつもなく疲労感を覚えた緑谷であった。




描写が少ない……という事は、色々と想像したり、勝手に弄る予知が有るということ……!この子は、自分は、他人が居てこそ輝く強個性だと把握しているからこそ、人材を集めたい感じにしてます。これで頭脳枠は確保できたけど、これからどうなるか……

野郎と野郎の交流も好きだけど、可愛い女の子とのあれこれも好きで……切島、常闇、瀬呂、麗日、八百万、蛙吹とキャラエピで交流したい子もいっぱいいるし悩ましい……青春イベントやっておかないと、絆の強調がしにくいですし。特に常闇は合宿までに何か書いておきたいですね。
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