豪華絢爛たる緑谷出久のヒーローアカデミア   作:両生金魚

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この辺、改めて書くのが難しい場面で、エタってしまう他の作者様の気持ちがよく分かる場面ですね……


入学、そして入学直後のイベント達

 春、合格通知を受けてからも勿論特訓は続け、今日はいよいよ雄英生活初日だ!中学では唯一の雄英合格者って事で校長先生から呼び出しを受けたり、卒業式でスピーチをさせられたりもして大変だったけど、多分今日からが人生で一番大変な日が続くんだろう。

 

 

「出久! ティッシュ持った!?」「うん」「ハンカチも!? ハンカチは!? ハンカチーフ!」「うん!! 持ったよ! 大丈夫だって!」「出久!」「なァにィ!!」

 

 何時もの、心配性な母さんとのやり取り。でも、最後は母さんが色々と思いを込めた後、

 

「超かっこいいよ」

 

 そう言ってくれたんだ。

 

「…………! 行ってきます!」

 

 

 

 地下鉄を乗り継いで40分、僕の母校になった学校の校門を抜け、とっても大きなビルの中へ。廊下もドアも、この学校は全部大きい。様々な個性の人が通うから、完全な個性バリアフリー設計だ。

 

 一般入試定員36名、18人ずつでなんと2クラスしかない。そんな人達と一緒に学ぶことになるのかと思うと、凄くドキドキする。地図を頼りに1-Aの前に行くと、既に聞き覚えのある、賑やかな声が聞こえてきた。

 

「ウッス! はじめまして……って緑谷ぁ! 久しぶりだなぁ! お前も受かったッスね!」

 

「夜嵐君! 君こそ、入学おめでとう!」

 

「おっ、何々?二人共知り合い?」

 

「おや、彼はあのお邪魔ヴィランに向かっていった……」

 

 夜嵐君とグッと拳を合わせていると、他のクラスメイトの人たちも集まってきた。

 

「えっと、はじめまして。緑谷出久と言います! どうぞよろしくお願いします!」

 

 初対面だし、挨拶は大事だし腰を曲げてちゃんと挨拶をしとかないと。

 

「うおっ、すげー丁重だな。俺上鳴電気、よろしくな!」

 

「俺は切島鋭児郎だ! お前ら何か熱そうだし、よろしく頼むぜ!」

 

「俺っちは瀬呂範太、よろしくな」

 

 うわわっ、一斉に来たっ!? ひょっとして高校デビュー成功かもっ!?

 

「う、うん、みんなよろしくね!」

 

 それに、そばに来てくれたのは男子だけじゃなくて……。

 

「あっ、あのもさもさ頭はっ! 試験の時は助けてくれてありがとうございました! お陰で助かりましたっ!」

 

「同じく、助かりましたわ」

 

「メルシー☆ 君のお陰で助かったよ☆」

 

 わわっ!? 一斉にやってこられて何が何やら!? でも、嬉しい、楽しい! そんな風に感じていると、急に廊下から声が聞こえてきた。

 

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

 

「ここは、ヒーロー科だぞ」

 

 寝袋に入って、ゼリー飲料を飲んですっごく怪しい!?

 

『何かいるううううううっ!?』

 

 多分、クラスのみんなの心が一つになった瞬間だと思う。

 

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」

 

 そんなこんなで、この先生の空気に飲まれてあっという間にグラウンドに連れ出されてしまった。そこでやらされるのは個性把握テスト――"個性"禁止ではなく、フルに使っての体力把握テストみたいで不謹慎だけど少しだけワクワクしちゃう。

 

「緑谷、中学の時ソフトボール投げ何メートルだった?」

 

「70mです!」

 

「じゃあ、"個性"を使ってやってみろ。円から出なきゃ何しても良い。早よ、思いっきりな」

 

「はい!」

 

 ワン・フォー・オール……フルカウル!35%!

 

シュートォッ!!!

 

「うわっ」 「おっほ!」 「すげぇ……」

 

「809.3m……良いな。だが、最大距離を出すにはまだ角度が甘いぞ」

 

「は、はいっ!」

 

 

 それから各種目の測定に入ったんだけど、最下位は除籍なんて言われたからみんな気合が入っていた。勿論、僕も負けるつもりはない!

 

 

第1種目:50m走

 

「2秒54!」

 

「くっ! 得意分野で負けるとは……!」

 

「(短すぎて飯田はトップギアまで持っていけなかったか……100mではどうなるか分からんな)」

 

 

第2種目:握力

 

「999.9キロって!?」

 

「カウンターストップかよ!?」

 

第3種目:立ち幅跳び

 

「うわっ!? 調整がっ!?」

 

「それでも50mは飛んでるぞ……」

 

「この勝負は俺がもらったッス!」

 

「うわっ、風すげぇ!?」

 

「夜嵐は∞か! とんでもねえな!?」

 

 

 ――と、そんなこんなで色々と種目を終えたんだけど、最下位除籍は嘘だったみたい! みんなその事に安堵していたけど、雄英がすごい学校だって改めてみんな良く分かったみたいだ。

 

 

 放課後になると、みんな疲れたのかそれぞれ帰っていくけど僕には夜嵐君が話しかけてきた。色々と試験が有ったのに、全然疲れが見えないや。

 

「オッス、緑谷! 一緒に帰ろうぜ!」

 

「うん、僕は地下鉄だから、そこまででいいなら」

 

「俺も電車だ! でも、せっかくだし何処かに寄ってこうぜ!」

 

「そうだね、雄英の側は何も知らないし何か食べていこうか」

 

 そんな事を話していると、委員長気質な……飯田君だったかな? が僕らの傍にやってきた。凄くキビキビしていて真面目っぽい。

 

「君たち! 学生の身であまり遊び呆けるのもいかがなものかと思うよ!」

 

「えっ、でも同じクラスメイトだし、親交を深めるのも大事じゃないかな……?」

 

「むっ、それもそうだ……では俺もついて行っていいかい?」

 

 怖そうに見えたけど、実はすごい真面目なだけみたいだ。プレゼントマイクにも臆せず質問をしていたし。

 

「うん、僕は良いよ。あ、緑谷出久って言います。改めてよろしくお願いします!」

 

「俺は夜嵐イナサッス! 宜しくッス!!」

 

「飯田天哉だ。よろしくお願いするよ!」

 

 そのまま3人で校門を出て、スマホで近くのショッピングモールを探してそこに歩いていってみる。雄英の一般学生の御用達なのか、同じ制服の人をあちこちで見かける。

 

「飯屋・ゲーセン・本屋と、一通り遊べるところは有るッスね!」

 

「じゃあ、ちょっと何かつまんでいかない? 結構お腹空いちゃって」

 

「うむ、俺たちのように激しい運動をする物なら間食も必要だろう。賛成するよ」

 

 そんなわけで、僕らは近くのファミレスへ。ここにも、雄英の制服を着た人たちが多数。だけど、何とか待ち時間は無く席へ案内された。僕はカツ丼、夜嵐君はカレー、飯田君はビーフシチューを頼んだみたいだ。

 

「さて、親交を深めるに当たって一体何から話すべきであろうか」

 

 わいわいするだけなのに、飯田君が居るとまるで何かの会議をするみたいだ。ちょっと気が引き締まっちゃう。

 

「ウッス! とりあえず、自分の好きなもでも話すとしないっスか! ちなみに俺の好きなものは熱血ッス! ヒーロー、熱いっすよね! 昔からそんな熱いヒーローに憧れて、俺もそうなりたいと思ったッス!あ、後カレーも好きッス!特に辛いのは身体が熱くなって大好きッス!」

 

 そう話す夜嵐君の表情はとても楽しそうだ。それに、その元気さにも圧倒されそうになる。

 

「うむ、では次は俺の番だね。俺の好きなことは勉強だ。兎にも角にも、ヒーローになるためには何でも学ばねばならない……。僕の兄、インゲニウムに負けないヒーローになるためにも、この雄英で学べることは何でも学ばなくてはならない。あ、それとビーフシチューも好きだね」

 

「おおっ、あのIDATENのインゲニウムの弟さんッスか! それに負けないようにって熱いッス!」

 

「うん、個性が似てるなって思ってたけど兄弟だったのか!」

 

「ははっ、でもまだ俺は兄貴に勝てないものだらけだけどね」

 

 そう笑う飯田君は、でもとても誇らしげだった。

 

「えーと、最後は僕だね。僕が好きなものは、オールマイト! ずっとNO1ヒーローで、その活躍は海外にまで知れ渡り、アメリカなどでもファンが多数。それに今年から雄英での教師にもなり、その他沢山の賞を総嘗めにもしていて……」

 

「み、緑谷……」「お、オールマイトのファンなんだね……」

 

 はっ!? 5分位時間が飛んでたと思ったらちょっと引かれてるっ!?

 

「あ、あと、カツ丼も好きかなっ! 特に、母さんが作ってくれる手作りの奴とかが」

 

「なるほど……そうなると、みんな好きな物を頼んでたんだね」

 

「やっぱり好物を食べるのが一番ッス!」

 

 それぞれお腹が減ってたのか、みんな大盛りで頼んでる。飯田君は行儀よく、夜嵐君は豪快に食べてるのを見ると、僕もお腹が減ってきて丼を持ち上げてどんどんお腹に入れちゃう。

 

 同じヒーローを目指す友達同士、こうして話すのが凄い楽しくて、高校生活もきっと楽しくなるだろうって僕は確信するのだった。




主人公がヒロインとイチャイチャするのが好きです。でも、主人公が男友達とワイワイやるのもとっても好きです。
そして、感想でもバレていた通りまさかの爆豪OUT、夜嵐INでした。
よくよく見返すと、爆豪でないと困るイベントってほぼ無いんですよね……誘拐も雄英狙いで有る以上規定事項ですし
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