彼女ができなかったから、物語の女の子連れてきてハーレム作る 作:大賢者こんすけ
勢いで小説書くのって楽しいね!(自暴自棄)
と、言うわけで多分次の投稿は年明けだと思います。
では、お楽しみください。
「マッチはいりませんか?」
酷く凍えるこの街にひとりの少女の声が響く。
「はっ、マッチィ?そんなものいらねぇよ!!家には暖炉があるんだ!そんな薄汚れたマッチよりもよっぽど暖かいね!!」
少女にきつい罵声を浴びせる客、確かに、この季節には暖炉がほぼ24時間ついているだろうからマッチなんてだれも要らないだろう。
「マッチ……マッチはいりませんか?」
それでも、少女はめげない、たとえどんな罵声を浴びせられても、暴力を振るわれたとしても、帰らない、いや、帰れない……だろう。
「はぁ……全然売れない……また、お父さんに怒られちゃう……」
この少女の名前はシーナ、この娘が小さい頃に母親が死んでしまい、そのストレスで父親は暴力、酒、女に溺れ仕事もやめてしまった。当然、そうなると働かなければいけないのがシーナであるため、父親はシーナを奴隷商人に売り渡そうとした。しかし、シーナは直前で家から逃げ出し、今に至る。
それなら、何故、シーナは『お父さん』に怒られると言ったのか。それは、また後でわかるだろう。
「マッチはいりませんか?」
目の前を歩いていた初老の紳士にシーナは問いかける、もはや、懇願と捉えるべきかもしれない。
「ほぅ…マッチかね…」
紳士はシーナが手に持つカゴに入っているマッチの束を見た。
「はい、寒いときに重宝しますよ」
すると、紳士の視線がマッチからシーナの身体に移り、値踏みするような酷くねっとりとした目がシーナの顔、胸、そして、下腹部を通り、顔に帰ってくる。
「お嬢ちゃん?マッチより、他の『モノ』なら買ってあげられるけど……?」
「えっ………それって……」
「私とあの宿に行かないかい?なぁに、心配は要らない、宿代は私が払うし、お嬢ちゃんは宿で休んでるだけで良いんだ。何もしないさ」
嘘だ、この男についていくと確実に帰れなくなる。
シーナはこの手口をよく知っている。友達のマッチ売りが何人も帰って来なかったと聞いている
「あの………それはちょっと……こ、困ります……」
いつも控えめな性格のため、こういう場面に出くわすと声が小さくなっていまう。
「ん?大丈夫だって、何もしないと言ってるだろう?」
「い、いやだ………」
「くっ……往生際の悪い娘だなっ!」
男に強引に手を掴まれる。
「いっ、嫌っ!」
「辞めろっ、暴れるなっ!」
シーナも抵抗したが、流石に大人と子供、しかも男と女では力の差は歴然で、そのまま宿の方に引きずられてしまう。
「うへへっ、良い娘だぁ」
男が本性を表す、やはりこの男は紳士の革をかぶった変態だった。
(い、いやっ!!………誰かっ!助けてっ!!)
叫ぶ前に口を塞がれてしまい、少女のか弱い悲鳴は誰にも届かなかった……
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一方その頃、翠達は……
「おい、あれって児ポルじゃね?児ポルじゃね?」
「か弱きおなごを力ずくで襲うとは……あんなものは紳士とは言えんぞ!」
家の影から動向を観察していた。
初めの方は、もしかしたらあの紳士っぽい人が少女のマッチを買うのかもしれないと思い、敢えて話しかけなかったのだが、よく見ているとあれは完全に幼女拉致の類だろう。今の日本であんなことすると、幼女拉致監禁と性的暴行で逮捕され、ネットではロリコンロリコンと騒ぎ立てられ、住所を晒し上げられるだろう。
「ちなみに、この時代には拉致とかの刑罰は無いし、バレなきゃ犯罪じゃないからね、うまいこと逃げれば犯罪にはならないんだよ」
リーストーの助言がいまは、大惨事を香らせる。
「止めに行くぞっ!」
物陰から走り出し、伸ばした手が変態の肩を捉える。
「おい!おっさん。なにしてるんだよ!」
「なっ、何もしてないぞ?ガキは散れっ!ほらっ!」
「何もしてない訳がないじゃろが!証拠に、そのおなごは泣きかけているぞ!!」
変態が女の子の方を見ると、かぐやの言う通り女の子は半泣きの状態で立ちすくんでいた。
「なっ、こっ、これは………そ、そうっ!感動の再開なんだ!この娘は私の娘でね、久々に出会ったのでこの娘も泣いているのだろう!」
突然、変態がそれらしい事を言い出すが、絶対に嘘だ。さっきまでの会話も聞いている。
「嘘をつくんじゃないぞ!!さっきまでの会話はわしらが聞いておったわ!!」
「ぐっ!!………しょ、証拠は……?証拠はどこだよ!!」
くっ……穴を突かれたか……確かに今は完全に変態のほうがアウェーだが、確たる証拠が無ければこっちが負ける…
「ほらっ、証拠出してみろよ、ほらっ、ほらっ!」
もはや煽られる始末……証拠があれは……
その時、女の子が突然叫んだ。
「この人っ!!!誘拐ですっ!!!!」
「なぁ!?」
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それから、変態は憲兵に連れて行かれ、女の子を助けることができた。
「あのー、助けていただいてありがとうございます…///」
「ん?あー、君が怪我とかしてなくてよかったよ」
とりあえず、それっぽいことを言っておく。
「えっ……あっ、わ、私はシーナって言います」
「シーナちゃんか……俺は刀童 翠…っていってもわからないか……まぁ、『みどり』って呼んでくれたらいいから」
これからどうするわけでもないのに、愛称で呼ばせることになってしまった……
「で、にぃ?このおなごがにぃの二人目の嫁かの?」
「ふぁっっ!???!?!?」←俺
「ふぇっ!?!?!?!?!?」←シーナ
「あちゃちゃ〜」←リーストー
かぐやが爆弾を投下しやがった!!