彼女ができなかったから、物語の女の子連れてきてハーレム作る   作:大賢者こんすけ

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どうも、あけましておめでとうございます。今年も年明け早々Wi-Fiの遅延にイライラしていたこんすけです。
前回が胸糞回だったので、今回はハッピーエンド回です。
いやぁ、敵って書くの難しいですね。この糞野郎感を出すのが難しくて難しくて……。
まぁ、これを読んだら確実にシーナに惚れる人がいる気がするので……
では、お楽しみください。


胸糞汚父さん VS みーくん(後編)

「あ、あああ………みどり………さん………」

 

遠のきかける意識の中で、その人の存在は一筋の光のように見えた。

 

「なっ、て、てめぇ!?何勝手に人の家に入ってんだよ!!!」

 

クソ男がシーナを掴もうと伸ばした手を緩める。すると、

 

「ほれっ!シーナよっ!わしに捕まるのじゃ!」

 

と、シーナはシーナと同い年くらいの幼女に引きずられて、翠のもとに連れて行かれる。

 

「お、おい!何してんだ!!」

 

目の前の出来事が急速に動きすぎて、男はついていけない。

 

とりあえず、自分の道具が連れ去られそうなので、幼女の手を掴もうとする。

 

「てめぇ、まガフッ!?……「ちょっと黙ってろ」」

 

いつの間にか目の前まで来ていた翠に殴り飛ばされる。

 

「クソ……ガ………キ……」

 

男の意識は深い闇におちていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ん?気絶した?」

 

俺は、無意識の内に目の前の男を殴り飛ばしていた。

 

「にぃ、わしたちを助けてくれたんじゃな?」

 

「当たり前だろ?」

 

二人共、大事な嫁………になる予定の人もひとり居るが………。ま、まぁ、あの男の行動は気に食わなかったから殴ったのもある。

 

「あ、当たり前………///」

 

「そんなことより、シーナは大丈夫か?」

 

「そ、そんなことより………」

 

喜んだり落ち込んだりと、かぐやは感情の変化が激しいな……

 

「くぅ……シーナに負けた……」

 

「んなこと言ってんな、おい、シーナ?大丈夫か?」

 

「ん……んぅ……?あ、あれ?翠さん?」

 

意識を取り戻したシーナがまだ朦朧とした中で俺を呼ぶ。

 

「とりあえず逃げるぞ!」

 

俺はシーナを背中に乗せる。

 

「ふ、ふぇっ!?ちょっ、えっ!?」

 

シーナはいきなりのことで状況が把握できないのか、焦っているようだが、今はそんなこと気にしていられない。

 

ドアを蹴破り、路地裏を抜け、街道に出る。

 

「かぐや?付いてきてるか?」

 

「もちろん!にぃの行くところにはどこにでもついていくのじゃ!」

 

なんか言ってる……

 

「シーナも大丈夫か?」

 

背中で揺られてるシーナに問いかける。

 

「戻ってください……」

 

「え?」

 

「あの家に戻ってください……」

 

「は、はぁ!?シーナ!?何言ってんだ!あのままだと、お前は死んじまうぞ!」

 

シーナの突然の申し出に俺はたじろぐ。

 

「いいんです、もう………私が死んだって誰も悲しまないでしょう?」

 

これはもう病んでるよ……まずいぞ…

 

とりあえず話すためにシーナを近くのベンチに座らせる。

 

「シーナ……?なんで、あんなところに帰りたいんだ?」

 

俺の問いかけにシーナは…

 

「私は誰にも求められてないんです。お父さんにも、道具にしか思われてない、この服装じゃ、街ゆく人にはどうせ、そこら辺の野良犬と扱いは変わらないでしょう……」

 

「そ、そんなこと……」

 

そんなことは無いと言いかけたが、確かにシーナはみすぼらしい服を着ている、顔はアザがあり、体のあちこちから血が滲んでいる。

 

「ほら、翠さんも私の事をそんなに大切に思ってないんでしょう?……というか、ほぼ初対面の人に大切にしてくれって言う方がどうかしてますよね……」

 

そう言い、シーナはうつむく、そのシーナの足元には雪とは違う水滴が落ちてくる。

 

どうにかしなければいけない……そうわかっていても自分に何が出来る?このまま駆け落ちでもするのか?

 

そのとき、一つだけ、目の前の女の子を元気づける…というか、生きる理由をつくる方法を思いつく。

 

これしかない………

 

「………シーナ?」

 

俺の呼びかけにシーナが振り向く。

 

シーナの唇を奪った。

 

いや、奪ったじゃ言い方が悪いか、キスをした。

 

短い、ほんとに短いキスをした。少しだけ唇が触れ合うようなそんなキス。

 

「………ッ!?」

 

「これでどうだ………?」

 

思っていた通り、シーナが膠着する。

 

「こ、こ、こ、これで………とは………?///」

 

「生きる理由になったかってこと」

 

「ふ………ふへ…………///」

 

「俺がシーナの生きる理由になる、俺が生きている限りシーナは死なない、いや、死なせない」

 

なんとも強引な方法だが、たかが一端の高校生にはこの程度しか方法が思いつかなかった。

 

「…………良いの……?///」

 

シーナが顔を苺のように赤く火照らせながら俺に聞く。

 

「私の生きる理由になってくれるの……?」

 

まぁ、そんな覚悟はこの世界に来た時からついてる。

 

「もちろん、んー、なんて言えばいいんだろな……」

 

脳内図書館でこういう時の言葉を探すが、脳内は真っ白でなにも思いつかない。

 

「んー………」

 

俺もかなりテンパっていたようだ。

 

そのとき、かぐやが言った。

 

「シーナもにぃもなにをしておる!!にぃ!!わしという嫁が居ながら………!!」

 

それだ…!!

 

「シーナ!!俺の嫁になってくれ!!」

 

「………はいっ!」

 

シーナは泣きながら俺の問いに答えた。

 

「ん〜、わしの時は成り行きみたいになったのにのぉ……」

 

「まぁ、良いじゃん。これでハッピーエンド〜♪」

 

かぐやとリーストーは何か言ってるが、これでハッピーエンド……で、良いのかな……?

 

「この物語が終わったら家でまた祝いじゃ!」

 

かぐやがそんなことを言う。………ん?それ、フラグ……

 

「はぁ………はぁ………見つけたぞぉ!!」

 

待ってましたというかのように、目の前にあの男が現れる。

 

「シーナァ!!今から帰ってくるなら許してやる!早く来いっ!!」

 

シーナは怯えて俺の後ろに隠れる。

 

それを見て、男は顔を醜く歪ませる。

 

「貴様………俺の娘に手を出しやがって……!!」

 

「娘……?こんな仕打ちをしておいてまだ娘とかほざくか?」

 

「あれは教育だ!貴様には俺の育て方を指図する権利はないはずだっ!」

 

焦っている人間程、まくし立てるように喋り、知識の無い人間程、権利やら義務やら、難しい言葉を使おうとする。

 

「おい、糞野郎、良いこと教えておいてやる…………子供ってのはな、大人の道具じゃねぇんだよ!!お前の自分勝手な言い訳で筋を押し通して、気に食わなければ力でねじ伏せる、そんなことをする人間を親とは呼ばねぇんだよ!!」

 

「くっ………う、うるせぇっ!!」

 

男が俺めがけて拳を飛ばしてくる。ほら、自分の立場が悪くなったら力でねじ伏せようとする。

 

しかし、その拳は男が酒を飲んでいたこともあってか、俺の目でも追える程の速度だった。

 

「ふっ!」

 

俺は、昔、アニメで見た動きで拳を躱す、体の重心を中心として、体を捻る。

 

「なっ!?」

 

アニメでやっていた通りだ、男は体制を崩す。

 

「そこっ!」

 

体制の崩れたところで、土手っ腹に膝蹴りをお見舞いする。

 

「ガッ!?」

 

そして、腕を捻り、後ろに回す。

 

「イ、イテテテテテテッ!!!」

 

男が悲鳴を上げるが気にしない、

 

「うるせぇ、これ以上叫ぶともっと締め上げるぞ」

 

「くっ………てめぇ………!!」

 

男が憎悪の目で俺を睨む。

 

「リーストー?紐とかないか?」

 

「拘束具……?手錠ならあるけど……」

 

なんで手錠あるんだよ………

 

リーストーにもらった手錠✕2で手を足を拘束する。

 

「おいっ!!離せっ!!これを外せっ!!」

 

「外してほしけりゃお前の娘に頼んでみな」

 

俺はシーナに手錠の鍵を渡す。

 

「おいっ!シーナァ!!早くこれを外せぇ!!」

 

ほとんど脅しだ。

 

それに対してシーナが答えた。

 

「今まで育てていただいてありがたく思っています。でも、私はこれからは、翠さんの為に生きるので、さようなら『お父さん』」

 

おー、かっこいいー

 

シーナは手錠の鍵を近くの雪の中に投げ捨てた。

 

「てめぇ!!やりやがったなぁ!!オラッ!コノヤロッ!クソッ!!」

 

無理矢理にでも外そうとする。

 

「無理無理、それはゴリラでも外せないんだよね〜」

 

基準がよくわからん………

 

「さて、帰ろうか、翠くん!かぐやちゃん!それと……シーナちゃん!」

 

「おう」

 

「そうじゃな!」

 

「は、はいっ!」

 

リーストーが転移ゲートを開くと、それを見てシーナがちょっと驚いたような顔をして、こちらを見てから……

 

「翠さん……大好きですっ///」

 

このあとめちゃくちゃシーナを愛でた。

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