最強の魔法少女がまどかなら最弱の魔法少女はだれだろうか? 作:華鳩羽
金髪と銀髪の二色に別れた髪の色、右目が赤、左目が白のオッドアイ。
この前、病院内で出会った子だ。
「! あ、君は確か……この前病院であった子だよね? 大丈夫? ちょっと顔色悪いようだけど……?」
目が合うと同時に心配そうな声でそう掛けられた。
「あ、ごめん……大丈夫。ちょっと寝不足なだけだから……」
「そうなんだ……。あ、私、た……じゃなかった。長谷部っていうの」
名前を間違えるものだろうかと思いつつ私は軽くお辞儀して
「暁美巴です。モエかマリモって呼んでください」
そういった。
「マリモ? モエは『トモエ』のモエでわかるけど。マリモってどこから……?」
流石に不思議に思われるか。まぁそりゃあそうだよなぁ……と思いつつ
「私の髪が癖っ毛で、水にぬれるとマリモっぽくなるので、そこから。昔の友人につけられたものだけれど……」
苦笑いしつつそう返した。
「あ、そうなんだ。失言だったね」
にゃははと笑いながら少し悲しそうな顔をする長谷部さんは携帯を取り出し
「アドレスを交換しよう。暁美さんとはいい友達になれそうな予感がするし」
「あ、……はい」
私のアドレス欄に長谷部さんが登録されて、用事を思い出し笑顔でその場を去っていた。
《……きゅっぷい。彼女は僕のことが見えないようだね。魔法少女の素質なしだからいい友人ができたんじゃないかな?》
『……そうだね』
その次の日。
朝起きた時のけだるさと、妙に頭が痛いのを気にしつつ毎日やっている体温計を計る。
「39度………風邪だなぁ……こりゃあ。学校に電話しなくちゃ……」
【……はい。わかりました。最近寒いから仕方ないわね~】
「それと……風邪をうつしたら悪いので、お見舞いは結構だと……伝えてください」
【確かにそれほどの高熱だとそうですね。わかりました。じゃあゆっくりやすんでね?】
「はい……」
受話器を置いてから
《風邪かい?》
「うん……超やばい……ほむら達が来ないように窓は少し開けて扉はちゃんとしっかり締めてね」
《わかったよ。長谷部っていう子もいいのかい?》
「うつしたら悪いし………ごめんね。キュゥべえはいつも通り窓の外で人形のふりしてて」
《わかった》
それを聞いてベッドに毛布をかぶってからそのまま寝入った。
再び目を覚ますと、なぜか妙に明るかった。
「あ、起きた? 水を入れ替えるから」
そう言ってきたのはまどかである。
「……ってここに」
「へ? えっとねぇ、大家さんに借りて鍵を借りて……きゃっ!?」
私はまどかを思いっきりたたいた。
「どうしたの!? 鹿目さん!?」
まどかの声に驚いて入ってきたマミをたたく。
「どうやってここに入ったのよ!!!?」
私は怒鳴り散らす。
「落ち着きなさい! 暁美巴!!!」
ほむらの制止の言葉に耳を貸さずに
「うるさい!!!! 黙れぇぇ!!! 出ていけ!!! 不法侵入罪で訴えたくなければ、今すぐ出ていけぇぇぇ!!!!!」
さらに様子を見に来たさやかを背中をぐいぐい押しながら家の外に追いやり鍵を掛けようとしたが明らかに壊れていた。
『ねぇ!! 話を聞いて!!』
ドア越しでそう聞こえる。私はふら付いた足で台所に戻りあるものを取り出して
ドアをそっと開けて
「黙れ。さっさと消えろ!! 二度とあんたらの顔と会いたくないっていったの忘れてないよね!?
殺されたくないなら去ったと消え失せろ!」
強く扉を閉めてからそういった。
暴走する暁美巴である。
そして二カ月ぶりの更新。