一夏ちゃんに愛されて夜に眠れない   作:銭湯妖精 島風

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学ばない彼ら

 

 

鈴が転入して来て一月(ひとつき)が経った今日この頃、桜の花びらは散り青葉が生い茂っている

 

鈴は最初こそ戸惑っていたものの生来の元気さで直ぐにクラスメイトと打ち解け、一夏の天性のお人好し力により友達となっていた

 

とりあえず俺と一夏が束改造のスマホを使って鈴に日本語を教えたり、色々やって仲良くなった

 

ちなみに鈴は一夏とマドカを見て姉妹では無い事を見破って見せ、俺達は驚きを隠せなかった

 

そんな訳で努力家の鈴は約1カ月で日本語をほぼマスターし、日常会話に不自由しない様になっている

 

とんでもない奴だな鈴

 

 

なんやかんやと定期的にやってくる掃除当番の為、布巾で机を拭いていると

 

「お前、中国人なんだろ?」

 

「中国人は中国に帰れよ」

 

なんか聞き覚えのある声が聞こえて、其方を見ると見覚えのある悪ガキ4人が見覚えのあるフォーメーションで鈴を囲み因縁をつけていた

 

 

おかしいな、彼らは今回も他クラスだし、前回の事件で大目玉を食らって反省文とか書かされていた筈なんだけど、まだ懲りて無いのかな?

 

「うっさいわね、掃除の邪魔よ!どきなさい」

 

良くも悪くも物怖じしない性格の鈴は悪ガキの言葉を聞いているのかいないのか、箒と違いズバズバと苦情を言う

 

あーこれは何方かが手を出す前に収拾をつける方が良さそうだ

 

「また君達なの?掃除の邪魔しないで欲しいな、それに懲りて無いのかな?」

 

悪ガキに声をかけて此方に意識を向けさせ後ろ手でポケットのスマホを操作し、鈴を見ると何故か不満そうな表情をしている

 

君、女の子なんだから大立ち回りはダメだと思うぞ、うん

 

「なんだよ言峰、また邪魔するってのか?あの時と同じと思うなよ!!おい」

 

リーダー(仮)の声に、なんか時代劇とかに有りそうな感じでゾロゾロと悪ガキが増え、数は10人程度になった

 

「・・・えぇ・・・マジか、正気?」

 

ドン引きしてリーダー(仮)に言うと、彼は勘違いしたのか機嫌良く

 

「ビビったか?今、土下座して謝ったら下僕にしてやるだけで許してやるぞ?」

 

と言ってくる

 

4人なら捌き切れるけど10人とかになると怪我をさせないで捌き切れる自信はない

 

かと言って彼らの言っている事は理不尽な事だ、許す訳にはいかない

 

 

故に

 

「悪いけど君達の相手は俺じゃないよ、ありがとう一夏」

 

「ううん、私にとっても鈴は友達だし、こんな理不尽は許す訳にはいかないでしょ?」

 

教室の入り口に立つ一夏に、お礼を言い悪ガキを見ると一部始終のやり取りを通話で聞いていた先生達に連行されて行った

 

それを見送り掃除を再開すると

 

「那由多」

 

鈴に呼ばれ振り返り彼女を見て

 

「なに?」

 

と返事をする

 

「その、ありがとう」

 

少し顔を赤くして鈴がお礼を言ってきて、一夏は鈴の表情を見て少し不満そうな表情をしている、何故だ?

 

「別に普通だよ、俺達は友達なんだからさ」

 

そう言うと鈴は少し嬉しそうな表情をして、一夏はますます不満そうな表情になった、何故だ?

 

それから一夏も掃除に参戦し、掃除を早急に終わらせて下校する

 

 

そろそろ頃合いだろう、次の段階へ移行するとしよう

 

その為には、束のチカラが必要だ

 

対価に何を要求されるか分からないが、仕方ない事だ。甘んじて受け入れよう

 

 

 

 






お待たせしました

ネタが思い浮かばなかったら小学校時代の話は今回で終わりです


本番はこれからだ!!

そういえば、完結扱いにした前作の話数と同じぐらいになりましたが、まだ本番が始まってないですねw

コメント、ネタ振りお待ちしています←

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