ホームルームも無事終わり帰宅するだけとなった訳だが、俺にはやらなければならない事がある
意を決し、目の前でカバンに配布された教科書などを詰めている弾に声をかける
「あー・・・弾?那由多だけど、俺の事覚えてる?」
彼女は詰める手を止めて俺の方を振り向き
「おー覚えてるぞ?つか、お前あんまり変わってないな?」
ニカっと笑み何とも元気な雰囲気は、あの頃と変わっていなくて何となく安心する
「そうかな?俺としては君が女の子だった事に驚いてるんだけどね?」
「やっぱ?勘違いしてるだろうとは思ってたけどな」
そう言ってカラカラと笑う弾は荷物を詰め終えてカバンの口を閉じ
「ま、また宜しくな那由多。最低でも1年は同じクラスだ、また遊ぼうぜ?」
弾はニカっと笑み俺に右手を差し出してくる
「うん、よろしく弾」
俺は彼女に答え握手に応じる
弾は鈴とは別タイプの元気系な美少女だなぁと考えつつ握手を解除し、立ち上がり一夏達の方を見るとマドカと箒は普通にしていて一夏が不満そうな表情をしていて鈴は不満そうな一夏を見て首を傾げていた
「また明日ね弾」
「おーまた明日な」
弾はカバンを持ち教室を後にし それを見送り一夏達の所に近寄る
「お待たせ、どうしたの一夏」
「なんでもない、帰ろ?」
何か隠された様な気がするが、俺は一夏に頭が上がらないので誤魔化されたフリをして素直に頷き帰る事にした
「那由多、彼女と親しそうだったが知り合いだったのか?」
「弾の事?3年ぐらい前まで公園で一緒に遊んでた友達だよ、まさか女の子だったとは思わなかった」
なんか久しぶりに箒の声を聞いた気がするが気にせずに箒の質問に答えると箒は納得したのか再び口を閉じる別に喋って良いんだよ?箒
そういえば一夏とマドカが篠ノ之道場に行ってる日とかに弾と遊んでたっけ
でも時々一夏もマドカも一緒に遊んでた気がする様な無い様な?
「ならアタシが知らないのも納得ね」
「そうだね」
鈴に相槌を打ちチラッと一夏の様子を伺う、見た感じ不満そうな表情はしてない、良かった
それから雑談をしながら帰路を歩き途中で箒と鈴と別れいつもの3人になる
「ねぇ、ナユ」
「なに?一夏」
突然一夏に話しかけられて少し驚くが彼女に答えるとマドカは空気を察知したのか徐々に歩みのスピードを落とし俺達から距離を空けていく
マドカ逃げないで、お願いだから
「あの娘、昔一緒に遊んでた弾て本当?」
「え?うん、あんな鮮やかな赤毛の人は中々居ないと思うし、本人だと思うけど・・・」
なんか一夏が怖い、なんで?俺は友達と再会して喜んだだけな筈
そういえば2ヶ月程前にも同じ様なオーラを一夏が纏っていた様な?
とりあえず恐る恐る答えると一夏は天使の様な笑顔を浮かべ
「そう、それなら良いか。あの弾が女の子だったなんて驚いたね?」
「本当にビックリしたよ」
なんかよくわからないが危機は脱した様で良かった
とりあえず自分だけ逃げたマドカは後で簀巻きにして庭に干してやろう、そうしよう
お待たせしました
こんなんで大丈夫ですか?
あと箒と鈴が同時に居るのか活かせてなくて泣ける