一夏ちゃんに愛されて夜に眠れない   作:銭湯妖精 島風

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瑞鳳

 

 

中学生になり弾と再会を果たして数日、編集部へ用事があって今日は1人で行動している

 

 

休みは一夏やマドカと行動を共にしてる事が多いが、今回は流石に部外者を連れては行けないと、過保護な一夏を説得してマドカを簀巻きにした後、庭に干して家を出てきた

 

 

急ぐ訳でも無いので、のんびり散歩気分で歩いていると商店街に辿り着き、良い匂いが漂っている事に気付く

 

「・・・腹減ったな」

 

正しくは匂いに反応して腹が減ってきた、なのだが まぁ良いだろう

 

 

ポケットから財布を取り出し中身を確認して再び財布をポケットに仕舞い少し寄り道をしてから編集部へ行く事に決め、商店街を進む

 

 

数分歩き目的地に到着すると、丁度 鈴がエプロンをして店の前の掃き掃除をしていて、俺に気付き

 

「あら那由多じゃない、アンタが1人なんて珍しいわね」

 

「そうかな?やってる?」

 

鈴に返答し質問すると、鈴は頷き入り口の引き戸を開け

 

「はい、中にお母さん居るから」

 

少し雑な気もするが、まぁ良いだろう友達だし

 

ありがとう と言い入店する

 

此処は鈴の両親が営んでいる中華料理 瑞鳳 鈴の父親曰く本場で腕を鍛えたらしい、なんで日本へ来たのかは教えてくれなかった

 

 

店内には俺以外にも数人お客さんが居る、直ぐに鈴の母親が席に案内して お冷を持って来てくれる

 

「いらっしゃい那由多くん、今日は何にする?いつもの?」

 

「そうですね・・・じゃぁ、いつもの麻婆豆腐と炒飯の小とワカメスープでお願いします」

 

 

子持ちの人とは思えない美貌の鈴の母親に注文を告げる

 

実は俺は麻婆豆腐が大好物で時々、この瑞鳳に1人で食べに来たりしている

 

幸い編集部へ用事で行く事も少なくないから機会には恵まれている

 

そんな訳で注文した物が来るまでボーっと考える

 

鈴は母親似だなーとか、今度 弾の実家である五反田食堂に行ってみたいなーとか、今日持って行く新作のプロットを雨宮さんが何て評価するかなーとか、当たり障りも何もない事を考えている事数分 注文した品が来たので手を合わせてから蓮華を持ち麻婆豆腐を掬い食べる

 

 

辛過ぎず、かと言って甘くはなく適度な辛味と旨味がバランスが良い逸品だ

 

いつ食べても変わらない味に舌鼓を打って全てを完食して お冷を飲んで一息ついてから席を立ち会計を済ませる

 

「ご馳走さまでした、また来ます」

 

「えぇ待ってるわね?あ、でも鈴を遊びに誘っても構わないからね?あの娘頑張り過ぎる所があるから」

 

あー確かに、と鈴の母親に相槌をうつ

 

見た目に反して性格は過激な方だが気さくで裏表の無い鈴は、努力で事を成すタイプだと思う

 

だから鈴の母親は娘が心配なのだろう、頼れる親類も居ない異国の地 日本と言う事もあるだろうし

 

「分かりました、任せて下さい」

 

「よろしくね?」

 

俺は彼女の言葉に頷き瑞鳳を出て掃き掃除をしていた筈の鈴が居ない事に気付き辺りを見渡すと店舗と店舗の間の狭い隙間に鈴が居る事に気付き、何をしているのか忍び寄って確認すると、野良猫を手懐けていたので放置して編集部へ向かう

 

 

雨宮さんにプロットが好評だったら一夏達に、お土産でも買って帰ろう

 

 






お待たせしました


やっと好物の話を書けましたw

これでマーボーになりましたねw

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