一夏ちゃんに愛されて夜に眠れない   作:銭湯妖精 島風

23 / 55
妹との遭遇

 

 

ISのゲーム、インフィニット・ストラトス バトルスカイで対戦を始めて30分が経過した

 

普段全くゲームをしない俺は弾に圧勝され続けて流石に心が折れてしまい、一夏とバトンタッチする為に位置を変わる

 

「任せてナユ、私がナユの仇を取るね」

 

「うん、お願い」

 

何か意気込んでる一夏に頷き言うと

 

「今度は一夏か、流石に素人には負けられないな」

 

と弾は闘志を燃やしている様だ

 

 

注目の一戦が幕をあげた、弾は特質した性能は無いが欠点もないフランスの第1世代機ラファールを選択して射撃武器を中心に武器を選ぶ

 

一夏は日本の第1世代機 玉鋼(たまがね)を選択する、玉鋼は近接戦型の機体でラファールと違い射撃武器のバリエーションが少なく、近接武器のバリエーションが豊富で、防御力のパラメータがラファールより高いが、スピードはラファールの方が少し上になっている

 

 

ちなみに俺は弾と同じラファールを使ってみたのだけど、全く歯が立たなかった。弾も上手いのだろうけど、それ以上に俺が下手過ぎると感じた

 

さて準備も整いバトルが開始されたが、一夏は初めてとは思えない操作で弾の射撃を上手く躱していく

 

「おいおい一夏、経験者だったのか?言ってくれよ」

 

「初めてだよ?ナユと弾のバトルを見て覚えたんだ、さっき」

 

縦横無尽にフィールドを飛び弾の射撃を避けながら一夏は言い、弾が目を見開き口をパクパクさせている

 

分かるよ弾、俺にも君の気持ちが分かる

 

昔から一夏は こうなのだ、異常に飲み込みが早く何事も卒なくこなす

 

こう言ったらアレだろうが、一夏は人を超えた存在だと思う。束と同じ人の枠の外の存在、転生者と言う紛い物では無い天然物

 

さしずめ束を悪魔と呼称するなら一夏は天使かな?

 

それから何とか持ち直した弾は僅差で一夏に勝利を収め

 

「一夏強すぎじゃね?でも良いバトルだったから良いか」

 

「ありがと、次は勝つからね?弾」

 

2人の様子を見て、友情は素晴らしいなぁと考えていると、扉がバンと勢いよく開き

 

「お姉、お爺ちゃんが呼んでる」

 

弾にソックリな赤毛の美少女が用件を伝えた瞬間、俺達と目が合い少し目が泳ぎ

 

「蘭、お前なぁ・・・ドア壊れたら怒られるのワタシなんだぞ?ドアは静かに開けろよ」

 

弾は ため息を吐き立ち上がって自分より背の低い(いもうと)の頭を撫でて言い

 

「爺ちゃんが呼んでるらしいから、ちょっと行ってくるわ。蘭、自己紹介ぐらいしとけ」

 

そう言い弾は部屋から出て行った

 

「あ、ちょっと お姉?! あ、あー・・・ご、五反田 蘭です、さっきは失礼しました」

 

蘭は気まずそうに自己紹介し謝ってきたので

 

「気にしてないよ、俺は言峰 那由多 そこで寝てるのは織斑マドカ」

 

「私は織斑一夏、よろしくね?」

 

とりあえず自己紹介をすると蘭は偉そうな体勢で寝ているマドカと一夏を交互に見て

 

「双子ですか?」

 

と、聞かれなれた質問をしてきたので

 

「違うよ、私とマドカは姉妹じゃなくて従姉妹なんだ」

 

「え?!」

 

例に漏れず蘭は驚き、信じられない といった表情をしていた

 

 

分かるよ蘭、君の気持ちが俺にも分かる

 

 

 

世の中、不思議でいっぱいだなぁ

 

 






お待たせしました



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。