一夏ちゃんに愛されて夜に眠れない   作:銭湯妖精 島風

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初日 いち

 

 

雑談をしていた筈なのに机に突っ伏して寝息を立て始めたマドカを見て相変わらずの寝付きの良さに感心するべきか呆れるべきか悩みつつ時計を確認して

 

「今の内にトイレ行ってくるね?」

 

「うん、行ってらっしゃい」

 

一夏に断りを入れて教室を出てトイレへ向かう、HRが長い訳ではないが念の為という奴だ

 

途中、鈴の居る2組を道すがら覗いて見たが鈴の明るい性格と高いコミュ力で見知らぬ女子生徒と話しているのが見えたので親友としては一安心する

 

原作では実質女子校で有ったIS学園だが、このIS学園は多くないが決して少なくない男子生徒が居る為、普通に男子トイレがあるので サッサと用を済ませて教室へ戻る

 

その途中、感じた事の無い気配と言うか感覚を感じて思わず辺りを見回して3組の教室内で文庫本を読んでいる銀髪の男子生徒を見て直感で彼が転生者だと自然と認識してしまう

 

「・・・彼が?まさか、ね」

 

俺が神様へ願った願いは「残した家族の幸せ」と「小説家になる為の才能」だ、何処ぞのニュータイプやイノベイターみたいな能力を願っていないのだから神様に気に入られていようが持っている筈がない

 

そういえば神様は彼等(・・・)と言っていた、つまりは俺の前に最低2人は神様によって転生をしていると言う事だ

 

テンプレートな俺様TUeeee系転生者じゃ無い事を祈ろう、一応 護身術を会得してはいるが一般人に毛が生えた程度の戦闘力でしかない

 

所謂、戦闘力5がゴミめ みたいなアレだ

 

そこまで考えた所で予鈴が鳴り俺は思考から現実に戻り教室へと再び歩み数分も掛からずに教室に辿り着く

 

「あ、おかえりナユ」

 

「ただいま一夏」

 

一夏に返事を返し、まだ寝ているマドカの肩を軽く揺らすが余程マドカは眠いのか俺の手を払う

 

「・・・この野郎、起きろってマドカ。まだ学校だし もう始まるよ」

 

軽くイラっとしたので少し強めに揺らすが、再び手を払われたので一夏を見ると苦笑していた

 

「あーナユでもダメかぁ」

 

「一夏も起こそうとしたんだね」

 

俺の問いに一夏は頷く

 

マドカの特技は、何処でも寝れる事。その凄い寝付きの良さは異常だと思う、そして寝付きの良さに反比例して寝起きの悪さが際立つ

 

一回寝たら中々起きないし、3分の2程寝ている状態で食事をしたり支度をしたり ある程度の活動が出来るぐらいだ

 

「はぁ・・・もういいや、俺は知らない。怒られるの俺じゃないし」

 

本鈴が鳴ったのでマドカの真横の自席に座り言う、ちなみに一夏の席はマドカを挟んで反対側だ

 

さて原作だと もうすぐ山田先生が現れる筈だが、山田先生にマドカが御しきれるか不安だな・・・しかも原作と違って千冬は未だ現役だから担任をやってる暇なんて無いと思うし

 

高校生活でもマドカの面倒は見たくないなぁ

 

 





お待たせしました


寝起きの悪いマドカであった、まる

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