部屋に荷物を置いて居間に行くと、ますます剣士という言葉が似合う様になった箒が姿勢良く正座で座っていて、談笑していた
中学に引き続き制服がセーラー服の学校の様だ
「ん、おかえり一夏、那由多。入学おめでとう」
俺達に気付いた箒が言う
「ありがとう箒、箒も入学おめでとう」
「ありがと、おめでとう」
「うむ、ありがとう」
俺達は箒にお礼を言い適当な場所に座る
箒は前々から言っていた通り実家を継ぐ為に、その筋の学校へ進学した
弾と数馬はIS学園に受験したが、チカラ及ばす落ちてしまったので愛越学園へ進学した、愛越学園はIS学園ほど倍率が高いわけじゃでは無かったし、だいぶ2人は努力していた
蘭は原作の流れでお嬢様学校で生徒会長をしている、明るい性格故に友達と仲間に恵まれて楽しい様だ、よかったよかった
「ところで、マドカは どうした?」
緑茶を飲んでいた箒がマドカが居ない事に気付いた様で尋ねてくる
「自主練だってさ、本気で姉ちゃんを打倒するつもりみたい」
俺が答えると、箒が ほぅ と呟いて
「あの隙あらば寝るマドカが本気を出すとはな」
だいぶ驚いている様で少しマドカをディスる箒に頷く
「勝てると思うか?」
「さぁ?どうかな、今は無理だろうけど数年後を考えるとね?」
箒の質問に少しはぐらかして答える
恐らく今の段階でもマドカは千冬と良い勝負が出来る可能性は高い、もしかしたら場合によっては勝てる可能性もあるだろう
でも実際にやってみなきゃ分からないし、千冬も一夏とマドカ同様 天然チートだから俺の知る原作より進化している可能性もある
ん?アレ?俺なんか忘れてる様な・・・
「どうした那由多、急に難しい顔をして」
「あ、うん。なんか大切?重要な事を忘れてる様な気がして」
箒が俺の様子に気付き尋ねて来たので返答して考える
なんだろう、モヤモヤする
やれやれ転生者を警戒しなきゃなならないのに更にスッキリしない状態になるとは
「ほら六夏?パパだよ〜」
「ぱー」
最近掴まり立ちと掴まり歩きを経て1人歩きが出来る様になった六夏を一夏が俺を指差して誘導すると、ヨタヨタ歩いてくる。うん可愛い
一夏には勝てないな、やっぱり
そんな事を考えつつ俺の元に到達した六夏を抱っこすると六夏が二パーと笑む
「・・・そうだね、頑張るよ六夏。君の為にも」
「あぃ〜」
俺の長めの髪を引っ張りながら返事をする六夏に癒される、痛いけど
俺が将来禿げても嫌いにならないで欲しいな、娘よ
よし、とりあえず転生者は警戒しておくとして、しばらくは流れに身を任せよう
お待たせしました