一夏ちゃんに愛されて夜に眠れない   作:銭湯妖精 島風

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長月を超えて

 

 

弾と出会い数日に一度、公園で出会えば弾を交え遊び、千冬に連れられ篠ノ之神社に行けば束を(かど)かし悪巧み(げんさく かいへん)を行い、篠ノ之神社で開かれた納涼祭に浴衣を装備した一夏とマドカと共に行き、束の奉納演舞を見学した後 出店を回っていると音も無く現れた束に捕まり 気付いたら巫女装束を着せられ、デジカメで写真を大量に撮られた

 

満足した束に画像を見せて貰ったが、もともと中性的だったのと だいぶ散髪をサボっていたのとで、肩に掛かるぐらいまで髪が伸びていた為、完全に巫女だった。うん、俺は男の娘・・・認めたくないけど

 

 

まぁ幼稚園児ぐらいの年頃なら性別が迷子になってても珍しくない、ない筈、無いと信じたい

 

そんな訳で俺と共に束の撮影会に強制参加させられていた箒に女と誤解され掛けていたので、どうにか誤解を解いていたら俺を探しに来た千冬が現れ、状況を察した千冬が束に雷を落とした後、いつの間にかプリントアウトした写真を貰っていたのが見えたが、見えなかった事にしておいた、千冬が悪用すると思えないし

 

そして夏が過ぎ8月から9月へとなった

 

実に一月(ひとつき)半の長い休みが終わり俺達は幼稚園へ通う日が始まり、久しぶりに会う級友と夏の思い出を話したり遊んだりする

 

 

級友の大半が日焼けをしていた中、簪は夏休み前と変わらず健康的な白い肌だったが、簪の性格を考えると外で遊ぶより家の中で大人しくしていたのかも知れない、夏休み前も本を読んだり絵を描いたりしている事が多かったし

 

そんなこんな簪との交友を深めたり、弾と交友を深めたり、箒と交友を深めたり、束と悪巧みしたり、束に篠ノ之流古武術の中から護身術として使えそうなのを習ったり、色々な事をして1年と少しの時が過ぎ

 

「もうすぐ小学生か」

 

自室で真新しい紺色のランドセルの前に座り呟く

 

 

もう数日すれば、俺は晴れて小学生になる

 

この世界に転生して約7年、そろそろスタートをしても怪しまれないだろう

 

俺はランドセルから文机(ふみづくえ)に向き100均で購入した縦書ノートと鉛筆を取り出し

 

「まずは書く事を思い出す、慣れる事から始めよう」

 

敬愛する作家先生が言っていた、まず文字を書く事、慣れる事から始めるのが良いと、次に自分の中の妄想や想像、イメージを文字と言う形にするのが良いと

 

最初から完璧な物など無い、努力し研鑽し磨かなければ、才能が有っても成功などしない

 

せっかく神様から夢を叶える機会を与えて貰ったのだから、無駄にはしたくない

 

「書き出しは・・・そう」

 

書き出しは、吾輩は転生者である 名前は言峰 那由多 あたりが良いだろうか?

 

 






お待たせしました

ちょっと無理矢理&短くて申し訳ありません

次から小学校時代へ入ります


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